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西川甚五郎邸特別公開他

2022-05-02 | 建築巡り・街歩き【その他】

先週末、友人が申し込んでくれてた近江八幡の西川甚五郎邸の特別公開へ訪れた。あいにくの雨だったが、八幡堀の新緑は雨に濡れていっそう鮮やか。






特別公開ツアーの集合場所は白雲館。
明治10年に八幡東学校として地元の大工により建てられた擬洋風建築。
役場や郡役所、信用金庫等を経て、現在は学校当時の姿に復元され事務所兼観光案内所として活用されている。


ツアーは西川邸へ入るまでにまずは外回りを一周。
お堀の石畳が雨に濡れてきれい。




こちらの溝は背割り排水と呼ばれるもの。
通りに面する町屋が背と背を合わせる部分に水路が通っていて、
八幡堀へつながっているのだそう。


堀に面しているこちらの塀の中は、西川甚五郎邸。


舟板を利用した塀は所々に釘の穴が開いている。


西川甚五郎邸では、近江商人についてや、創業456年の西川の歴史を解説して頂いた後、邸宅内を案内して頂いた。
ふとんで知られる西川の創業時の主力商品は東近江で採れる麻やイグサを利用した蚊帳や畳表だったそう。
ふとんの販売は明治20年から開始されたとか。
それまでは蒲団は各家で仕立てるものであったそう。

邸宅内は江戸時代から明治、大正と、各時代の建物が残っていて、
それぞれ贅を尽くしたものに。
明治期に造られた和室には随所に銘木が使われ、繊細な組子細工や床框を保護するためのカバーなども付けられてた。
天井裏から滑車が付けられ、上下に動く照明なども斬新。



大正期の洋室で驚いたのが床が周囲が板張りなのにそれ以外が畳貼りになっていたところ。板と畳の折衷というのか?斬新で今まで見たことがない床。
その上からカーペットが敷かれているので足元にはやわらかい感触が伝わり
ぬくもりが感じられる。
畳が主力商品であっただけにこだわりの床が見られた。
椅子の高さに合わせた陶製の洋風火鉢も素敵だったし、目玉はやはりステンドグラス。春夏秋冬を季節の花々で表したステンドグラスは和の雰囲気もあり、
華やかで素敵だった。
内部撮影は禁止だったので、写真は外観のみ。
煙突が通り、2階にステンドグラスが見えるところが洋室。


春夏秋冬の春夏が表されたステンドグラス。


こちらは秋冬。


敷地内にある西川甚五郎史料館。



史料館の中にあった蚊帳を販売していた頃のしおり。
開くと飛び出す仕組みになっているカードが斬新で可愛い。
中には蚊帳の中で眠る子供の姿が。
見学ツアーを堪能できた。

もっと細々と素敵な箇所がいくつもあったのだけど、撮影できなかったので
忘れつつある、、


この後はランチにヴォーリズ建築の近江八幡ユースホステル内のカフェへ行くことに。
バスの時間まで、近くをうろつく。


元料理屋さんか何か?
真っ赤なタイルが広範囲に貼られた建物。


とても鮮やかな赤がきれい!


真っ赤なタイルだけでなく、
ガラスブロックと、渋い大判タイルも貼られてた。
お花が彩りを添えてる。





ブルーのグラデーションがきれいなタイルも。


ここのお宅のタイルの貼り方も面白い。
タイルが足りなかったんだろうか?!
いや、これはデザイン?


あまり見ないデザインの穴あきブロック。

骨董屋さんに立ち寄る。
藤の乳母車がレトロ。


ちょっと和の雰囲気のある面格子。

この後はバスにのり、近江八幡ユースホステルのカフェへ。



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