あるきメデス

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西武秩父駅発 三峰口駅行き臨時SL列車に乗る(埼玉)

2017-01-08 18:23:11 | 鉄道
 2017年1月7日(土)

 昨年12月12日(月)に発売された、新春の今日と明日の2日間運転される臨時SL
列車の、今日の乗車券を息子が2枚買い、予定が空いていたら利用しないかと誘われたの
で、久しぶりに秩父鉄道のSL列車で三峰口駅まで往復することにしました。
      
 この乗車券は、臨時SL列車に乗れるとともに、西武線の全線乗り降りも自由(多摩川
線をのぞく)な1日乗車券で、今日と明日(8日)用に各々300枚を限度に発売されま
した。

 臨時SL列車は秩父鉄道の協力により運行されるもので、秩父鉄道の蒸気機関車が牽引
する客車列車「SLパレオエキスプレス」が、西武秩父駅から秩父鉄道の三峰口駅行き臨
時列車として出発し、三峰口駅からは折り返して秩父鉄道の秩父駅まで運行されます。

 運転時刻は以下の通り
[下り]西武秩父線 西武秩父駅 12時19分発 → 秩父鉄道 三峰口駅 12時50分着
[上り]秩父鉄道 三峰口駅   14時03分発 → 秩父鉄道 秩父駅  14時33分着

 秩父鉄道から西武秩父駅への臨時SL列車の入線時刻は11時29分ということなので、
間に合わせるために西武秩父駅着には11時01分に着きました。

 ホームに下りたら、北側を走る秩父鉄道の線路からSLの汽笛が聞こえます。急いでホ
ームの後端から見下ろすと、三峰口寄りの次の駅、影森方向に回送するSLを先頭に4両
の客車と補助の電気機関車502号(黄色)が見えました。


 西武秩父駅の改札を出て下り方向の踏切近くに進み、入線してくるSL列車を待ってい
たら、予定通り11時29分頃、補助の電気機関車に牽引された秩父駅に向かって入って
きました。




 西武秩父駅ホームに入った臨時SL列車の先頭部。




 戻った西武秩父駅前は、東側の秩父鉄道御花畑駅に向かう途中にあった仲見世の建物が
改装中で、この春から温泉も出来てオープンする予定のようです。


 駅前から西南には、秩父の盟主ともいうべき武甲山が逆光ながら望まれます。


 ホームに戻って臨時列車の先頭部へ。

 ちなみに、このC58363号蒸気機関車は昭和19年(1944)2月に川崎重工で
製造され、国鉄での現役時代は東北地方を中心に活躍したとのこと。

 昭和47年(1972)に現役引退後は、埼玉県吹上町立吹上小(現在の鴻巣市立吹上
小)の校庭で余生を送っていたのを、昭和63年(1988)3月に開催されたさいたま
博覧会にあわせて「SL運行を」の越えに応えるために抜擢され、「秩父路のバイオエク
スプレス」として復活したのです。

 今年は運行29年目を迎え、秩父路観光になくてはならないSLとなっています。
       

 最後部は補助電気機関車502号


 その前が、私が乗車指定された4号車です。


 車内にはまだ乗客はわずかでしたが、出発時刻にはほぼ満席となりました。車両は指定
されますが座席は自由席です。


 予定通り12時19分に列車は出発して、連絡線ですぐに秩父鉄道の線路に入って三峰
口駅に向かいます。

 西武秩父駅から三峰口駅までは12㎞弱ですが、この間の5駅には停車せずに29分か
けて走行するので時速は25㎞足らず、外の景色もゆったりと楽しめました。

 沿道あちこちの撮影ポイントには、カメラマンや見物の人の姿が見うけられます。


 12時50分、予定通り秩父鉄道の終点・三峰口駅に入ります。ホームに入ると右(北
側)に、SLを方向転換する転車台が望まれました。



 三峰口駅に到着した列車。


 到着ホームでは、秩父太鼓のメンバーが歓迎の太鼓を演奏中。


 蒸気機関車はすぐに列車から解放して、奥の引込線に回送してホームより南側の側線に
入って給水と点検に向かいます。


 ホームから改札に向かう乗客。折り返し時刻まで1時間13分あるので、駅前の売店や
食事などに行くよう。


 引込線の奥まで進んだSLは、すぐに折り返して給水ポイントのある側線に後退運転で
入ってきます。


 私もそれを見て、三峰口駅の改札を出てそちらに向かうことに。

 この駅前から左手(西方)に少しで給水所がありました。

 給水中のSL


 給水中に、補助電気機関車も来た時の最後尾の4号車から、帰りの最後尾になる1号車
の後ろに連結するため、付け替え作業が行われます。


 電気機関車は、引込線の先端まで行って折り返して列車が停車中の線路に入り、1号車
の後部に連結されました。


 SLは給水作業と点検が続きます。ここでは帰路のために1トンの水を補給するとか。


 給水と点検後、機関車は13時25分に転車台に入って方向転換するので、転車台のあ
る秩父鉄道車両公園に向かいます。引込線の先端近くの踏切から見た臨時列車(右)と、
西武線から乗り入れて待機中の西武の車両(中)、それに待機中の秩父鉄道の車両(左)


 駅と車両公園の配置図


 車両公園に回ると、こちらには貨車中心に5両、転車台の先には客車と電気機関車が5
両、いずれも引退後の車両が展示されています。




 転車台のそばに行き、先頭部から転換作業を見ることに。


 13時25分前後、SLが転車台に向かってきました。


 転車台に入り始め。



 転車が始まり、時計方向に180度回転して方向転換します。






     
      転車終了

      後退運転で転車台から離れ、引っ込み線に向かいます。
     

 引込線の先端部から側線に入り、先頭部の先に向かいます。


 転車を見終えたので、駅に戻ることに。給水地点付近からの構内の眺め。

 左手背後の山は武甲山です。 

 駅前に戻って構内のそば店で、卵そばを食べて遅い昼食としました。

 食事を終えて改札を入ると、駅舎側ホームからは展示車両のうちの電気機関車が望まれ
ます。


 13時56分、下り急行電車電車「秩父路5号」が到着しました。


 14時03分の上り臨時SL列車発車直前の先頭部。

 
 折り返しの上り列車4号車の車内。予定時刻に発車しました。


 通過する影森駅構内からの武甲山。


 14時33分に秩父駅に到着して、SL列車の旅を終えました。下りホームに到着した
14時34分発三峰口行き電車。


 一旦改札を出て、次の上り電車の時刻を確かめ、駅ビルにある売店を一巡してから14
時51分発上り電車で長瀞(ながとろ)駅に向かうことにします。

         
 SL列車内でもらった記念乗車証は、長瀞~三峰口間の1日フリー乗車券になっている
ので、これを有効利用することにしたからです。

 長瀞駅に15時13分に到着したら、向こう側のホームに、回送中のSL臨時車両が待
機しているのが見えました。


 帰路は1時間10分余り後の西武線直通電車に乗る予定にしたので、北側のロウバイで
知られた宝登山(ほどさん)山ろくにある、寶登山神社(ほどさんじんじゃ)への参拝の
みとすることにして、長瀞駅を出ました。

 ちなみに駅舎は、「関東の駅百選」に選定されています。

 駅前通りを北へ、国道140号との交差点際に立つ寶登山神社の1の鳥居。
 

 この先は神社への広い参道となり、緩やかに上って10分前後で2の鳥居をくぐり、う
っそうとした森に覆われた拝殿に向かって急階段を上がります。


 寶登山神社の拝殿に参拝して、今年の安穏などを祈りました。


 拝殿に施された極彩色の彫刻や絵


     

 寶登山神社は、秩父神社、三峯神社とあわせて秩父三社のひとつで、鎮座から1900
年を迎える伝統ある神社。日本武尊が東国遠征の途中、ここで神の使いの山犬に助けられ
たとの言い伝えがあるとか。社殿の彫刻は平成21年(2009)に修復されたようです。

 16時を過ぎて陽が傾き、境内も寒々としてきましたが、参拝客はまだ何組か見られま
す。


 摂社の稲荷神社などにも参拝して、駅に向かって往路を戻ります。2の鳥居付近の大き
な絵馬風の板。
    

 そばの売店で甘酒を頂き、駅に向かって緩やかに下ります。


 長瀞駅に戻り、16時25分発西武線直通の池袋行き急行電車で帰路につきました。

 この日の秩父市内の最高気温は9℃前後でしたが、快晴で風も無かったので、寒さは気
にすることなく過ごすことが出来ました。




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コメント (2)
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