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殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

今度は何だ

2008年11月17日 13時49分06秒 | 不倫…戦いの記録
次男はほどなく小さい荷物と一緒に、夫に連れられてやってきました。


義母は謝罪を心待ちにし

義姉のことに文句をつけたこと

病人を置いて家を出たことを挙げては

夫に再三の伝言をしていましたが

その気配すらないので根負けし、次男を手放したようです。

なんだかんだ言っても、やはり孫のことを考えてくれる

良いおばあちゃんです。


今回、気持ちに押されるままに焦って行動しないほうが

うまくいくこともあるということを学んだ私は

なしのつぶてを決め込んでいました。


ニブい私も

夫に対して、裏切られた…してやられた…という思いでいると

もっと腹の立つことをしでかしてくれる不条理な法則に気付いていました。


次男の件も、奪われただの取り返すだの

被害者意識にとらわれた物騒な表現をすると

本当にそれにふさわしい波乱が起きるでしょう。

おばあちゃんの家に泊まりに行っていると考えれば

気が楽になりました。


発想の転換といえば聞こえがいいですが

そんな立派なものではなくて

生きるために苦肉の策として履行した「すりかえ」のひとつです。

四年生の次男の転校手続きをすませると同時に

事務のアルバイトをすることになりました。


アパートの隣室の女性が

ご主人の転勤で引っ越すことになり

働きやすい職場だから代わりに行ってみないかと紹介されたのです。

そこはある企業の地方営業所でした。


またこれが楽しく、わいわいやっているうちに

週三回のデータ入力のアルバイトから、毎日のパートに

パートから正社員に…

と短期間でわらしべ長者のように身の上と給与が変わりました。

管理職と相性が良かったのと

退職や統合が続いて、ちょうどタイミングが良かったようです。


夫は主に実家で暮らし、相変わらずI子と付き合いながら

時折子供たちの顔を見にアパートを訪れる生活でした。

別居というやつです。


籍を切るのを急がなかったのは

夫が家に入れてくれる毎月10万円の生活費への欲からでした。

全額入れろと要求したら、そのうちまた入れなくなって

喧嘩のタネになるでしょう。

10万だったら無難に渡してくれると踏んだのでした。


会社で金庫番をするようになった私は忙しくなり

そのうち家事や子育てに、夫のサポートをあてし始めました。

私の帰宅が遅くなるので

知らない土地で新しい学校に通う次男が不安がるようになったのです。


大家さんも面倒を見てくれたり

犬や鶏を調達してきて飼うのを勧めてくれたりと

かなり協力してくれましたが

やはり子供は父親のほうが良いようです。


夫もまた、別人のように子供をかわいがりました。

私と離れている間に、親としてかなり進歩したようでした。

収入では夫を上回っていましたが

女一人で子供を育てるのはまことに大変だと痛感した次第です。


夫がアパートから職場に通う回数が多くなり

そのうちそのまま居着いてしまいました。

何のために…と自分のふがいなさに少々自己嫌悪ですが

子供たちと暮らせる喜びはそれを大きく上回りました。


またとんでもないことに巻き込まれるのは、わかっているのに。

お産と同じ、前回の痛みを忘れてしまうのです。


でも、この次からは違う自分で対応できるような気がしました。

悲しいうち、悔しいうちは、まだ愛が残っているのです。

恨み、憎しみは、愛情が腐ったもの…。

そんな気がしていました。



一年が、あっという間に経過しました。

ある日、一枚の請求書が届きました。

その額、350万円。

知らない女性からのものでした。
コメント (2)
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