蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

月の光の届く距離

2022年10月15日 | 本の感想
月の光の届く距離(宇佐美まこと 光文社)

高校生の柳田美優は、同級生のカレシの子を身ごもってしまう。カレシにも親にも冷たくあしらわれて自殺しようとした所を、盛り場でうろつく若者の相談相手になるNPOのメンバーの野中千沙に救われる。千沙の紹介する奥多摩のゲストハウスで暮らすことになる。ゲストハウスの経営者は、井川明良と西村華南子の兄妹の二人で、彼らは里親となって3人の子供を育てていた・・・という話。

「塔の上のラプンツェル」に、ちょっと似た設定だったので、同作のような展開を期待したのだが、そこまでのドラマチックなストーリーというわけではなかった。
終盤で明かされる、明良と華南子の関係性の秘密は、「さすがにそれはムリがあるのでは」と思ってしまった。

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