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老屋顔さんたちとゆく神戸近代建築巡り

2023-12-13 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先日は、「日台レトロ・モダン建築シンポジウム」で来日された老屋顔さんおもてなしツアー?!にご一緒させて頂けた。
ツアーは、Q2上屋からスタート。
モダン建築祭で行けず、気になってた建物だったのでうれしい。


神戸市の方がご案内くださった。
昭和7年に建てられた神戸港新港第四突堤Q2上屋は、船のターミナルと鉄道駅を兼ねたもので、Q岸壁の2番目ということでQ2と呼ばれていたのだそう。
こちら船が発着するターミナルで、入国審査などを行っていたという。






1階へ下りると、こちらは鉄道駅のプラットホームだったところ。


アール・デコの意匠の大きな赤い扉が印象的。


お話では、ここからアインシュタインは日本へ上陸し、列車で京都へ向かったのだとか。


赤い扉の中へ入ると、広いホールの両端は、チケット売り場になっていて、
こちらは乗船チケット売り場に。



このチケット売り場のカウンターが、とっても素敵。
アールを描くコーナー、アール・デコデザインの窓の桟。





コーナー部分には、布目タイルが貼られ、額縁のような縁取りや、凹凸など
の変化が付けられていていい感じ。
木綿レンガという風に言われていたが・・布目タイルじゃないのかな?





階段下についていたアーチ窓の中は、階段下のスペースを利用した半地下の御手洗い。


たっぷりとした弧を描く階段の1段目、2段目。


こちらは鉄道チケット売り場のカウンター。
乗船チケット売り場よりちょっと窓が広く取られてた。




鉄道チケット売り場の中。


奥へ行くと、荷物預かり場だったスペース。


貴重品入れのロッカーも。


年季の入った無骨な鉄骨が渋い。


壁の風化具合もいいなあ。



1階から2階への階段ホールは、丸窓とアーチ窓から光が差し込み、柱にはアール・デコの意匠が施されている。







2階までは、お客さんが立入できる場所なので、
階段の幅もゆったり広く取られ、


フロアには、蜀江文様の無釉タイルが貼られていた。


こちらのお部屋は、通信関係の事務所。


部屋の窓からは、階段ホールのアーチ窓が見える。


電信電報室のカウンターの持ち送りも凝ったデザインに。


3階のデッキへ。



待合室のベンチたち。


改装されているが貴賓室だったという部屋。


緩やかに張り出した窓。


最も光が美しく入るという階段ホールへ案内して頂き、
こちらの窓の下で、一人ずつ記念撮影タイム。



老屋顔さんのお二人。



壁は剥がれっ放し、使用されていた当時のままの状態で残されているのがまた貴重で、雰囲気ありまくり。










そして3階の宿直室。
かまどや流し、調理台が残されている。


細工の可愛い流しの排水溝の蓋。


かまどの焚口の蓋のレリーフ。


玉石タイル貼りのお風呂も残されていた。



こちらは、トイレ。



最後は、このQ2の壁を背景に皆で集合写真を。
隅々までじっくり見せて頂けて、Q2上屋を満喫できた。


この後は、海岸通り沿いに建つ近代建築を眺めつつ、ランチ場所を目指す。
クリエイティブデザインセンター神戸。


新港貿易会館。


税関。
こちら側から見ると、まさに船の形。


神港ビルのアール・デコデザインが美しい塔屋。


商船三井ビルディング、海岸ビルディング。


サラダバイキング付きイタリアンのランチをした向かいにあった昭和ビル。
この建物は、初めて見る。かも?


1階にある二つの縦長窓に入る幾何学的デザインの面格子。


1階から2階の階段のアール・デコデザインの透かしが、複雑ですごく凝っていた。何か文字でも隠されているのだろうか?とも思ったが読み取れず。





給湯室だったかな?!
蜀江文様のタイルが床に貼られてた。



御手洗いの扉を開けると、床一面に、無釉モザイクタイルが市松状に。






2階以上は、階段の透かし装飾も少しあっさりしたものに。





通りがかり、ヘアーサロン石田の床も白黒の市松貼りで、とてもモダン。
内装も気になる。



明治44年に建てられた海岸ビルディング。
中を見学。



1階から3階まで、入口入って正面に階段が通っていて、
3階天井には、ステンドグラス。


ステングラスは新しいもののよう。





タイルがめちゃめちゃいい感じのビル。


裏側。




思わず走り寄って見たが、ブルーのグラデーションの美しいタイルだった。






神戸港震災メモリアルパーク。
阪神淡路大震災で被災したメリケン波止場の一部がそのままに、保存、整備されている。



三宮のアーケードの入口。
モザイクタイルがびっしり。


途中に遭遇したパズル風タイル。


このタイルの風合いも良い~



旧神戸市立北野小学校の「北野工房のまち」で時間調整の為、見学&休憩。
入口の布目タイル。


近くにハープの面格子があると聞いて見に行く。
ハープと音符がデザインされた面格子、音楽教室が入っているようだったので、特注で作ったものかな。



バイオリンの看板も素敵だった。



お家の門に嵌められていたトルコ風の絵付けタイル。



双子のようなお家、ピンクの門がかわいい。



レンガ塀と植物


そして神戸華僑総会へ到着。
華僑総会の写真は、モダン建築祭で散々撮ったので→
今回、特別に入らせて頂けた渡り廊下。




渡り廊下の先にあった和室。


前回気になっていた暖炉だけど、よく見たら、1階のダイニングと2階にあった暖炉は、元あった暖炉の前にかぶせるように置かれたものだというのに気付いた。元の鉄板のレリーフが見えてる。




2階のチェストから、いろいろとお宝が出てきて、皆でわいわいと品定め。


ステンドグラスの扉が美しい小さな棚。



この後は、お茶からの食事会へ。
いろいろと楽しく、長い一日だった。



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