嵐山の帰りに一軒見てみたかった近代建築へ寄ってもらうことに。
建物の前は道が細くて路駐できず、近くのスーパーに車を停めて、私一人、ダッシュでやってきた。
この建物は漆芸家・徳力彦之助が、英国客船の内装部材を購入し、それに合わせて自ら設計した住宅兼アトリエ。
現在は皮細工やステンドグラスのギャラリー工房となっていて登録有形文化財。
昭和12年に建築され、英国の田舎をイメージして、チューダーゴシック様式の外観にしたのだそう。
前は小学校だし、ほんとにこの建物だけ浮いたように異国風でなんだか威圧感がある。
古びた木の扉と装飾金具。
煉瓦積みの門柱には蔦が絡まる。
絡まる蔦がこの屋敷をいっそう怪しげにみせている?!
門のところには「中へどうぞ」のような案内書きがあったのに、扉は閉ざされていた。
「御用の方はインターホンを押してください」と書いてあったので中を見たい衝動が抑えきれずに押す。
お店の方が下りて来られ、建物を見せて頂きたいということで中へ入れてもらった。
この1階の部屋はショップになっているようで、革製品やステンドなどの商品が並べられていた。
暖炉は建築当初のものらしい。
そして階段の柱の装飾の浮き彫りが細やかで素敵だった・・
なんと、二階は予約していたら見せてもらえたそうだが、住居兼用になっているため、急にはお見せすることはできないとのこと。
ああ残念・・
1階から見上げたところを未練がましく写真に収める。
外の庭には一階の階段柱に使われていたのと同じような大理石風の飾りが載せられていた。
これも英国客船の部材か?!
反対側の柱の上にはこんな飾りが。