一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

愛は霧のかなたに

2014-04-12 17:06:04 | 芸術


     新たな万能細胞「STAP」細胞」の論文
     に不正があったとされる問題で、理研の
     小保方晴子さんが反論会見をひらくなど、
     何かと話題になっている。

     私はこの問題に対して何ら語る材料を
     持ちあわせていないが、
     若い女性研究者の芽がこれで折れてしま
     うことがないよう、願うばかりである。

     ふと、いつかDVDで観たアメリカ映画、
     「愛は霧のかなたに」を思い出した。

     アフリカの奥地でマウンテンゴリラの
     保護に半生を捧げた女性学者ダイアン・
     フォッシーの実話を映画化したもので
     ある。

     マウンテンゴリラが絶滅の危機にさらさ  
     れていることに危惧を抱いたダイアンは、
     婚約者をのこし、単身、中央アフリカに
     渡る。
     しかし、同行するはずだった動物学者は
     他の地域にいってしまい、ダイアンは
     自ら現地ガイドをやとい、調査を開始
     する。

     いくつかの困難を乗り越え、ようやく
     ゴリラの生態をつかみ、彼らとの交信
     もできるようになったのだが……。

     ある日、密漁者によってボスゴリラまで
     殺される事件が起きる。
     ダイアンはゴリラを思う余り、密漁者の
     テントに火を放つなど、
     徹底した攻撃に出た。

     こうした過激なやり方が現地の人に
     受け入れられるはずもない。
     ついに、
     ダイアンは18年過ごした小屋で、
     何者かに惨殺されるという悲惨な姿で
     発見された。

     ”森の思索者”ゴリラに魅せられた
     若き女性学者の死、
     非業な最期といったいい方でいい切
     れるものではない。

     ダイアンを殺したのは何者だったのか、
     真相もまた霧の中である。
     

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