あるきメデス

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秩父札所午歳総開帳記念ハイキング③ 秩父駅~西武秩父駅(埼玉)

2014-04-17 16:34:13 | ウオーキング
 2014年4月16日(水)

 第3回の秩父札所午歳(うまどし)総開帳記念ハイキングに参加した。

 西武秩父駅に9時42分に着き、歩いて御花畑駅を経由して出発地の秩父鉄道の秩父駅
に行く。受付を済ませて10時5分にスタートした。
    

 お花畑駅寄りの踏切を渡って線路の東へ。国道140号に出て北に向かう。道の駅ちち
ぶ↓や秩父警察署などの横を通過し、まずは秩父札所18番の神門寺(ごうどじ)へ。



 スタート直後なので境内はハイキング参加者で賑わい、納経所にも長い列が出来ている。
    

 正面の本堂のほか、不動堂や蓮華堂などがあり、新しい「ニコニコ地蔵尊」が入口近く
で迎えてくれた。
    

 近くの交差点から西進して、秩父鉄道の西側に回る。折り返すように南南西に向かい、
国道299号の先からはけやき公園内を進んだ。



 見ごろになっていたシダレザクラの若木のそばを通過して、17番札所の定林寺(じょ
うりんじ)に入る。

 本堂は四間四面の均整のとれたお堂。拝殿の格天井には、色あせてはいるが花などが描
かれていた。
    

 本尊の十一面観音は、文禄2年(1593)の開眼という。簡素な鐘楼に下がる梵鐘
(ぼんしよう)には、秩父・坂東・西国の霊場百か所の本尊と御詠歌が刻まれ、県有形文
化財に指定されている。


 法務局の通りに出て、秩父市民病院前を通過する。次の信号を右折して、秩父ミューズ
パークに伸びる秩父公園橋の見える県道208号↑に入り、次の交差点を左折して、近く
の16番西光寺(さいこうじ)へ。
    


 拝殿の上から胎児のような形の人形がたくさん下がる。境内には四国八十八か所の写し
本尊を祭った回廊堂があり、入って一巡して四国遍路の際のことを思い出す。

    
 境内の反対側には、古い大きな酒樽を活用したユニークな招福酒樽大黒堂がある。正午
近くになったので、境内のベンチで昼食を始めたハイカーも多い。門外のシダレザクラが
見頃になっていた。

 少し南進して左折し、「だいます」と呼ぶ古いたたずまいの旅館の前を通過する。


 近くの角を右折したところには庚申堂があり、奥には大きな本堂の爪龍寺が見えた。
    

 さらに進めば、14番札所の今宮坊(いまみやぼう)である。ここには、秩父札所信仰
に深い関係をもつ修験道場の今宮坊があったとか。


 方形造りの本堂に参拝後、本堂西側のベンチを借りて昼食をはじめたら、お茶のお接待
をいただく。


 本堂に並んで勢至堂があり、境内の太いケヤキから、淡い彩りの新芽がいっぱい伸びて
いた。
      

 西側の細い通りを折り返すように少し戻り、東進して国道299号を横断する。国道際
にある和風の建物↓には「本町知々夫(ちちぶ)ブランド館」の看板が掲げられ、壁面に
は江戸巡礼古道の案内板がある。


 秩父市の中心付近の町並みを進んで、御花畑駅と秩父駅との間で秩父鉄道の踏切を渡る。
緩やかな坂を上がって左折して、15番札所少林寺に東側から入る。

 以前はもう一つ秩父駅寄りの踏切を渡り、まっすぐに寺への石段を上がったのだが、壊
れたのかその石段は閉鎖されていた。

 15番札所は、もとは秩父神社の傍らにあった蔵福寺だったが、明治維新の際に廃寺と
なり、この少林寺が受け継いだという。

 狭い境内だが木々が豊富で、八重桜やミツバツツジが見ごろで、モミジの新緑もみずみ
ずしい。それらの枝に、句を墨書した短冊がたくさん下がっていた。
        

 南側の墓地には、明治17年(1884)の秩父事件で殉職した窪田、青木両警部補の
墓もある。
    

 線路の西側に戻り、御花畑駅付近を平行する通りを南下する。通りの角にはたばこ屋だ
った古い建物↓が、そばには国登録有形文化財の安田屋がある。


 少し先の片山医院も、明治か大正時代の洋館造りのまま残っていた。


 御花畑駅に近い、町並みの角にあった13番慈眼寺(じげんじ)に入る。聖観世音を祭
る本堂は、明治11年(1878)の秩父大火後に再建したもの。


 拝殿上部の精巧な彫刻に目をひかれる。


 本堂の前には、目の病気に効能のあるとされるメグスリノキがあり、境内のテントでは
樹皮のエキスで造ったお茶が、参拝者にふるまわれていた。


 慈眼寺の前の通りを東へ、武甲山↑を眺めながら秩父鉄道の踏切を渡る。移転中という
秩父市役所の横を通り、東側に横たわる丘陵、羊山公園の下に近づく。公園の広葉樹が淡
い芽吹きの彩りを見せる。


 羊山公園の山裾に沿って南に向かうと、ハナモモやユキヤナギが花盛り。半円形に大き
くカーブする西武秩父線のガードをくぐった先にも、ハナモモが何本も咲き競っていた。


 12番野坂寺(のさかじ)は、すぐ先の山麓にある。

 重層入母屋造りの堂々たる山門は寛保元年(1741)の建立、正面の本堂は昭和48
年(1973)の再建で、本尊聖観世音は藤原時代の造立という。


    
 本堂前に並ぶ六地蔵を初め、広い境内にはだるま像やおそうじ小僧など新しい石仏が多
く、山門に並ぶ保存庫には、十三仏像などの仏像が並んでいた。
    

     
 芽吹き始めたヤナギの横を進み、往路の西側で西武秩父線のガードをくぐる。南小の横
を通過して国道140号に回り、ゴールの西武秩父駅には14時6分に着いた。


 今回は、秩父市の中心街付近の札所をほぼ逆打ちで巡った。ゴールの西武秩父駅付近の
気温は、5月並みの23.5℃度だった。
 
(天気 快晴、距離 10㎞、地図(1/2.5万) 皆野、秩父、歩行地 秩父市、歩数
 16,000)




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