ダブルネックといえば当然もう一曲... そう、⑫「ザ・ソング・リメインズ・ザ・セイム(永遠の詩)」である。ペイジはのっけからエンジン全開で軽快なリフをバリバリ弾いていく... いや、弾き倒すと言ってもいいかもしれない。プラントも「プッシュ!プッシュ!」連発でノリノリだ。ジェイソンのキレは抜群で父親を彷彿とさせる豪快なドラミング... 彼がジョーンジーと共に音楽の土台をしっかり支えることによって圧倒的な空間を作り出す “バンドの力” が戻ってきたのだろう。これが “ケミストリー” というやつかもしれない。とにかくこの曲では彼ら4人のバンドとしての一体感を思う存分味わうべしだ。演奏が終わった後、プラントが “ジェイソン・ボーナム、ドラムス!” と紹介するとジェイソンが腕に彫ったボンゾのシンボルマーク “3つの輪” のタトゥーを指差すシーン... これにはめっちゃ感動した。ホンマに “見事な腕” である。ボンゾもきっと彼のことを誇りに思っていることだろう。
Led Zeppelin - The Song Remains The Same - Celebration Day - Full Version
ジョーンジーのキーボードで始まる⑬「ミスティ・マウンテン・ホップ」はライヴ・ヴァージョンを聴いて好きになった曲で、 “クライマックスへ向けてどんどん加速していく” 感じがたまらないドライヴ感溢れるナンバーだ。ジェイソンが叩き出す重厚なビートに乗ってプラントが水を得た魚のようにシャープな動きで溌剌としたヴォーカルを聴かせてくれるのが嬉しい。曲が終わった時にプラントはジェイソンに向かって “やるねぇ!” という仕草で彼のドラミングを称えている。又、バックの巨大スクリーンを彩るカラフルでサイケなグラフィックが曲想と見事にマッチしているのにもご注目。この曲に限ったことではないが、このコンサートのスクリーン担当者はホンマにエエ仕事してまんなぁ...(^.^)
Led Zeppelin - Misty Mountain Hop [Celebration Day] HD,HQ
アンコール前の本編最後の曲はゼッペリン・グルーヴの極致、⑭「カシミール」だ。地響きを立てながら轟きわたるジェイソンのドラミングの一発一発の重さがビンビン伝わってきて圧倒されるし、ペイジはペイジで昔のようにステップを踏みながら中毒性の高いリフを刻み続ける。背筋がゾクゾクするようなこの感覚がたまらんのよね。シャンパンレッドのレスポールがカッコエエなぁ(^o^)丿 ゼップ・サウンドを陰で支える仕事人、ジョーンジーは黙々とキーボードに向かっているし、プラントはもう威風堂々といった感じで自信に満ち溢れており、そのシャウトはとても還暦前とは思えないほど伸びやかでパワフル。得意の “ママママママ...♪” も聴けて言うことナシだ。そんな4人の演奏が有機的に絡み合って唯一無比のグルーヴが生まれる様はまるで全盛期の彼らを観ているかのようで、“ここにレッド・ゼッペリン完全復活!” と大声で叫びたくなってくる。間違いなくこの曲が今回のライヴのベストトラックだろう。演奏を終えステージ前に並んで一礼するメンバーの表情も清々しい。
Led Zeppelin - Kashmir - Celebration Day
アンコールの1曲目は⑮「ホール・ロッタ・ラヴ」だ。あの耳慣れたイントロ・リフが響き渡ると場内は凄い盛り上がりで、サビでは大合唱が沸き起こる。汗だくになりながらもクールにリフを弾き続けるペイジに痺れマス。間奏でレーザー光線が飛び交いプラントが “ママママママ...♪” の大盤振る舞いをする中、満を持して登場するのがペイジのテルミン(←アンテナに手を近づけたり遠ざけたりして音をグニョグニョにする電子楽器)だ。大きく腕を振りながらMr.マリックも顔負けのハンドパワー(?)で音を自在に操る姿がカッコイイ(^o^)丿 テルミン・ホワイ?などとダジャレを言っている場合ではない。この混沌とした幻想的なパートがあるからこそ後に続くギター・ソロが一層際立つのだ。後半部はもう鳥肌モノの凄まじさで、すべてを超越した音楽が持つダイナミズムに圧倒される。やっぱりレッド・ゼッペリンは凄いわ... (≧▽≦)
Led Zeppelin - Whole Lotta Love (Celebration Day) Clear Video
⑮を終えて4人は一旦引っ込むが、会場を埋め尽くした1万8千人のオーディエンスはライヴ・エイドでもアトランティック40th でも演った “あの曲” をまだ演ってないことをよ~く分かっていてアンコールを求める拍手が鳴りやまない。そして地鳴りのような大歓声の中、4人が再び登場し、待ちに待った “あの” ドラムのイントロが... 2度目のアンコール曲はもちろん⑯「ロックンロール」だ。ステージ中央に仁王立ちでポーズをキメるプラントのカッコ良さを何と表現しよう? ペイジはもうノリノリでインスピレーションの趣くままにグルーヴ感溢れるソロを弾きまくる。ジョーンジーも楽しくてたまらんという表情だ。そしてこの夢のような時が終わるのを惜しむかのようにプラントが “Lonely lonely lonely...♪” を何度も繰り返した後、3人がジェイソンのドラム・セットの前に集まり客席に背を向けて見守る中、この日のMVPジェイソン怒涛のドラム乱打でショーはフィナーレ。3人にとってジェイソンはきっと “可愛くてたまらない甥っ子” のような存在なのだろう。涙目で客席に向かって礼をするジェイソンを称える3人の姿にウルッときていると、背後のスクリーンいっぱいに誇らしげに「LED ZEPPELIN」の電光ロゴが... 何という感動的な演出だろう! 私なんか何度観てもここで感極まってしまうのだが、それはまるで “LED ZEPPELIN が帰ってきたぜ!” というメッセージのように思えた。
英語の諺に “See Naples and die.”(ナポリを見てから死ね)というのがあるが、何十年も前に解散したバンドのマジックが再び生まれる瞬間を見事に捉えたこの “奇跡のライヴ” DVD はまさに “See ZEP and die!” と言いたくなるような、ロック史上、いや音楽史上屈指のライヴ・ドキュメントである。私は彼らと同じ時代に生きていることを、そしてこのような感動を味わえたことを神に感謝したい。
Led Zeppelin - Rock And Roll (Celebration Day) Clear Video
Led Zeppelin - The Song Remains The Same - Celebration Day - Full Version
ジョーンジーのキーボードで始まる⑬「ミスティ・マウンテン・ホップ」はライヴ・ヴァージョンを聴いて好きになった曲で、 “クライマックスへ向けてどんどん加速していく” 感じがたまらないドライヴ感溢れるナンバーだ。ジェイソンが叩き出す重厚なビートに乗ってプラントが水を得た魚のようにシャープな動きで溌剌としたヴォーカルを聴かせてくれるのが嬉しい。曲が終わった時にプラントはジェイソンに向かって “やるねぇ!” という仕草で彼のドラミングを称えている。又、バックの巨大スクリーンを彩るカラフルでサイケなグラフィックが曲想と見事にマッチしているのにもご注目。この曲に限ったことではないが、このコンサートのスクリーン担当者はホンマにエエ仕事してまんなぁ...(^.^)
Led Zeppelin - Misty Mountain Hop [Celebration Day] HD,HQ
アンコール前の本編最後の曲はゼッペリン・グルーヴの極致、⑭「カシミール」だ。地響きを立てながら轟きわたるジェイソンのドラミングの一発一発の重さがビンビン伝わってきて圧倒されるし、ペイジはペイジで昔のようにステップを踏みながら中毒性の高いリフを刻み続ける。背筋がゾクゾクするようなこの感覚がたまらんのよね。シャンパンレッドのレスポールがカッコエエなぁ(^o^)丿 ゼップ・サウンドを陰で支える仕事人、ジョーンジーは黙々とキーボードに向かっているし、プラントはもう威風堂々といった感じで自信に満ち溢れており、そのシャウトはとても還暦前とは思えないほど伸びやかでパワフル。得意の “ママママママ...♪” も聴けて言うことナシだ。そんな4人の演奏が有機的に絡み合って唯一無比のグルーヴが生まれる様はまるで全盛期の彼らを観ているかのようで、“ここにレッド・ゼッペリン完全復活!” と大声で叫びたくなってくる。間違いなくこの曲が今回のライヴのベストトラックだろう。演奏を終えステージ前に並んで一礼するメンバーの表情も清々しい。
Led Zeppelin - Kashmir - Celebration Day
アンコールの1曲目は⑮「ホール・ロッタ・ラヴ」だ。あの耳慣れたイントロ・リフが響き渡ると場内は凄い盛り上がりで、サビでは大合唱が沸き起こる。汗だくになりながらもクールにリフを弾き続けるペイジに痺れマス。間奏でレーザー光線が飛び交いプラントが “ママママママ...♪” の大盤振る舞いをする中、満を持して登場するのがペイジのテルミン(←アンテナに手を近づけたり遠ざけたりして音をグニョグニョにする電子楽器)だ。大きく腕を振りながらMr.マリックも顔負けのハンドパワー(?)で音を自在に操る姿がカッコイイ(^o^)丿 テルミン・ホワイ?などとダジャレを言っている場合ではない。この混沌とした幻想的なパートがあるからこそ後に続くギター・ソロが一層際立つのだ。後半部はもう鳥肌モノの凄まじさで、すべてを超越した音楽が持つダイナミズムに圧倒される。やっぱりレッド・ゼッペリンは凄いわ... (≧▽≦)
Led Zeppelin - Whole Lotta Love (Celebration Day) Clear Video
⑮を終えて4人は一旦引っ込むが、会場を埋め尽くした1万8千人のオーディエンスはライヴ・エイドでもアトランティック40th でも演った “あの曲” をまだ演ってないことをよ~く分かっていてアンコールを求める拍手が鳴りやまない。そして地鳴りのような大歓声の中、4人が再び登場し、待ちに待った “あの” ドラムのイントロが... 2度目のアンコール曲はもちろん⑯「ロックンロール」だ。ステージ中央に仁王立ちでポーズをキメるプラントのカッコ良さを何と表現しよう? ペイジはもうノリノリでインスピレーションの趣くままにグルーヴ感溢れるソロを弾きまくる。ジョーンジーも楽しくてたまらんという表情だ。そしてこの夢のような時が終わるのを惜しむかのようにプラントが “Lonely lonely lonely...♪” を何度も繰り返した後、3人がジェイソンのドラム・セットの前に集まり客席に背を向けて見守る中、この日のMVPジェイソン怒涛のドラム乱打でショーはフィナーレ。3人にとってジェイソンはきっと “可愛くてたまらない甥っ子” のような存在なのだろう。涙目で客席に向かって礼をするジェイソンを称える3人の姿にウルッときていると、背後のスクリーンいっぱいに誇らしげに「LED ZEPPELIN」の電光ロゴが... 何という感動的な演出だろう! 私なんか何度観てもここで感極まってしまうのだが、それはまるで “LED ZEPPELIN が帰ってきたぜ!” というメッセージのように思えた。
英語の諺に “See Naples and die.”(ナポリを見てから死ね)というのがあるが、何十年も前に解散したバンドのマジックが再び生まれる瞬間を見事に捉えたこの “奇跡のライヴ” DVD はまさに “See ZEP and die!” と言いたくなるような、ロック史上、いや音楽史上屈指のライヴ・ドキュメントである。私は彼らと同じ時代に生きていることを、そしてこのような感動を味わえたことを神に感謝したい。
Led Zeppelin - Rock And Roll (Celebration Day) Clear Video