ゴフィン&キング特集のパート2は【ガール・グループ編】です(^.^)
①Will You Love Me Tomorrow / Shirelles
私とシュレルズとの出会いはビートルズがきっかけだった。デビュー・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」で彼女たちのヒット曲「ベイビー・イッツ・ユー」と「ボーイズ」をビートルズがカヴァーしていたのだ。それから何年か経ち、オールディーズのガール・グループにハマッて色々と聴き漁っていくうちに再会したのがこの「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」。その甘いメロディーと “明日もまだ愛してくれるのかしら?” と問いかける切ない乙女心を見事に表現した歌詞はまさにドリーミィなポップスの王道と言えるもので、ガール・グループとしては初の全米№1に輝いたというのも十分頷ける名曲だ。キャロル・キングが1971年のアルバム「タペストリー」でセルフ・カヴァーしたヴァージョン(←曲名表記に still が加わります)の素朴な味わいも捨て難い。
The Shirelles - Will You Love Me Tomorrow (Live, 1964)
carole king will you still love me tomorrow lyrics
②One Fine Day / Chiffons
私とシフォンズとの出会いもやはりビートルズ絡みだった。例の「マイ・スウィート・ロード」の盗作問題から元ネタとされる彼女たちのヒット曲「ヒーズ・ソー・ファイン」に興味を持ち、FM番組の特集をエアチェックしたのがそもそもの始まりで、「ヒーズ・ソー・ファイン」の他にも「スウィート・トーキング・ガイ」やこの「ワン・ファイン・デイ」など、“ガール・グループ・ポップスかくあるべし!!!” と叫びたくなるようなウキウキワクワク感溢れるキラー・チューンのアメアラレ攻撃に完全 KO されたのだ。そんな名曲名演揃いの中でも一番好きなのがこの「ワン・ファイン・デイ」で、思わず口ずさみたくなるようなキャッチーなメロディー、爽快な気分にさせてくれるコーラス・ハーモニー、躍動感あふれるピアノ(←キャロル・キングがデモ録音用に弾いたものをそのまま流用したらしい...)、弾むようなハンド・クラッピングと、すべてが完璧にキマッている。ブリッジのサックスとコーラスの絡みなんかもう鳥肌モノだ。私的にはゴフィン&キングの全作品中ベスト・オブ・ベスト、これ以上の名曲名演があったら教えを乞いたい。
The Chiffons - One Fine Day - 1963
Carole King / One Fine Day
③Chains / Cookies
私とクッキーズとの出会いは当然ビートルズがカヴァーした「チェインズ」である(笑) デビュー当時に “イギリスのゴフィン&キングになりたい” と語っていたジョンとポール(←“レノン=マッカートニー” という表記もそこからきているらしい...)がアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」で彼らの作品を取り上げたのは当然といえば当然だが、それにしても先のシュレルズやマーベレッツ、そして超マイナーなドネイズに至るまで、ビートルズのガール・グループ好きはハンパない。このクッキーズはスタジオ・コーラス隊からの叩き上げ(?)で、リトル・エヴァの「ロコモーション」やニール・セダカの「悲しき慕情」、イーディ・ゴーメの「恋はボサノバ」のバックコーラスを担当したのも彼女たち... まさにゴフィン&キング夫妻の秘蔵っ子といえるガール・グループだ。ただ、コーラスは上手いのだが、グループとしての強烈な個性というか、決定的な吸引力に欠けているように感じられるところがあり、そのあたりがグループとしてブレイクしきれなかった原因かもしれない。
The Cookies - Chains - 1962 - Original Version - Later Done by The Beatles
④Ronettes / Is This What I Get For Loving You
1965年にリリースされたロネッツ末期のシングルがこの「イズ・ジス・ホワット・アイ・ゲット・フォー・ラヴィング・ユー」で、前年までのロネッツらしさは影を潜め、この時期フィル・スペクターが執心していたライチャス・ブラザーズっぽいサウンドになっている。私的にはヴェロニカの “ウォッ オッ オッ オー” という掛け声がないとロネッツを聴いた気がしないので少々不満の残る出来なのだが、一説によるとロニーがこれ以上成功すると自分が捨てられるのではないかと恐れたスペクターがロネッツに力を注がなくなったということらしい。そういう意味では重厚なロネッツよりも、シンプルなアレンジで曲の魅力を上手く引き出したマリアンヌ・フェイスフルのラヴリーなヴァージョンの方が堅気のポップス・ファンには聴きやすいかも。
The Ronettes - Is This What I Get For Loving You
Marianne Faithfull - IS THIS WHAT I GET FOR LOVING YOU
⑤Crystals / He Hit Me (And It Felt Like A Kiss)
クリスタルズが1962年にリリースした 3rd シングル「ヒー・ヒット・ミー」は、心ウキウキするような素敵なポップスを生み出すゴフィン&キングの作品とは思えないような暗い内容の曲で、夫妻のベビーシッターだったリトル・エヴァの実体験を元に書かれたもの。 “彼は私を殴ったわ。でも嬉しかったの...” というまるでデート DV そのもののマゾヒスティックな歌詞に抗議が殺到し、すぐに市場から回収されたという曰く付きのナンバーだ。この曲の登場人物に共感するというフィル・スペクター(←怖っ!)のアレンジも歌詞と同様にラジカルで、過剰なエコーのかかったドラムとベルのサウンドはまるで女を殴る拳のようだし、突き刺さるようなストリングスにも、ロニーを虐待し続けた狂気の人、フィル・スペクターの心のダーク・サイドを垣間見る思いがする。
The Crystals - He Hit Me (And It Felt Like A Kiss)
①Will You Love Me Tomorrow / Shirelles
私とシュレルズとの出会いはビートルズがきっかけだった。デビュー・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」で彼女たちのヒット曲「ベイビー・イッツ・ユー」と「ボーイズ」をビートルズがカヴァーしていたのだ。それから何年か経ち、オールディーズのガール・グループにハマッて色々と聴き漁っていくうちに再会したのがこの「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」。その甘いメロディーと “明日もまだ愛してくれるのかしら?” と問いかける切ない乙女心を見事に表現した歌詞はまさにドリーミィなポップスの王道と言えるもので、ガール・グループとしては初の全米№1に輝いたというのも十分頷ける名曲だ。キャロル・キングが1971年のアルバム「タペストリー」でセルフ・カヴァーしたヴァージョン(←曲名表記に still が加わります)の素朴な味わいも捨て難い。
The Shirelles - Will You Love Me Tomorrow (Live, 1964)
carole king will you still love me tomorrow lyrics
②One Fine Day / Chiffons
私とシフォンズとの出会いもやはりビートルズ絡みだった。例の「マイ・スウィート・ロード」の盗作問題から元ネタとされる彼女たちのヒット曲「ヒーズ・ソー・ファイン」に興味を持ち、FM番組の特集をエアチェックしたのがそもそもの始まりで、「ヒーズ・ソー・ファイン」の他にも「スウィート・トーキング・ガイ」やこの「ワン・ファイン・デイ」など、“ガール・グループ・ポップスかくあるべし!!!” と叫びたくなるようなウキウキワクワク感溢れるキラー・チューンのアメアラレ攻撃に完全 KO されたのだ。そんな名曲名演揃いの中でも一番好きなのがこの「ワン・ファイン・デイ」で、思わず口ずさみたくなるようなキャッチーなメロディー、爽快な気分にさせてくれるコーラス・ハーモニー、躍動感あふれるピアノ(←キャロル・キングがデモ録音用に弾いたものをそのまま流用したらしい...)、弾むようなハンド・クラッピングと、すべてが完璧にキマッている。ブリッジのサックスとコーラスの絡みなんかもう鳥肌モノだ。私的にはゴフィン&キングの全作品中ベスト・オブ・ベスト、これ以上の名曲名演があったら教えを乞いたい。
The Chiffons - One Fine Day - 1963
Carole King / One Fine Day
③Chains / Cookies
私とクッキーズとの出会いは当然ビートルズがカヴァーした「チェインズ」である(笑) デビュー当時に “イギリスのゴフィン&キングになりたい” と語っていたジョンとポール(←“レノン=マッカートニー” という表記もそこからきているらしい...)がアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」で彼らの作品を取り上げたのは当然といえば当然だが、それにしても先のシュレルズやマーベレッツ、そして超マイナーなドネイズに至るまで、ビートルズのガール・グループ好きはハンパない。このクッキーズはスタジオ・コーラス隊からの叩き上げ(?)で、リトル・エヴァの「ロコモーション」やニール・セダカの「悲しき慕情」、イーディ・ゴーメの「恋はボサノバ」のバックコーラスを担当したのも彼女たち... まさにゴフィン&キング夫妻の秘蔵っ子といえるガール・グループだ。ただ、コーラスは上手いのだが、グループとしての強烈な個性というか、決定的な吸引力に欠けているように感じられるところがあり、そのあたりがグループとしてブレイクしきれなかった原因かもしれない。
The Cookies - Chains - 1962 - Original Version - Later Done by The Beatles
④Ronettes / Is This What I Get For Loving You
1965年にリリースされたロネッツ末期のシングルがこの「イズ・ジス・ホワット・アイ・ゲット・フォー・ラヴィング・ユー」で、前年までのロネッツらしさは影を潜め、この時期フィル・スペクターが執心していたライチャス・ブラザーズっぽいサウンドになっている。私的にはヴェロニカの “ウォッ オッ オッ オー” という掛け声がないとロネッツを聴いた気がしないので少々不満の残る出来なのだが、一説によるとロニーがこれ以上成功すると自分が捨てられるのではないかと恐れたスペクターがロネッツに力を注がなくなったということらしい。そういう意味では重厚なロネッツよりも、シンプルなアレンジで曲の魅力を上手く引き出したマリアンヌ・フェイスフルのラヴリーなヴァージョンの方が堅気のポップス・ファンには聴きやすいかも。
The Ronettes - Is This What I Get For Loving You
Marianne Faithfull - IS THIS WHAT I GET FOR LOVING YOU
⑤Crystals / He Hit Me (And It Felt Like A Kiss)
クリスタルズが1962年にリリースした 3rd シングル「ヒー・ヒット・ミー」は、心ウキウキするような素敵なポップスを生み出すゴフィン&キングの作品とは思えないような暗い内容の曲で、夫妻のベビーシッターだったリトル・エヴァの実体験を元に書かれたもの。 “彼は私を殴ったわ。でも嬉しかったの...” というまるでデート DV そのもののマゾヒスティックな歌詞に抗議が殺到し、すぐに市場から回収されたという曰く付きのナンバーだ。この曲の登場人物に共感するというフィル・スペクター(←怖っ!)のアレンジも歌詞と同様にラジカルで、過剰なエコーのかかったドラムとベルのサウンドはまるで女を殴る拳のようだし、突き刺さるようなストリングスにも、ロニーを虐待し続けた狂気の人、フィル・スペクターの心のダーク・サイドを垣間見る思いがする。
The Crystals - He Hit Me (And It Felt Like A Kiss)
今回は知ってる曲が多いです。
やっぱりビートルズがらみのシンガーが多いからかな。(フィル・スペクターがらみのシンガーも多いし)
「ベイビー・イッツ・ユー」と「ボーイズ」がShirellesだとは知ってましたが、なんて読むのかよく分かってなかったです(笑)。
シレルズのWill You Love Me Tomorrow はオールディーズのオムニバスに入っていましたが迂闊にもタペストリーのWill You Still Love Me Tomorrowと同じ曲だとは気がつかなかったです(お恥ずかしい)。
スタジオ録音よりyoutubeのライブの方がノリが良くていいですね。
ChiffonsのOne Fine Day、CookiesのChainsたまりません。
ブリ・ビル・サウンドとガールズグループそしてスペクターは切っても切れない関係ですね。
いやぁ~ めっちゃ楽しいです、ゴフィン&キング特集♪
だって大好きなブリビル・サウンドにガールグループにフィルスペクターですもんね。
そして進めば進むほど浮かび上がってくるビートルズの巨大な影...
さっきも「Don't Ever Change」聴いてたんですが、
この企画、ビートルズ好きの血が騒ぎますわ(笑)
みながわさんご指摘のようにキャロルのライヴはノリノリですね。
折角なので「One Fine Day」のキャロル・ライヴ・ヴァージョンも追加しておきました。
あのピアノ連打だけで もうゾクゾクしちゃいます(笑)
shiotchさんが楽しんで書いているのがよく分かります(笑)。
キャロルキングのライブバージョン、ノリノリで大好きです。
>さっきも「Don't Ever Change」聴いてたんですが、
>この企画、ビートルズ好きの血が騒ぎますわ(笑)
よく分かります、私はオリジナルとビートルズを聞き比べるのが好きで、それからオールディーズにはまったようなものですから。
次回はどんな展開になるのか楽しみです。
楽しんでるの、やっぱり分かりますか。
それもこれもみんな、みながわさんの“気まぐれ”のお蔭ですよ。
普段なら鬱陶しいはずの会議中でも
真面目な顔をしながら頭の中では選曲を考えたりして
けっこう有意義に(笑)過ごせてます。
聴き比べってホンマに面白いですよね。
音楽ファンやっててよかったなぁと思います。
女性ヴォーカル、ガールグループときて次のパート3は...
予想してみて下さい。
そう、多分当たりです(笑)