蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ハンティング・パーティ

2009年01月17日 | 映画の感想
ハンティング・パーティ

主人公(リチャード・ギア)は長年相棒(テレンス・ハワード)と世界中の戦場を駆け回った戦争特派員だったが、ボスニア紛争時の生放送でヘマをしてクビになる。一発逆転を狙って、500万ドルの賞金がかかったフォックス(セルビア人を率いて「民族浄化」を行ったとされるラドヴァン・カラジッチがモデル)の行方を追うが・・・という話。

様々な民族、国連軍とアメリカとCIAが複雑に絡んで、誰が誰の味方で仇なのか、どこまでが実話でどこからが作り話なのか、見るものを混乱させることを意図されて製作されているように思われる。そうすることで現実はさらに複雑でわけがわからなくなっていることを訴えたいのだと思う。

リチャード・ギアはやっぱりタキシードが似あう。本作の主人公のような泥まみれのアル中の役は違和感がたっぷり。
一方、テレンス・ハワードはぴったりのはまり役。実は彼も本物のカメラマンだったのでは?と思わせるほどだ。(エンディングロールで、主人公の記者仲間役の何人かは本物が出演していたことが示唆される)

本作が公開された後、現実の世界では、カラジッチが逮捕された。本作よると、逮捕されたのはニセモノであることになるが。

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