NHKスぺシアル「731部隊の真実」を見た。
人体実験に携わった日本のトップレベルの科学者に焦点を当てた番組でした。
私は2006年に中国東北地方を訪れた時、731部隊の研究施設も観てきました。爆破されたのでその残骸でしたが、十分にアウシュビッツと同様の衝撃を受けました。
あの衝撃を一気に思い出しました。
残されたテープから、証言の数々が、真実をえぐっていました
私がずっと衝撃を受けている事は、東大、京大の医学博士が731部隊の研究者になっていたことです。
特に京大は群を抜いて送っています。
膨大な研究費がもらえたこと、上司には逆らえなったこと、満州人や卑属は人間ではないとの教育。それにしても・・と許せない気持ちがふつふつとわいてきます。
一度人体実験に使われた「マルタ」」は、亡くなる人もいた。生き残ったら、また違う実験の使われて、そして命を落とすのです。
総責任者であった石井四郎、731部隊での細菌研究の資料をアメリカに渡すことで戦犯を免れた。戦後は、薬害エイズのミドリ十字社と深い関係のある人です。
戦犯を免れたほかの科学者たちが、京大教授等に就任するなどの地位を得、細菌学の権威として活躍した「その後」の説明はあったが、総責任者の石井には触れなかったNHK。
勘ぐってしまう。何で真っ先に石井を言わないのか、と。
戦犯が大手を振るって現在も国民を苦しめる元凶になっている。政治の世界でも、岸信介元首相もA級戦犯、しかし、アメリカの力で免罪され戦後の政治をつかさどった。ああ、安倍総理は、岸信介の孫ですねえ。
こんな国、他にあるでしょうか。
夫の父親は、満州で薬剤関係の役所に勤めている公務員でした。相当な地位にいたらしい。
夫が言うには「満州で、細菌研究で有名な志賀潔博士との写真もある。志賀潔が何で満州にいったんだろう」と。
義父がどんな仕事をしていたのか義母に聞こうとしましたが、よく語ってくれず、聞かぬ間に母は他界。残念なことをしました。
夫は引き上げた後日本で生まれていますが、お兄さんたちは満州の生まれです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます