あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(前編)・高知その16、愛媛その1

2010-06-24 22:11:40 | 3度目の四国遍路
 2010年3月15日(月)
 四国遍路前半第25日 
 =高知県から愛媛県へ、40番観自在寺=

 5時50分起床、6時30分からの朝食は、夕食と同じく玄関を入った正面のテー
ブルで。

 大阪の人は先発し、7時7分に岡本旅館を出発した。ポチポチしていたので雨
の装備をして出たが、すぐに止んだ。

 市街地外れの、国道56号交差点際にあるコンビニで弁当を購入し、遍路道へ。


 民家の並ぶ一角に宿毛貝塚があり、その先から上り坂となる。上がるにつれて、
昨日通過した宿毛湾などが見下ろせる。


 山間を抜けて集落に下ると、ナノハナの花盛りでウグイスが鳴く。

 再び山間を抜けた錦集落にも、ナノハナやプラムが花盛り。雨はしばらく大丈夫
そうなので、ポンチョを脱いだ。

 高知県最後の集落、大深浦に入り、北に向かって最奥まで進む。


 田んぼではレンゲが花開き、山間にはヤマザクラがあちこちで咲く。



 集落を抜けて文旦畑に入り、子安地蔵堂で小休止する。以前あった地蔵堂への
表示はなかった。


 その先から、いよいよ県境の峠に向かっての上り道となる。幅広くよく踏み固め
られた道を少しずつ高度を上げる。古くは松並木があったことや、わずかに残る石
だたみの説明板があった。


 ひとしきり上って、高知・愛媛県境の松尾峠(300m)に着いた。


 峠には、土佐藩と宇和島藩の標石が立ち、松尾大師堂跡やトイレがある。


 この峠は、享和元年(1801)には、普通200人、多いときには300人の通行
があったという。南からの風が強まり、竹がガタガタ音をたてている。

 愛媛県に入り、疑木のさくが続く緩やかで歩きやすい下り道は、いつ来ても気
持ちよい。


 車道に下り小山集落に入ったら、雨となりポンチョを着用する。


 小山御番所跡に、当時から使われている井戸↑があり、少し先の春日神社
下に、新しいトイレが出来ていた。ここで大阪の人と、もう一人の男性を追い抜
く。古い東屋のところに、新しい松尾大師堂が出来ていた。

 一本松の町並みを抜けて、県道299号を進む。札掛(ふだかけ)の先からは、
林間の遍路道となり、やがて沢沿いに出た。2つのヘヤピンカーブのところは、
以前に通過した記憶のない林間の遍路道で、ショートカットして上大道に上が
った。

 満倉簡易郵便局の手前、大宮神社のそばに、愛南町で作ったらしい照明付
きのりっぱな遍路休憩所があり、トイレも水洗になっている。

 大阪と神戸、そしてもう一人の歩き遍路が、あい前後してここで休憩し、私が
昼食中に3人は先発する。

 県道299号にいったん出て、再び旧道の遍路道へ。


 「いっぷく堂」という遍路休憩所があり、その先を下って県道に出て、間もなく
僧都川(そうずがわ)左岸沿いとなる。

 以後、左岸堤防を進み、観栄橋を渡って正面突き当たりの、40番観自在寺
(かんじざいじ)に入る。

 本堂、大師堂↑ともに屋根下で参拝でき、納経所は本堂内にある。

 国道56号に出て西へ2㎞足らずで、3度目の民宿磯屋に14時47分に着い
た。濡れた靴には新聞紙を入れ、ポンチョは外のバイクに干し、ほかのものは
部屋に干す。先着の大阪の2人のあと、入浴を済ませたのは15時半前だった。

 私の部屋は、1階の食事をする部屋の隣、前回同様、床の間に大きなヒョウ
タンが飾られていた。

 【コースタイム】岡本旅館7:07ーローソン7:20~26ー小深浦の池8:10ー子安
 地蔵堂8:35~43ー松尾峠(高知・愛媛県境)9:30~45ー林道へ下る10:10ー
 春日神社下10:36~40ー国道56号交差点11:04ー満倉の大宮神社(遍路休
 憩所)(昼食)12:03~35ーとよた茶堂(休憩所)13:11~15ー40番観自在寺
 13:55~14:20ー民宿磯屋14:47

 (天気 曇後雨、距離 23㎞、歩行地 宿毛市、愛媛県愛南町、歩数
 38,000、遍路地図 46-2、50-1図)


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