今日はレッド・ゼッペリン・カヴァーの最高峰、ハートである。私と彼女達との出会いは中学3年の時にラジオでかかった「バラクーダ」だから、もうかれこれ35年以上の付き合いということになる。特に80年代中盤以降のハート黄金期にリリースされた「ハート」「バッド・アニマルズ」「ブリゲイド」の “産業ロック3部作”(笑)はホンマによく聴いたものだったが、90年代に入ってグランジ/オルタナ・ロックに汚染された洋楽と絶縁したせいもあって、それ以降はハートも含めたロック・ミュージック全般の動向に疎くなっていた。
そんな私が再びハートの音楽と再会したのは5年ほど前のことで、ちょうどゼップのカヴァーを色々と探していてたまたま見つけたのがこの「ハート・アライヴ・イン・シアトル」という2002年のライヴ DVD だった。ハートのゼップ・カヴァーといえば「グレイテスト・ヒッツ」収録の「ロックンロール」しか知らなかったので、新たに2曲も聴ける(見れる!)とワクワクしながら YouTube でチェックしてみるとこれがもうめちゃくちゃ素晴らしい!!! やっぱりハートのゼップ・カヴァーは年季が違うわいと小躍りしながらこの DVD を購入した。
このDVDにはオリジナルからカヴァーまで新旧取り混ぜて全19曲が収録されているが、まずは何と言っても⑱「ブラック・ドッグ」である。この曲はカヴァーが難しいゼップ・ナンバーの中では比較的被カヴァー率は高い方だと思うのだが、これほど真正面から正々堂々と取り組んで小細工なしにこの曲のグルーヴを見事に再現した例を私は他に知らない。衰えを知らないアンのパワフルなシャウトはさすがという他ないし、ナンシーを筆頭に水を得た魚のように嬉々としてこの曲をプレイするバンドの面々の演奏も非の打ちどころがないぐらい素晴らしい。まさにゼップ・カヴァーの王道を行くハートの面目躍如たるヴァージョンと言っていいと思う。
Heart - Black Dog (live in Seattle, 2002)
もう1曲のゼップ・カヴァー⑩「バトル・オブ・エヴァーモア」も負けず劣らず素晴らしい。カヴァーの難易度、希少性から言って「ブラック・ドッグ」よりもむしろこちらの方が私的にはインパクトが強かったのだが、ウィルソン姉妹の絶妙なハーモニーとマンドリンの響きが原曲の持つ幻想的な雰囲気を巧く表現しているところが◎。「フォー・シンボルズ」のアルバムで「ロックンロール」と「天国への階段」に挟まれて一般的には地味な存在と言えるこの隠れ名曲に目を付け、それを完璧にステージで再現したウィルソン姉妹のテクニックとその筋金入りのゼップ・フリークぶりに脱帽だ。
Heart 04 Battle of Evermore
ゼップ・カヴァー以外で気に入っているのは、初期を代表する疾走系ロックンロール・チューンの①「クレイジー・オン・ユー」だ。イントロでアコギを激しくかき鳴らしながら左ハイキック(笑)をブチかますナンシーがめっちゃワイルドでカッコイイ(≧▽≦) アンの巨体から発せられるハイトーン・ヴォイスも絶好調で、さすがは “女性版ロバート・プラント” の異名を取るだけのことはある。この曲はアコギを巧く使いながら激しくロックするという点でゼップの影響が色濃く反映された作風になっている。又、①と並ぶ初期の大名曲⑯「バラクーダ」もノリノリの演奏をバックにアンの突き抜けるようなハイトーンが楽しめて言うことなし(^o^) とにかくこの2曲は “激しくてエモーショナルでメロディアスでグルーヴィー” という、70年代ハートの魅力を濃縮還元したようなカッコイイ演奏だ。
Heart - Crazy On You (Alive In Seattle)
Heart - Barracuda (live in Seattle, 2002)
80年代のレパートリーの中ではアンプラグドな⑦「アローン」が感動的。これを聴けばアンが豊かな声量を活かしたパワー・シャウターであるだけでなく、バラッドでの表現力も超一流であることがよく分かるだろう。寄り添うようにハーモニーを付けるナンシーもめっちゃエエ感じだ(^o^)丿
21世紀に入ってからの彼女達はこれ以外にも「ライヴ」(←これはアンの調子がいまひとつな気がする...)、「ドリームボート・アニー・ライヴ」(←「ミスティー・マウンテン・ホップ」を演ってる!)、「ナイト・アット・スカイ・チャーチ」(←ゼップ・カヴァーは入ってないけどナンシーの美魔女っぷりが堪能できます... )と3枚のライヴDVDを出しているが、ゼップ云々を抜きにしても選曲のバランス、アンの歌唱、そしてバンド演奏のまとまりと、全ての面でこの「アライヴ・イン・シアトル」が断トツに素晴らしいと思う。
Heart - Alone (Alive in Seattle 2003)
そんな私が再びハートの音楽と再会したのは5年ほど前のことで、ちょうどゼップのカヴァーを色々と探していてたまたま見つけたのがこの「ハート・アライヴ・イン・シアトル」という2002年のライヴ DVD だった。ハートのゼップ・カヴァーといえば「グレイテスト・ヒッツ」収録の「ロックンロール」しか知らなかったので、新たに2曲も聴ける(見れる!)とワクワクしながら YouTube でチェックしてみるとこれがもうめちゃくちゃ素晴らしい!!! やっぱりハートのゼップ・カヴァーは年季が違うわいと小躍りしながらこの DVD を購入した。
このDVDにはオリジナルからカヴァーまで新旧取り混ぜて全19曲が収録されているが、まずは何と言っても⑱「ブラック・ドッグ」である。この曲はカヴァーが難しいゼップ・ナンバーの中では比較的被カヴァー率は高い方だと思うのだが、これほど真正面から正々堂々と取り組んで小細工なしにこの曲のグルーヴを見事に再現した例を私は他に知らない。衰えを知らないアンのパワフルなシャウトはさすがという他ないし、ナンシーを筆頭に水を得た魚のように嬉々としてこの曲をプレイするバンドの面々の演奏も非の打ちどころがないぐらい素晴らしい。まさにゼップ・カヴァーの王道を行くハートの面目躍如たるヴァージョンと言っていいと思う。
Heart - Black Dog (live in Seattle, 2002)
もう1曲のゼップ・カヴァー⑩「バトル・オブ・エヴァーモア」も負けず劣らず素晴らしい。カヴァーの難易度、希少性から言って「ブラック・ドッグ」よりもむしろこちらの方が私的にはインパクトが強かったのだが、ウィルソン姉妹の絶妙なハーモニーとマンドリンの響きが原曲の持つ幻想的な雰囲気を巧く表現しているところが◎。「フォー・シンボルズ」のアルバムで「ロックンロール」と「天国への階段」に挟まれて一般的には地味な存在と言えるこの隠れ名曲に目を付け、それを完璧にステージで再現したウィルソン姉妹のテクニックとその筋金入りのゼップ・フリークぶりに脱帽だ。
Heart 04 Battle of Evermore
ゼップ・カヴァー以外で気に入っているのは、初期を代表する疾走系ロックンロール・チューンの①「クレイジー・オン・ユー」だ。イントロでアコギを激しくかき鳴らしながら左ハイキック(笑)をブチかますナンシーがめっちゃワイルドでカッコイイ(≧▽≦) アンの巨体から発せられるハイトーン・ヴォイスも絶好調で、さすがは “女性版ロバート・プラント” の異名を取るだけのことはある。この曲はアコギを巧く使いながら激しくロックするという点でゼップの影響が色濃く反映された作風になっている。又、①と並ぶ初期の大名曲⑯「バラクーダ」もノリノリの演奏をバックにアンの突き抜けるようなハイトーンが楽しめて言うことなし(^o^) とにかくこの2曲は “激しくてエモーショナルでメロディアスでグルーヴィー” という、70年代ハートの魅力を濃縮還元したようなカッコイイ演奏だ。
Heart - Crazy On You (Alive In Seattle)
Heart - Barracuda (live in Seattle, 2002)
80年代のレパートリーの中ではアンプラグドな⑦「アローン」が感動的。これを聴けばアンが豊かな声量を活かしたパワー・シャウターであるだけでなく、バラッドでの表現力も超一流であることがよく分かるだろう。寄り添うようにハーモニーを付けるナンシーもめっちゃエエ感じだ(^o^)丿
21世紀に入ってからの彼女達はこれ以外にも「ライヴ」(←これはアンの調子がいまひとつな気がする...)、「ドリームボート・アニー・ライヴ」(←「ミスティー・マウンテン・ホップ」を演ってる!)、「ナイト・アット・スカイ・チャーチ」(←ゼップ・カヴァーは入ってないけどナンシーの美魔女っぷりが堪能できます... )と3枚のライヴDVDを出しているが、ゼップ云々を抜きにしても選曲のバランス、アンの歌唱、そしてバンド演奏のまとまりと、全ての面でこの「アライヴ・イン・シアトル」が断トツに素晴らしいと思う。
Heart - Alone (Alive in Seattle 2003)