昨年、飛島を視察し島民代表者と、意見交換した時の事だった。漁業関係者から「近年、沿岸漁業資源を対象とした大中型まき網漁船の操業が多くなり、飛島の漁業は打撃をうけている。ほとんどの離島は、6海里までまき網漁船禁止区域になっているが、飛島だけは3海里になっている。なんとか全国並みの6海里に拡大して欲しい」と、せっぱ詰った要望だった。
私は、県議会で対策を急ぐよう質した。利害が対立する難しい問題である。県の水産室の精力的な国への働きかけで、国の担当官が飛島を訪問し、漁業者からの実態調査が行われ、当事者間の話し合いに立ち会い、あっせん作業が進められていた。
国は、一方的な大中まき網漁船の禁止区域の沖だしは困難であるとしながらも、今年の2月15日に庄内総合支庁水産課で、国、県立ち会いのもと、大中まき網漁業者と沿岸漁業者(飛島・県漁協)との調整会議がもたれた。
そして4月11日、国、県立会いの下 ①操業中の沿岸漁船から一海里以上離れる事 ②夜間は飛島から4海里以内には立ち入らない事 ③漂流、停泊、洋上補給等は6海里以上で行う事とした。沿岸側で要求した違反した場合の措置を明示する事は沖合側も了承し、協定が締結された。
なお国は、本協定が遵守されるよう当該海域への監視船の重点派遣や、VMS(操業位置監視システム)の活用や、通報などで的確に対応するとしている。
6海里の禁止区域とはならなかったものの、国の監視が強まり、豊かな飛島沖の漁業資源は、私たちの手に戻った。水産室の努力に感謝。
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私、遊漁船業を営んでおりシーズン中は毎日飛島周辺海域に行っておりますが
この協定締結後も、巻き網船団は3海里以内にて操業しているのを何度も確認ししております
また、海上保安庁及び県巡視艇などにもその都度通報しておりますが
現場に到着する前に巻き網船団は3海里の外へ散って行きます
協定締結と言っても実際の所、何の変化も無いのが現状です
ましてや夜間などはやりたい放題では?と勘ぐりたくもなりますし
飛島がなぜ3海里なのか?飛島が6海里では不都合が生じるのか?
など疑問です。
この数年で間違い無く飛島周辺のマグロの小型化、数の減少は進んどいます
何とか今後も6海里への実施を進めて頂きたく宜しくお願い致します。