日台シンポジウムの日、せっかくなので午前中は、タイルなどを愛でながら町歩きを少ししてから向かうことに。
茶系のタイル壁に赤いテントが映える窓辺。
釉薬の縮れがアクセントになっていた飲食店のタイル壁。
たまに見かけるデザインの華やかな面格子。
手摺がキュビズム味のあるビル。
以前門が閉まってるところを見ていいな~と思ったビル、ブーミン北野。
開いた扉と、後ろのフェンスが重なり過ぎてて混線状態の入口。
ギザギザ階段の手摺。
四層吹き抜けのホール。
全てのフェンス、階段手摺が、立体感のあるデザインに。
手摺だけでなく、各階、デザインの違うタイルや照明が使われていた。
ステンシルで絵付けしたような、ややポルトガルっぽさのあるタイル。
落ち着いたトーンのガラスタイルが貼られた壁面。
イスラム幾何学模様のタイル。
壁面の照明を仕込んだステンドグラスも。
最上階の屋上への門。
デザインの中に英語の筆記体があるような。
更に神戸シナゴーグ目指して歩いていると、地下の飲食店の下り口に貼られた
ブルーのタイルに惹き寄せられた。
小さ目の正方形のタイルは、白化粧で縦横の刷毛目が付いているものもあり、
濃紺の発色が美しい。
そして、神戸シナゴーグへやって来た。
外観しか見れないだろうなと思っていたが、ちょうど人が出入りしていたので、内部見学&撮影の許可を得れた。
神戸シナゴーグは関西唯一のユダヤ教のシナゴーグで、建物は昭和45年に建てられたもの。
扉の装飾。
礼拝堂
中央にはクリスタルのシャンデリアが下がり、
その両サイドには、フルーツを模したガラスの飾りがつくシャンデリア。
ガラスの飾りがとっても可愛くて、ぶどうやレモン、洋ナシ、青りんごなど、
色とりどりのモチーフがぶら下がっている。
両サイドには、アーチ窓が並び、小ぶりのシャンデリアがぶら下がっていた。
礼拝堂の隣には、大きな集会室が備わっていて、ちょうどパーティーの準備中だった。
タイル貼りのマンション。
所々に白いタイルが、貼られているが、規則性なさそうだし、なんだか補修跡のように見える。しかし補修するなら、もう少し馴染む色を選ぶかなあ?!
窓の付き方も、変わっていて、壁が目隠し兼ねて、外観のアクセントにもなっていた。
sky mansion-Ⅱ
ここには、白いタイルが一列整列していたので、、
やはり、外壁も装飾的に入れられてたのかな?!
玄関先の梅の花?のステンドグラスに見惚れてたら、
すぐそばの外灯も梅の花でデザインされていた。
素敵。
こちらの異人館の玄関。
壁のツタも紅葉がきれい。
こちらはグラデーションのきれいな蔦。
門の前に鎖で繋がれた像のある謎な家。
すぐ隣にあった、カフェ「クマとサーモンと」
まずこのネーミングに惹き込まれ、サーモンも食べたいし、お昼に入ってみよう、と2階のカフェへ。
1階もかわいいリースのお店だった。
シンポジウムまで、あまり時間がなくて、急いでる旨を伝えると、
ゆっくりと時間を過ごすカフェであるとのことだったが、
急ぎで作ってくださることに。
小さなお店の半分は雑貨などが置いてあり、使い勝手のよさそうな可愛い食器類もそろってた。
そしてサーモン丼にサラダとみそ汁のセットが登場。
お味噌汁は、メインの具材や大中小を選べて、
メインを鮭で、小サイズ選んだのに、具沢山ですごく美味しかった。
早食いするのがもったいなく、また今度ゆっくり来てみたいお店だった。
ランチ後は、慌ててシンポジウムの会場のクリエイティブセンター神戸へ。
エントランスホールの大理石の階段の親柱、いつ見てもソフトクリームに見える。
ピンクとグレーの大理石のコンビがかわいい。
会場には、台湾の面格子などが入れられた魅力的なアパートなどの写真の迫力の展示。
老屋顔のお二人のトークは、スライドを見ながら、台湾の魅力的な面格子の紹介など。
右のバットやボール、運動する人が見える面格子は小学校の体育用品室のものだったそうだが、、単純なラインのようで複雑。芸術的すぎる・・
今はもうないものだそうだが。
この斬新な3D状の面格子は、凱旋門とシャンゼリゼ通りを表したもの。
娘とのヨーロッパ旅行の思い出を面格子に込めたのだとか。
他にも自分の家の苗字や職業を表したものなど。
台湾の面格子、ほんとに自由だなあ。
この後は、わくわく建築のお二人や先生方のお話、神戸モダン建築祭のご報告など楽しんだ。
年々、「建築を見て楽しむこと」がメジャーになってきて、市民権?を得てきているなあと思う今日この頃。
自分にできることは、今まで通り、巡った建築やタイルを細々と発信してくことで、これまで建物やタイルに関心がなかった人に、少しでも魅力に気づいてもらえることかなと。
これからも建物やタイルを見ることを楽しんでいきたいな。
KIITOのお隣、新港貿易会館の建物コーナーに付くアール・デコな照明。
スクラッチタイルにもうっとり。