電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

植え付けた野菜苗に恵みの雨〜農作業は休みの日

2021年04月30日 06時00分32秒 | 週末農業・定年農業
だいぶ前から三度も耕耘し苦土石灰を散布して準備していた野菜畑。先日、ようやく野菜苗を植え付けました。とりあえず、植え付けが終わったのは、

  • 真仙中長ナス 10本
  • 米ナス 2本
  • ピーマン 3本
  • シシトウ 2本
  • 万願寺唐辛子、辛南蛮 各1本
  • リーフレタス、サニーレタス 各6本

だけ。これからズッキーニ、キャベツ、トマト、カボチャ、きゅうりなどを植え付ける予定。苗を植え付ける際には、購入時に「農作業メモ」に記録したポットの色が役立ちます。「あれ〜、これ、何だっけ?」事態がなくなります(^o^)/



そうそう、例年4月18日頃に準備し植え付けているジャガイモの作業をすっかり忘れていて、店に行ってみたらぜんぶ売り切れ、「男爵」も「キタアカリ」も入荷の予定なしとのことでした。アチャー、失敗した! 仕方がないので、まだ入手可能なものとして「アンデスレッド」を通販で注文し、昨日ようやく届いたところです。



で、植え付けた翌日は、見事に雨降り。たぶん、私たち夫婦の働き具合に感銘した雨降り仙人の粋なはからいで、農作業の休みの日を作ってくれたのでしょう(^o^)/





さて、これで今年も新鮮な野菜がたくさん食べられそうです(^o^)/

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新型コロナウィルスの変異と強毒化のメカニズムなど

2021年04月29日 06時01分50秒 | 健康
このところ、再び新型コロナウィルス禍が悪化しているように感じます。特に大阪の感染状況は、かなりひどいようです。これは、なにも大阪の人たちが無思慮で無防備なためではなく、感染力の強い変異株が主流となり、いわゆる強毒化が起こっているためなのでしょう。その背景は、以前読んだ『感染症の時代』(*1)にあったように、大都市の人口密度の高さと人々の移動接触機会の多さによるものと考えられます。

では、新型コロナウィルスの変異はなぜ起こるのか。これは、RNAウィルスである新型コロナウィルスがヒトなどの細胞に感染すると、ウィルスのRNAが自身を複製させるとともに4種のタンパク質を合成するように指示するmRNAとして働きます。その結果、新型コロナウィルスが増殖して外に飛び出し、他を感染させるようになる、という仕組みでしょう。



変異が起こるのは、RNA自身を複製する際に、複製ミスが起こってしまうためだそうです。アビガンやレムデシビルなどは、このRNA複製酵素であるRNAポリメラーゼの阻害剤ですので、RNAの複製自体を停めてしまう働きを持ち、変異株が生じないという特徴がありますが、残念ながら感染が明らかにならないと治療には至らないため、変異株の発生を抑えることはできません。



感染が拡大し流行するうちに、どうしても生じてしまう変異株は、強毒化する場合もあれば弱毒化する場合もあるわけですが、人口密度が小さい地域では強毒株は他に感染させる前に宿主が死亡し途絶えてしまうため、広がりません。一方で弱毒株は宿主が死亡せず歩き回るために、他に感染させることを通じてウィルス自身も残ることができます。

ところが、人口密度が大きな地域や集団、すなわち大都市や軍隊等では、強毒化した変異株が短時間のうちに他に感染することができますので、死亡率が高くても優勢になることができ、その結果パンデミックが広がりやすい、ということなのでしょう。これまでも、天然痘やスペイン風邪などの感染症の流行は、大都市や軍隊など、密集した人間集団の中で強毒化した結果、広がってきたことがわかっています。どこか奥地の風土病にすぎなかった病気が文明国の大都市に持ち込まれたことで凶悪化し、恐怖の感染症として騒動になるという事態は、これまでの歴史上の出来事と共通なのかもしれません。



若い頃、ある看護婦のタマゴさんが、勉強した中で一番印象的だった言葉として「医学が病気を治すのではない、患者本人の治癒力を助けることで、病気から回復するのだ」というある先生の言葉を挙げていたことを、たいへん印象的に記憶しています。おそらく、私たちが免疫を持たない新型コロナウィルスに感染したら、考えられる治療としては、

  1. RNAポリメラーゼ阻害剤を投与し、ウィルスの増殖をストップさせる。(アビガン、レムデシビルなど)
  2. すでに増殖しているウィルスが引き起こす炎症を抑えるために、ステロイド剤を投与する。(喘息の治療と共通)
  3. 血栓を生じ急に悪化することを防ぐために、抗血栓薬を投与する。

などの対応をするのかと思いますが、いずれにしても細菌感染に対する抗生物質のような効果はなく、ひたすら急激な悪化を防ぎ自然に治癒するのを待つ、ということのようです。医療の崩壊が懸念される昨今、医療への負担を避ける意味でも、やはり予防に勝る治療はない、ワクチンの接種と共に感染しないように生活することが最も重要、ということなのでしょう。

(*1):井上栄『感染症の時代』を読む〜その(1)〜「電網郊外散歩道」2020年5月

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鼻詰まりの緩和と睡眠の質の改善に鼻洗浄が有効だった

2021年04月28日 06時00分39秒 | 健康
鼻風邪で耳鼻科を受診した際に、先生に尋ねたら「あれはいいですよ」ということで使い始めた鼻洗浄お試しキット(*1)ですが、1日1回、10日間使ってみて、今回の鼻風邪をこじらせた頑固な鼻詰まりが緩和され、睡眠の質がだいぶ改善されました。鼻詰まりで呼吸ができず、口呼吸になって喉がカラカラになり夜中に二時間おきに目をさますほどの状況だったのが、寝る前に鼻洗浄してみたら10日間でだいぶ緩和され、ふつうに鼻呼吸できるようになりました。おかげで朝までぐっすり眠れます。

もっとも、これは口呼吸で喉が痛くなり受診した耳鼻咽喉科で処方してもらった「柴胡桂枝湯」「カルボシステイン錠」「モンテルカスト錠」「トローチ」のおかげと、このところだいぶ陽気がよくなったせいもあるでしょう。たしかにそれはあるにしても、「鼻詰まりの改善→睡眠の質の向上→免疫による治癒力向上」という流れは大きいはず。怪我をした場合には清水による物理的な洗浄がまず大事になるように、アレルギー源を洗い流すことが有効だ、ということなのでしょう。

いきつけの耳鼻咽喉科医院では、新型コロナ禍で鼻洗浄を休止していることもあり、自前の鼻洗浄を試してみたわけですが、結果は「有効」の判定でした。さっそく薬局に行き、追加の「生理食塩水の素」60回分を買ってきました。税込み1,760円。生理食塩水は NaCl : 4.5g/500mL くらいですので、作って作れないことはないけれども、NaHCO3 による pH の調整や毎回の秤量・分包の手間を考えれば、出来合いのものがあればそのほうがありがたい。1日30円でよく眠れれば、それは大きな価値があるともいえるかも(^o^)/

(*1):薬局で鼻洗浄のセットを購入する〜「電網郊外散歩道」2021年4月

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便利さと不確実性は裏表の関係か

2021年04月27日 06時01分38秒 | コンピュータ
先日、メモリー増設したばかりの Windows パソコンで、試しに音楽CDを Power2Go で WMA 形式で取り込んだところ、曲名も演奏者名も自動的に取り込まれ、さすがに便利だと感心していたら、「ん?」 気づいてしまいました。



取り込んだCDはストラヴィンスキーの「春の祭典&ペトルーシュカ」なのですが、DENON の GES-9231 の演奏者のデータが違います。本当はズデニェク・コシュラー指揮チェコフィルなのに、なぜか「春の祭典」だけがレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルになっています。後半の「ペトルーシュカ」のデータは正しいのに、「春の祭典」だけ、どうして別人、別団体の演奏になってしまっているのだろう? うーむ、便利さは基礎となるデータの正確さを保証するものではない。便利さと不確実性は裏表の関係なのだなあ。

とりあえず、WMA 形式のファイルをメインのパソコンである Ubuntu 20.04 で再生できるように、各種マルチメディア系のコーデック等を追加(*1)。

sudo apt ubuntu-restricted-extras

その後データを移行して、デスク上の簡易な PC-audio でようやく再生できるようになりました。

コシュラー指揮チェコフィルの「春の祭典」は、1979年のアナログ録音らしい。当時はずいぶん「春祭」が流行っていたように記憶しています。じっくり聴いてみましょう。

(*1):Ubuntu マルチメディア・コーデック その1〜Ubuntu restricted extras をインストールする

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果樹園の防除を早朝に行う理由と訪花昆虫のこと

2021年04月26日 06時00分46秒 | 週末農業・定年農業
ただいま、我が家の果樹園は花盛りの時期に入っています(*1)。梅の花が終わるとスモモ、桃、サクランボ、プルーンが咲き出し、少し遅れてリンゴの花が咲きます。4月下旬から5月中旬くらいまでのこの時期、訪花昆虫にとってはかきいれ時、せっせと花の蜜を集めていることでしょう。虫媒花で他家受粉でないと結実しないサクランボ等の果樹にとって、蜜を集めるついでにせっせと受粉を媒介してくれる訪花昆虫は、実にありがたい存在なのです。



一方で、開花から受粉・結実期は病害虫にとっても狙いめの時期です。まだやわらかい時期に、様々な病気の胞子が付着しますし、チョウ・ガの類も害をなします。それを防ぐには、殺菌剤を中心とする防除が必要となりますが、一方で訪花昆虫の活動を思えば有害な殺虫剤はできるだけ使いたくない。ということで、この時期のサクランボ防除は、例えば次のように行っています。

  • 訪花昆虫、とくに貢献度の大きいミツバチやマルハナバチ等のハチ類は、気温が15〜20度くらいにならないと飛びまわらず、それぞれの巣の中にとどまっています。したがって、ハチ類がまだ飛ばない気温の低い早朝のうちに防除を行う必要があります。朝4時起きで防除などというスタイルは、このためです。
  • 殺菌剤としてトレノックスを用いますが、主成分チウラムは比較的抗菌スペクトルの広い物質で、ゴムの加硫にも用いられるものです。皮膚にアレルギーを起こすことがあるので、ゴム長靴に防除衣、防除メガネ、防除マスクにインナー手袋着用でゴム手袋という完全防備で、風の弱い朝の時間をねらって実施します。
  • 殺虫剤として用いるのは、バイオマックスです。これは一種の生物農薬で、1901年に石渡重胤によりカイコの病原細菌として発見(*2)された Bacillus thuringiensis の生芽胞及び産生結晶毒素を成分とするもので、訪花昆虫ではなくチョウやガの幼虫に対して作用します。

果樹園の早朝防除は、実施する側には負担が大きいものですが、訪花昆虫の保護に配慮しながら確実な受粉・結実を目指す大事な農作業です。眠い寒いなどと愚痴も言いたくなりますが、果樹園芸地帯である当地でそんなことを言うと笑われます。むしろ出荷先で皆さんに喜んでもらえることを願って、早め早めに防除作業を終えるようにしたいところです。

(*1):果樹園の春〜「電網郊外散歩道」2013年5月
(*2):バチルス・チューリンゲンシス〜Wikipedia より

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果樹の開花日を記録する理由

2021年04月25日 06時00分34秒 | 週末農業・定年農業
専業農家だった父の逝去後、週末農業として経営を受け継ぐことになりましたが、困ったのが各種書類の記入です。例えば田畑の詳細な地番や面積などは、何で確認すれば良いのか。これは、固定資産税の通知を手がかりに、なんとか確認できました。しかし、果樹の生産管理工程表にある「開花日」は、何日と書けばよいのか?!

これは、当然のことながら、日頃から園地に足を運び花芽の状況を確認する観察と記録がもとになります。であれば、デジタルカメラで撮影した写真データの日付から、開花日を記録しておけばよいのではないか。



その結果、次のことがわかりました。

  • 桃「あかつき」の我が家での開花日は、今年の場合4月16日。
  • 桃「川中島白桃」の開花日はやや遅れて4月18〜19日。
  • サクランボの早生種「紅さやか」の開花日は例年早いのですが、「佐藤錦」の開花日は例年より早く、自宅裏の畑では4月18日〜19日頃、もう一つの園地では4月20日〜21日頃。

4月19日の桃「あかつき」は、ほぼ満開に近い状態です。気温が上がると訪花昆虫が飛び回ります。



なお、サクランボの収穫適期は、満開後55日頃とされており、満開後60日までに収穫を終えることが望ましいそうな。すると今年の場合は、6月18日前後が収穫適期となり、23日頃までに収穫を終えるのが望ましいとなるようです。もちろん、開花期は条件によって異なり、風がなく気温が高い住宅地内の園地では早まり、風が吹き抜ける水田地帯のど真ん中の園地では遅くなる傾向がありますので、地域によって数日から一週間ほど違いが生じます。




いずれにしろ、果樹の開花を観察することは大事な基礎データの記録につながり、重要な必須事項なのでした。

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山形弦楽四重奏団第79回定期演奏会で清瀬保二、モーツァルトを聴く

2021年04月24日 06時01分34秒 | -室内楽
早朝4時起きして4時間ほどかけてサクランボの開花期の防除を実施した後に、野菜畑の施肥など懸案事項を片付け、サブの Windowsパソコンにメモリー増設し、夕方から山形市の文翔館議場ホールに向かいました。山形弦楽四重奏団(*1)の第79回定期演奏会です。




今回のプログラムは、

  1. W.A. モーツァルト 4つの前奏曲とフーガ K.404a より第4番
  2. 清瀬保二 弦楽三重奏曲
  3. W.A. モーツァルト ホルン五重奏曲 K.407

というもので、新型コロナウィルス禍のためにやむなく中止になった昨年四月の定期演奏会と同じものです。残念ながら、一年後の今もコロナ禍は終わっていないわけですが、クラシック音楽、それも室内楽の演奏会に関しては、当地での感染の可能性はごく小さいと思われます。それでも聴衆の入りはおよそ50〜60人くらいと、いつもよりも少なめでしょうか。いやいや、むしろこの事態になってもこの人数が集まることのほうがスゴイのかもしれない。

第1曲め、J.S.バッハのフーガにモーツァルト自作の前奏曲を加えて弦楽三重奏に編曲した六曲のうち、これまで演奏してきた中で最後の作品になるそうです。ステージ左からヴァイオリン(中島光之)、ヴィオラ(倉田譲)、チェロ(茂木明人)の三人。後半はまさしくバッハのフーガ! 天才モーツァルトもちゃんと勉強したのですね(^o^)/

第2曲め、清瀬保二の1949年の作品。第1楽章:アレグロ、第2楽章:アンダンテ・ラメントーソ、第3楽章:ヴィヴァーチェ。山形弦楽四重奏団が紹介する日本人作品は毎回共感するところが大きいけれども、今回も良かった。1949年の作品だからなのか、どこか切実さが感じられます。



ここで15分の休憩の後、後半はモーツァルトのホルン五重奏曲。ステージ上は、正面左からホルン(梅島洸立:山響)、ヴァイオリン(中島)、ヴィオラ1(倉田)、ヴィオラ2(田中知子:山響)、チェロ(茂木)という配置です。第1楽章:アレグロ。冒頭、弦と共にフォルテでホルンの音が響きますが、いい音だなあ。音量バランスがどうか、興味深いところでしたが、実際に聴いて納得。弦四本は伊達じゃない(^o^)/ 例えば第2楽章:アンダンテ、弦楽の響きがやわらかいと感じます。ホルンが入るとしっかり自己主張しますが、でもここは弦の時間。例えばホルンとヴィオラ2本とチェロの響き合いなんて、いいなあ! 第3楽章:ロンド・アレグロ。ホルンにとって、アレグロで歯切れ良い音型を聴かせるのはなかなか大変なのでは。それでも軽やかにモーツァルトの音楽をそうします。プロなのだから当然とは思うものの、流石にうまいなあと感嘆します。山響の梅島さん、しっかり脳みそにインプットされましたです。昔、モーツァルトが仲間内の楽しみで演奏する場面、ホルンの難しいところで悪戯好きのヴォルフガング君がニヤリと笑うところを想像してしまいました(^o^)/

聴衆の拍手に応え、アンコールはモーツァルトのホルン協奏曲より第2楽章。かつて山形県議会の議場であったホールは、拡声装置など不要なほど自然な反響が好ましいもので、ホルンと弦四本でも充分に楽しめる協奏曲でした。新型コロナウィルス禍の緊急事態宣言の中でも、多くがマイカーで来館し(*2)マスクを外さず大声を出さず密にもならず換気もできる室内楽演奏会の開催を認めた施設管理者の判断はまことに適切であると思い、懐の深い対処に感謝いたします。

(*1):山形弦楽四重奏団(公式ブログ)は、山形交響楽団に在籍する奏者を中心に活動してきたカルテットです。YouTube に山形弦楽四重奏団のチャンネルを開設しています。
〜例えば W.A.Mozart のオーボエ四重奏曲より〜

(*2):公共交通機関が充分でない当地山形では、帰りの足を考えると、ほぼマイカーの選択にならざるを得ないのです。

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チーズたっぷりのアラビアータに「茎立ち」を添えてランチです。

2021年04月23日 06時00分56秒 | 料理住居衣服
妻に「またパスタ?」と呆れられながら、化学実験のような料理もいろいろ研究を重ねております(^o^)/
今回は、パルミジャーノ・チーズがないので「とろけるチーズ」で代用し、ピリ辛のアラビアータに裏の畑で採れたての「茎立ち」を添えてランチと洒落込みました。

【材料】(2人分)
 パスタ  @80g×2
 椎茸   2個
 ピーマン 1個 縦に細切り
 ベーコン(食べやすい大きさに切る) 適量
 トマト缶 1/2量 (トマトジュースも少々足した) 
 茎立ち  6本くらい (裏の畑から摘んできた)
 とろけるチーズ 適量
 にんにく 1個
 鷹の爪  1本
 オリーブオイル、塩、コショウ

作り方の写真は撮れませんでしたが、要するに

  1. 水2Lに塩を大さじ1.5を加えて湯をわかしておきます。
  2. フライパンで低温のオリーブオイルにニンニクの香りと鷹の爪の辛味を移し、ピーマンとベーコンを軽く炒めます。
  3. 並行してパスタを茹でます。このとき、パスタを茹でている湯に茎立ちの茎の部分を入れて加熱し、次に全体を入れて軽く茹で、別の器に取り置きます。
  4. フライパンに椎茸と缶詰のトマトを入れて加熱し、パスタの茹で汁を加えてフライパンをゆすり、乳化してソースを作り、適量のとろけるチーズを加えて塩コショウで味を調えます。(※チーズを入れてから加熱しすぎると、焦げ付きやすいです。)
  5. 茹で上がったパスタをフライパンのソースに移して軽くかき混ぜ、皿に盛り付けます。
  6. 仕上げに茎立ちやミニトマト等を飾ります。


うん、まあこんなものでしょう。妻も「お金を払ってもいい!」と言っていましたので、まずは合格のようです。

私はパスタを茹でるのと並行してソースを作りますので、早ゆでタイプでないものを愛用していますが、あらかじめソースを作ってからパスタを茹でる派の方は「早茹で」タイプのほうが便利かも。私の好みは、1.6mm で茹で時間が 7分のものですが、これくらいが私の作業ペースとちょうど合うようです。

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門田隆将『死の淵を見た男』を読む

2021年04月22日 06時01分01秒 | -ノンフィクション
東日本大震災と福島原発事故から10年ということで、この三月には様々な企画が展開されましたが、その一環でしょうか、TVで映画「Fukushima50」が放送されました。おそらくスクリーンで観たならば圧倒的な迫力に震撼させられたのでしょうが、自宅の書斎で明るい照明の下、CM時には当時のブログ記事などを読み返しながらあの事故の経過を追体験しました。それと同時に、購入したまま積読状態だった原作『死の淵を見た男』(門田隆将著、角川文庫)を読みました。



2011年3月11日の東日本大震災に伴う大津波で全電源を失った福島第一原子力発電所が冷却機能を失い、炉心溶融を起こして暴走する中で、現場のスタッフたちが格納容器の爆発という最悪の事態を防ごうと苦闘する一部始終を描いたノンフィクションです。

10年前、「ベント」という言葉の意味するものがよくわかりませんでした。「ベント」の成否が、当地山形を含む東日本全体がチェルノブイリ化するかどうかを決めたのですね! 本書を読むと、まさに現場スタッフの奮闘と偶然の幸運が、東日本全体の壊滅的状況を辛うじて回避できた要因だったことがよくわかります。

極限状況に置かれた現場と、的はずれな思い込みで迷走する東電本店と政府首脳部の動きが対比されるあたりは、物語を善悪の二元論で割り切りがちな読者をミスリードしやすいのではないかという懸念はありますが、なるほどそういう状況だったのかと今更のように再認識でき、たいへん有意義でした。



率直にいって、こんな状況を作り出したものは何だったのか、むしろそれが知りたいと感じます。

  • 原子力の平和利用を旗印に米国GE社の沸騰水型原子炉を購入することになった経緯(*1)とその背景。昔の東電社長は最初は原子力導入に懐疑的だったはず。
  • 放射性廃棄物という問題を先送りし、当面の利益を享受して電力を確保したことで得た経済的利益と、それを背景とした政治資金や広告資金などの社会的影響。
  • 「千年に一度の災害にいちいち対処していられるか」という発想よりも、むしろ非常用電源設備を地下に設置するという発想の方に、豪雨災害で被害を受けた高層タワーマンションに共通する怖さを感じます。たとえ米国では津波よりも竜巻のほうが危機の度合いは高かったとしても。

実際の意味するところはもう少し時が経ってからでないと見えてこないのかもしれませんが、それにしても原子力の導入を無理に急がせすぎた戦後政治の責任は重いと言えそうです。

映画では、復興オリンピックになるはずだった東京大会がエンディングとなっていましたが、新型コロナウィルス禍ですっかり事態は変わってしまいました。映画の幕切れはちょいとピント外れだったなあ。

(*1):東京電力初の原子炉に沸騰水型が採用された経緯〜Wikipedia より

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コクヨのキャンパス・ダイアリーの現状〜時刻目盛がほしい

2021年04月21日 06時01分38秒 | 手帳文具書斎
少し前に、リタイアしたら手帳等のスタイルはどう変わるかを記事にしました(*1)。助っ人フルタイムの勤務を退職して約一ヶ月。手帳のスケジュール予定はぐっと減少して隙間が多くなり、見やすくなりました。これに対して、日々の出来事を記録するキャンパス・ダイアリーは、右ページの4行日記をずっと継続しております。ところが、左ページの記録や今後の予定が、どうも書きにくい。昔、愛用した能率手帳のように、朝6時から夜9時まで、3時間単位に区切って書こうと思うのですが、時間軸の目盛りがないので、どうも書きにくいのです。



結局、キャンパスダイアリーは、左ページに午前・午後と区分けする程度で予定を列記し、右ページには記録を書き込むような使い方にならざるを得ないのでしょう。フォーマットとして、不完全あるいは不充分な印象を持ちます。B6判のサイズ感は手頃で良いのですから、来年は他社の製品で時間軸のあるものを探してみることにしたいと思います。アホ猫が存命ならば、まだ4月なのにもう文句を言っていると呆れられたことでしょうが(^o^;)>poripori



(*1):リタイアしたら手帳等のスタイルはどう変わるか〜「電網郊外散歩道」2021年3月
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金属軸がしだいに苦手になってきているのかも

2021年04月20日 06時00分57秒 | 手帳文具書斎
多くの筆記具を使っていると、なんとなく手に取るペンの傾向がわかってきます。昔、若い頃は、ステンレス軸のペンがカッコイイと思っていたのは事実ですし、中高年の年代になっても、けっこう金属軸のペンを買っています。例えばパワータンク・スマートのアルミ軸(*1)、同じくアルミ軸のプレジール(*2,3)、プロシオン(*4)、最近ではジェットストリームのタッチペン(*5)などです。

ところが、他に選択肢がないものは仕方がないものの、他に選択肢がある場合、どうやら金属軸を積極的に選ぶことは少ないことに気が付きました。たぶんその理由は中高年に特有の事情で、指の皮膚の乾燥のせいではなかろうか。乾き気味の指先で金属軸を持つと、うっかり取り落としそうになります。むしろ、プラスチック軸のほうが滑りにくいようです。軽いという理由もありそうですが、学生時代にビックのボールペンの握り部にシリコン・ゴム管をセットしていたように、金属軸にシリコンのゴム管を装着してみようか? いやいや、ノック式あるいは回転繰り出し式のボールペンならともかく、キャップ式の万年筆では無理だなあ。

写真は、初代パワータンクとその後継として購入したパワータンク・スマートのアルミ軸。せっかく替え芯も確保してあるのに、このところ使っていないのです。

(*1):パワータンク・ボールペンのアルミ軸とノートを選ぶ〜「電網郊外散歩道」2012年11月
(*2):通販で注文していたサウンドブラスターとプレジールが届く〜「電網郊外散歩道」2017年9月
(*3):尻軸にヒビが入っていたプレッピー、書きやすくなっているので〜「電網郊外散歩道」2019年3月
(*4):プラチナ万年筆の新製品「プロシオン」を八文字屋本店で発見〜「電網郊外散歩道」2018年8月
(*5):Jetstreamスタイラスペンを妻に贈る〜「電網郊外散歩道」2020年12月

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山形交響楽団第292回定期演奏会で一柳慧、ハイドン、ブラームスを聴く

2021年04月19日 06時01分40秒 | -オーケストラ
満開の桜を散らす横なぐりの風雨の中、山形交響楽団第292回定期演奏会を聴くため、4月18日(日)の午後、山形市のテルサホールに出かけました。自宅を出るときにはお天気雨程度のパラパラ状態だったのですが、山形市に入ると風雨が強まり、傘も持っていかれそうなほどです。それでも聴衆は結構な入りで、最前列の2列ほどは空いているものの、他は概ね埋まっているような状況。山響の経営的にはありがたいことでしょう。

さて、本日のプログラムは、

  1. 一柳 慧/ビトゥイーン・スペース・アンド・タイム~室内オーケストラのための~
  2. ハイドン/チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.Ⅶb:1  佐藤 晴真(チェロ)
  3. ブラームス/交響曲 第2番 ニ長調 作品73
     鈴木優人 指揮、山形交響楽団

というものです。

今回初登場の指揮者、鈴木優人(まさと)さんは、なんと首席客演指揮者の鈴木秀美さんの甥に当たるのだそうで、お父さんはバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明さんだそうですから、なんとまあすごい環境で生まれ育ったものです。逆に言えば、親も親戚もスゴイ人たちだと、子どもはプレッシャーが大変なのだろうと思いますが、ご本人はいたって軽やか、正面からぶつかったりせずに巧みに避けながらしっかり主張を通すすべを知っていたのかもしれません(^o^)/ いやいや、1981年アムステルダム生まれだそうですからすでに40歳、おそらくは古楽の環境を活かしながら、しっかりと自分の音楽を展開しているのでしょう。

第1曲、一柳慧(いちやなぎ・とし)のビトゥイーン・スペース・アンド・タイム~室内オーケストラのための~という曲ですが、楽器編成が面白い。第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、バス・トロンボーン、マリンバ、シンバル、タムタム、ピアノ各1というものです。初めて聴きましたが、なんとも不思議な、しかし緊張感を持った音楽。これは、CDなどでは絶対に聴く機会はないであろう、演奏会ならではの貴重な体験でした。

第2曲、ハイドンのチェロ協奏曲第1番。ステージ上の配置が変わり、左から 1st-Vn(4), Vc(2)とその後ろにCb, Vla(3), 2nd-Vn(4) の対向配置、中央奥に Hrn(2) と Ob(2) というものです。ソリストの佐藤晴真さんが登場、小編成のオーケストラとともに、軽やかで優雅で、伸びやかで晴れやかなハイドンを聴かせてくれました。
アンコールはJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」から。呼吸の深い、自由でゆったりとしたバッハで、書道でいえばきっちりとした楷書でも崩した草書でもなく、骨格はしっかりと保った自由な隷書の趣でしょうか。良かった〜。

20分の休憩時に偶然に知人に出会い、廊下で近況を報告、またホワイエで山響の新しいCD(*1)を購入しました。ブルックナーの「ミサ曲第3番」で、ちょうど山響第282回定期演奏会で取り上げたとき(*2)の録音でしょう。最近、新しいCDを購入していないので、なんだか嬉しい(^o^)/


後半はブラームスの交響曲第2番です。ステージ上はぐっと密度が上がり、8-7-5-6-3 の弦楽5部は対向配置、 正面に Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2) の木管群、正面最奥部に Tp(2)-Tb(3:うち1はBassTb)-Tuba、木管の右奥に Hrn(4) そして反対側のステージ左奥に Timp. という配置です。弦楽セクションは、いつも Vla と Vc は同じ人数のことが多いのですが、今日は一人多いなあと思ったら、Vc の第3プルトの 2nd には先程の協奏曲のソリスト佐藤晴真さんが座っているのでした! うーむ、若いということはいいことだなあ。建前や遠慮はそっちのけで、屈託なく音楽に参加する! たしかにこのコロナ禍の中、音楽家にとって実際の演奏会に参加できることは心からの喜びなのだろうと思います。音楽の喜びは、演奏家だけのものではないし、聴衆だけのでもないでしょう。

第3曲め、ブラームスの2番。指揮者の鈴木優人さんは指揮棒なしで。柔軟な、しかし筋の通った、よく鳴るブラームスでした。ブラームスというと、どうしても自己抑制的な印象が先立ちますが、晦渋を装う陰には熱いロマンティックな情熱が隠されているのでしょう。若い時代を思い出して、思わず懐かしさを覚えるような音楽、演奏でした。

2021−2年のシーズンの幕開けは、引き続き新型コロナウィルス禍の中での演奏会となりましたが、変異株の流行の兆しに充分に警戒しながら、今年もなんとか健康で定期演奏会を皆出席したいと願っております。

(*1):飯森範親&山形交響楽団/ブルックナー「ミサ曲第3番」〜HMVオンラインより
(*2):山形交響楽団第282回定期演奏会でモーツァルト、ブルックナーを聴く〜「電網郊外散歩道」2020年2月

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街に出る機会が減り畑に出る回数が増えたために

2021年04月18日 06時00分18秒 | 散歩外出ドライブ
退職直後からその傾向がありましたが、新型コロナウィルス禍の現在ますます強くなったのが、「街に出る機会が減り、畑に出る回数が増えた」ことです。若い頃は、退屈すると街に出て歩くのが常でしたが、今は街に出る機会そのものが減っています。街歩きと言っても、ちょっとした食事をしたり、本屋とか電器店とかホームセンターなどを見る程度でしたが、何かしら買い物をして地域経済への貢献もあったことでしょう。今は、外出の機会が減っているためか、以前ほどお金が減らないように感じます。

果樹園や野菜畑に出ると、感染の心配がないということもありますが、季節の移行を肌で感じることができますし、妻と共同作業をすることで会話も増えます。体を動かしてお腹が空いて食事が美味しい。自分で作る料理も、格別に美味しく感じます。くたびれると夜も早く寝てしまいますので、朝早く目が覚めます。ここ一週間の頑固な鼻詰まりを除けば、いたって健康的な生活です。



さて、今日は山形交響楽団の定期演奏会。考えてみれば、車を使ってドアツードアで行けるクラシック音楽の演奏会なんて、なんとも贅沢な話です。

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こんどの山形交響楽団第292回定期演奏会のプログラムは

2021年04月17日 06時00分21秒 | クラシック音楽
新型コロナウィルス禍の中ではありますが、山形交響楽団の第292回定期演奏会が予定通り開かれます。今回は、「席巻する二人の俊英が集い、幕を開ける2021年の山響・・・鈴木優人のブラームス&佐藤晴真(2019年ミュンヘン国際音楽コンクール優勝)」と題して、今日4月17日(土)19時〜と明日18日(日)15時〜の2回、山形テルサホールです。

山響ホームページの演奏会案内(*1)には、

2021年度は、齋藤秀雄メモリアル基金賞(2019年度)を受賞した、山響初共演の二人で幕を開ける。”華やかで開放的な交響曲”を指揮する鈴木優人。 バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇り、八面六臂の活躍を見せる。世界最難関のミュンヘン国際コンクールチェロ部門で日本人初の優勝を飾り、2020年秋にはグラモフォンでデビューCDをリリースした佐藤晴真。躍動する俊英の共演が、山形の春を告げます。

とあります。期待される俊英演奏家に接するのは密かな楽しみです。

そして曲目は、

  1. 一柳 慧/ビトゥイーン・スペース・アンド・タイム~室内オーケストラのための~
  2. ハイドン/チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.Ⅶb:1  佐藤 晴真(チェロ)
  3. ブラームス/交響曲 第2番 ニ長調 作品73
     鈴木優人 指揮、山形交響楽団

の3曲。一柳慧作品は、どんなふうなのだろう? ハイドンとブラームスの2番はすでにおなじみの曲ではあるけれど、これがどんなふうに演奏されるのだろう? 仙台市と連動する形で二桁の感染者数が続く山形市ではありますが、感染対策は充分に取りながら、マスクを外す機会もなく「飛沫」も出にくいであろうオーケストラの演奏会ですので、車でさっと行ってさっと帰るようにしよう。今から楽しみです。

(*1):コンサート情報:第292回定期演奏会〜山形交響楽団

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薬局で鼻洗浄のセットを購入する

2021年04月16日 06時00分18秒 | 健康
新型コロナウィルス禍で、かかりつけの耳鼻咽喉科医院の対応も様変わりしています。アレルギー由来の鼻詰まりで定期通院し、風邪を引くとたいてい鼻風邪で「鼻詰まり→口呼吸→喉の炎症→発熱」というのが通常で、診察と鼻洗浄と吸入というパターンだったのですが、新型コロナ対応で鼻洗浄も吸入もなくなり、診察後は処方箋を持って薬局へ行くだけになりました。そこで、今回のしつこい鼻詰まりに業を煮やし、先生に聞いてみました。

私「薬局で売っている鼻洗浄のキットは、有効でしょうか」
先生「ああ、あれはいいですよ。」

では、というわけで、さっそく「スターターキット」を購入。要するに、軟質ポリエチレン製の240mL洗浄ボトルと、生理食塩水用に小分けした量の「洗浄液の素」が10回分入っています。人肌のお湯を240mLの目盛り線までボトルに入れ、洗浄液の素を入れて溶かし、キャップをして片方の鼻腔に静かに注入すると、反対側の鼻腔から洗浄後の液が出てくる、というしくみです。

おそるおそる試してみると、お湯の温度が適正であれば、浸透圧やpHも調整されているようで、プールで水が入ったときのように鼻が痛くなるようなこともなく、ハウスダストなどアレルギーの原因を洗い流すことができるようです。

もちろん、一番大切なのは発生源を減らすという意味で「部屋の掃除」でしょうが、アレルギー症状の緩和には点鼻薬と共に有効性を持つことが期待できそう。しばらく試してみましょう。

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