電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

ジェットストリーム・ラバー軸タイプのちょっとした工夫がうれしい

2010年11月30日 06時05分43秒 | 手帳文具書斎
日頃、愛用している三菱鉛筆のジェットストリーム・ボールペンの中でも、上着の内ポケットに入れて持ち歩くことが多いのが、ラバー軸タイプです。ごらんのとおり、普通のタイプよりも「ちょっとだけ」高級そうに見えるので、初対面の人の前で取り出すにも、さほど抵抗はないのと、もう一つ、うれしい工夫がありました。

次第に小さな字が苦手になってきている関係で、大きめの文字を太字でハッキリと書けるのがうれしい年代です。愛用しているのは、1.0mm 芯のものですので、インクの減りがはやいのです。そんなわけで、早めに替え芯を交換する時期を知る必要があります。Jetstream ラバー軸タイプには、指先の当たる部分に四ヶ所の透明スリットが入り、そこからインク残量が見えるようになっています。インクが充分にあるときは黒いのですが、インク残量が少なくなると、写真のように透けて見えるようになる、というわけです。



ちょうど、車の燃料計のエンプティ・サインのようなものでしょうか、これが意外に便利です。三菱鉛筆以外のメーカーの製品にも、同様の工夫があるのかどうかは不明ですが、スラスラ・スムーズな書き味とともに、手放せない存在になりつつあります。クロスやパーカーなどの舶来製品を押しのけ、今やしっかりと中心製品です(^o^)/

ところで、三菱鉛筆から新製品の発表がありました。プレス・リリースによれば、なんと、ジェットストリームとウィスキーの樽材が合体した、「ピュアモルト ジェットストリーム・インサイド」というものだそうです。おお、先日、F タイプを更新したばかりだというのに、これで私の手帳用ボールペンの主役は決定かも。ペン・ホルダーの穴に合うかどうか、それが問題です。
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システム手帳用のボールペン

2010年11月29日 06時04分59秒 | 手帳文具書斎
ふだん持ち歩いているシステム手帳には、ペンホルダーに Jetstream の F タイプを差しています。ペンホルダーから抜き差しするのに便利なように、ストレート軸が条件ですので、指先が当たる部分がゴムで太くなっているタイプは不可です。これまで愛用していたのは、黒+赤+シャープペンシルの組み合わせのベージュ色のものでした。

ところが、あるとき書類カバンに手帳を入れようとして、ボールペンが携帯電話ホルダーに引っかかり、クリップに余計な力がかかったらしく、クリップが広がってしまいました。クリップで止まっていないために、逆さにすると落ちそうです。いざという時に筆記具がないのでは話になりませんので、行きつけの文具店で同色同タイプのジェットストリーム・ボールペンを購入。今回は、あまり利用しないシャープペンシル付きではなくて、黒+赤+青の三色タイプを選択しました。芯は、0.7mm タイプに変更。0.5mm 芯は、細すぎてせっかくの書き味のスムーズさがいまひとつと感じています。細ければいいというものではなくて、太字を好むユーザーもいるということで(^o^)/

このあたり、大きな字でメモしないと情報量がゼロになるという、年齢相応の事情がからんでおります(^o^)/
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単身生活あるいは一人暮らしで初めて山形の冬を迎える方へ

2010年11月28日 06時05分01秒 | Weblog
単身赴任のサラリーマンや一人暮らしの大学生など、初めて山形の冬を迎えようとする方もおられることでしょう。当方、二度ほど単身赴任の経験があり、いろいろな方の経験談が、たいへん役に立ちました。
一口に山形の冬と言っても、地吹雪の有無など、地域により違いはありますが、関東圏あるいは関西地方から来られている方など、雪国の冬を初めて体験する際に参考になればと考え、寒冷地ならではの留意点や生活の知恵を、思いつくままに列挙してみたいと思います。参考になれば幸いです。

【衣】
(1) 冷たい風を通さない工夫を。下着の上にセーターでは、寒風に体温がどんどん奪われてしまいます。カッターシャツなど、風を通しにくい素材を着ることが防寒のコツです。ただし、汗はかきますので、吸湿性のない素材ではいけません(^o^)/
(2) 北国の建物は、断熱材がしっかり入っていますので、意外に暖かいものです。ブルブル寒い戸外とは、気温の差が大きいですので、コートや防寒着などを着脱することで調節出来るようにしておきましょう。
(3) 衣類まわりの小物としては、毛糸の手袋、耳まで隠れる帽子、足元の寒さを防ぐレッグウォーマーやひざかけなどがあると重宝します。
(4) 雪かきなどの際は、少々薄着かな?と思うくらいでちょうどよい。汗をかいたら、暖かくした室内で、すぐに下着から着替えること。この季節、ウィルスはいたるところにいますので、一人暮らしの風邪・発熱をばかにしてはいけません。
(5) 洗濯物は乾きにくいので、お天気の良い日中は外に干せますが、夕方取り込んでも半乾き程度です。室内で干すか、コインランドリーの利用が賢明でしょう。

【食】
(1) 厳冬期には、温度設定によっては、冷蔵庫のモーターが年中回りっぱなしになってしまいます。説明書をよく読み、目盛を冬用に設定し直しておきましょう。
(2) 寒いので、外出も億劫になりがちです。買い物にも出かけずインスタント食品に頼ると、健康を害します。あたたかい鍋や漬物などで、野菜をきちんととりましょう。

【住】
(1) 凍結防止対策を確認すること。アパート等の場合は、大家さんや近隣の人にきちんと尋ねるべし。水道、お風呂はもちろん、水洗トイレが凍結するほど悲惨なものはありません(^o^)/
(2) 暖房は、コタツだけで厳冬期をしのぐことは困難です。太陽が照ることはまれですので、太平洋側のように日光の恩恵を受けることは期待できません。石油ストーブやファンヒーターならば、灯油のポリタンクやポンプの他に、配達などの契約を検討する必要があります。
(3) 数日間、不在にする時は、凍結防止のため止水栓で水を落としておきましょう。集合住宅の場合は、その必要があるかどうかを、事前に確認しておきましょう。

【その他】
(1) 石油ストーブやファンヒーターを使っている時は、部屋の定期的な換気に心がけましょう。めんどくさがると命にかかわります。
(2) 冬の泥酔は危険です。お酒はほどほどに。
(3) 屋根や樹木の下を歩かないように注意しましょう。不用意に軒下を歩くと、突然の落雪に埋まってしまい、命にかかわります。



おおむねこんなところかと思いますが、経験者の方々、他にお気づきのポイントがあれば、追加訂正をいただければ幸いです(^_^)/
なお、写真は、12月末あたりでしょうか、昨冬の雪景色です。
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時季外れの剪定と後始末

2010年11月27日 06時01分58秒 | 週末農業
サクランボと梅、スモモ、柿はなんとか剪定をして、収穫できていますが、りんご、桃、梨は、週末農業ではとても手が回らず、ほったらかしです。過日、ほったらかしの梨の木の、時季外れの剪定をしました。三年以上放置したために、垂直に乱立する枝が密集し、さすがにこのままではいけないと判断。とにかく手を入れることを優先したものです。

十分とはとても言えませんが、なんとか隙間をあけて風通しを良くしました。剪定枝がどっさり出ましたので、またまた半日かけて焼却処分。風もなく、のんびりした焚き火日和でしたので、剪定の後始末も楽しい。終わりはすっかり日も落ちて、残り火が宵闇に浮かぶように見えます。



さて、来年は梨の収穫まではできるかどうかわかりませんが、成長に時間がかかる梨の木を、時間が自由になる年(^o^)まで、なんとか持たせたいものです(^o^)/
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佐原真『遺跡が語る日本人のくらし』を読む

2010年11月26日 06時07分42秒 | -ノンフィクション
山形県立博物館の「縄文のキセキ~半世紀の時を越えて」展に刺激され、佐原真著『遺跡が語る日本人の暮らし』を読みました。予備知識のほとんどない分野については、中高生向けの岩波ジュニア新書が手っ取り早く本質的なことを知ることができると感じていますが、今回もたいへん興味深い内容でした。
構成は、次のとおりです。

1. 日本人・日本文化の源流
2. 武器と戦争のはじまり
3. 戦いにそなえる村
4. 弥生絵画を読む
5. 柱が屋根を支える
6. 植物型の食事
7. めいめいの器・わたしの器
8. 乏しかった食用家畜
9. 花はどこへいった
10. 弥生人の道具箱
11. いま、考古学は

はじめに、旧石器(岩宿)時代から、著者の表記に従えば縄紋時代を経て弥生時代に通じる歴史を概観します。ここでは、「弥生時代のはじまりから奈良時代にかけての1000年間に、中国大陸や朝鮮半島から100万人の人が渡ってきた(p.83)という指摘に、目からウロコが落ちました。また、縄紋時代には個人的な復讐はあっても、戦争というものはなかったと考えられること、弥生時代になって戦争があらわれたことなども、興味深いことです。そうであれば、一万年を越す長~い縄文時代を経て、弥生時代のあとわずかな期間でクニが出来てしまうのが不思議ではなくなります。中国はすでに古代王朝の時代、もともとクニを知っていた人たちが移住して来たのでしょうから。

その意味で、弥生時代というのは戦争の時代であったという指摘も、従来の平和なイメージを覆すものでした。
また、壁がうすく、柱で屋根を支える構造や、家畜が少なく肉食よりは植物型の食事を属人器で食べるという文化の特徴の指摘も、興味深いものがあります。当初の目的の縄文時代についてよりは弥生時代についての内容が中心ですが、それは縄文の遺跡に乏しい西日本に軸足を置く著者ですので、仕方がないのかも。
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ひむがしの野にかぎろひの立つ見えて

2010年11月25日 06時04分58秒 | Weblog
だいぶ寒くなりました。

ひむがしの野にかぎろひの立つ見えて
かへり見すれば月かたぶきぬ

ご存知、万葉集は柿本人麻呂の暗号じゃなくて秋の歌です。
ここで登場する「かぎろひ」とは何のことか、これまで陽炎(かげろう)のことだとばかり思っておりました。でも、西に月が傾くといえば明け方のはず、そんな早朝に陽炎が立つか?と、実に理系らしい疑問も感じておりました。

ところが、先日、偶然にも「かぎろい」の写真を発見してしまいました。asahi.com の広島版です。
なるほど、これが「かぎろひ」ですか。ふーむ。それで納得。これなら、東にかぎろひの立つのを見て、振り返れば西に月が傾いている、という情景も、順当です。朝日新聞広島支局の記者サンも、実は自分自身の疑問を解決して喜んでいるのかもしれません(^o^)/

そうそう、かぎろひが立つくらいはいいのですが、硝煙が立つとか砲撃で火柱が立つなどの事態は、ご遠慮申し上げたいところです(^o^;)>poripori
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PCに「忘れな草・別れのワルツ~世界のワルツ集」を取り込み、聴き惚れる

2010年11月24日 06時02分00秒 | -オーケストラ
昨年の冬にONKYOのUSBオーディオ・プロセッサを導入して以来、パソコンの安物オーディオ・ボード由来のノイズがなくなって、音楽に専念できるようになりました。そんな関係で、パソコンに取り込んだ音楽が増殖の一途をたどっております。

昨日も、ロベルト・シュトルツ指揮ベルリン交響楽団による「忘れな草・別れのワルツ~世界のワルツ集」をリッピングして、ややドイツ風味のワルツ集を楽しみました。このCDは、だいぶ前にも通勤の音楽として(*1)取り上げておりますが、シルヴィア・ゲスティによる歌もチャーミングで楽しい。選曲も、「メリー・ウィドウ・ワルツ」のようなウィンナ・ワルツはもちろんですが、「聞かせてよ愛の言葉を」のようなシャンソン、「トゥルー・ラブ」のような映画主題歌を含めた多彩なもので、なんとも楽しい。収録された曲目は次の24曲です。

1. ドリゴのセレナード
2. 聞かせてよ愛の言葉を *
3. ムーラン・ルージュの歌
4. 忘れな草 *
5. 海に来たれ
6. ラモーナ
7. シャルメーヌ
8. ドナウ河にブドウの花咲くころ *
9. パリの屋根の下
10. チリビンビン *
11. ドミノ
12. ドナウ河のさざ波
13. 魅惑のワルツ
14. いつかは王子さまが *
15. ケ・セラ・セラ
16. グリーンスリーヴズ
17. シェリト・リンド
18. ワンダフル・コペンハーゲン
19. 「メリー・ウィドウ」のワルツ
20. くちづけ
21. トゥルー・ラヴ *
22. ルクセンブルク・ワルツ
23. ワンダーバー
24. 別れのワルツ
*:シルヴィア・ゲスティ(Sop.)

「シャルメーヌ」などは、マントヴァーニ管弦楽団などと比較されてしまうわけですが、ベルリン交響楽団のストリングスもけっこう粋な演奏をしてくれています。やや巻き舌の(^o^)ドイツ風「トゥルー・ラブ」なども、美しい女声に弱い当方には、これはこれでたいへん魅力的です(^o^)/



CDには、曲名などのデータが入っておりませんが、Amazonなどの収録曲データから copy and paste で追加して、曲名もきちんと表示されますので、なかなか便利です。このへんが、PCオーディオの有利なところでしょう。

CDは、DENON のクレスト1000シリーズの COCO-70718 で、1969年2月にベルリンで収録されたアナログ録音。東独オイロディスク原盤ですが、十分に楽しめる音です。

(*1):今日の通勤の音楽は~「電網郊外散歩道」2005年2月
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車の12ヶ月点検と冬タイヤ交換、腕時計の修理など

2010年11月23日 06時04分49秒 | 散歩・外出・旅行
昨年は、11月の今の時期に、どかっとまとまった雪が降りました。今年は、そんなに急な展開にはなっていませんが、そろそろ用心に越したことはありません。車の12ヶ月点検を機会に、スタッドレス・タイヤに交換してもらいました。点検整備の結果は、ファンベルトがキイキイ鳴きぎみだったので、これも交換。最近の燃費データは、グラフのように夏場のエアコン・高速道路の相乗効果による燃料消費率の低下も一段落し、18~19km/l の値を示しております。ニッサン・ティーダ・ラティオ・セダンは、1トン超の重量がありますが、それにしては画期的に良好な値です。この4年間、転勤に伴う通勤距離の変化により多少の変動はありますが、全体的には以前のマーチ1000をしのぐほどです。



それから、そろそろ30年になろうという腕時計が再び遅れはじめましたので、修理に出しました。いい加減、新しいものを買ってもよいのかと思いますが、若い頃、山形にUターンするときに記念にもらったものですので、なんとなく思いきれません。はじめての職場を懐かしく思い出しながら、ちゃんと動く間は使いつづけたいと思っています。

さらに、老母の依頼で、書店にまわり、来年の当用日記を購入しました。高橋書店の「罫線付き横書き当用日記」という定番のもので、もう何十年も同じものを使い続けているようです。ついでに文庫の棚をさらりと見てまわり、岩波現代文庫で亀山郁夫著『磔のロシア』という本を見つけて購入してきました。「スターリンと芸術家たち」という副題を持つ、ブルガーコフ、マヤコフスキー、ゴーリキー、ショスタコーヴィチら、スターリンと苦闘した芸術家たちの運命を描いた、大仏次郎賞受賞作品だそうです。まずは、(当分のあいだ)積ん読になりそうな気配ですが(^o^)/

そうそう、先日、妻の新車の冬タイヤを購入したら、スピードくじで2000円の食事券が当たりました(^o^)/
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「我が家のは、アホ猫、30円、エサ付きだね」に爆笑

2010年11月22日 06時05分45秒 | アホ猫
先日、妻と話をしていたときに、血統書付きのペットの話題が出ました。三万円とか五万円の猫なんて、すごいね~と話が進むうちに、我が家のアホ猫がペットショップの店頭ではいくらになるだろう?ということになりました。そうだなぁ、我が家のは、「アホ猫、30円」とかでしょ、と答えたら、妻も「そうそう、エサ付きでね」と同意。うーむ、我が家のアホ猫は、「エサ付き、30円」ということに二人の見解が一致してしまいました(^o^)/

でも、隣で話を聞いていたはずのアホ猫は、怒り出して障子を破くかと思いきや、まったくわれ関せずでありまして、いつものお気に入りの場所で、平和に惰眠を貪っております(^o^)/
やっぱり30円です(^o^)/
家族の心を癒す、貴重な存在であります。
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山響第208回定期でイベール、ミヨー、プーランクを聴く

2010年11月21日 06時04分45秒 | -オーケストラ
濃霧の朝を迎えることが多いこの頃、変則勤務で出勤した土曜日の夜、山形テルサホールで、山形交響楽団第208回定期演奏会を聴きました。今回は、「J.コクトーと仲間たち」と題して、イベール、ミヨー、プーランクの音楽を取り上げた、フランス音楽の特集です。

夕方、山形駅前の「江戸寿司」で腹ごしらえをして、咳も止まったし、さあ、行くぞ!と早々に会場入り。高校生のお嬢さんたちと一緒に開場を待ちました。ホールに入ると、ステージにはピアノがすでにフタを開けており、写真のように、いつもの編成・配置とはだいぶ異なりますので、期待も高まります。

まずは飯森範親さんのプレ・コンサート・トークから。今回は、ステージ上の大型スクリーンに、ビュフェの版画を投影しながら、コクトーの詩の日本語訳を読むことができる、という仕掛けだそうです。バーンスタインのピアノ、ベニー・グッドマンのクラリネットで初演されたプーランクのクラリネット・ソナタのメロディは、今日の「人間の声」の最後の部分と共通なのだとか。独唱の中丸三千繪さんも登場して、コクトーは、ラディゲが若死にしたとき、経験したものを詩の中に盛り込んでおり、体験がなければ書けないと感じるとのこと。中丸さんは詩の内容が乗り移ったかのようにハマっているのだそうです。はたしてどんな演奏になるか、楽しみにしつつ、ステージに楽員が登場します。

最初は、イベールの「室内管弦楽のためのディヴェルティメント」です。
楽器編成は、指揮台の周囲に、左から第1ヴァイオリン(4)、第2ヴァイオリン(2)、ヴィオラ(4)、チェロ(4)、その後方にコントラバス(2)、中央後方には、フルート、クラリネット、ファゴットが、さらにその後方にはトランペット、ホルン、トロンボーンが各1ずつ並びます。左手後方にはピアノとパーカッション、バスドラムが陣取ります。
第1曲、序奏、アレグロ・ヴィーヴォ。いたって明るくにぎやかな曲です。
第2曲、行列、モデラート・モルト。静かなHrn-Flに続き、弦とミュートTp、Fgなどが活発に。引用されるパロディ旋律は、行列の様子でしょうか。
第3曲、夜想曲、レント。VcとCbから。Cl-Hrnは暗い夜の雰囲気です。Pfもタンバリンも。
第4曲、ワルツ、アニマート・アッサイ。始まりの序奏はワルツではありませんが、途中から遊園地ふう、いや、酔っ払いの笑い声も入るので、酒場ふうのワルツでしょう。
第5曲、パレード、テンポ・ディ・マルチャ。たしかに、近づいてきて通り過ぎるパレードふうです。バスドラムの音は、大砲?花火?
第6曲、ピアノソロがたたきつけるように始まり、呼子は鳴るわ、ホルンは立ち上がり、トランペットとトロンボーンにはさまれるわ、どんちゃん騒ぎです。最後は指揮者も呼子を吹き慣らし、三色旗を振って終わります。いや~、楽しい!

ステージの上でセッティングを変更する間、ミヨーの「フランス組曲」にちなんだ各地の風景を、映像で紹介・説明します。これはわかりやすくいいアイデアですね。この曲は、もともと吹奏楽のためのものだそうですが、管弦楽のために編曲しているそうな。吹奏楽のときよりも、「アルザス・ロレーヌ」などでは、弦の暗い音色などに、より特徴が出ているそうです。

ステージ上は、おおよそ通常の規模の編成に戻ります。左から第1ヴァイオリン(10)、第2ヴァイオリン(8)、チェロ(6)、ヴィオラ(6)、その後ろにコントラバス(4)、中央後方に管楽器が配置され、フルート(2)、オーボエ(2)、その後方にクラリネットとファゴットが各2、最後尾にトロンボーン(2)となっています。後方左には、ティンパニとシンバルを含むパーカッション(4)が特徴的かな。

第1曲、ノルマンディ。なるほど、たしかに吹奏楽の行進曲ふうです。
第2曲、ブルターニュ。Vc,VlaにのってHrnが、さらにミュートTpと弦にのってObが、単調で憂鬱な旋律を奏でます。オーボエ、いい音だな~。
第3曲、イル・ド・フランス。パリなど中心部でしょうか。活発で都会的な雰囲気です。
第4曲、アルザス・ロレーヌ。独仏により何度も併合を繰り返してきた地域。戦争の悲劇をもっとも多く受けてきた地域です。弦楽合奏による悲歌から。FlとClが入り、他の管も加わり、Timp.とドラムスの静かなリズムは葬列の歩みでしょうか、戦死者の鎮魂でしょうか。弦のトップによる柔らかな響きも美しく悲しく。でも、しだいに高まる感情は、吹奏楽のクライマックスふうです。
第5曲、プロヴァンス。軽快でにぎやか。フルート、ピッコロと小太鼓はファランドールふう。にぎやかに終わります。

ここで、15分間の休憩が入りました。ドリンクを飲んで喉を潤し、階段からふと下を見ると、来年の新シーズンのパンフレットがすでにできており、熱心に読みふける人も。



さて、後半は、演奏会形式で上演されるプーランクのモノドラマ「人間の声」です。私はもちろん始めてです。台本はJ.コクトー、中央の指揮台の脇におしゃれな椅子と電話台が置かれ、その上にはやっぱりおしゃれな電話が。20世紀前半の、コクトーラディゲビュフェエディット・ピアフディアギレフ、ピエール・カルダンが活躍したパリの雰囲気なのでしょう。でも、理系の石頭を自認する当方がわかるのは、ピアフの歌とカルダンのネクタイくらい。コクトーの詩も、この歳になって初体験です(^o^;)>poripori

オーケストラは、先の配置に少し変更があり、金管楽器の一部を減らしたほか、オーボエとコントラバスとの間にハープが、最後尾にチューバが加わります。そして、舞台中央の上部には大きなスクリーン。

チューニングの後、長い間があってステージが暗くなり、スポットライトの中へ中丸さんが登場、藤色のロングドレスです。スクリーンにはビュフェの版画「人間の声」が投影される中、飯森さんが音楽を開始します。木琴が電話のベルを模し、混線にいらだちながら、離れて行った男との最後のつながりになってしまった電話にすがる女性の心理を、表現していきます。フランス語の意味はわかりませんが、スクリーンに投影される版画と日本語訳で、イメージは明確です。はじめは強がり、しだいに哀願するように、最後は望みを失い、電話線を首に巻きつけてベッドに横たわるという心理ドラマです。

うーん、そうですね。マルトというのはお姉さんの名前でしょうし、この女性というのはたぶん自分自身でしょう。この電話というのは、もしかしたらあの世のラディゲからのものなのかもしれません。晩年になって選び出した、アヘンに溺れた青年期の切実な体験を凝縮した言葉に、若い人ならばきっと衝撃を受けるような心理劇だと思いますが、少なくない人の生死を見て、そう遠くない将来、やがて自分も迎えなければならない孤独な旅立ちを思うことがある今日この頃、意外に平静に、モノドラマとしての表現を味わうことができました。今の中丸三千繪さんだからできる、きわめて価値ある演奏会だと感じました。



何をいまさらの余談ですが、佐藤麻咲さんのオーボエ、実にいい音ですね。リードを口にくわえて楽器のそうじをするところなどは、まるで「かわいい木枯し紋次郎」ふうですが、出てくる音のよく通ること。モノドラマの中のオーボエのひとふしに、通り過ぎるすきま風の音を聞いたような気がしました。


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私が言うのもなんですが・・・「JIN~仁~」再放送

2010年11月20日 06時01分34秒 | 映画TVドラマ
ふだんテレビを見ない生活をしている私が言うのもなんですが、昨年、後半の数回だけおもしろく観た(*1)テレビドラマ「JIN~仁~」の再放送がある(*2)のだそうです。
年の暮れ、12月27日(月)と28日(火)、夜7時から二夜連続9時間のディレクターズカット版だそうです。これは、ぜひ観てみたいものです。
また、来年春から、日曜劇場枠で続編が決定しているそうな。またまた「N響アワー」とかぶる最悪のパターンですが、なに、当家に伝わる伝来の秘法(^o^)で、一件落着といきたいものです。

(*1):日曜劇場「JIN~仁~」のこと~「電網郊外散歩道」2009年12月
(*2):『JIN~仁~』年末2夜連続ディレクターズカット放映決定~TBS

今日は、夜7時から、山形テルサで山響第208回定期演奏会の予定。楽しみです。
写真は、少し前の我が家の紅葉です。ほんのり色づいて、とてもきれいでした。
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湯浅卓雄指揮アルスター管でナイマン「蜜蜂の踊る場所」を聴く

2010年11月19日 06時01分18秒 | -協奏曲
最近の通勤の音楽は、英国の現代作曲家マイケル・ナイマンによる「蜜蜂の踊る場所」「ピアノ協奏曲」のCDを聴いております。今回、取り上げるのは、実質的にサキソフォン協奏曲と思われる「蜜蜂の踊る場所」です。演奏は、湯浅卓雄指揮アルスター管弦楽団、8.554168J という型番のナクソス盤です。



夜明けが始まるように、ひそやかに音を出すピアノに続き、サキソフォンが入ってきます。おや、サキソフォン・ソナタなのかな?と思っていると、サキソフォンのブイブイいう音に続き、オーケストラとピアノがカッコよく入ってきます。たぶん、サキソフォンのソロは、一匹のミツバチが花のありかを伝えようとする様子なのかも。8の字ダンスと太陽の位置の角度で情報が伝えられると、ミツバチの群れは大騒ぎ。そんな感じのワクワク感、あるいは飛行感があります。

昔、岩波新書に桑原万寿太郎さんの『動物の太陽コンパス』という名著があり、理系学生の必読書になっていました。今や子どもの高校生物の教科書にもしっかりと書いてある知識ですが、よく考えるとすごいことです。一匹のミツバチが他の多くのミツバチに花の在り処を伝達する行動があるなんて、凡人にはなかなか思いつかないことです。おそらく、作曲家も生物のそんな仕組みに対する感動が発端になっているのでしょう。知れば知るほど感動してしまう、生物界の仕組みの見事さです。

ちなみに、アルスター管というのは、北アイルランドを代表するオーケストラだそうで、日本で言えば札幌交響楽団のような存在でしょうか。サキソフォン独奏はサイモン・ハラーム、1997年からロンドン・シンフォニエッタの首席奏者を務める、とあります。(ちなみに日本語リーフレットあり。)
サキソフォンは、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」やビゼーの組曲「アルルの女」などでお気に入りの音であり、現代曲だからといって、抵抗感は全くありません。たいへん聴きやすく、楽しい音楽になっています。

■湯浅卓雄指揮アルスター管 16'36"
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白菜を英語で何て言うの?

2010年11月18日 06時03分25秒 | 週末農業
先の週末には、晴天を利用して、老母が丹精した野菜の収穫をしました。そのときの写真をリサイズ加工しましたので、ご紹介してみます。まずは、畑の白菜です。出来具合はばっちりで、見事に青々と勢いがあります。収穫すると、玉のようなしっかりした白菜です。しめしめ、これなら鍋によし、カレーによし、漬物ならなおよろし(^o^)/

ところで、白菜の写真のファイル名をつけるときに、ふと疑問が生じました。

Q:白菜を、英語で何と言うのだろう?

さっそく goo 和英辞書で調べてみると、なんと

chinese cabage または napa

だそうです。前者はなんとなく理解できますが、後者は思わず爆笑。まるで、方言みたいではないですか。「菜っ葉」が語源なのかな?

What is this?

It's "nappa".

Oh, napa.

なんて会話があったりして(^o^)/

もっとも、当地では、菜っ葉と言えば青菜(せいさい)を指し、白菜はやっぱりハクサイと言うのじゃないかと思いますが。
なお、これが山形の青菜です。青菜の漬けこみも、シーズン真っ盛りです。



食用菊もブロッコリーも、今年は上出来のようです。




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懐かしのレコードカタログ~CBSーSONYベストクラシック100選~その2

2010年11月17日 06時05分04秒 | クラシック音楽
懐かしのレコードカタログ~CBSーSONYベストクラシック100選~その2です。トップの写真は、裏表紙です。LPの値段は1枚2,000円となっていますが、「音のカタログ」が二枚に増えていますので、時期的にはシリーズのスタート直後ではないはず。残念ながら、カタログには時期を推定できるものが明記されておりません。前回に続き、まずは管弦楽曲から。



左右見開きに、セル「ニーベルングの指環ハイライト」とオーマンディ「アルルの女・カルメン・ペールギュント」を配置し、下段左にオーマンディの「ヨハン・シュトラウス名曲集」、セル「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、カザルス「管弦楽組曲第2&3番」「ブランデンブルグ協奏曲第3~5番」、下段右にはバーンスタインの「パリのアメリカ人」「グランド・キャニオン」「オペラ序曲集」「ピーターと狼」などが並びます。

次のページからは、管弦楽曲の続きとピアノ協奏曲となります。



左上段には、一世を風靡したブーレーズの「春の祭典」、左下段にはバーンスタインの「ペトルーシュカ」、ブーレーズの「火の鳥」、セルの「ハーリ・ヤーノシュ&キージェ中尉」、バーンスタイン「ドン・キホーテ」。
右上段はゼルキン&バーンスタインでベートーヴェンの「皇帝」、下段にはモーツァルトの「戴冠式&第27番」をカザドシュ&セルで、という別格の扱い。

そして次のページも協奏曲で、



左ページはピアノ協奏曲、右ページはヴァイオリン協奏曲という構成。左上段にネルソン・フレーアのピアノでケンペ指揮の「チャイコフスキー&グリーグ」、左下段はグレン・グールド&バーンスタイン「ベートーヴェン4番」、リリー・クラウス「モーツァルト第20番&24番」、ゼルキン&セル「ブラームス第2番」、ギレリス&オーマンディ「ショパン第1番」。右側にスターン&オーマンディ「メンデルスゾーン&チャイコフスキー」、左側にはオイストラフ&オーマンディ「メンデルスゾーン&チャイコフスキー」、フランチェスカッティ&オーマンディ「スペイン交響曲」の三枚です。

次のページもヴァイオリン協奏曲で、



上段にスターン&バーンスタインによるベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」、下段にはスターン&セルによる「モーツァルト第3番&第5番」、スターン&オーマンディのブラームス「ヴァイオリン協奏曲」、シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」、フランチェスカッティ&ミトロプーロスのサン・サーンス「第3番」。
右ページからは室内楽となり、上段にランパル&スターンらによるモーツァルトの「フルート四重奏曲全集」、下段にはジュリアードQによるモーツァルト「狩&不協和音」、ブダペストQによるベートーヴェンの「弦楽四重奏曲第15番」、スターン・トリオ「大公」と本シリーズのロゴが並びます。

次のページは、室内楽と器楽曲で、ピアノ曲だけが並びます。



左上段にはフランチェスカッティとカザドシュの「スプリング&クロイツェル」、左下段にはゼルキンらによるシューベルトの「鱒」、ゼルキンとブダペストQによるブラームス「ピアノ五重奏曲」、ジュリアードQ「アメリカ&わが生涯より」「ドビュッシー&ラヴェルの弦楽四重奏曲」。
右上段にはゼルキンのベートーヴェン「三大ソナタ」、下段にはグールドの「インヴェンションとシンフォニア」「イタリア協奏曲」、リリー・クラウス「トルコ行進曲つき」、ブライロフスキー「ショパン名曲集」となっています。

そして最後は器楽曲と声楽曲で、左ページにはピアノ曲とオルガン曲、右ページにはギター曲と声楽曲という構成です。



左上段は、「ホロヴィッツ・オン・TV」、下段にはホロヴィッツの「クライスレリアーナ」、ワッツ「ラ・カンパネラ」、アントルモン「エリーゼのために」、パワー・ビッグス「トッカータとフーガ」が配置されます。そして右上段にジョン・ウィリアムスのギター曲集が2枚、「アランフェス協奏曲」と「ギター名曲集」、右下段にはハンス・ホッターの「冬の旅」、バーンスタインの「メサイア」、モーマン合唱団「フォスター・アルバム」、ドン・コサック合唱団「ロシア民謡集」です。

個人的に印象深いのは、コダーイ「ハーリ・ヤーノシュ」とプロコフィエフ「キージェ中尉」を収めたもの、それからアイザック・スターンの独奏でモーツァルトの第3番と5番のヴァイオリン協奏曲の録音、いずれもセル&クリーヴランド管のレコードと、フランチェスカッティとカザドシュの「スプリング・ソナタ」、そしてホロヴィッツの唖然とするような「クライスレリアーナ」あたりでしょうか。これらは、実によく聴きました。今も大好きな演奏です。
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懐かしのレコードカタログ~CBSーSONYベストクラシック100選~その1

2010年11月16日 06時02分35秒 | クラシック音楽
LPレコードが花盛りだったころ、各社で「ベストクラシック100選」のような企画を競っておりました。中でも、「よいレコードを、もっと多くの人に」という理念と、"私は1分23秒のセルの「英雄」に泣いた"という荻昌弘さんの名コピーが印象深い、「音のカタログ」という二枚のLPを頒布する企画は、ずいぶん受けたのではないかと思います。この頃のカタログはきれいなカラー印刷で、使用している紙質も立派で、好感の持てるものでした。開始した年度は不明ですが、バーンスタインとともにソニーの井深大さんが挨拶を載せているところを見ると、たぶん1970年代の半ば~後半前半かと思います。このカタログから、懐かしのジャケット写真を、数回に分けて掲載したいと思います。まずは、「交響曲」から。



ごらんのとおり、バーンスタインの「運命・未完成」とワルターの「田園」を見開きに配置し、下段にはワルターの「運命・未完成」、ブーレーズの「運命」、ワルターの「英雄」、セルの「英雄」を左面、バーンスタインの「田園」、ワルターの「4番と8番」、バーンスタインとワルターの「合唱」が右面という構成です。



次も「交響曲」で、ワルターの「ジュピター・ト短調」とセルの「新世界」を見開きに配置し、下段左にはセルの「ト短調&39番」、ワルターの「39番&ハフナー」、セルの「驚愕とオックスフォード」、バーンスタインの「ザ・グレート」、下段右にはバーンスタインの「新世界」、「悲愴」、セルの「チャイコ5番」、バーンスタインの「シベリウス2番」という具合。



次も「交響曲」で、ブーレーズの「幻想」とバーンスタインの「巨人」を見開きに配置し、下段左にはバーンスタインの「幻想」とワルターの「ロマンティック」、セルの「ブルックナー8番」、ワルターの「ブルックナー9番」、そして下段右にはワルターの「巨人」、「復活」、バーンスタインの「マーラー4番」「同9番」が並びます。



次のページは、左が「交響曲」で、上段はワルターの「ブラームス1番」、セルの「同2番」、ワルターの「同4番」、下段にはセルの「同4番」、セルの「春&ライン」、「イタリア」、バーンスタインの「ショスタコーヴィチ5番」が並びます。
そして右ページは「管弦楽曲」で、上段にバーンスタインの「展覧会の絵」、下段にはブーレーズの「海」、セルの「スラブ舞曲」、オーマンディの「チャイコフスキー三大バレエ音楽集」と、本シリーズのロゴマーク、という具合です。

うーん、見慣れたLPのジャケットが懐かしい。よく考えると、だいぶCDでも買い直していることに気づきます。CDになって初めて購入したもので、格別に印象深いのは、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管によるブルックナーの「交響曲第8番」でしょうか。(続く)

【追記】
このカタログは、1970年代後半のものと思っていましたが、三枚組「音のカタログ」は1975年のものであるとのこと、この「100選」カタログは、おそらく1973~74年頃のものかと思われます。この点、訂正しました。
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