品川プリンスホテル アクアパークへ母を連れて行った。
従姉妹もきてくれたので、高齢者3名が、平均年齢をあげた?!という次第。
一ヶ月ほど前にタコを訪ねた八景島シーパラダイスの経営母体がプリンスホテルで、品川プリンスホテルにも水族館があることをその時に知った。
「品川ならば母を連れて行けるじゃない」
まず、日程と介護タクシーの予約を入れてしまった。
決めてしまってから、少々不安になって、一週間前に下見をしておいた。
イメージを具体化して、行動予定を大雑把に描いた。
最後の数メートルの急な坂道だけでは、建物内から移動できる道順を確かめておいた。
あとは、すべてがバリアフリーで、多目的トイレは広々として美しいことに安堵していた。
春休み前だから、それほど人出はないだろうと見込んでいたが、大違い。
ベビーカーの子供から、小学校・中学・高校卒業生に20代カップルで賑わっていた。
集まっている人たちは、とにかく若い。
若い人たちは、元気だ。
その中で美しい魚に出会うことは、母にとってだけでなく、私たちもエネルギーをいただいた。
何よりも、非日常の空間の中で、止まっているものはいない。
魚は常に動き続けている。
子供達は歓声をあげて、喜んで動き回る。
カップルは手を繋いだり、見つめあったり、なんかいい感じ、であった。
母が手を振ったり、ちょっと触れたりすると、みなさん挨拶を返して、にっこり笑顔。
その上、道を開けて、前の方の見えるところに、車椅子を移動させるようにさりげない仕草までしてくれるのだった。
スタッフもホテル並みのサービスを仕込まれているようだ。
実に、いい午後でありました。
実は、出かける前、母に薄化粧をして、30,40年くらい前に着ていた服に着替えさせた。
だいぶブカブカではであった。それもご愛嬌。
昔に返って、お出かけ気分が出来上がっていた。
車好きな母はドライブも楽しんでいる。
というわけで皆さんに感謝です。
思えばほぼ2年前に、施設に入所させることができなかったら、今頃は共倒れになっていたに違いない。
それでも、時々、自宅に返してあげたいと思う気持ちを伝えると、親戚の者・友人・知人に止められていた。
実に、正解だった。
私自身の心身にゆとりができて、実行に移すことができた。
「ありがたい」の一言であります。
普通ってなんだろう。。。。。。。
母が、ありがとうの代わりに言いました。
「至れり尽くせり・・・だわね。さぁ、家に帰りましょう」
ウゥッ!