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殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

ババが来たりて笛を吹く

2008年11月01日 12時51分08秒 | 不倫…戦いの記録
「I子は、結婚結婚言ってましたけど

 父は六十過ぎですから、やはり後のことも考えるでしょう。
 
 それに…I子の死んだ旦那さんは一人息子で

 一家が死に絶えたので
 
 本人や、前の奥さんのを始め

 東京から位牌をたくさん持って帰っているんです。

 父は若作りしていても年寄りですから、ややこしいことは嫌うんです」
 
 
       その位牌たっぷりのおうちへ

       今度は夫がお招きいただいてるのね…

 
「死んだ旦那さんのことは

 前の奥さんから奪ったと自慢げに話していました。  
  
 離婚話が進んでいる最中に

 奥さんと子供三人が交通事故でいっぺんに亡くなったんです。

 それですぐに結婚したけど 

 二年後、旦那さんがジョギング中に頓死したのは

 その命日だったそうです…」


「いわく付きの女ですわよ!」

奥さんが合いの手を入れます。          
         

この二人の息のぴったり合っていること!

娘を持たない奥さんと、母親のいない娘さん…

双方がお互いを肉親のように思っているのが伝わってきます。

それはけっこうなことですが

この人たちの親子ごっこや探偵ごっこにつきあわされる我が身の因果…。


娘さんはなおもしゃべり続けます。

「遺産とかヘアメイクとか、すぐ言いますけど
 
 不動産関係なので財産より負債がすごくて

 相続は放棄したんです。

 一文無しですよ。
       
 東京だの芸能界だの、でまかせを言っては人の気を引いて

 会社を持ってる結婚相手を探すんです。  

 田舎の人はそういう話題、喜びますからね」



      はい…大変喜んだ父子が… 



「父が別れたのも、自分が後妻だと自己紹介したり

 通帳や実印を管理したがったりで、手に負えなくなってきたからです」

 
     「そうなんですか…。

      お父様が怒って電話をかけてこられたことがあったので

      取り合いしているのかと…」 


「あぁ…それは、顔見知りなので一応止めたと言っていました。

 でも、ご主人にとぼけられたので、少しこじれたようです。

 父も頑固ですから…」

                       
奥さんがハンカチをもみながら言いました。


「トランプの…ババみたいな女ですわ。

 あちこちの事業主を狙って、どこかに収まるつもりなんですのよ」


    そのババが今、うちの番でござんすね…


送金を指定した大阪の住所は、I子の妹の嫁ぎ先ということもわかりました。


「母親も、妹も一家でグルなんですのよっ!

 そういう人たちなんですっ!」


二人は話すだけ話すと満足したのか

「あら、もうこんな時間…ランチの予約が…」

と写真のことは忘れて帰って行きました。


           ほっ…

うれしげに写真持って回られた日にゃ

また巡り巡ってこっちが嫌な思いをすることになるのです。

何年も経って、ひょっこり子供たちの耳に入るかもしれません。

興味本位の暇潰しに探偵ごっこをされたんじゃあ困るんです。


    それにしても…みんなとりあえず水際で食い止めてるじゃん…

    しっかり罠にかかったのはうちだけかぃ…


魔性だろうがババだろうが、どうでもいいのです。

この上は、しっかりくっついてもらって

死ぬなり呪われるなりご自由に…。


しかし、親はそうはいきません。

娘と出かけていた義母が帰宅したので

義父は二人で長い間、相談していました。


なんとかして連れ戻したいようでしたが

私には何も言わないので、知らん顔をしていました。


 
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魔性の女?

2008年11月01日 10時32分38秒 | 不倫…戦いの記録
息子をあきらめた義父は、私たち親子に

彼なりの精一杯で優しくしてくれました。


子供たちを連れておもちゃやお菓子を買いに行き

家族で外食、ドライブ…

一家だんらんでテレビ…


怒鳴り声の無い毎日は、とても快適でした。

     ルンル♪ランラ♪

         しあわせ~♪
         

      親父、やれば出来るんじゃん…

      夫がいる時もこうしていてくれれば…
        
      それとも、夫がいないから出来るのだろうか…


  ともかく…このまま帰って来るな…と思いながら過ごす毎日でした。




ある日、二人の女性が我が家を訪れました。
      
一人は両親の知り合いの社長夫人と

もう一人は私と同年代の知らない人でした。


「Y工業の奥さんが、心当たりがあるから

 息子を捜してやると言ってくださってる。

 写真を貸してあげてくれ」

義父は遭難者が救援隊に会ったような喜びようでした。


「私もね…主人が遊んでいた頃は、本当に苦労しましたの。

 とても人ごとと思えなくて…」


    でも今は、キンキラキンに飾り立ててベンツ乗ってるよな…

         辛抱してよかったじゃん…


「それに、あのゴルフコンペには私たちも参加してました。

 なんだか責任感じてしまって…。

 許せませんわっ!」


悪い人でないのはわかりますが

“許せない”という甘口の正義感を入場券に

よその不幸を見物に来た…私にはそう見えました。


   「お気持ちはありがたいですが

    主人が女性と一緒なのはわかっていますので

    気が済むまで放っておいたほうがいいと思っています」


義父は、I子の家に何度行っても母親のブロックで門前払いになったこと

もう帰って来なくていい気持ちと

同じ帰るなら早いほうがいいという気持ちで

苦しんでいることなどを話しました。

親としては、それが本音でしょう。 


「だからこそ、I子のいない所を狙うんじゃありませんか!

 I子はね、魔性の女なんですよっ!

 母親もグルですからねっ!
 
 I子と離れて一人のところをつかまえなければ目がさめませんわよ。

 以前、私が息子さんに市外の整体師を紹介したことがあるんです。

 息子さんは腰が悪いから、ずっと家に潜んではいられません。

 きっとその整体に行くと思います。

 そこの先生に写真を見せて頼んでおけば

 引き留めておいてくれます。

 そこをつかまえて、まず連れ戻すんですわっ!」      


かなり強引な理論ですが、正義に燃える初老のご婦人は

やり手の生保レディのように、身振り手振りで説明します。


     二人で写真を持って、意気揚々とドライブがてら行って

     帰りは食事でもして、うちのことを笑うんだろうなぁ…


「あの…」

それまでだまっていた若いほうが、口を開きました。


「私、S興業の娘です…」

I子が夫の前につきあっていた社長の娘…

夫曰く、父親の再婚に猛反対したという人でした。


「この人のお父さんの後…つまりお宅の息子さんの前に

 I子はうちの主人を追いかけ回していたんですのよっ」



      えぇ~~~?


「日頃のI子を知っていましたので

 うちの主人は相手にしなかったんです。
               
 会社へ入れろとしつこくてね…。

 主人が、免許もないのに入れられないと言ってかわしましたの。

 そしたらこちらへ入り込んだと言うじゃありませんか」


        それで免許を…


「狙われていたんですわよ」


義父が頭を抱えました。        


娘さんは言いました。

「I子の目的は、結婚です。

 入籍してくれそうな人を探しているんです」 

    
   「で、おたくのお父様との結婚がダメになったのでうちへ…?」


「父は最初から再婚などするつもりはありませんでした」

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