とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

甦った小牧川

2008年10月05日 | インポート

Img_1524  酒田市の市街地南西部を流れる小牧川は、山形県で一番汚れた川として平成8年~11年までBOD値だんとつワーストワンだった不名誉な時期があった。原因は色々なのだが、先ずは都市化と下水道処理インフラの遅れがあった。地形的にも海抜が低く満潮時には、極端に流れが悪くなる。それに、農業排水路でもあるため、秋から冬にかけての渇水期には水量が激減するなど、臭いのする川として周辺住民を苦しめてきた。私も議会で何度も現状を訴え続けた。
 行政対応は遅いものの、地域住民等が「小牧川をきれいにする会」を設立するなどして浄化活動などを行い始めた。山形県では「やすらぎの川整備事業」として取り組みを始め、遊歩道やホタル生息に配慮した護岸工事を取り入れるなど、ホタルに逢える小牧川を目標に地元松原小学生との環境学習と連携して、取り組みを進め改善が図られてきた。
 その中で、農林省と国土交通省との連携で、全国で初めて農業用水の排出先を変えて、最上川から小牧川へ浄化用水として導入が実現したのだ。水利権は、なかなか厄介なものでそれを乗り越えて「ホタルに逢える小牧川」を目指した関係者の努力に感謝したい。酒田市立松原小学生の総合学習は、この小牧川を舞台にして、川の浄化活動や、ザッコしめ、ホタル公園の整備など子ども達の貴重な学習に役立っている。

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