とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

揺れる展望台

2008年09月15日 | インポート

Photo  酒田灯台は、明治28年に日和山公園に保存されている木造の六角灯台が初代で、酒田北港緑地展望台の上に設置されている現在の灯台は3代目で、平成12年に移設建設されたものである。展望台は、酒田北港や、日本海を一望でき、特に太陽が海にの沈む夕日は絶景で、年間4万人が訪れ自然の醍醐味を満喫している。
 ところが、この展望台の管理で今ゆれている。平成15年にNPO法人庄内海浜美化ボランティアがこの管理を依託され、「地元のNPO法人に管理委託」とのことで、全国的に注目されたのである。この活動に、海の日国土交通大臣表彰を受章するなど、ポテンシャルの高い事業にと発展してきた。平成18年に山形県は、指定管理者制度を導入し、3年契約でNPO法人庄内海浜美化ボランティアはこの展望台の指定管理者となった。契約は、3年間で1560万円だったが、実績は24万円の減額で成約している。指定管理者のNPO法人庄内海浜美化ボランティアは、名前の通り、飛島を始めとした海浜の美化に精力的に取り組み、展望台を活用した多彩なイベントを企画実行し、誰よりも「海」を愛する仲間同士である。
 契約の切れる来年度から3年間、指定管理者の候補を選定をする土木部指定管理者審査委員会が開催され、NPO法人庄内海浜美化ボランティアは、候補者として不選定の告知があった。仙台の株式会社が3年間で27万円安い見積もりだというのである。3年間の収支や事業を公開しているものに対し、それよりも月9000円安く見積もりを出せばそういう結果になる。地元の多彩な活動は、報われない悲しい結論である。血も涙もない行政の結末は哀れなものだ。

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