津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川左衛門尉あて斎護書状

2020-07-10 13:40:09 | オークション

                  B4568 細川斉護【書状 肥後宇土藩主 肥後熊本藩主 細川家11代】

                                     

 細川斎護は元々は支藩・宇土細川家の藩主(9代)立政である。宗家の斎樹が病に倒れたため、宗家を継ぐことになった。
父親は宇土支藩8代藩主の立之であり、生母は賢婦人として名高い栄昌院(老中・土井大炊頭利厚三女・福)である。
立之が35歳で亡くなったため14歳で遺領をついで藩主となった。宗家を継いだのは23歳である。

上記文書の宛先になっている「左衛門尉」とは、立政の異腹の弟で、細川支藩10代藩主・行芬(ユキカ)のことである。
七つ違いであるから16歳で10代藩主となった。左衛門尉を名乗るのは安政五年八月(1858・49歳)のことであり、この書状はそれ以降斎護が亡くなる万延元年四月十八日(1860)までの間の、死の直前(四月二日)のものであることが判る。
斎護が亡くなる直前の三月、細川家は「桜田門外の変」に加担した旧・水戸藩士を預かっている。
世上が混とんとする中、実家の弟にあてた書状であり、じっくりと読み下しをしてみようと思っている。

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■細川小倉藩(286)寛永五年・日帳(四月廿七日)

2020-07-10 06:55:48 | 細川小倉藩

                      (寛永五年正四月)廿七日 

         |     
         |    廿七日         
         |
忠利責馬ノ後牧興 |一、今朝は御馬を被為責候、左候而、牧左馬允殿へ被成 御成候事、
相邸ニ臨ム    |
石川理兵衛療治精 |一、石川理兵衛儀、此中数多療治仕手柄仕候間、御銀五枚可被遣旨、熊谷九郎兵衛を以、被 仰出候
励ニ賞賜     |  事、           〃
         |一、津田左内罷上り候ニ、 御書壱つ被為忘候ニ付、御小早ニて追かけ可申旨ニ而、田中作兵衛差上
         |      (室積、周防熊毛郡)           (松野親英)(町)  
         |  せ候処ニ、むろすミニ而追付申由候て候て、津田左内ニ、織ア・三右衛門へ被遣 御書相渡、左
         |               〃〃〃〃
         |  内切手取下候事、                      (豊岡)
忠利国廻中供侍ニ |一、今度御国廻之時、所々ニて御供衆ニ取かへ申かわし米取立之帳、甚丞ニ渡申、帳面前可被取立
取替シ借米取立ノ |  通、申渡候事、
帳        |
鍋島勝茂ヘノ端午 |一、鍋嶋様へ端午之御帷子・御単物持せ被遣候歩之御小姓松岡九太夫被罷帰候、御帷子壱つ・御単物
ノ呉服音信    |  壱つ拝領仕由、被申候事、
使者へ給与    |
三斎へ蓴菜進上  |一、三斎様へじゆんさいを御持せ被成被進之候、御使者ニハ、かちの御小姓村上伝介ニ、御小人壱人
         |    
         |  相添遣候事、
         |                    (直正)   (与脱)
薩摩へ桄榔子綱買 |一、さつまへつぐつなかいニ遣候御鉄炮衆寺本八左衛門福嶋少太夫罷帰候、喜入摂津守ゟ式ア殿へ之
ノ用 綱ハ琉球ヨ |  返書持来候、則式ア殿へ持せ遣候、つくつなハ当年ハりうきうゟわたり不申候而、無御座由申候
リ舶載サレズ   |  事、
         |                                      焼酎壷
薩摩ヨリ巣鷹来ル |一、不破忠右衛門さつまゟ被罷帰候、巣鷹六つ持被参候、さつまにて弐斗入ほとのしやうちうつほ
         |                    (庄)         (磯部)       私鋳銭
使者幷鷹師ニ焼酎 |  つ拝領被仕候、被申候、又御鷹師小倉少太夫・三右衛門ニさつまの銭五貫文宛被下候由、被申候
薩摩銭ヲ給与サル |  事、
三斎へ蜜柑進上  |一、三斎様へ只今ミかん壱籠被進之候、先刻御音信物被進之候御使、かちの御小姓村上伝介ニ■追付
         |  相渡、右之御音信同前ニ上可申旨、被 仰出、則御小人両人ニもたせ候て、おつつけさせ遣申
         |  候事、
         |                                            (大坂)
江戸ヨリ飛脚ノ旅 |一、御小人左衛門・助作、三月七日ニ江戸へ御飛脚ニ参、罷帰候、江戸を四月十四日ニ立、十九日ニ
程        |  着、大坂ニ二日逗留仕、廿一日ニ立申候事由、申候事、
         |                    〃
徳正院使者    |一、徳正院御使者ニ、御袷壱つ・御かたびら壱つ被遣候事、
         |                                      (是友)
久野二郎左歳暮ノ |一、久野二郎左衛門儀、御下向之砌、歳暮之御礼ニ不被罷出候ニ付、国遠道倫・米田甚左衛門ニ被
礼ニ出ザル届ノ有 |  仰付、被相改、書物被仕上候、則其書物ノうら書ニ、表書之通、御奉行所へ届申候か、又ハ届不
無ノ詮索ヲ横目ニ |  申候かを書付、判形仕、道倫・甚左衛門ニ当可差上旨、 御意ニ付、与頭遠坂越後方へ相渡候事、       
芦田元次ノ詮索  |一、芦田與兵衛書物、右理同前ニ付而、伊藤金左衛門ニ相渡候事、
公儀算用済ム   |一、菅江一郎兵衛、公儀御算用相済、罷下候事、
豊後ヘノ使者   |一、小谷忠三郎、うさ御狩場ゟ、すくニ豊後へ御使者ニ被参、今日被罷帰候事、
命ズ       |

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■御恵贈御礼「舒文堂・古書目録 51号」

2020-07-10 06:38:24 | 書籍・読書

                    
                             舒文堂

 舒文堂河島書店様から、ここ十年ばかりこの時期になるとお送りいただいている。感謝申し上げる。
金欠病の爺様には誠に「目の毒」なものだが、毎年頂戴すると一頁づつチェックして欲しい古書をマーキングしている。
古書は先人の声であり、文化であり、財産である。コロナ禍の中、例年の如く9月27日から一週間、鶴屋百貨店催事場で「古書籍販売会」が催される。これもまた有難い催しであり、関係者のご苦労に敬意を表したい。


                             

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