殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

インタビュー・2

2010年02月03日 12時07分24秒 | 前向き論
今日は、ご趣味の不倫で幅広く活動していらっしゃる

土建屋ヒロシさんをゲストにお招きして、お話うかがっております。
 

   「不倫中、奥様の態度で一番いやなのはどんなことですか?」

「何も言われないことですね」

   「無視されるということですか?」

「いえ、普段と変わりない、普通の態度です」

   「それは、良心の呵責がおありになるからかしら」

「いえ、何を考えているかわからないので怖いです」

   「喧嘩のほうが怖くありませんか?」

「喧嘩すると、女房の考えてることがわかりますよね。

 出て行けとか、出て行くとか、怒ってるとか、色々意思表示があるので

 ある程度の方向性がわかります。 

 でも普通にしていられると進展が無いので

 ここまで進んだとか、あっちはこう言ってるとか

 彼女に報告が出来ないじゃないですか。

 会う度に進展した結果というかミヤゲを持って行かないと

 女はうるさいんです」

    「お~ほほほ、どこまでも腐敗していらっしゃる」

「お互い様ですね。

 そこまで腐った女としかつきあえなかったということでしょう。

 自分に似合った相手しか現われませんよ」

    「そういうことは、わかってらっしゃると…」

「何人も取り替えて気づくんですけどね。

 初心者の頃は、こいつ、こないだまでおとなしかったのに

 なんでこんなにうるさくなったんだろう…

 なんですぐ泣くんだろう…って不思議でした」

    「うるさかったり、泣いたりするのは苦手?」

「それじゃ家に居るより面倒じゃないですか。

 おとなしくて従順だと思ってたおもちゃが、急に壊れたようなもんですよ」

    「ほっほっほ…壊れたおもちゃはどうなさるんですか?」    

「放置です」

    「そこできちんとお別れになろうとはお思いにならない…」

「今度はそっちに責任が生じるじゃないですか。

 自分からは動かないのが安全ですよ」

    「なるほど。    

     それで近年は、比較的安全な人妻方面の開拓に乗り出されたわけですか?」

「それは無関係ですね」

    「じゃ、お年を召すにつれて範囲が狭まった…」

「そうですね」 

    「では諸事情により、本当は独身のかたがいいけど

     現在は人妻を中心に活動なさってらっしゃるわけですね。

     人妻でも、やっぱりお若いかたとのおつきあいが楽しいですか?」

「ドラキュラは、お婆さんの血は吸いません」

    「ほ~っほっほ」 

「若いと経験が浅いから、小自慢でもウソ話でも

 すぐ信じていちいち驚くんです。

 それが快感なんですよ。

 若い見た目じゃなく、扱いやすさですね」

    「扱いやすさはね、お若いかたのほうがね。

     でもヒロシさん、あまりお若くないかたとも

     おつきあいされてたとうかがいましたが」

「年はいってても、賢くないのもいますから。

 血を吸ってくれと言われれば、しかたないじゃないですか。

 ボランティアですよ。

 年齢か頭が、とにかく自分より確実に下というのが基本ですね。

 でないと自分のバカがばれて楽しくないですから」

    「お互いに刺激し合ったり、高め合ったりするおつきあいというのは

     お好きじゃない…」

「そんなしんどいこと、ごめんですよ。

 でも僕よりバカはあまりいないですね」

    「ほほほ…ご自分よりおバカさんって

     どうしたらわかるんですか?」

「引っかかった時点で、僕よりバカの証拠じゃないですか」

    「確かにそうですわねぇ。

     お相手は、やっぱりお美しいかたがよろしいですか?」

「僕の場合、外見はあまり問いません。

 美人は自分の商品価値を下げる誘いには乗りにくい。

 僕のモットーですが、美人をほめちぎるより

 ザンネンを一回ほめるほうが早くて失敗が無いんです」

    「ザンネン…ほほほ…じゃ、性格重視ですか?」

「性格も問いません。

 つきあいが始まれば、僕に合っている…

 発展しなかったら合わないというだけです。

 たとえば優しくて心のきれいな天使みたいな人を求めたとして

 天使は人の旦那とホテル行きませんよ」

    「それもそうですわね。

     理想を追うよりも、まず実践なんですね」

「高嶺の花をマークするプロセスより

 自分から近付いて来たザンネンが、本当はこんなイヤらしいことや

 図々しいこと考えていたんだ…というギャップのほうが、僕は面白いですね。

 今はもう、そういうのにも慣れてしまって刺激はありませんが」

    「やっぱり、年々そういうのは薄れてくるもんなんでしょうか」
 
「結局みんな同じ…という所までは来ましたね」  

    「今後チャレンジなさりたいことは、何かございます?」

「チャレンジですか…できれば女房と穏やかな老後を過ごしてみたいですね」

    「それってチャレンジなんですか?

     やってらっしゃることが穏やかじゃないので

     どうでしょうかしらね。

     あ、もうお時間?

     ヒロシさん、今日はどうもありがとうございました。

     今後もご活躍、期待しております」

「ありがとうございました」

           ♪る~るる るるる る~るる♪
コメント (32)
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