殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

インタビュー・1

2010年02月01日 11時20分59秒 | 前向き論
皆様こんにちは。

みりこんの部屋でございます。

今日は、土建屋ヒロシさんをお迎えして

ご自身の趣味について、たくさんおたずねしたいと思います。

さて、どんなお話が飛び出すか、私もとても楽しみにしておりま~す。


   「さっそくなんですが、ヒロシさんは不倫がご趣味だそうで

    ここに色々と質問が届いてございます。

    まず、なぜ不倫を繰り返すのか。

    ヒロシさん、これについていかがでしょう?」

「深い意味はないですね。そこに山があるから登る…それだけです」

   「なるほど…勇敢な登山家みたいなお気持ちなんですのね。

    では次、まいりますね。

    不倫中の子供の存在価値は?という質問なんですが。

    かわいいのか、かわいくないのか、どっちなんだ…

     ということでしょうかしらね」     
          
「基本、どうでもいいんです。

 心底かわいいと思ったら、不倫なんかしてません」

    「まあ。そういうもんなんですか?」

「まったく愛情が無いわけではないんです。

 でも、かわいいの度合いが薄いのかもしれません。 

 浮気をする男性って、肉親への愛情が薄いところがあると思います。

 子供もかわいがりませんが、親孝行もしません」

    「ほほほ…なるほど、薄口でバランスをとっていらっしゃると…

     では次の質問…自分を恥じる時はありますか?」

「ありません。恥と思ったら不倫はできません」

    「まあそうですよね。

     ヒロシさん、とても正直でいらっしゃる。

     では、不倫相手を愛しく思う時は?」

「愛しいというのは、感じたこと無いですね。

 楽しい…ならあります」

     「あくまでご自分の楽しさ中心というわけですね」

「それも最初の恋人気分の時だけです…恋人に責任は無いですからね。

 結婚とかの話になった途端、生活が関わってくるので

 そうなったら女房と同じでしょう。

 一気に氷点下ですよ」

   「でもヒロシさんは、不倫相手に結婚を申し込む流派ですよね。

    ご自分でおっしゃっておきながら、冷めちゃうんですか?」

「最初はお互いに遊びでいいと言ってても

 結局話をそっちへ持って行かれちゃうんです。

 女って、不倫相手に結婚を申し込まれたいもんなんでしょうね」

    「なるほど、なるほど。

     宙ぶらりんを楽しみたいんだけど、女性のほうから話が進んじゃうと」

「こっちも適当にウン、ウンと言ってるから突っ走るんでしょうけど。

 女房と別れて結婚するなんて言ったら、それこそ逆立ちでも何でもしてくれますよ。

 それがしばらく心地いいのでね」

    「その後のことは、お考えにはならない?」

「考えません。楽しいのはそこまでで、あとは付け足しです」     

    「きっぱりですね。

     では、人生を振り返って最初に思うことは?

     つまり、このご趣味を続けてこられたことで後悔は無いのか

     ということでしょうか」

「後悔するなら不倫などしません。

 臭いものにはフタをする主義です」

    「では、ご自分に臭い部分があるということは

     認識していらっしゃるんですね?」

「はい。でも見たくないものは見ません」

    「そこが女性と少し違う所かもしれませんね。

     女性は嫌々でも見て、反省して、同じ失敗を繰り返さないように

     するところがありますから」

「男はしませんね…習性が違うので」

    「狩りをする男性と、子育てをして次の世代につなげる女性との

     違いかもしれませんね。

     次の質問です。

     生まれ変わったら、また同じ人生を歩まれますか?」

「絶対いやですね」

    「おや、そうですか。これは意外です」

「そりゃ真面目で家庭を大事にする人間になりたいですよ。

 自分のやってることが、いいことだとは思っていません。

 誰だってそうだと思いますよ。

 じゃあどうして…と言われると困るんですけどね。

 そこから先は考えたことがないし、考えるつもりもありません」

     「好きでおやりになってらっしゃるんではないと…?」

「口では説明しにくいですね。

 感覚的なものです…ゲームと同じような。

 子供が、もうやめて勉強しなさいと言われても、ゲーム機を離さないでしょう。

 やめなくちゃと思っていても、ついそっちが気になる。

 あれと似ていると思います」

    「あります、あります、そういうことってね。

     では次の質問です。

     別居中の嫁に対する気持ちはいかがでしょう?」

「考えたくない…考えませんね。

 気持ちなんか想像したら、こっちが楽しくないじゃないですか。

 家族とか身内とか、そういう面倒なものから逃げたくて不倫してるんですから」

    「それはそうですよね。

     では次の質問…離婚離婚と言いながら、話し合いや届けなどの

     行動を起こさないのはなぜ?」

「こっちから動いたら、お金がいるからです」

    「おほほ…明快なお答え、ありがとうございます」

「じっとして、女房の自滅を待つほうが得策ですからね」

    「ほほほ…ヒロシさん、本当に腐ってらっしゃる。

     でも嫌いじゃないですよ、はっきりしてらして。

     いったんコマーシャルです」

     
                   続く
コメント (43)
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