殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

手抜き料理・お祭きんちゃく・実写版

2020年10月27日 08時19分40秒 | 手抜き料理
『手抜き料理・持ち寄り編』のコメント欄で

ねこパンチさんから

「お祭きんちゃくの写真を見せて」

とのご要望がありました。


ねこパンチさんは週に一度、ボランティアで

お年寄りのお弁当を作っていらっしゃるそうです。

そこで以前、絵で説明したお祭きんちゃくを

お弁当のメニューに採用してくださったそうですが

ご本人がおっしゃるには今ひとつの出来ということで

実物の写真を望まれたのでした。


私はお祭きんちゃくの絵を適当に描いたことを

軽く反省しました。

実物に忠実でなく、美化して理想形を描くほうが簡単だからです。

本物はもっと不細工です。

ということで、お待たせしましたが

昨日作ったのでさっそく載せたいと思います。




ニンジン、冷凍さやインゲン、カマボコ

それから生卵と、もちろん油揚げを用意。

油揚げは湯通しをして冷まし、1枚ずつゴマスリ棒を転がす。

こうすると袋状の中味がパカッと開いて、材料を入れやすくなる。

湯通しした油揚げを冷ますのは、熱々だと棒を転がす時に

熱湯が飛び出すことがあるからだ。





油揚げの中へ、ニンジンと冷凍さやいんげんをきちんと横たえ

いったんカップに割り入れた生卵をデロッと投入したら

その上にカマボコを横たえ、上部を爪楊枝で留める。

爪楊枝は、最後に横たえたカマボコを刺すつもりで留めるのがコツ。


きんちゃくがパンパンに膨らんだ状態なのが、おわかりだろうか。

爪楊枝が卵に刺さるのを恐れて、上に刺し過ぎると

きんちゃくがお婆さんのバストみたいにダラッとしてしまい

煮る時に卵の黄身が、あらぬ位置に流れてしまうからである。

写真では1個、卵を刺して失敗しているが

卵が傷ついても、それなりに固まるので

恐れず具材の至近距離を刺してもらいたい。




あらかじめ少量の出汁と砂糖、醤油、ミリン

または麺つゆと砂糖、少なめの水で

濃いめの甘辛い汁…つまりすき焼きの味付けを作っておき

沸騰させた中へきんちゃくを投入。

フタをせず、中火で7〜8分煮たら火を止め

やはりフタをしないまま、冷めるまで放置。


きんちゃくがギューギュー詰めになる大きさの鍋を選ぶのがコツ。

鍋に余裕があると、きんちゃくが寝てしまい

やはり卵の黄身が真ん中に来ないからだ。


それから煮汁は、意識して少なめに作るのがコツ。

きんちゃくのお尻が半分浸かる程度。

ザブザブの煮汁できんちゃくを泳がせたら

爪楊枝で留めた口から煮汁が中に入り、仕上がりの色が汚くなる。




冷めたら鍋から取り出して爪楊枝を外し、真ん中を切る。

この時、残った煮汁は、あるか無いかのごく少量が望ましい。

煮汁が多ければ少なくなるまで煮詰め、わずかな煮汁をきんちゃくにかける。

切り口にかけると卵の黄身が黒っぽくなるので、きんちゃくの下に敷くつもりで。

これできんちゃくの味がどうであろうと、煮詰めた煮汁で調整できる。



で、今回作ったのが、これ。

絵とは程遠いが、許して欲しい。


お祭きんちゃくは、なんだかんだ言っても油揚げ選びがミソ。

私は長らく、生協の宅配で注文していた。

二つに切ると、最初から中がパカッと開いていて

使いやすかったからだ。


しかし3ヶ月前、その油揚げが製造中止になった。

そこで市販の物をあれこれ買っては試す。

品物によっては、棒を転がしても口が開きにくいのがあるのだ。



結果、行き着いたのが、最初から半分サイズの四角い油揚げ。

中に具材を入れる目的で製造されているからか

四角の一片に包丁を入れると、底まで空洞になっている。

ただし、このタイプは初めからサイズが小さいので

具材は少なめに詰めることになり、切り口は長方形でなくなる。

普通の油揚げであれば、具材をもっとたくさん詰める。


昨日、これを作ったのは同級生の友人モンちゃんが

農協の積立の集金に来る日だったから。

月初めに白内障の手術をしたモンちゃんは女子会を自粛していたので

会うのは久しぶり。

彼女の夕食の一品にでもなればと思い、この日に作ることにしたのだ。

残業で遅くなり、仕事帰りに寄ったモンちゃんは

とても喜んでくれた。

作って良かった。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする