shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

各国盤頂上決戦⑦「Led Zeppelin Ⅱ」

2022-04-09 | Led Zeppelin

①ウルグアイ盤(MH 14108 1 18 / MH 14108 2 18)
 以前に「Zep Ⅳ」の各国盤聴き比べをやった時に書いたが、ウルグアイのゼップには2度裏切られているので、この「Zep Ⅱ」も最初は購入を迷った。色々考えた結果、“今度こそ大丈夫だろう...” という淡い期待と、ジャケットに “Gold award record” プリントのない2ndプレスで$40というギリギリギャンブルできる絶妙な価格設定に釣られて購入を決意。その結果は大正解で、ウルグアイ盤「Ⅳ」の埃っぽい音とはまったく違うクリアーで野太いサウンドが楽しめて大喜び。ボンゾとジョンジーのリズム隊も元気一杯だし、ペイジのギターもソリッドでシャープ。もちろんプラントも縦横無尽に暴れ回っている。ウルグアイ盤ゼップ名誉挽回の1枚だ。

②イスラエル盤(STH-691671-N LW AT I2 W / ST-A-691672-Q AT LW W I2)
 このイスラエル盤の音を一言で言い表せば“ゴツゴツした岩のような音”。ベースの下の方まで音がしっかり出ており、地響きを立ててスピーカーが鳴っているような感じなので、ジョンジーが大活躍するA③「Lemon Song」やB⑤「Bring It On Home」のような曲との相性は抜群だ。音自体も実にクリアーでシンバルの音なんかいかにも“金属”という感じでシャーンと伸びるのだが、好事魔多しというべきか、残念なことにスピーカーから音が飛び出してくるというよりはむしろスピーカーの少し奥の方に音像が立ち上ってそこで4人が演奏しているような、ちょっと距離感を感じる音作りなのだ。爆音大好き人間の私にとって何よりも残念なのはボンゾのドラムが少々引っ込み気味なことで、これではゼップを聴いたという実感が湧かない。私にとってゼップを聴くということは極論すればボンゾの爆裂ドラムを聴くということなのだ。

③ペルー盤(SD-8236-1L STEREO / SD-8236-2L STEREO)
 ウルグアイ、イスラエルと聴いてきて続きにこのペルー盤をかけるとその凄まじいまでの音圧差に驚かされる。次元が違うというべきか、ヴォーカルも含めてすべての楽器が津波のようにドドーッと押し寄せてくる快感を何と表現しよう?「Zep Ⅱ」のラウドカットをまさかペルー盤で聴けるとは夢にも思わなんだ(^o^)丿 これがプロモ盤最初期プレスの実力なのか、それともすべてのペルー盤「Zep Ⅱ」に共通する特性なのかはわからないが、この音は強烈そのもの。実はA①「Whole Lotta Love」に1ヶ所プレスミスとおぼしき箇所があって一瞬音が飛ぶのでB-SELSのSさんに診てもらいに持って行ったのだが、その時この音を聴いたSさんは “もの凄い音してますね。これはビックリしました。” と目を真ん丸にして驚いておられた。とにかくこれはヤバい。ヤバすぎる音だ。