shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Reunion Collection DVD / Led Zeppelin (Pt. 2)

2012-12-28 | Led Zeppelin
(2) Atlantic Records 40th Anniversary [05/14/1988]
 ①Kashmir
 ②Heartbreaker
 ③Whole Lotta Love
 ④Misty Mountain Hop
 ⑤Stairway To Heaven
 ライヴ・エイドから3年後の1988年にアトランティック・レコードの40周年を祝うコンサートがニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開かれたのだが、一番の目玉は当然レッド・ゼッペリンの再々結成(?)だ。今回はボンゾの息子、ジェイソン・ボーナムがドラムスを担当、父親譲りのパワフルなプレイでジョーンジーと共に曲のグルーヴを根底から支えおり、ドラマーの人選ミスで不満の残る出来だったライヴ・エイドの時よりも遥かに “レッド・ゼッペリンを感じさせる” 演奏になっている。
 プラントも前回より調子が良さそうで、1曲目の「カシミール」で歌詞を忘れたのか歌ってるふりしてるけど声が聞こえない所があったり(←3分20秒あたり)4曲目の「ミスティ・マウンテン・ホップ」で歌の出だしを間違えたり(←1分13秒あたり)とか細かいミスはあるものの、その堂々たる歌いっぷりはスーパースターのオーラがみなぎっている。
 ペイジのギター・ワークは結構ヘロヘロで、そのたどたどしい指の動きはファンである自分が見てもちょっとビックリだったが、それでも腐っても鯛と言うべきか(←失礼!)、その音色・フレージングには聴き手を惹きつける独特な味わいがあり、音楽というのはテクニックだけで測れるものじゃないということを改めて実感させられた。更に私が弱いのはギブソンのダブルネックを弾くその姿で、仮に弾いているのが「禁じられた遊び」であっても(←弾くかそんなもん!)ファンとしてはフニャフニャと腰砕け状態になってしまう。
 日本ではまたまたフジテレビで放送されたのだが、さすがに苦情が殺到した前回のライヴ・エイド特番で懲りたのか、実際に現地で見てきた音楽評論家の福田一郎氏の解説で結構マトモな番組になっており、今回は落ち着いて見ることが出来た。ミーハー丸出しの長野智子アナも微笑ましかったな...(^.^)
Atlantic Records 40th Anniversary - Led Zeppelin - Kashmir

Led Zeppelin- Atlantic Anniversary 40th Heartbreaker / Whole Lotta Love 1988 HQ 3D

Led Zeppelin - Misty Mountain Hop (Live)

Led Zeppelin - Stairway To Heaven - Atlantic Records 1988


(3)Rock And Roll Hall Of Fame [01/12/1995]
 ①Bring It On Home
 ②Long Distance Call Blues
 ③Baby Please Don't Go
 ④When The Levee Breaks / For What It's Worth
 1995年にマンハッタンにある超高級ホテル、ウォルドルフ・アストリアで行われた “ロックの殿堂” 式典で彼らは3度目の再結成。「ブリング・イット・オン・ホーム」や「ホェン・ザ・レヴィー・ブレイクス」といった渋~いナンバーが選ばれているのだが、どちらも私の超愛聴曲なのでこの選曲はめちゃくちゃ嬉しい。ホスト役のスティーヴン・タイラー&ジョー・ペリー(←こいつらのスピーチ、めっちゃオモロイわ...)や同じ年に殿堂入りしたニール・ヤングとの共演ということで、他流試合でみっともないところは見せられないと気合いが入ったのか、かなりカッチリとまとまった演奏になっている。
 中でもプラントは絶好調で、「ブリング・イット・オン・ホーム」ではスティーヴン・タイラーのお株を奪うかのようにクルクル回るパフォーマンスを披露(←1分10秒あたり)するなどもうノリノリである。又、ライヴ・エイドやアトランティック40thではほとんど目立ってなかったジョーンジーが結構映っているのにも注目だ。そういえば当時活動中だったペイジ&プラントのプロジェクトに声が掛からなかったことに対し、受賞スピーチでにこやかに “やっと電話番号を思い出してくれた友人たちに感謝したい。” とやんわり皮肉っていたのが笑えた。
カッコイイ煽りVTRとエアロの面白スピーチ

メンバーの受賞スピーチ

Led Zeppelin and Aerosmith - Bring It On Home - Rare Rock n Roll Hall Of Fame Performance - HD

Led Zeppelin perform Rock and Roll Hall of Fame inductions 1995


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« Reunion Collection DVD / Le... | トップ | ケネディセンター名誉賞受賞 ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ペイジのたどたどしいギターワークについて (ナカタ)
2012-12-29 21:43:56
shiotch7さん

こんばんは。ナカタです。

>ペイジのギター・ワークは結構ヘロヘロで、そのたどたどしい指の動きはファンである自分が見てもちょっとビックリだったが

これなんですよね。なんで我々は、あの「たどたどしいギターワーク」ほれ込んでしまうのか?

ナカタの予測は、スタジオ録音の正規音源を創る際は、真面目に弾いて。

ライヴは、その時の気分次第。それを、ボンゾとジョーンズのベースが支える。

バンド形式のライヴの醍醐味(グル―ヴ)を、一番理解していたのが、ペイジです。んで、案外、音響機材へのこだわりがペイジにはあるのかも?

ナカタが今回の新盤を買ったのは、お気に入りの「死にかけて」が入っていたのが一つの理由です。

どうです。「死にかけて」のギターリフをボンゾがバスドラでユニゾンするんですよ。ギタープレーヤーにとって、これほどの快感は無いとおもうんです。

ペイジがギターリフを考え、それをボンゾのドラムで試行錯誤し、曲のしっかりとした土台が創られ、プラントの臨機応変のメロディーラインを載せる(これはプラントの能力の一つですね)。

ペイジは分かってるんでしょうね。「たどたどしい運指」でも骨格がしっかりすれば、ライヴの醍醐味は、バンド形式の音出しで、充分補えると。

まあ、いちいち、レコード音源のように生真面目に弾くよりも、その時々のエモーションでライヴは完結する。

ペイジに賛成!!
返信する
ペイジの視点 (shiotch7)
2012-12-30 15:59:16
ナカタさん、こんにちは。
私も「死にかけて」、大好きなんです。
あのうねるようなグルーヴは最高ですよね。

ペイジはギタープレイ云々ではなく
プロデューサーとしての視点から
バンド全体の音を最優先で考えてますね。
オレがオレが... という自己中心主義で
木を見て森を見れないギタリストが多い中、
彼はプロ中のプロと言えると思います。
ナカタさんがおっしゃるように それもこれもゼップという
不世出のスーパー・ロック・ユニットを擁していたからこそ
可能になったことだと思いますが。
返信する