一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

2014-02-01 20:48:52 | 芸術


     時々風邪をひいたり、漢方でいく湘南鎌倉
     病院の廊下(通路)にはいくつかの絵が掛
     けられている。

    
     最初は通りすがりに(何しろ病院なので
     観賞する余裕はない)ちらっと見るだけ
     だったのだが、それにしても……
     普段病院やホテルなどで見る絵とは異色
     だなあ、と思っていた。

     よくよく見ると、若手の絵描きさんの絵
     で、いずれもそれなりの賞を獲った、
     いわゆるセミプロという人たちの作品
     なのである。

     以来、病院にいって長い待ち時間の間、
     作者のプロフィールをみながら、絵を
     眺めるのが楽しみになった。

     共通していえるのは、功成り名を遂げた
     画家とはちがって、軽みがあるというこ
     と。
     軽みとは、いい意味での洒脱さで、
     これは立派な画家の描いた絵には決して
     ないものなのだ。

     小心者の私は、大画伯の描いた絵を前
     にすると、どうも気持が委縮してしま
     って、うっかりどこがいいの?なんて
     とても云えなくなります。
     こっちのセンスが疑われるような気が
     してしまって……。

     その点、セミプロとはいえ新人の絵は
     らく~に楽しめます。
     いやあ、どれもこれもいいのです。

     なかでもピカ一は、
     藤山昇代さんという娘さんの犬の絵。
     タイトルは
     「犬(ともだち)」

     プロフィールの写真によると、藤山
     さんは肢体が不自由で、尚且つ、
     他にも障害を持つ女性だとか。
     しかし、単色の色づかいといい、犬の
     構図といい、いくら見ても飽きない。
     過去には(他の作品でも)数々の賞に
     輝いている。

     大胆でシンプル。
     タイトルもいいですね。

     
     
     ※ 写真は館内の照明のため、
     尻尾のところに光が入ってしまいました。
     鼻のところにあるのも「非常口」の照明
     が映ってしまったのです。
     何回撮っても上手くいきません。
     (実際の絵はもっと素敵です)
    
  

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