前回は音壁盤ハンティングの中でも最大の収穫の一つと言えるさいとうみわこの「ロンリー・スターダスト・ダンス」にめぐり逢えて大喜びしたところまで書いたが、この話にはまだ続きがあって、YouTube でこの曲を試聴していた時に偶然目にした解説に “エンジェルスのカヴァーでも知られている名曲中の名曲” とあった。エンジェルス??? 私の知る限り、エンジェルスと言えば1963年に「My Boyfriend's Back」で全米№1になったあのガールズ・グループしか思い浮かばないのだが、いくら何でもそれはちょっとあり得ない。
興味を引かれてネットで調べてみると、 “1988年から1990年頃にかけて 60'sのオールディーズ・ポップスを日本語で歌っていた9人組女性ヴォーカル・グループ” だと判明。シングル7枚とアルバム1枚を出しただけで消滅してしまった典型的なB級、いやC級アイドル・ユニットだったようで、その7枚目にあたるラスト・シングルがさいとうみわこのカヴァー「ロンリー・スターダスト・ダンス」というワケだ。
この曲はアルバム未収録というのが厄介で、マイナーなアーティストのあまり売れなかったであろうCD、それも20年以上も前の廃盤シングルを見つけるのは非常に難しいが、音壁コネクション(?)の一環としてそのエンジェルスとやらのカヴァー・ヴァージョンも聴いてみたくなった私はとりあえずアマゾンでチェック。しかし案の定と言うべきか、 “可”状態でレンタル落ちの分際でも “コレクター商品” 扱いで2,800円というボッタクリ価格が付いており、アホらしくてハナシにもならない。しゃあないのでヤフオクで網を張って待っていたところ、ラッキーなことにその数週間後に出品され(←やっぱりヤフオクって凄いよな...)、サンプル盤ということで敬遠されたのか(←私は全然気にならへんけど...)、無競争500円でゲットできた(^.^)
届いたCDシングルのジャケットに写っていたのは4人だけだが、正直言ってみんな華が無いというか、アイドル・ユニットとしてのオーラのようなものは微塵も感じられない。しかし中身の音楽の方は文句ナシで、ちょうど一連のメグミン作品を想わせるようなオールディーズ風味の音壁ガールズ・ポップスになっている。
アレンジを担当したのはさいとうみわこのリメイク・ヴァージョンの時と同じ大木雄司なのだが、まるでフィル・スペクターが憑依したかのようなジューシィ・フルーツ沖山優司によるオリジナル・ヴァージョンのエッセンスを上手く取り入れたサウンド・プロダクションが施されており、私のような音壁マニアでも十分満足のいくカヴァーに仕上がっている。歌の方は基本的にオリジナルのさいとうみわこ・ヴァージョンを忠実に模倣しているが、随所でメイン・ヴォーカルに寄り添う素朴そのもののバック・コーラスがめっちゃエエ味を出しており、ガール・グループとしての特性が巧く活かされている。
数々の洋楽オールディーズ・ナンバーを日本語でカヴァーしてきたこのグループにとっての最後のシングルが和製ウォール・オブ・サウンドの隠れ名曲であるこの「ロンリー・スターダスト・ダンス」というのもよくよく考えてみれば実に興味深い選曲だ。やっぱりガールズ・ポップスと音壁アレンジの組み合わせは最高やなぁ...(^.^)
エンジェルス / ロンリー・スターダスト・ダンス
興味を引かれてネットで調べてみると、 “1988年から1990年頃にかけて 60'sのオールディーズ・ポップスを日本語で歌っていた9人組女性ヴォーカル・グループ” だと判明。シングル7枚とアルバム1枚を出しただけで消滅してしまった典型的なB級、いやC級アイドル・ユニットだったようで、その7枚目にあたるラスト・シングルがさいとうみわこのカヴァー「ロンリー・スターダスト・ダンス」というワケだ。
この曲はアルバム未収録というのが厄介で、マイナーなアーティストのあまり売れなかったであろうCD、それも20年以上も前の廃盤シングルを見つけるのは非常に難しいが、音壁コネクション(?)の一環としてそのエンジェルスとやらのカヴァー・ヴァージョンも聴いてみたくなった私はとりあえずアマゾンでチェック。しかし案の定と言うべきか、 “可”状態でレンタル落ちの分際でも “コレクター商品” 扱いで2,800円というボッタクリ価格が付いており、アホらしくてハナシにもならない。しゃあないのでヤフオクで網を張って待っていたところ、ラッキーなことにその数週間後に出品され(←やっぱりヤフオクって凄いよな...)、サンプル盤ということで敬遠されたのか(←私は全然気にならへんけど...)、無競争500円でゲットできた(^.^)
届いたCDシングルのジャケットに写っていたのは4人だけだが、正直言ってみんな華が無いというか、アイドル・ユニットとしてのオーラのようなものは微塵も感じられない。しかし中身の音楽の方は文句ナシで、ちょうど一連のメグミン作品を想わせるようなオールディーズ風味の音壁ガールズ・ポップスになっている。
アレンジを担当したのはさいとうみわこのリメイク・ヴァージョンの時と同じ大木雄司なのだが、まるでフィル・スペクターが憑依したかのようなジューシィ・フルーツ沖山優司によるオリジナル・ヴァージョンのエッセンスを上手く取り入れたサウンド・プロダクションが施されており、私のような音壁マニアでも十分満足のいくカヴァーに仕上がっている。歌の方は基本的にオリジナルのさいとうみわこ・ヴァージョンを忠実に模倣しているが、随所でメイン・ヴォーカルに寄り添う素朴そのもののバック・コーラスがめっちゃエエ味を出しており、ガール・グループとしての特性が巧く活かされている。
数々の洋楽オールディーズ・ナンバーを日本語でカヴァーしてきたこのグループにとっての最後のシングルが和製ウォール・オブ・サウンドの隠れ名曲であるこの「ロンリー・スターダスト・ダンス」というのもよくよく考えてみれば実に興味深い選曲だ。やっぱりガールズ・ポップスと音壁アレンジの組み合わせは最高やなぁ...(^.^)
エンジェルス / ロンリー・スターダスト・ダンス