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鄧小平と中国

2005-11-02 12:08:21 | うんちく・小ネタ

toushouhei1鄧小平は日本では中国の開放政策を推進された方としか一般に知られていません。しかし1989年の天安門広場事件、「自由、平等、民主、腐敗政治打破」を声高に集まった北京市民、学生らを虫けらと言って虐殺した張本人です。

その後、中国はしばらく停滞の時期があり、また最近にいたって日の出の勢いを取り戻し発展しています。
しかし、当時、西洋諸国の生活水準に驚愕して、隣国の日本に学べと言っていた鄧小平が、やみくもに思想の弾圧をやったか、経済は開放するが、思想を許さなかったかが全くわからなかった。読みにくかったが、長文のコノ本をよんで氷解しました。

先人の毛沢東も文化大革命という前代未聞の「宗教、科学、知識の追放弾圧」という愚挙をナゼやったか。鄧小平も規模、後への影響としては遥かに小さかったが同じような考えだったようです。
ひと言で老害!

天安門事件の首謀者達は平均年齢で85歳にならんとして、自らの権力維持に普請にきゅうきゅうとしていたことがひとつ。
ここが大事なんですが、中国、ソビエト(この方が確かなので)、北朝鮮、今は無くなった東欧諸国の共産政権は、革命自体が共産国家のためであって国民のために革命をしたわけではない。共産党が権力を握ったのであって、国民に平等に権利があるわけじゃない。
だから国民が「自由、平等、民主、腐敗政治打破」ということ自体冗談じゃない。共産党が血で握った権力を易々と主権まで国民にあげるものか、と鄧小平は言ったそうです。それらの国では、共産党は50年前に大量の血を流し権力を握りました。もし主権をその国民が持ちたいのならば、もういちど革命が必要でしょう、、、。同時代に生きているものとしては不可解ですがね。それで日本の60年前の侵略戦争のことを今でも言う、、、それは取りも直さず自ら、共産党が勝利した話しだからで忘れてはイケナイ事なのだ。わかりやすいでしょ、、、、。

中国も北朝鮮も共産国家というより、今でも独裁国家です、、、。
いまの、中国は経済開放はしていますが、思想は開放していません。一部権力によるコントロールされた経済開放政策で、自国に具合が悪いことが起きれば、市場の原理と違った力で捻じ曲げるでしょう。
2つ目が、中国では共産主義国家の優位性を資本主義国家に思い知らせたいと言うのが、共産党に権力を集中させる理由です。今では充分なスピードで経済は発展していますが、資本主義政策をとっているからで、そのままでは資本主義の西洋諸国に仲間入りをしてしまう。すると、権力基盤というものが、思想まで取り入れたり認めた瞬間に崩れていくのは目に見えています。

本末転倒だと思う、60年前の革命と共産党が大事なんでしょうか???
充分、今の中国経済はすばらしいと思うし、自信をもって思想解放をすりゃいいのに、、、、。

コメント (3)
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