電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「アドリアン・コックスと仲間たち in 山形 2019」でシューマンとフランクを聴く

2019年11月15日 06時56分58秒 | クラシック音楽
11月14日、日中にいろいろな用事を済ませた後で、夕方から山形市のテルサホールに向かいました。日本オーストリア友好150周年記念公式コンサート、「アドリアン・コックスと仲間たち in 山形 2019」という演奏会で、シューマンとフランクをたっぷり聴こうという心づもりです。プログラムは、

  1. シューマン:東洋の絵「6つの即興曲」作品66(ピアノ連弾:花輪 典子、アドリアン・コックス)
  2. シューマン:歌曲集「詩人の恋」作品48より(抜粋)(テノール:佐藤 匠悟、ピアノ:アドリアン・コックス)
  3. シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」作品60(メゾソプラノ:松浦 恵、ピアノ:アドリアン・コックス)
  4. フランク:ヴァイオリンソナタイ長調FWV 8M8(ヴァイオリン:ヤンネ舘野、ピアノ:アドリアン・コックス)

というものです。余裕を持って行きましたので、駐車場はスムーズに確保、ホール内の聴衆は、いつもと少し違うみたい。出演者の縁者がかなり混じっているような雰囲気です。もったいぶった挨拶などはなく、すぐに演奏が始まります。

最初のシューマンのピアノ連弾曲は、当方は初めて聴きます。赤いドレスで登場した花輪典子さんと、黒のシャツと上着にネクタイというダンディな出で立ちのコックスさん、熟達の弾き手によるピアノ連弾という表現の魅力を発揮します。作品66という番号を持つこの曲は、1848年に作曲されたとのことですので、38歳の充実期の作品。実際に、第1番から第6番まで、シューマンらしい幻想と詩情を感じさせる音楽でした。

続いてシューマンの歌曲集「詩人の恋」。ピアノの始まりの音で、ぐいっと心をつかまれました。いいなあ! 8番と9番、15番を省略した抜粋ではありましたが、佐藤匠悟さんのテノールは若々しい伸びやかな声で、恋する歌から失恋と追憶を表現していきます。途中の、あるいは16曲「古い忌まわしい歌」の後奏、歌を支えるピアノがほんとうに素晴らしい。

10分間の休憩に続き、シューマンの「女の愛と生涯」は、白いドレスがあざやかな松浦恵さんのメゾソプラノで全曲を聴きました。恋する乙女が結婚し母になり、愛する夫を失った苦悩を歌います。ソプラノの歌は若い妻を想像し、アルトの歌はもう少し年齢が高い婦人の嘆きをイメージしますが、そんな連想よりも声がきれい! 実にステキな声です。こういうお声にワタクシは弱いのです(^o^)/ そして、ピアノがやっぱり素晴らしかった!

最後はフランクのヴァイオリン・ソナタでした。ヤンネさんの演奏で聴くのは二度目です。今回は、出だしのヴァイオリンの音色が少しくすんだトーンで始め、徐々に明るい音色に変わっていくような感じになっていました。終楽章では、始まりの音色とは変わって、明るく輝かしい音色となっていたようです。コックスさんのピアノで、特に最初の楽章で全体が不思議なリズム感なのだなと感じました。後で調べてみたら、8分の9拍子? 好んで聴いている曲だけれど、いまさらながら、やっぱり不思議なリズム感です。

出演者の皆さんが全員登場し、笑顔で暖かく大きな拍手を受けます。最後にコックスさんがピアノの前に座り、アンコールを1曲。作曲者名は聴き逃しましたが、たしか「ロマンス」だったような。とってもステキな曲だったけれど、はて、もしかしたらシベリウス? どなたか教えていただければありがたい(^o^)/

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11月上旬の農作業を終えて

2019年11月14日 06時03分32秒 | 週末農業・定年農業
11月上旬の農作業を終えて、まずは一段落、ほっとしています。
まずは干柿づくりですが、妻が頑張ってくれて、今年は250個ほど下げました。自家用と孫のところに送る分と、来年まで冷凍保存する分と、充分な数だと思います。ちなみに、干柿を冷凍保存すると、固くならずにたいへん具合がよく、一年通して利用でき、たいへん便利です。実際、リンゴと干柿の胡麻和えや白和えなどは、格別の味です。



白菜と青菜については、「近江漬」を漬ける分だけはおてんとう様に当てて干しました。老母によれば、こうすることで一段と甘みが増し、味が良くなるのだそうです。白菜漬けを漬ける分は、まだ畑に大量にありますので、これから収穫して運んで干さなければなりません。



また、山形名物の食用菊の晩生種「もってのほか」が収穫期です。この花を摘んで花弁を散らして少量の酢を入れてさっとゆでるだけなのですが、独特の香りとシャキシャキした食感が、実に美味しいのです。



乗用草刈機で草を刈った後は、ごらんのとおり刈った葉が枯れて筋状に後が残ります。これも、ミミズや土壌微生物の働きによる自然の循環で来年の肥料に姿を変えていきます。

冬前に、もう少し作業が残っています。体力はなくなったけれど農作業にはベテランの老母に尋ねながら、来年の収穫を準備するために、一つ一つ忘れずに済ませて行きましょう。このブログの「週末農業・定年農業」カテゴリーに蓄積した記事の中でも、今年は野菜作りに関連した内容が増えました。後々には大事な記録となるはずです。

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当ブログでも「いいね!」などのボタンが使えるようになった

2019年11月13日 06時02分38秒 | ブログ運営
11月12日から、gooブログの従来のテンプレートでも「いいね!」等のボタンが表示されるようになりました。スマートフォン等に対応した新しいタイプのテンプレートでは、すでに表示されていたのですが、従来タイプでの実施は、システムへの負荷を考慮して一度は延期され、このたび実施の運びとなったようです。

もともと、ブログでのコミュニケーションは、トラックバックとコメントが中心でしたが、スパム等の影響もあり、まずトラックバックが廃止され、コメントも温度差が出てきているようです。これに対して、SNSで登場した「いいね!」等のボタンは、コメントを考える労力も要らず、簡単に賛意を示す手段として普及してきたと思います。

記事に対して内容のあるコメントはできないけれども賛意は示しておきたいとか、応援の気持ちは伝えたいとか、そういった形でブログ主宰者に感想や意思を伝える在り方は、ありうることだとと思います。goo ブログが、様々な形で努力していることに対し、私からも賛意を示したいと思います。



「いいね!」 (^o^)/


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山形市内を街歩き〜演奏会のチケットと音楽CDを購入する

2019年11月12日 06時01分12秒 | 散歩外出ドライブ
非常勤の仕事で出かけたついでに、久しぶりに山形市内を街歩き。市街地中心部の某楽器店に立ち寄り、演奏会チケットと音楽CDを購入してきました。演奏会のほうは、

2019 アドリアン・コックスと仲間たち in 山形
   〜シューマンとフランクの夕べ〜

というもので、11月14日(木)19時より、山形テルサにて開催されます。R.シューマンのピアノ曲と歌曲、それにフランクのヴァイオリン・ソナタが演奏されます。プログラムは、

  1. シューマン:東洋の絵「6つの即興曲」作品66(ピアノ:花輪 典子)
  2. シューマン:歌曲集「詩人の恋」作品48より(抜粋)(テノール:佐藤 匠悟)
  3. シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」作品60(メゾソプラノ:松浦 恵)
  4. フランク:ヴァイオリンソナタイ長調FWV 8M8(ヴァイオリン:ヤンネ舘野)

となっています。



もう一つ、音楽CDのほうは、

テレマン:ターフェルムジーク(全曲) (CD4枚組)
 フランス・ブリュッヘン指揮、コンチェルト・アムステルダム、グスタフ・レオンハルト(Cem)他

というもので、1960年代半ばのテルデックによるアナログ録音。私の小規模なLP及びCDライブラリには、テレマンのディスクはごく少なく、「食卓の音楽」はもちろん初めての購入です。こういう音楽をのんびりと聴くのも、たくさん働いた後の「農閑期」の楽しみの一つかも(^o^)/

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アホ猫(娘)の迷子騒動

2019年11月11日 06時01分59秒 | アホ猫やんちゃ猫
先日、夜になってもアホ猫(娘、19歳)が帰ってきません。お昼にはたしかにいたのに、夕食時に騒がしくないので不思議に思っていました。夜、いつもは娘猫のほうが妻の寝床にもぐりこみ、母猫(20歳)のほうが私のところを定宿にしているはずが、娘猫だけが来ないのです。無駄に広い田舎家ですので、隠れるところはたくさんあります。蔵座敷、仏間、客間、押し入れと、入り込みそうなところを探したけれど見つからない。しかたなく、夜中に帰ってきても入れるように、いつも出入りする二階の窓を施錠せずに寝ましたが、帰ってきた形跡はなし。

翌朝、こんどは外の作業小屋や物置を点検することにして、総出で探しました。

「いたよ〜!」
「どこに〜?」
「蚕室の中〜!」

そうです、ずっと昔、養蚕が盛んだった頃に蚕を飼った建物があり、今は物置に使われています。どうやら、資材を取りに開けた時に黙ってもぐり込んだらしい。猫が入り込んだことに気づかず、閉めてしまったのでしょう。戸を開けると、どうも一晩中閉じ込められたことにプンプン怒っているようです(^o^)/



たっぷり水を飲み、エサを食べ、ウンコをして、満足そうにヒーターの前で暖を取っている姿は、アホ猫(娘)なりに「ここがアタシの家よ!」と主張しているようです。

私:おまえね〜、ほんとに真冬でなくて良かったよ!
アホ猫(娘):フン、真冬には外に出ないもん!

向こうっ気の強さは相変わらずですが、物事の後先を考えないのはやっぱりアホ猫です(^o^)/
いや、後先を考える猫のほうが不気味か(^o^)/


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豚肉とタマネギの赤ワイン煮を作ってみる

2019年11月10日 06時03分22秒 | 料理住居衣服
ある日、妻に夕食をまかされました。これは大変! 大役です。でも、自分の食べたいもの、作ってみたいものに挑戦するチャンスです(^o^)/
今回は、豚肉とパプリカ(黄)と秘伝豆がありましたので、自家製のタマネギを用意し、赤ワイン煮を作ってみました。

【材料と準備】 3〜4人分

豚肉 400g 食べやすい大きさに切る。
タマネギ 1個 くし形に切る。
パプリカ 1/2個 幅1cm程度に切る。赤のほうが色どりが良かったみたい。
ピーマン 1/2個 幅1cm程度に切る。
にんにく 1かけ みじん切り
オリーブ油 適量
秘伝豆  100g 茹でて冷凍してあったもの。※ほんとはミックスビーンズがなかったから(^o^)/
赤ワイン カップ3
水    カップ2
ローリエ 1枚 ※1枚だけ見つけた(^o^)/
バター  20g
塩、コショウ 適量

【作り方】

  1. フライパン(鍋)にオリーブ油を低温で熱し、ニンニクを入れて香りを移します。中火にしてタマネギ、パプリカ、豚肉を炒めます。
  2. 赤ワインと水、ローリエを入れてひと煮立ちさせ、アクを取ります。
  3. 弱火にしてフタをして肉が柔らかくなるまで煮込みます。時間は30分〜50分と長いほうがいいみたいですが、老母の空腹もあって20分くらいで終了。
  4. 秘伝豆を加え、塩小さじ1.5を加えてさらに10分程度煮込みます。

  5. 黒コショウを少々振り、バターを加えてなじませます。


うん、まあこんなもんでしょう。豚肉の塊だと長い時間がかかったのでしょうが、薄切り肉だったので適当な時間で切り上げても大丈夫でした。味は最後のバターのせいもあって、けっこう濃厚でした(^o^)/



マッチングの点では問題の多い和洋折衷の夕食となりましたが、朝の残りの豚汁に食用菊と白菜の漬物もあり、老母にもまずまずの食卓となりました。

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多和田葉子『言葉と歩く日記』を読む

2019年11月09日 06時03分40秒 | -ノンフィクション
2013年刊の岩波新書で、多和田葉子著『言葉と歩く日記』を読みました。著者は1960年生まれで、大学卒業後に渡欧し、現在ドイツ在住、日本語とドイツ語で作品を発表するかたわら、依頼を受けて作品を朗読するなど、各地を旅する機会が多いようです。移動の徒然に日英独の言葉について考えたことが、日記のような形式で綴られています。日付によって話題はポンポンと飛び、論旨一貫した主張とはかけ離れたスタイルで、ついていくのに少々骨が折れました。そんなわけで、感想というよりは触発されての雑感、雑記というものになりますが、いくつかをメモ。

  • 「因幡の白ウサギ」について、私もなぜワニが登場するのか不思議でした。可能性としては、(1)当時は温暖でワニがいた、(2)古代の人々のルーツはワニが生息する南方から来た、(3)ワニという言葉が指し示す動物が今とは違う、などが考えられますが、彼女は晩年のレヴィ・ストロースの環太平洋文化圏説を紹介しています。(p.40〜41)
  • 「言い切る」ことへのためらいについて、「決めつける」ことで相手に不快感を与えないように予防線を張る心理、と分析しているようです。べつに「春はあけぼの」と言い切ったっていいじゃないか。これは同じように感じます。(p.102)
  • ハンナ・アーレントの映画の中で、かつて彼女の恋人だったことのあるハイデッガーが「母語であるドイツ語をいじりまわして」「意味ありげに語る滑稽でケチな野郎として描かれていた」とのこと。一般に偉いと言われている哲学者の評価が、ちょっと意外でおもしろかったです。(p.118)
  • 「物心ついてからこのかた」を英(独)語でどう言うのか。片岡義男の言葉「日本語の言い方を細かく砕き、日本語的な言い回しをすべてふるい落として純粋に意味だけを残し、それを正しい語順の英語に託して相手へと届け」る、そういう努力を毎日続けることを重要と考えているとのこと。ちなみに片岡訳は remembering as far back as I can とのこと。なるほど。(p.121)
  • クリエイティヴな仕事をしている人というのは、「売れる商品をつくっている会社の内部で、視覚的に買い手を魅惑する係の人」であって、真剣に芸術に取り組んでいる人ならそうは言わないだとう、というのも同感。(p.208)

など、なかなか興味深いものがありました。



温又柔『台湾生まれ日本語育ち』(*1)に描かれる、家族が世代によって日本語や中国語がごちゃまぜの言語でやり取りせざるを得ない話は、統治者の交代という否応ない歴史の産物でしたが、多和田さんの場合は自ら選択した結果としての多言語生活です。その点で、歴史の悲劇の影響はうすく、本人の知的な強靭さを感じさせる本と言えそうです。

(*1):温又柔『台湾生まれ日本語育ち』を読む〜「電網郊外散歩道」2016年4月
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やっぱりあったかいところが最高よ!

2019年11月08日 06時02分10秒 | アホ猫やんちゃ猫
近頃、寒いわ〜。アタシみたいな年寄りにはこたえるわよ。寒さをしのぐにはいい場所がいろいろあるけど、二階の階段の踊り場はお日様があたるときは暖かくていいんだけど曇りの日にはね〜。寒いわ。ご主人の膝の上もいいけれど、アタシ的には音楽がちょっとうるさいのよ〜。結局、ヒーターの前でまるくなるか、夜はご主人の寝床にもぐりこむのが一番ね! やっぱり暖かいところが最高よ!



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スーパーの文具売り場で実用的なカレンダーを発見

2019年11月07日 06時01分53秒 | 散歩外出ドライブ
買物に出かけた某スーパーの文具売り場で、日付とメモ欄からなる実用的なカレンダーを見つけました。A2くらいの大判のものと、A3くらいの小型のものと二種類で、さっそく購入してきました。近年、自宅の各室にカレンダーを確保するのが難しくなってきていますので、この程度のものがあれば実用的には充分です。小さい方は妻が所望、快く譲り、大判のほうを書斎に掲げました。うん、文字が大きくて見やすいです。妻は月ごとに切り取って冷蔵庫の側面にマグネットで留めて、家族のスケジュールを把握しているようです。これはいいものを見つけたと内心よろこんでいるところです。そういえば、子どもが百均のカレンダーは見つけ次第に入手しておかないとすぐなくなると言っていたけれど、もしかするとこれがそのタイプか〜(^o^)/

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AWKの新刊本?〜図書館で見つけて借りてきた本

2019年11月06日 06時01分39秒 | コンピュータ
買い物ついでに図書館に寄り、何気なくコンピュータ関係の棚を眺めていたら、

『AWK実践入門〜ライトウェイトなテキスト処理言語の超定番』

という本を見つけました。中島雅弘、富永浩之、國信真吾、花川直己著、技術評論社刊の専門書で、2015年6月に初版第1刷が出ているんだ!と今更ながら驚きです。当方、1980年代の終わり頃からトッパンの『プログラミング言語AWK』を愛読(*1)し実用的に使ってきた(*2,3)だけに、愛着のある言語です。GUI万能の今、AWKですか! Perlならまだしも、それほどAWK本に需要があるとは思ってもみませんでしたので、ちょいと嬉しい驚きです。



技術評論社の本は、著者の原稿をそのまま活字にしていて編集者の役割が小さいのではないかという偏見がありますが、道具は使っていなければ錆びます。言語は使っていないと忘れます。流行はどうあれ、実用的に使えるのであれば使ったほうが良いでしょう。今の自分の生活の中で、参考になるところがあれば、真似してみたいものです。

(*1):コンピュータの本を「勉強」する楽しみ〜「電網郊外散歩道」2005年2月
(*2):バックアップデータから日付と記事タイトル一覧を抽出する〜「電網郊外散歩道」2010年7月
(*3):プログラミング言語は今も有効か〜awkのパーソナルな実用性〜「電網郊外散歩道」2011年4月



図書館から借りてきた本、もう一冊は『人気シェフのたっぷり野菜レシピ帖』(世界文化社、2015)です。こちらは美味しい料理のレシピと調理のノウハウが目当てです。二つ三つ、「料理メモ」ノートに書き留めるだけでも有益です。料理のレシピには特許等は認められず、パテント・トロール等の心配もないようです。たしかに、もしも料理のレシピに特許権等が認められたならば、「米に水を加えて加熱する調理方法は我が社の特許権を侵害している!」と訴えられて、ご飯が食べられなくなってしまう可能性があります(^o^)/

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退職後の変化:コンピュータの利用

2019年11月05日 06時02分18秒 | コンピュータ
三月に退職した後、いろいろな変化がありましたが、コンピュータの利用面でもだいぶ変化がありました。例えば;

  • 出張やプレゼンテーションの機会が激減し、ノートパソコンの利用ががっくりと減りました。
  • 依頼されていた大学の非常勤講師や報告書等の作成がなくなり、TeX/LaTeX 等、数式に強い文書組版技術に関する知識や、自由記述アンケートの語彙分析などのテクニックも不要になりました。
  • Linux デスクトップを中心とする利用はほぼ変わらず、PC-audio で音楽を聴いたりブログ記事を書いたり、あるいはメールを確認したりするなど、パソコンの前に毎日座っております。
  • 総代をしている寺の総会や役員会の資料作成、果樹園農業経営の確定申告など、定期的、季節的な利用は相変わらずで、前年度までの資料が役立ちます。

などでしょうか。そういえば、テキストファイル備忘録の記録も減っているようです。備忘録ノートに万年筆で手書きするスタイルに戻りつつあるのは、実際に目に見えるという安心感が大きいのと、後で検索し集計する作業が減ったこともあるようです。

以前、愛用していた awk スクリプト類、例えば train.awk (*1) 等の出番もほとんどなくなりました。総じて、退職以前の仕事に関連するものがなくなり、私的な面での利用は継続している、といったところでしょうか。

では今後の課題は? それは、おそらく2020年7月に予定されているPHSサービスの終了に伴い、スマートフォンに切り替えることになりますが、PCでの利用とスマホの利用のすみ分け整理がポイントになってくるものと思われます。



(*1):train.awk 時刻表を検索し表示するawkスクリプト。
同僚や上司、来客などが電車を利用するとき、あるいは自分が電車で出張するとき、いちいち時刻表のある場所に行かなくても直近の電車の発時刻がわかるように考えたもの。goo ブログの仕様でインデントが崩れていますが、

# train.awk 時刻表の検索と表示
# for (J)GAWK, narkejp, 1997
# データ書式例:
# 時 ○○線上り ○○線下り ○○バス
# 07 17 35快 52 20 48 55特 25 55
# ↑行頭から開始すること。
BEGIN { printf "時刻(24時間,例:08)>"
getline KeyTime < "/dev/stdin" }
NR==1 { print } # 時刻データの書式表示
$1 ~ KeyTime { print # 該当時刻のデータを表示
HitNR=NR } # 該当データのレコード番号を記憶
NR>1 && NR==HitNR+1 { print } # 次時刻のデータを表示

これに対して、勤務地の最寄り駅の時刻表をテキストファイルで作って保存しておきます。goo ブログではインデントが崩れるので画像で表示しますが、例えば次のようにテキストエディタで作成保存したファイル名を train.dat としますと、



Linux では awk が標準装備ですが、DOS/Windows の場合は gawk.exe 等を事前に導入しておき、コマンドプロンプトからこんなふうに。

>gawk -f train.awk train.dat

とすると現在時刻を訊いてきますので、24時間表示で答えると、



こんなふうに、座ったままで直近の電車の発時刻が検索表示される、というものでした。当時はまだ DOS の時代から引き継いだ jgawk.exe を使っていましたが、Windwos 対応の gawk のほうが良いかも。ちょっとしたことですが、こういうスクリプトとデータをカレント・ディレクトリに置いておくと、案外便利なものでした。まあ、今ならばスマートフォンで調べられますし、手帳にこのデータを貼っておけばすむ話ですけどね(^o^;)>poripori

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今年の備忘録ノートは三冊では不足となる見通しに

2019年11月04日 06時04分03秒 | 手帳文具書斎
今年、2019年の備忘録ノートは、8月のお盆過ぎに早くも3冊目に突入しました。そして11月に入ったばかりの今、残りページ数がすでに15枚、30頁となっております。残り二ヶ月、およそ60日でこのページ数では、おそらくだいぶ不足してしまうだろうと思われます。うーむ、当初の予定では、キャンパスノート80枚×3冊で大丈夫だろうという見通しだったのですが、ちょいと甘かったか?

いざとなったら、2020年の一冊目を前倒しで用意し、表紙のタイトルを


2019 (4)
2020 (1)


と併記して使い始めればよい。そうすると、余裕を見て100枚×3冊くらいは必要かな。パイロットのインクの裏抜け対策の面からも、再び使い慣れたツバメノートの登板となるでしょう。

新年度のノートと手帳の構成は、次のとおりとなる予定。

  1. 備忘録ノート ツバメノート A5判 100枚 (新規)

  2. 手帳 髙橋書店 リベルプラス等 (新規)

  3. ダイアリー(記録用) キャンパスノート B6判 40枚 (自作)

  4. 農作業メモ コクヨ・ソフトリングノート B6判 80枚 (継続)

    <
  5. 料理メモ コクヨ・ソフトリングノート A5判 80枚 (継続)

  6. 枕元雑記帳 マルマン セプトクルール B6判 80枚 (継続)

  7. 携帯メモ 無印良品 滑らかな書き味ハードカバーノート 手帳判 96枚 (継続)
  8. その他 車内常備メモなど ツバメノート ポケット判 (継続) 他

こうしてみると、けっこうリングノートを使っているみたいです。あまり使い途がないと思っていたけれど、ちょっと意外でした。

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今年も無事に柿を収穫

2019年11月03日 06時04分40秒 | 週末農業・定年農業
例年、この時期は柿を収穫しています。今年もなんとか無事に収穫の時期となりました。陽の当たる東・南側は、農作業の合間に少しずつ摘果を行ったおかげで、だいぶ大玉の柿となっているようですが、手をかけなかった西北側はどうしても小さめの実がざくざくとなってしまいます。

老母に「干柿にするには、大玉と小さいのと、どっちがいいの?」と質問したら、「このへんは風があまりないので、小さいほうが乾きやすい」とのこと。それでは北西側の小さめの実を干柿用に、東南側の大玉のほうを渋抜き用にしようとの心づもりで、お天気の良い日を見計らって、午前と午後と、柿の収穫を行いました。品種は平核無(ひらたねなし)柿というもので、鶴岡の酒井調良が開発した庄内柿の系統の、いわゆる渋柿です。



また、柿の収穫と言っても、干柿用にはヒモにぶら下げるために枝をハサミでT字形に残して収穫しますので、枝をバッサリ切ってしまいます。したがって、その枝からは翌年の収穫を見込むことはできません。



これに対して、渋抜きをするほうは枝から実を切り離す形で収穫しますので、枝は無事に残ります。したがって、その枝からは翌年も収穫が期待できます。そんなわけで、樹全体を干柿用にするわけにはいかず、一部を干柿用に、残りを渋抜き用にと分けて収穫します。



お昼をはさんで、のんびりと収穫したら、干柿用に約200個、渋抜き用にも約300個となりました。高い所にまだ少し残っていますが、脚立の登り降りにくたびれたので、無理をせず「また今度」。このあたりの融通無碍なところが週末農業や定年農業の良いところでしょうか(^o^)/



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お出かけ帰りに2020年の手帳と『きょうの料理』11月号等を購入

2019年11月02日 06時04分20秒 | 散歩外出ドライブ
非常勤の仕事に出かけた帰り道、いつもの書店に立ち寄り、2020年の手帳と『きょうの料理』11月号を購入、もう一つ、ドラッグストアでシャンプーの詰め替えパックも購入して来ました。

手帳のほうは、今年のものと同じ高橋書店の「リベルプラス1」(No271)を。退職後は平日よりも週末に何かと予定が入ることが多くなりましたので、月曜始まりで土日均等タイプです。一年間使ってみて、特に大きな支障はないことを確認しています。スリムに使えるのが魅力です。税別630円。




『きょうの料理』は、「ビギナーズ」ではなく本編(?)のほうを。ほぼ一年間「ビギナーズ」を購入してみて、材料を二種類程度にとどめ、作り方や留意点に重点を置く編集は有益でしたが、もう少し材料の制約を緩和するほうが自家栽培の野菜が生きる気がします。

今月の特集は「つくりやすい定番洋食」とのことで、

  • 洋食お悩みQ&A
  • 焦がしロールキャベツ
  • プルーンでデミ風煮込みハンバーグ
  • ミートソース・スパゲッティ
  • さけとほうれんそうのグラタン
  • えびクリームコロッケ
  • 鶏肉と甘栗のクリーム煮
  • ビーフステーキ
  • ポークカツレツ
  • チキンソテー
  • さけのムニエル
  • オムライス
  • スパゲッティ・ナポリタン
  • ビーフシチュー

などが実に美味しそうです。材料を考慮し、この中からいくつか試みてみたいと思います。

そうそう、購入したシャンプーの詰替え用パックから、お風呂場に置いたポンプ式のボトルに補給しておきました。これで「ありゃ」がなくせます(^o^)/

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ランパルの演奏・指揮でモーツァルト「フルートとハープのための協奏曲」を聴く

2019年11月01日 06時02分00秒 | -協奏曲
サトイモの収穫を終えて、やれやれとひと安心したところでCD棚から取り出したのは、モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」です。演奏は、ジャン・ピエール・ランパル(Fl)とマリエル・ノールマン(Harp)、ランパル自身の指揮でイギリス室内管弦楽団による1987年のエラート盤(R25E-1003)ですが、残念ながら録音に関するデータはどこにも記載がありません。

まあ、労働の後のほっとした気分で聴いているときに、演奏や録音について細かく言及する気分にはなれませんので、このギャラントな音楽に心地良く身を委ねるのがよろしいでしょう(^o^)/

添付のリーフレットには、1778年、母と共にパリに出てきたモーツァルトが、かつては神童としてちやほやされたにもかかわらず、その時は無名の若手音楽家として扱われ、生活していくためには機会をとらえて依頼を受けていくしかなかったとあります。そのため、フルートの達者なド・ギーヌ公爵とハープが得意な娘のために、娘の結婚式に父娘で仲良く演奏するために作曲されたのだそうです。うーむ、なるほど。それでこの祝典的な気分の音楽になっているわけか。

第1楽章:アレグロ、ハ長調、4/4拍子。ハープを伴いトゥッティで奏される主題の軽やかさ、優美さに参っているところへ快活にフルートが登場、ハープが色どりを添え、ともに聴かせてくれます。実にカッコイイです。お父さんの公爵はさぞや気分が良かったことでしょう(^o^)/
第2楽章:アンダンティーノ、ヘ長調、3/4拍子。ここもまた実に典雅な音楽です。娘の結婚式なのにパパがやけに目立ってしまっているみたいですが、まあ、公爵ですから(^o^)/
第3楽章:ロンド、アレグロ、ハ長調、2/2拍子。リズミカルで華麗なフィナーレです。結婚式の前に、オーケストラとの練習に際し、父と娘は上手に合わせられたのでしょうか。貴族ですから、小市民的な親子関係の感傷はごく少なかったでしょうが、ちょっとした転調の際に、多少は感情の揺れがあったのかもしれない、などと想像してしまいます(^o^)/

しかしランパルのフルートは天衣無縫、屈託なく見事なものです。ハープのノールマンは、リリー・ラスキーヌのお弟子さんみたい。

参考までに、演奏データを示します。
■ランパル(Fl)、マリエル・ノールマン(Hrp)、イギリス室内管
I=10'18" II=9'27" III=9'48" total=29'33"

ずっと前に、この曲を取り上げていました(*1)。このときも、雪下ろしをした後に雪を片付ける作業で大汗かいたはず。どうも肉体労働の後にこの曲を聴きたくなるみたい(^o^)/

(*1):モーツァルト「フルートとハープのための協奏曲」を聴く〜「電網郊外散歩道」2005年12月

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