羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

お別れの会

2019年03月08日 19時54分42秒 | Weblog

野口三千三先生が亡くなってから、数年も経たないうちに柏樹社が傾いて、先生の本も羽鳥の本も手に入らなくなった。

なんとかならなものかと思案し、私としては春秋社から再版してもらえないか、と思っていた。

しかし、縁ある方はいない状態だった。

それでも、諦めずにひたすら「春秋社」と祈り続けていた。

「念ずれば花開く」

ある日、思いが通じて編集者のお一人からメールが届いた。

出版の話はトントン拍子に進んだ。

野口先生の『野口体操 からだに貞く』『野口体操 おもさに貞く』羽鳥の『野口体操 感覚こそ力』『野口体操 ことばに貞く』が再版されて、さらに『DVDブック アーカイブス野口体操 野口三千三+養老孟司』新刊本として出版していただけた。

編集前段階では、担当の編集の方だけでなく、当時の社長さん、営業部長、製作部長の方々も常に同席されて、5、6名の方々と編集会議をご一緒させていただいた。

5冊の本を編集する度に、皆様から様々な助言をいただき、図書出版という世界を垣間見る貴重な経験であったと思い出している。

 

本日、6年前から社長職につかれていた澤畑吉和さんの「お別れの会」のお知らせをいただき、献花することができた。

長のご無沙汰だったが、社の皆様にお声をかけていただいた。

当時、澤畑さんは製作部長をなさっておられた。

享年72歳。

まだまだ春秋社を背負っていかれる年齢かと思うと残念で仕方がない。

春秋社一筋に、半世紀の間、図書出版に専念された誠実な方だった。

野口体操が野口没後も残っているのは、春秋社の方々に支えられたことは大きい。

そのお一人を失ったことは無念なこと。

心からご冥福を祈ります。

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