しまなみ海道を渡り切った後は、レンタサイクルの返却時間の18時までまだ1時間ほどあったので、ホテルで休むという旦那と別れて、返却時間ぎりぎりまで今治の町を回ることに。
まずやって来たのは、今治ラヂウム温泉本館。
ドームや塔屋があったりと、お城のような風格が漂っている。
見る方向によって建物の印象が変わる複雑な外観。
大正8年に温泉や映画館のある娯楽場として建てられ、町のランドマーク的な存在となる。その後、増築されホテルとなり、また近代型銭湯にも改築され、2014年3月末に浴場を休業。
何度か一般公開はあったようだけど、なかなか見れる機会がなかった。
正面玄関には登録有形文化財の看板も。
ラヂウム温泉館の一角にあったたばこ屋さん。
ラヂウム温泉本館の今後の一般公開について尋ねてみたが、
建物の老朽化もあって、今後の公開は未定とのことだった。
円形のショーウィンドウの下はタイル貼り。
波のレリーフも文様が入るブルーのタイルは新しく貼られたタイルで、
角地なので、車がぶつかって剥がれたところから、最初に貼られてたタイルが出てきたとのこと。
ミントグリーンの布目ボーダータイルが顔を覗かせてた。
タイルとガラスブロックのお店の壁
所々に立体感のあるタイルが混じる赤い壁。
美容院の入口周りもふんだんにタイルで覆われていた。
色味が竹っぽい立体感のあるタイル。
壁面だけでなく、ポーチ床にも渦巻状タイルが貼られてた。
味わい深いタイルが2階壁面に・・
真ん中が膨らんでいるように見える錯覚タイル。
近寄ってみるとやはり普通の長方形。
黒、濃茶、薄茶、緑の組み合わせがシック。
こちらは釉薬が縮れて、焼き損じたようなタイルが所々に混じる。
釉薬がめくれて、完全に地肌が見えてる箇所も。
面白い使い方だなあ。
そしてうおおっと声を上げたくなったタイル壁。
コーナー部分の腰壁に色とりどりのタイルが網代状に貼られてる。
カラフルだけど色合いが抑え目で、シックで美しい。
所々に入ってるこの薄ピンク色のタイルに萌える~
近くには元喫茶店らしき建物も。
何層も重なった贅沢なタイル壁。
駅前のジャイアントストアへ自転車を返却し、
晩御飯によさそうなお店はないだろうか?と駅前を少しブラついたところ、
めちゃめちゃ興味深いお店を発見。
青と黄色のテントも可愛いし、
入口周りは変形玉石タイル?!貼り。
オレンジ、緑とカラフル。
一見、バーかスナック?のようないでたちで、入りにくさはあるけど、
台湾料理との文字も看板に書かれてた。
この日の晩御飯は、もうここしかない?!
一旦ホテルへチェックインし、旦那を連れて、再びやってきた。
扉を開けると、内部もなかなかの異空間。
カウンター席に座ると、前の前には妖しいライトに照らされたお酒が並んでた。
烏龍茶の極上高山茶を頼むと、鶏のポットで出てきた。
このポット、裏返すと裏に穴が開いてる。
それなのにお茶が漏れない不思議。
イカ団子
ルーロー飯。
おすすめのビーフンに、
点心セット。
お店は創業70年以上経つそうで、
先代の創業者は蒋介石の部下だったそうだ。
新聞に載った記事も見せていただいた。
この後は、ホテルへ戻り、なんとホテルで貸し出し用の自転車があるというので、私は一人で銭湯へ行くことに~
加藤さんに教えてもらった鯉池湯へやってきた。
まだ閉店まで時間があったが、最後の客だということで、
タイルの写真も撮らせて頂けた!うれしい~
このモザイクタイルに覆われたひょうたん型の浴槽がめちゃめちゃいいなあ。
湯気で曇ってしまったが、山並と湖?と木々を描いた壮大なタイル画。
アールを描く、モザイクタイルが貼られた浴槽。
浴槽内にもモザイクタイルが敷き詰められ、
中にはモザイクの鯉も泳いでた。
電気風呂や入浴剤が入った浴槽もある。
こちらは中はブルーの丸モザイクタイル。
洗い場の蛇口のついた壁面はピンク色の玉石タイル。
そして、私が頼む前から、男湯の方も誰もいなくなったからどうぞと・・
うれしい~
同じくひょうたん型の浴槽だけど、タイル絵がちょっと違う。
女湯は山並が描かれていたけど、こちらは富士山?そして白樺に対して松が描かれていた。
銭湯にもゆっくり浸かれて、写真も撮らせてもらい、
すっかり満足して再び自転車こいで、ホテルへ戻ったのだった。
ああ、長い一日が終わった。。