shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

もう1つの「タンパのペッパー」、遂にゲット!②

2024-09-01 | Jazz
 盤質イマイチな「タンパのペッパー」を手に入れてからというもの、私はほぼ毎日のように盤に針を落として何とかノイズまみれのペッパーに自分の耳を慣らそうと努力したのだが、聴けば聴くほどノイズが耳についてしまい、却って逆効果に...(*_*)  Filler盤と割り切ってはいても、演奏内容が素晴らしいだけに余計にストレスが溜まってしまう。
 何とかならんもんかなぁ... と悶々としながら毎日過ごしていたのだが、値段が値段だけにそう簡単に買い替えれるレコードではない。どっかに “盤質良好でジャケットぼろぼろ” の「タンパのペッパー」が安く出てたらエエのになぁ... などと虫の良いことを考えながらダメ元で eBay に再び網を張ってみたところ、それから2週間ほどして “ジャケット無しで盤質VG+” という、まさに今の私にうってつけの盤が出品された。何というグッド・タイミング! 長いことレコード・コレクターをやっていると、数年に一度くらいの割合でこのような幸運に恵まれることがあるのだ。
 レコードの盤質は VG+ で superficial scuffs only(表面的な擦れキズだけ)と書いてあり、写真で見る限り問題はなさそうだ。BUY IT NOW で $120というお手頃価格だったが、オファーが可能だったので思い切って $100を付けたところ、数分後にOKの返事が返ってきてギャンブル大成功ヽ(^o^)丿  いくら超稀少な垂涎盤と言えど、やはりジャケ無しではコレクター諸氏から見向きもされなかったということだろう。そんな時に私という手負い(笑)のバイヤーが現れたので、双方ともにハッピーな Win-Win 取り引きとなった次第。あとは盤質がセラーの説明通りであることを祈るのみだ。
 それから約3週間して届いたレコードは、見た目はそれほどキレイではないものの大きな欠陥は無さそうだ。いつも以上に丁寧に超音波クリーニングしてやると盤面がかなりキレイになったので早速針を落としてみたところ、チリパチ音も十分許容範囲内で説明通りのVG+サウンドで、AB面共にストレスなく一気通聴できてホッと一安心。それにしても煩わしいノイズに邪魔されずに聴くオリジナル盤の爆音は何て気持ちが良いのだろう! 税関で引っ掛かって1,400円の関税を取られたこと(←今年に入ってこれで3回目なんやけど、最近取り締まりが厳しくなったような気が... 税金で持って行かれるのはホンマにムカつくわ!)を除けば文句ナシの良い買い物が出来た。
 結局先に手に入れたガチャ盤のジャケットにこのレコードを組み合わせて何とか満足のいく「タンパのペッパー」が完成した。2回の取り引きでかかった額は送料込みで$340+1,400円。円安が少しおさまったおかげで(←為替レートの変動は一体何がどーなってるのかサッパリわからん...)日本円にして約5万円でこの超稀少盤が手に入ったのだが、さっき調べてみたらDiscogs で VG盤が1枚だけ出ていて 20万円、eBayでも18万円で出ていたのを考えれば、手間はかかったけれど苦労した甲斐はあったと言うものだ。
Art Pepper Quartet - Bésame Mucho