エスカーラ、ボンドと連続して「カシミール」を取り上げたので、今日はそれ以外の「カシミール」カヴァーを集めてみました。
①Lucia Micarelli
ルシア・ミカレリというこの女性ヴァイオリニストの存在は「カシミール」のカヴァーを色々集めていた時に YouTube で見て初めて知った。何でもクラシック界期待の若手らしいが、ステージで「ボヘミアン・ラプソディー」やこの「カシミール」を演るなど、ジャンルの枠に縛られない新感覚派のアーティストのようだ。同じ「カシミール」では彼女がジェスロ・タルと共演したヴァージョンもアップされていてそれも悪くはないのだが、中途半端にイアン・アンダーソンのヘタレなフルート(笑)が絡むよりはソロでガンガン弾きまくっている演奏の方が遥かに好きだ。
ここに貼り付けたのは2007年にジョッシュ・グローバンという歌手のコンサートに客演してソロ・パフォーマンスを披露した時の映像なのだが、前半のアヴァンギャルドなインプロヴィゼイション・パートから一転して「カシミール」のイントロが始まった瞬間(←2分45秒あたり)が鳥肌モノで、私のようなクラシックに何の興味も無いロック・ファンとしては干天の慈雨というか、ネコにカツオ節というか、まさにキタ━━━(゜∀゜)━━━!!! という感じ。何かに憑りつかれたかのように髪を振り乱しながら(←しかも裸足やん!)スリリングなプレイを聴かせる彼女は凡百のロック・ギタリスト達よりも遥かにカッコイイと思う。
それにしても、エスカーラ、ボンド、そしてこのルシア・ミカレリと、クラシック界の美人アーティスト達を次々と魅了するこの「カシミール」という楽曲の底知れぬパワーを見るにつけ、改めてレッド・ゼッペリンというバンドの偉大さを痛感せずにはいられない。
Lucia Micarelli Aurora-Kashmir
②Lana Lane
シンフォニック・ロックの女王、ラナ・レーンはカヴァーのセンスが抜群で、私なんかオリジナルよりもカヴァー曲目当てで彼女のCDを買ってしまう。特に「ヨーロピアン・ツアー2001・スーベニアCD」に入っていた「クリムゾン・キングの宮殿」と「バラード・コレクション」に入っていた「アクロス・ザ・ユニヴァース」なんかは大傑作だと思っているが、そんな彼女がハードロックの名曲ばかりをカヴァーしたアルバムが「カヴァーズ・コレクション」だ。この「カシミール」は彼女独特のエモーショナルな歌声で、曲を愛でるように丁寧に歌っているところが◎。このカシミールは心に沁みる(笑)。レインボーの「スターゲイザー」カヴァーと並ぶ、このアルバム中で最高のトラックだ。
Lana Lane - Kashmir
③Luxt
このラクスト(って読むのかな?)というグループはゲイリー・ニューマン風の無機質な打ち込みビートとノイジーなシンセ・サウンドが特徴的なエレクトロニカ・インダストリアル・ロック・バンド。「レイジング・エデン」というアルバムに収録されたこの「カシミール」は、アンナ・クリスティンという紅一点女性ヴォーカリストの妖しげな歌声と原曲のミステリアスな雰囲気が絶妙に溶け合って、この手の音楽があまり得意ではない私でも十分楽しめる摩訶不思議なヴァージョンに仕上がっている。
Luxt - Kashmir
④Never The Bride
この前ご紹介したネヴァー・ザ・ブライドが例のブリティッシュ・ロック・シンフォニー・コンサートの中で演っているのは「階段」ともう1曲... この「カシミール」だ。ゼップの楽曲中でも超大作と言える2曲を取り上げるあたりにジャニス、じゃなかったニッキ・ランボーンのヴォーカリストとしての絶対的な自信が窺える。特にこの「カシミール」における圧倒的なグルーヴ感の表出はもうお見事という他ない。
Never The Bride - Kashmir (British Rock Symphony)
⑤Page & Plant
「カシミール」特集の最後を飾るのはペープラが1994年にリリースした「ノー・クォーター」に収録されていたセルフ・カヴァーだ。いわゆるひとつの “本人歌唱” ヴァージョンなのだが、同じヴォーカル&ギタリストで同じ曲を演っているのに、アレンジが違うとこうも曲の雰囲気が変わるものかと驚かされる。オリジナルの持っていた中近東風のエスニックな部分を徹底的に煮詰めて民俗音楽色の濃いサウンドに仕上げてあるのが面白い。ヘビ使いとベリー・ダンサー(笑)を連想してしまいそうなパートはさすがにやりすぎだと思うが、「ブラック・ドッグ」が憑依する後半部(10分を過ぎたあたり)のスリリングな展開はめっちゃカッコイイ(^o^)丿
Jimmy Page & Robert Plant - Kashmir (Live, The Awesome oriental version)
①Lucia Micarelli
ルシア・ミカレリというこの女性ヴァイオリニストの存在は「カシミール」のカヴァーを色々集めていた時に YouTube で見て初めて知った。何でもクラシック界期待の若手らしいが、ステージで「ボヘミアン・ラプソディー」やこの「カシミール」を演るなど、ジャンルの枠に縛られない新感覚派のアーティストのようだ。同じ「カシミール」では彼女がジェスロ・タルと共演したヴァージョンもアップされていてそれも悪くはないのだが、中途半端にイアン・アンダーソンのヘタレなフルート(笑)が絡むよりはソロでガンガン弾きまくっている演奏の方が遥かに好きだ。
ここに貼り付けたのは2007年にジョッシュ・グローバンという歌手のコンサートに客演してソロ・パフォーマンスを披露した時の映像なのだが、前半のアヴァンギャルドなインプロヴィゼイション・パートから一転して「カシミール」のイントロが始まった瞬間(←2分45秒あたり)が鳥肌モノで、私のようなクラシックに何の興味も無いロック・ファンとしては干天の慈雨というか、ネコにカツオ節というか、まさにキタ━━━(゜∀゜)━━━!!! という感じ。何かに憑りつかれたかのように髪を振り乱しながら(←しかも裸足やん!)スリリングなプレイを聴かせる彼女は凡百のロック・ギタリスト達よりも遥かにカッコイイと思う。
それにしても、エスカーラ、ボンド、そしてこのルシア・ミカレリと、クラシック界の美人アーティスト達を次々と魅了するこの「カシミール」という楽曲の底知れぬパワーを見るにつけ、改めてレッド・ゼッペリンというバンドの偉大さを痛感せずにはいられない。
Lucia Micarelli Aurora-Kashmir
②Lana Lane
シンフォニック・ロックの女王、ラナ・レーンはカヴァーのセンスが抜群で、私なんかオリジナルよりもカヴァー曲目当てで彼女のCDを買ってしまう。特に「ヨーロピアン・ツアー2001・スーベニアCD」に入っていた「クリムゾン・キングの宮殿」と「バラード・コレクション」に入っていた「アクロス・ザ・ユニヴァース」なんかは大傑作だと思っているが、そんな彼女がハードロックの名曲ばかりをカヴァーしたアルバムが「カヴァーズ・コレクション」だ。この「カシミール」は彼女独特のエモーショナルな歌声で、曲を愛でるように丁寧に歌っているところが◎。このカシミールは心に沁みる(笑)。レインボーの「スターゲイザー」カヴァーと並ぶ、このアルバム中で最高のトラックだ。
Lana Lane - Kashmir
③Luxt
このラクスト(って読むのかな?)というグループはゲイリー・ニューマン風の無機質な打ち込みビートとノイジーなシンセ・サウンドが特徴的なエレクトロニカ・インダストリアル・ロック・バンド。「レイジング・エデン」というアルバムに収録されたこの「カシミール」は、アンナ・クリスティンという紅一点女性ヴォーカリストの妖しげな歌声と原曲のミステリアスな雰囲気が絶妙に溶け合って、この手の音楽があまり得意ではない私でも十分楽しめる摩訶不思議なヴァージョンに仕上がっている。
Luxt - Kashmir
④Never The Bride
この前ご紹介したネヴァー・ザ・ブライドが例のブリティッシュ・ロック・シンフォニー・コンサートの中で演っているのは「階段」ともう1曲... この「カシミール」だ。ゼップの楽曲中でも超大作と言える2曲を取り上げるあたりにジャニス、じゃなかったニッキ・ランボーンのヴォーカリストとしての絶対的な自信が窺える。特にこの「カシミール」における圧倒的なグルーヴ感の表出はもうお見事という他ない。
Never The Bride - Kashmir (British Rock Symphony)
⑤Page & Plant
「カシミール」特集の最後を飾るのはペープラが1994年にリリースした「ノー・クォーター」に収録されていたセルフ・カヴァーだ。いわゆるひとつの “本人歌唱” ヴァージョンなのだが、同じヴォーカル&ギタリストで同じ曲を演っているのに、アレンジが違うとこうも曲の雰囲気が変わるものかと驚かされる。オリジナルの持っていた中近東風のエスニックな部分を徹底的に煮詰めて民俗音楽色の濃いサウンドに仕上げてあるのが面白い。ヘビ使いとベリー・ダンサー(笑)を連想してしまいそうなパートはさすがにやりすぎだと思うが、「ブラック・ドッグ」が憑依する後半部(10分を過ぎたあたり)のスリリングな展開はめっちゃカッコイイ(^o^)丿
Jimmy Page & Robert Plant - Kashmir (Live, The Awesome oriental version)