この1ヶ月ほど YouTube で見つけた色んな面白マッシュアップ作品を紹介してきたが、私はこの手のネタが昔から人一倍大好きで、当ブログでもオリジナル音源を使用した純正マッシュアップだけでなく、ビータリカやメタル・エルヴィス、演歌メタルといった “マッシュアップ・カヴァー” 作品を率先して紹介してきたものだ。そこでついでと言っては何だが、折角の機会なのでマッシュアップ祭りのスピンオフ的な1枚として、ロック・シュガーというバンドの「リイマジネイター」(←中々意味深なタイトルやね...)を取り上げようと思う。
2010年にリリースされたこのアルバムは一言で言ってしまえばメタル・エルヴィスや演歌メタルの “80's洋楽版”。全13曲すべて有名なヘビメタ・スタンダード曲と80年代のトップ40ヒットを融合させてあるのだから、私のような “メタル好きの80's洋楽ファン” にとってはどの曲を聴いてもニヤリとさせられる仕掛けが満載の、実に楽しい1枚なのだ。逆に80's にもメタルにも全く興味が無いという人にとっては一体何が面白いのかさっぱりワカランということになるのだが...(>_<)
たとえば①の「ドント・ストップ・ザ・ビリーヴィン」、イントロで炸裂するゴリゴリのギター・リフはまごうことなきメタリカの「エンター・サンドマン」なのだが、それに続いて聞こえてくるヴォーカルはジェイムズ・ヘッドフィールドの低音ダミ声ではなくスティーヴ・ペリーそっくりの高音シャウト...(゜o゜) ヴォーカル・パートに入る前に確信犯的に “Oh yeah!” とジェイムズばりの雄叫びを上げるところが笑えるし、ジャーニーから再びメタリカへと移行するところなんかも実に自然な感じになっており、“おぉそうきたか...” と思わず唸ってしまうような遊び心溢れるアレンジが80's 好きには楽しくってしようがない。⑫でもジャーニーの曲を取り上げているところを見るとヴォーカルのジェス・ハーネルはスティーヴ・ペリー・ネタが得意なのだろう。
ROCK SUGAR-Don't Stop The Sandman
他のトラックも大体こんな感じなのだが、曲のタイトルを見ただけで80's洋楽ファンなら元ネタが何なのか大体分かる仕掛けになっているのが楽しい(^o^)丿
①Don't Stop The Sandman
【Metallica「Enter Sadman」+Journey「Don't Stop Believin'」】
②We Will Kickstart Your Rhapsody
【Queen「Bohemian Rhapsody」+Queen「We Will Rock You」+Motley Crue「Kickstart My Heart」】
③Crazy Girl
【Ozzy Osbourne「Crazy Train」+Rick Springfield「Jessie's Girl」】
④Voices In The Jungle
【Guns 'n' Roses「Welcome To The Jungle」+Til Tuesday「Voices Carry」】
⑤Here Comes The Fool You Wanted
【Bon Jovi「Wanted Dead Or Alive」+Cinderella「Nobody's Fool」+Eurythmics「Here Comes The Rain Again」】
⑥Shook Me Like A Prayer
【AC/DC「You Shook Me All Night Long」+Madonna「Like A Prayer」】
⑦Straight To Rock City
【Kiss「Detroit Rock City」+Paula Abdul「Straight Up」】
⑧Prayin' For A Sweet Weekend
【Bon Jovi「Livin' On A Prayer」+Loverboy「Working For The Weekend」+Guns 'n' Roses「Sweet Child O' Mine」】
⑨Heaven And Heaven
【Bryan Adams「Heaven」+Warrant「Heaven」】
⑩Breakin' The Love
【Judas Priest「Breakin' The Law」+10CC「I'm Not In Love」】
⑪I Love Sugar On Me
【Def Leppard「Pour Some Sugar On Me」+Joan Jett & The Blackhearts「I Love Rock 'n' Roll」】
⑫Round And Separated
【Ratt「Round And Round」+Journey「Separate Ways」】
⑬Dreaming Of A Whole Lotta Breakfast
【Aerosmith「Dream On」+Supertramp「Breakfast In America」+Led Zeppelin「Whole Lotta Love」+Led Zeppelin「Stairway To Heaven」】
これを見れば分かるように、マドンナ、ポーラ・アブドゥル、ユーリズミックス、ティル・チューズデイ(←懐かしい!!!)から何とスーパートランプに至るまで、メタルだけに限定しない幅広い選曲も実にユニークで、そういったポップ・ソングが絶妙なアレンジと極上のサウンド・プロダクションによってバリバリのロックに生まれ変わっているところがこのアルバムの大きな魅力になっている。
Rock Sugar - Straight to Rock City
Rock Sugar - Shook Me Like A Prayer
このようにどの曲もツッコミどころ満載で大いに楽しめるのだが、個人的に特にツボだったのが③で、ランディー・ローズの名リフに続いて「ジェシーズ・ガール」が飛び出してくるところがたまらない(≧▽≦) そしてアルバム中で一番気に入っているのが⑩。パワフルなジューダス・プリーストとメロディアスな10CCを融合することによって両者の長所が巧く引き出され、その相乗効果で実にカッコ良いキラー・チューンに仕上がっているのだ。このトラックは正直言って聴く前にはあんまり期待してなかっただけにその衝撃性も大きかった。
Crazy Girl - Rock Sugar
Rock Sugar - Breakin' The Love
他にもクイーンの万華鏡のようなコーラス・ワークを見事に再現した②とか、入魂のハードロック絵巻⑬とか、単なる “ネタ・バンドによるお遊び的アルバム” というレベルを遥かに超越した完成度の高さを誇るこのCD、残念ながら版権の問題で現在は廃盤になっており、米アマゾンやイーベイではプレミアが付いて $60以上で取り引きされているようだが、YouTube にほぼ全曲がアップされているので、興味のある方は消される前にチェックしてみて下さいな(^.^)
Rock Sugar - We Will Kickstart Your Rhapsody
Rock Sugar - Dreaming of a Whole Lotta Breakfast
2010年にリリースされたこのアルバムは一言で言ってしまえばメタル・エルヴィスや演歌メタルの “80's洋楽版”。全13曲すべて有名なヘビメタ・スタンダード曲と80年代のトップ40ヒットを融合させてあるのだから、私のような “メタル好きの80's洋楽ファン” にとってはどの曲を聴いてもニヤリとさせられる仕掛けが満載の、実に楽しい1枚なのだ。逆に80's にもメタルにも全く興味が無いという人にとっては一体何が面白いのかさっぱりワカランということになるのだが...(>_<)
たとえば①の「ドント・ストップ・ザ・ビリーヴィン」、イントロで炸裂するゴリゴリのギター・リフはまごうことなきメタリカの「エンター・サンドマン」なのだが、それに続いて聞こえてくるヴォーカルはジェイムズ・ヘッドフィールドの低音ダミ声ではなくスティーヴ・ペリーそっくりの高音シャウト...(゜o゜) ヴォーカル・パートに入る前に確信犯的に “Oh yeah!” とジェイムズばりの雄叫びを上げるところが笑えるし、ジャーニーから再びメタリカへと移行するところなんかも実に自然な感じになっており、“おぉそうきたか...” と思わず唸ってしまうような遊び心溢れるアレンジが80's 好きには楽しくってしようがない。⑫でもジャーニーの曲を取り上げているところを見るとヴォーカルのジェス・ハーネルはスティーヴ・ペリー・ネタが得意なのだろう。
ROCK SUGAR-Don't Stop The Sandman
他のトラックも大体こんな感じなのだが、曲のタイトルを見ただけで80's洋楽ファンなら元ネタが何なのか大体分かる仕掛けになっているのが楽しい(^o^)丿
①Don't Stop The Sandman
【Metallica「Enter Sadman」+Journey「Don't Stop Believin'」】
②We Will Kickstart Your Rhapsody
【Queen「Bohemian Rhapsody」+Queen「We Will Rock You」+Motley Crue「Kickstart My Heart」】
③Crazy Girl
【Ozzy Osbourne「Crazy Train」+Rick Springfield「Jessie's Girl」】
④Voices In The Jungle
【Guns 'n' Roses「Welcome To The Jungle」+Til Tuesday「Voices Carry」】
⑤Here Comes The Fool You Wanted
【Bon Jovi「Wanted Dead Or Alive」+Cinderella「Nobody's Fool」+Eurythmics「Here Comes The Rain Again」】
⑥Shook Me Like A Prayer
【AC/DC「You Shook Me All Night Long」+Madonna「Like A Prayer」】
⑦Straight To Rock City
【Kiss「Detroit Rock City」+Paula Abdul「Straight Up」】
⑧Prayin' For A Sweet Weekend
【Bon Jovi「Livin' On A Prayer」+Loverboy「Working For The Weekend」+Guns 'n' Roses「Sweet Child O' Mine」】
⑨Heaven And Heaven
【Bryan Adams「Heaven」+Warrant「Heaven」】
⑩Breakin' The Love
【Judas Priest「Breakin' The Law」+10CC「I'm Not In Love」】
⑪I Love Sugar On Me
【Def Leppard「Pour Some Sugar On Me」+Joan Jett & The Blackhearts「I Love Rock 'n' Roll」】
⑫Round And Separated
【Ratt「Round And Round」+Journey「Separate Ways」】
⑬Dreaming Of A Whole Lotta Breakfast
【Aerosmith「Dream On」+Supertramp「Breakfast In America」+Led Zeppelin「Whole Lotta Love」+Led Zeppelin「Stairway To Heaven」】
これを見れば分かるように、マドンナ、ポーラ・アブドゥル、ユーリズミックス、ティル・チューズデイ(←懐かしい!!!)から何とスーパートランプに至るまで、メタルだけに限定しない幅広い選曲も実にユニークで、そういったポップ・ソングが絶妙なアレンジと極上のサウンド・プロダクションによってバリバリのロックに生まれ変わっているところがこのアルバムの大きな魅力になっている。
Rock Sugar - Straight to Rock City
Rock Sugar - Shook Me Like A Prayer
このようにどの曲もツッコミどころ満載で大いに楽しめるのだが、個人的に特にツボだったのが③で、ランディー・ローズの名リフに続いて「ジェシーズ・ガール」が飛び出してくるところがたまらない(≧▽≦) そしてアルバム中で一番気に入っているのが⑩。パワフルなジューダス・プリーストとメロディアスな10CCを融合することによって両者の長所が巧く引き出され、その相乗効果で実にカッコ良いキラー・チューンに仕上がっているのだ。このトラックは正直言って聴く前にはあんまり期待してなかっただけにその衝撃性も大きかった。
Crazy Girl - Rock Sugar
Rock Sugar - Breakin' The Love
他にもクイーンの万華鏡のようなコーラス・ワークを見事に再現した②とか、入魂のハードロック絵巻⑬とか、単なる “ネタ・バンドによるお遊び的アルバム” というレベルを遥かに超越した完成度の高さを誇るこのCD、残念ながら版権の問題で現在は廃盤になっており、米アマゾンやイーベイではプレミアが付いて $60以上で取り引きされているようだが、YouTube にほぼ全曲がアップされているので、興味のある方は消される前にチェックしてみて下さいな(^.^)
Rock Sugar - We Will Kickstart Your Rhapsody
Rock Sugar - Dreaming of a Whole Lotta Breakfast