shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Quebec City 2018 / Paul McCartney

2018-10-26 | Paul McCartney
 ポールのフレッシュン・アップ・ツアーは9月17日にカナダのケベック・シティーからスタート。モントリオール(9/20)、ウィニペグ(9/28)、エドモントン(9/30)のカナダ4公演を経て10月にはテキサスのオースティン・シティー・リミッツ・ミュージック・フェスティヴァルにトリとして2回出演し(10/5と10/12)、10月末にはいよいよ日本へやってくるというスケジュールだ。頭の中が完全にポール一色になっている私としては、今回のツアーの予習をきっちりやって万全の態勢で両国と名古屋に臨みたい。
 ということでこれらの公演のライヴ・ブートを色々探してみたのだが、現時点で私の知る限りではツアー初日のケベック・シティー、そして10/5と10/12の ACLフェスの3公演分しか出ていない(←YouTubeから拾ってきた映像を繋ぎあわせただけのゴミブートは除く)。そんな数少ないフレッシュン・アップ・ツアーのブートの中で一番気に入って毎日聴きまくっているのが LHの Uxbridge レーベルから出たケベック・シティーのオーディエンス録音3枚組CD-R「ケベック・シティー2018」だ。
 LHが出している ブートCD-Rは台湾製の安物ディスクで盤面の色素が薄いせいかウチのCDプレイヤーでは読み込まないので、パソコンを使って太陽誘電製のCD-R(←盤面が青緑色で読み込みエラー皆無!)に丸ごとコピーしなければ聴けないのが面倒臭いが、ポールの稀少ライヴ音源を聴くためならそんな贅沢は言っていられない。レーベル面も綺麗にプリントして誘電製アップグレード・ヴァージョンの完成だ。
 オーディエンス録音のブートで気になるのは一にも二にもその音質である。メーカー・インフォによると “新たなツアーをいち早く目撃するために渡航した日本人テーパーによるオリジナル録音で、スタンド席6列目という好ポジションも相まって会場の広さを感じさせず、骨太な芯は極めて逞しくて真っ直ぐ手元に飛び込んでくるし、ピークではビビる寸前になるほどパワフルで、普通にネット公開されたとしても初日の代表作として大人気になること間違いナシの名録音” だという。
 そんなに良いならプレス化するやろ... とヒネクレ者の私は眉に唾を付けながら届いた盤を聴いてみたのだが、コレがめっちゃエエ音でビックリ(゜o゜)  優良オーディエンス録音のお手本のような空気感の中で一つ一つの音がバランス良く録音されていて、何でプレス化せぇへんのやろ?と首をかしげたくなるような高音質盤だ。
 肝心のセットリストだが、今回のフレッシュン・アップ・ツアーから新たにセット・インしたのは新作アルバム「エジプト・ステーション」から「カム・オン・トゥ・ミー」「フー・ケアズ」「ファー・ユー」の3曲と、新たに導入したホーン・セクションを活かした「レッティング・ゴー」「レット・エム・イン」の2曲、そして初期ビートルズの名曲「フロム・ミー・トゥ・ユー」といったあたり。「ミッシェル」はフランス語圏ということでのサービス選曲だろう。まぁ基本的な部分は9/7のNYグランド・セントラル・ステーションでのセトリをベースにした拡大版といった感じだ。個人的な希望を言えば新作「エジプト・ステーション」から「シーザー・ロック」とか「ディスパイト・リピーティッド・ウォーニングス」とかも演ってくれたら大喜びなのだが、恐らく無理だろう。ただ、「バック・イン・ブラジル」に関しては例の “イチバーン!!!” があるから日本のファンのために特別に演ってくれるかも...(^.^)
 そうそう、その “イチバーン!!!” だが、オーディエンスの掲げているプラカードの中に “イチバーン!!!” と書いたものがあったらしく、それを見つけたポールが「ミッシェル」に入る前のMCで、“「イチバン!」って書いたプラカードがあるね。「イチバン!」は日本語で№1っていう意味なんだ。「サイコー!」っていう日本語もいい言葉だよ...(これを聞いて psycho と勘違いしたオーディエンスにウケる...)これはファンタスティックっていう意味だから、もし次に日本に行く機会があったら「サイコー!」って叫ぶといいよ。(ここでノーテンキなオーディエンスが「サイコー!」と叫ぶ...)” と日本について喋ってくれているのが嬉しい。両国とナゴドでは思いっ切り「サイコー!!!」と叫ぶことにしよう(^.^)
Paul McCartney Live Québec City!.