時々風邪をひいたり、漢方でいく湘南鎌倉
病院の廊下(通路)にはいくつかの絵が掛
けられている。
最初は通りすがりに(何しろ病院なので
観賞する余裕はない)ちらっと見るだけ
だったのだが、それにしても……
普段病院やホテルなどで見る絵とは異色
だなあ、と思っていた。
よくよく見ると、若手の絵描きさんの絵
で、いずれもそれなりの賞を獲った、
いわゆるセミプロという人たちの作品
なのである。
以来、病院にいって長い待ち時間の間、
作者のプロフィールをみながら、絵を
眺めるのが楽しみになった。
共通していえるのは、功成り名を遂げた
画家とはちがって、軽みがあるというこ
と。
軽みとは、いい意味での洒脱さで、
これは立派な画家の描いた絵には決して
ないものなのだ。
小心者の私は、大画伯の描いた絵を前
にすると、どうも気持が委縮してしま
って、うっかりどこがいいの?なんて
とても云えなくなります。
こっちのセンスが疑われるような気が
してしまって……。
その点、セミプロとはいえ新人の絵は
らく~に楽しめます。
いやあ、どれもこれもいいのです。
なかでもピカ一は、
藤山昇代さんという娘さんの犬の絵。
タイトルは
「犬(ともだち)」
プロフィールの写真によると、藤山
さんは肢体が不自由で、尚且つ、
他にも障害を持つ女性だとか。
しかし、単色の色づかいといい、犬の
構図といい、いくら見ても飽きない。
過去には(他の作品でも)数々の賞に
輝いている。
大胆でシンプル。
タイトルもいいですね。
※ 写真は館内の照明のため、
尻尾のところに光が入ってしまいました。
鼻のところにあるのも「非常口」の照明
が映ってしまったのです。
何回撮っても上手くいきません。
(実際の絵はもっと素敵です)
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