新宿アルタ前の花壇にこれは建てられている。
詩人・西条八十にかかると新宿のネオンもこの様になる。
もっとも21世紀、不夜城の現在のネオンはすでに「造花」なっていまいか?
花も嵐も踏み越えて 行くが男の生きる道・・(旅の夜風)
「蘇州夜曲」も「青い山脈」も西条さんでしたね・・・
この詩人の弟子が「新川和江」さんである。
1作年・その前と2年お目にかかった。2年前はたっぷり2時間「詩」の生み方を教わった。
八十の持つ言葉の「なまめかしさ」が新川さんには確かにある。
決して若くは無いが、いつでも「恋」が出来そうな「艶」があるのだ。
1つ転載をする。多分「ふゆのさくら」だろう?の期待を裏切って、次の詩をどうぞ!
それから地球も皺ばむほどの・・・・
<お手紙はもうくださいますな
秋があなたの手の中に落とす
木の葉だけをお送りください>
とアリエット・オドラは書いてゐる
その詩をはじめて読んだのは十五の時だった
それから地球も皺ばむほどの月日が流れた
それなのにまだわたしの心は叫んでゐる
<お手紙をくださいまし くださいまし あなた!>
詩集・「ひきわり麦抄」より