shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「天国への階段」カヴァー特集① ~異色の女性ヴォーカル編~

2013-01-09 | Led Zeppelin
 年末からお正月にかけて年をまたいで続けてきたレッド・ゼッペリン祭りは「祭典の日~奇跡のライヴ~」DVDの3連投稿でお開きにするつもりだったのだが、ケネディーセンター・トリビュートでのアン&ナンシー姉妹による「天国への階段」に大感動したせいもあって、もう少しゼップ・ネタでいってみようと思い、今度はゼップのカヴァーを特集してみることにした。トップバッターはもちろん「天国への階段」である。この曲は彼らの持ち歌の中でも被カヴァー率が断トツに高く、ピンからキリまで併せるとその数何と100以上というから凄まじい。ということで「天国への階段」特集パート1はお洒落系から疾走系まで色々取り揃えた “異色の女性ヴォーカル編” でいってみます。

①Bellanova
 ベラノーヴァはイタリアの女性シンガーで、お洒落なラウンジ~チルアウト系ヴォーカルが耳に心地良い。バックのアコギもめっちゃエエ味出してて言うことナシ。ジャケットはギターのフレットを天国への階段に見立てたものだ。それにしてもゼップの「階段」がこんな雰囲気抜群のライトなボッサになるとは...(・o・) この人は同じ路線でビートルズをカヴァーした「アンド・アイ・ラヴ・ヒム」も超オススメなのだが、どちらもCD化はされておらず12インチ・シングルも既に廃盤、今では mp3 ダウンロードのみで入手可能なようだ。
BelaNova- Stairway to Heaven


②Whipper Snappers
 オーストラリアのテレビ番組「ザ・マネー・オア・ザ・ガン」の最後に毎回ゲストが「天国への階段」を自己流スタイルでカヴァーするコーナーがあり、ユニークなヴァージョンが数多く生まれたのだが、この②以降はすべて同番組の出演者。中で一番気に入っているのがこのホイッパーズ・スナッパーズで、フロントの女性二人が織りなすコーラス・ハーモニーがたまらなく気持ちイイ(^o^)丿 あのドラマチックな「階段」を換骨奪胎してバングルズを想わせる溌剌系ガールズロックに仕上げたアレンジ力に脱帽だ。
Stairway to Heaven The Whippersnappers


③Kate Ceberano & Ministry Of Fun
 メルボルン出身のケイト・セベラノはポップスからジャズまでこなすヴァーサタイルな女性シンガーで、この曲でもエニグマっぽいダンス・ビートと彼女の伸びやかで深みのある歌声が絶妙なマッチングをみせている。う~ん、めっちゃグルーヴィー(≧▽≦)  尚、彼女によるフリートウッド・マックの「ゴー・ユア・オウン・ウェイ」カヴァーも YouTube にアップされてるので気に入った方はどーぞ。
Stairway to Heaven Kate Ceberano and The Ministry of Fun


④Helen Jones
 「ザ・マネー・オア・ザ・ガン」に登場した女性シンガーのうち異色中の異色と言えるのがこのヘレン・ジョーンズ。これがあのヘヴィーロックの王者レッド・ゼッペリンの「階段」なのか、と思わせるようなレトロな雰囲気横溢のジャジーな女性ヴォーカルに仕上げている。ちょっと短すぎるのが玉にキズだが、その気怠いヴォーカルはムード満点だ。
helen jones- Stairway to Heaven Toots.mp4


⑤Toys Went Berserk
 トイズ・ウエント・ベルセルク(←ワケの分からんバンド名やな...)はシドニーを中心に活動していたガレージロック・バンドで、「レッド」期あたりのメタル・クリムゾンのへヴィネスと初期のU2の攻撃性を併せ持ったようなアグレッシヴな演奏をバックに不機嫌なクリッシー・ハインドみたいな(?)歌い方をする女性ヴォーカルという組み合わせが実にユニークで面白い。特に疾走感溢れる中間部なんかもう快感!の一言に尽きる痛快なカヴァーになっている。
Stairway to Heaven Toys Went Berserk