羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

府中市郷土の森博物館

2018年02月23日 18時59分44秒 | Weblog
「野口体操の会」会報「早蕨 SAWARABI」に、私家版「野口三千三伝」を載せる提案を、近藤早利さんからいただいた。
 いつかは書きたいと準備をぼちぼち始めていたが、まだ先のことと思っていた。
 どんなスタイルで書こうか。主語を立てるのか。物語ってしまうのか。それとも記録にしておくのか。
 何も決まらず、向こう見ずな性格から、見切り発車をしたのが昨年の夏のことだった。
 創刊号、そして第二号と、なんとなく納得なしに書くうちに、だんだんと本気度が増してきた。

 今週はじめには、『昭和史』半藤一利著 平凡社を読み終えた。
 岩波『近代日本総合年表』、三省堂『コンサイス 世界年表』、『吉岡村史』を使って、野口の20歳までの年表を作ってみた。

 そうこうするうちにある想いに至った。
 近隣で「水車」があるところを検索すると「府中市郷土の森博物館」がヒットした。
 早速、午後から出かけた。
 ちょうど梅祭りが始まっていた。
 見事な梅園があった。まだ満開ではなかったが、楚々として咲く花の色香は桜とは異なるふくよかさが心に響いてきた。
 かつては花と言えば「梅」であったことに、自然と納得できる風情である。

 さて、移築された古い建物を見ながら、水車にたどり着き、水の音・水車が回る音、小屋の中からかすかに聞こえる音に、耳を傾けた。
「旧府中尋常高等小学校」「旧田中家(府中宿の大店)」「旧府中町役場」「旧府中郵便取扱所」等々、高低差のある地形を生かして、樹木の間に配置されている。
 水車を味わいに出かけたが、思いがけずタイムスリップしながら小さな旅をした気分に浸ることができた。

 来週は、九州にインタビューに出かけるが、日曜日からその準備をしたいと心算している。
 野口30代半ばすぎから40代の話を聞くことになりそうだ。

 別件、昨日、大林監督が病をおして映画を作ることが報道された。
 名作『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』堀川惠子。
 この悲劇に続く戦後の新劇界の話も伺うつもりである。
コメント
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