中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

毛利県会議員の一般質問を傍聴

2005年09月27日 17時58分16秒 | 活動日誌
 (写真は立山で撮ったトウヤクリンドウ)

 県議会の傍聴に出かけました。今日は、共産党の毛利県会議員の一般質問の日でした。
 毛利議員は「5項目の質問をしましたが、「宅老所」と「高校改革プラン」についての答弁は到底納得のいかないものでした。

 「宅老所」は長野県独自の施策で、H14年度より400箇所を目指して取り組み中ですが、最近は、運営資金があるかなどのハードルを高くして申請しても予算がつかない実態があり、また、新設には1000万円、改築には500円の補助を公表しているのに、新設は実施しないと言い出しています。

 答弁は「新築は最初から例外中の例外として出発したもの。宅老所は小さいデーサービスではなく、地域の福祉の拠点として地域の要望に応えたい」などと、特養ホームを作るような大金をかけなくても地域に根ざした居場所を、との最初の考えから大分ずれてきた、と感じた答弁でした。
 介護保険10月からの改悪に伴い国の予算が削られて、計画とおりに行かなくなっているとしても、だからこそ、今重要になっている時ではないでしょうか。

 また、高校改革にいたっては予想どうりではありましたが、松沢教育長職務代理者の答弁は、子どもの実態のかけらも考えていないあきれ果てる内容、宮沢教育委員長にいたっては、質問を聞いていなかったのか、まるで頓珍漢なしかもお粗末きわまる答弁で、この人たちが長野県の子どもの教育を・・・・・ため息。

 宮沢教育委員長は、毛利さんの「国連の勧告を知っているのか」との質問に、「子どもといいますが、小さい子ではないのですから、自主性、自立性をめざさなければならない。」と、答えたのです。

 毛利議員の質問は、現場の声と実態調査に基づいた、鋭くしかも胸にせまる暖かいものでした。岡谷高校と須坂高校の定時制の募集停止に関して、統廃合問題を取上げました。
 
 「岡谷から箕輪に通う場合、9時10分に乗り遅れれば次は10時10分、帰宅は11時過ぎですよ。・・・富士見から箕輪の場合をかんがえましょう。上諏訪で10時55分、富士見には帰れないのですよ。時刻表を見てください。・・・定時制に通って、アットホームなところで自分を変えようとがんばっている子らに、定時制の統廃合は、子どものためになっていない。
 4年生19人の内14人がアルバイトしている学校があり、S校へ通わなければならなくなると、アルバイトもできない、通学費も掛かるのです。
 給食費も払えず、修学旅行にも行けない子どもの実態を知っているのか」


 これに対しての松沢教育長代理の答弁は次のとおりでした。
 
 「定時制は今は就労のためではなく、不登校などの子どもが多く・・・自分のペースに合わせて選択できる。4年のところ、多部制単位制高校は3年でむ。・・・(試算の質問に答えて)教員は230人削減、運営費は23億円削減できる」

 教育熱心なお母さんのSさんも傍聴に来ていましたが、Sさんも「なんて情けない」という顔をしていました。教育の問題については、この高校統廃合を推進している田中知事は残念ながら、子どもの苦しみ、悩みは全く理解していないといわざるを得ません。
 国が国ですから、がんばって欲しいのだけれど。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする