いざ!出陣!と・・・向かったのは福島だが・・「ら・ら・ミュウ」なる巨大おさかなマーケットに着いてしまった。
干物・乾物・しおからなど・・・購入して・・・
ほぼ予定時刻に、勿来市民会館に着いたのだった。
そうなのだ。
アマチュアの心意気のコンサートなのだ。
いわきに暮らし・震災の被害を受け・原発で苦悩する市井の者どもが作り上げたCD「でれすけ原発」。反原発にフォークで挑むCDを作り上げ、その出版記念コンサートが行われたのだった。
11時少し前・・熱の入ったリハーサルの最中でであった。
ロストはちなみに・・・リハーサルはメロメロであったぞな・・・
2時開演・・・雑魚塾が1曲幕開けの披露。
ゲストと紹介された前座のロストが必死のステージ。
2曲だったが・・・
「これから、離れたくないが・・・故郷を離れなければならない・・そんな歌を歌います」と。500マイル。
「最後の曲になります・・僕らは3年前突然居なくなってしまった愛する人を必死に探す人たちの画像をTVで見ました。」
「今も探し続けている人もたくさんいるでしょう・・・あなたを恋していますという、歌です」
この、言葉にお客さんから、真剣な眼差し・頷き・言葉にならない慟哭のようなものが帰ってきて、歌になる!歌える!と身がしまる感じだった。
ここにきて、歌えてよかったと、かみしめた瞬間だった。
ここでもらえた拍手は、ずっとロストの思い出に残るものだろう。
写真・ロストの証拠写真
ゲストのもう1つ・・茨城の「ヒューマン・ファーマーズ」の直球勝負の歌が響く・・・
そして、主役の「いわき雑魚塾」。
朴訥な、東北人らしいMCとともに、丁寧で、見事に自分たちが編んだ言葉に、自分たちが選び抜いた音符を乗せて入魂の歌声が響いた。
じわっとした感動があって、ときに涙のこぼれる1曲1曲であった。
CDでコーラスの手伝いをした、ロストベーベー達も加わって「友からの手紙」など続く・・・・
破たんを、何度も取り直し、少し化粧もしたCDと違って、僕らアマチュアは、本番はそのようには行かない。
許される・間違いも愛嬌とお客さんは微笑む・・・ステージではそんな破たんもあるが、成分無調整の生のステージはやはりCDを超えていたと思う。
CDもよいが、やはりフォークはライブだぜ!と、僕は思ったねぇ・・・。
最後に全員で(僕も参加したぜ!)名曲になってゆく予感の(僕はロストで歌おうかと思っている・・・・)「福島の海」でテンションが最高潮になって・・・やがてアンコール。
「ぺんぺん草」を歌い、カチャーシーを踊り(写真右は踊るロストの面々)終演した。
このような寄せ書きに、書くことのできたロストは幸せ者である。
コンサートで知り合った仲間のCD出版記念に行ってきた・歌も歌った・高揚するシーンにも立ち会った・・・・
それは現象だが、核にある真実は「原発をなくしたい・原発はこりごりだ」という、民の謀反だ。
僕はそのくわだてに、参加できた事を誇りに思い、小さな力ながら、こんなくわだてが、時代を変えるとも信じている。
いわき雑魚塾のみなさん、素敵な刺激をあろがとう!
おかげで、もう少し、僕らロストは歌ってゆけそうです。