電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

机の抽出しの中に入れるもの

2012年07月31日 06時04分39秒 | 手帳文具書斎
机の上にはできるだけ物を置かず、真っ平らにしておくのがよく、抽出しを上手に利用するのが良い、とは承知しているのですが、とかく机上にはモノがあふれかえり、机の抽出しにはとても入りきらないのが実状です。

たとえば、よく文具等を入れておくことが多い、右手の一番上の抽出しには、ボールペンの替え芯を置くスペースが、すでになくなっています。そこで、窮余の一策として、膝上の幅広の抽出しに入れることにしています。こんな具合です。



この程度で済んでいるのですから、まだまだかわいい方なのかもしれませんが、それにしても、便利さを維持しつづけるのはけっこう大変です。まめに在庫管理をしておかなければなりません(^o^)/

さて、今日から出張です。更新は事前予約でなんとかできそうですが、コメントはできるかな?

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林縁にヤマユリが咲く季節に

2012年07月30日 06時04分47秒 | 散歩・外出・旅行
出張先から近道をして帰る途中、山中の道路の林縁に、ヤマユリが咲いているのを見つけました。そういえば、もうヤマユリが咲く季節だったかと、車を停めて写真を撮りました。



梅雨が明けたら、とたんに連日の暑さで、いささか参っております。仕事のほうは、おかまいなしに立て込んでおり、夜までの予定です。残念ながら、今日の山形弦楽四重奏団の定期演奏会は行けそうにありません。良い演奏会になりますように、お祈り申し上げます。


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エルガー「交響曲第2番」を聴く

2012年07月29日 06時01分01秒 | -オーケストラ
梅雨空の下、通勤の音楽で繰り返し楽しんだのが、エルガーの交響曲第2番、変ホ長調Op.63です。東北の梅雨も上がり、カッと真夏の太陽が照りつけることとなりましたので、週末に車からCDを引き上げ、自室のパソコンに取り込み、USB-オーディオプロセッサを経由してミニコンポで鳴らしました。やっぱりタイヤのロードノイズの中で聴くよりも、ずっと雰囲気良く楽しむことができます。演奏は、ジュゼッペ・シノポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団、CDはグラモフォンのパノラマ・シリーズ中の「エドワード・エルガー」(UCCG-3807/8)で、1987年3月に、ロンドンの Wolthamstow Town Hall にて収録されたデジタル録音です。

添付リーフレット中の解説によれば、1903年の11月、エルガーは夫人アリスを伴い、初めてのイタリア旅行に出かけたとのこと。スケッチや手紙などから、第1番ではなく、第2番めの交響曲となる作曲を進めていたらしいです。曲が完成するのが1911年2月のことで、前年5月に逝去していたイギリス国王エドワード七世に献呈されたのだそうです。ということは、この時の国王が、例の「英国王のスピーチ」に登場した厳格なお父さんということか。
初演は1911年5月で、作曲者自身の指揮で、必ずしも大成功というわけでもなかったらしい。理由は、曲調が沈鬱で、終楽章の終わり方が静かに曲を閉じるタイプだったから、ということだそうです。まあ、演奏会の成功の基準が、新聞の批評らんや、聴衆大興奮!ブラボーの連発!鳴り止まぬ拍手、スタンディング・オベイション!というようなものだったら、こういう音楽の初演が成功とはいえない結果に終わるのは納得できますが、一方で、聴衆の心に静かに染み入るような演奏会は、必ずしも失敗とは言えないのではないでしょうか(^o^)/

第1楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・ノビルメンテ。nobilmente とは、上品に、気高く、というような意味らしい。冒頭の部分から、なるほど気高く上品にという指示が理解できます。比較的長い楽章ですが、弱音部も車のロードノイズに埋もれることなく、上質な音楽をしっとりと楽しむことができます。
第2楽章:ラルゲット。静かに始まる緩徐楽章のようでいて、息長く、次第に力と熱を蓄え、音楽の姿は変貌していきます。
第3楽章:ロンド、プレスト。モダンで軽やかなロンドです。ちょいとプロコフィエフのバレエ音楽を連想するようなところなどは、時代の共通性かもしれません。
第4楽章:モデラート・エ・マエストーソ。穏やかで落ち着きのある、堂々たる音楽のフィナーレです。

演奏は、シノーポリらしく明晰なもので、英国音楽だから霧の中のような茫洋としたとらえどころのないものとは考えていないようです(^o^)/
その点で、「はじめてのエルガー」の曲集としては、なかなか良い選択なのかもしれません。

■シノポリ指揮フィルハーモニア管
I=20'44" II=18'24" III=8'59" IV=17'16" total=65'23"
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生検の結果は無罪放免

2012年07月28日 06時05分13秒 | 健康
過日、胃カメラ検査で組織生検を実施していましたが、その結果が判明し、細胞は Type1 で正常、ピロリ菌も(ー)とのことでした。胃炎が認められましたが、これについては、胃酸の出方を抑制し炎症を修復する目的で、プロテカジン錠(1日2回)とセルベックスカプセル(1日3回)を処方されました。やれやれ、まずは一安心です。畑が待っています(^o^)/
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音楽の記事を書くには時間がかかるが

2012年07月27日 06時03分39秒 | ブログ運営
当方、素人音楽愛好家ですので、音楽の記事を一本書くためには、色々と調べなければいけません。輸入盤ではリーフレットも英語ですし、辞書を引かなければ理解できません。曲も、明確な言葉にするには、じっくり何度も聴きますので、時間がかかります。比較的順調にいって、一週間で一本くらいのペースでしょうか。長距離通勤のおかげで、カーステレオでエンドレスに音楽CDを聴くのが、多忙な中の貴重な音楽タイムになっています。冬場には、週末にも自室で音楽三昧ができますが、春から夏にかけては週末農業も多忙ですので、室内にこもってばかりはいられません。

それでも、好きな音楽や演奏会のレポートには力が入りますし、調べている間に発見するものも多く、ついつい先延ばししそうになりますが、素人であるが故の限界はたしかにあります。あまり欲張らず、頃合いを見て、切りの良いところで投稿してしまうのが良いようです。

東北地方も梅雨明けしたとのこと。これから暑い日が続くのでしょうか。昨日は26~27度でしたが、湿度が高く、ずいぶん蒸し暑い一日でした。さて、今日は?
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ジャクリーン・ケリー『ダーウィンと出会った夏』を読む

2012年07月26日 06時03分28秒 | -外国文学
ほるぷ出版から2011年に刊行され、今年は高校の読書感想文の課題図書に選定されているという本、『ダーウィンと出会った夏』を読みました。ジャクリーン・ケリー著、斎藤倫子(みちこ)訳、ソフトカバー、412頁の本です。

なんといっても、ぱらぱらとめくったときに目にとまった場面、もうすぐ12歳の少女が町の図書館に行き、ダーウィンの『種の起源』を借りようとして断られる場面で、本好きな元科学少年としては、どうして読まずにいられようか!という勢いです。邦題はだいぶ映画のタイトル風になっていますが、原題は "Evolution of Calpurnia Tate" (キャルパーニア・テイトの進化)というもので、ニュアンスはだいぶ違います。

1899年の夏、アメリカ南部、テキサス州コールドウェル郡フェントレスに住む、七人きょうだいの真ん中でたった一人の娘であるキャルパーニア・テイトが、兄からもらった赤い革表紙のポケットサイズ・ノートを、自然観察ノートとして使い始めます。特徴の異なる二種類のバッタについて質問をするために、祖父の実験室に行きます。ところが、綿花工場の創設者であり、息子に事業を譲って引退した後には、自然科学の研究に没頭する祖父は、孫娘に自分で解決するように言い、「わかったら、答えをいいに来なさい」と命じただけでした。なにか参考になることが書いてあるのではと、兄ハリーが食料を買うために町に出かけた荷馬車に同乗し、祖父と牧師さんとの間で話題になっていた、ダーウィンの『種の起源』を図書館で借りようとしたのでしたが、図書館員は母親の許可が必要だと、取りつく島もありません。1899年の米国では、進化論は宗教的な論争の的であり、信心深い良妻賢母を育てる教育にとっては有害図書だと考えられていたようです。

結局、キャルパーニアは、自分の観察から、エメラルド色の小型のバッタは枯れた黄色い芝生の上では野鳥に見つけられ捕食されるけれど、黄色い大きなバッタは動きが鈍いのに保護色となり鳥たちから隠れるのに好都合だからだと知ります。この発見を祖父に報告し、つづけて図書館でみじめな思いをしたことを語ります。すると祖父は、孫娘を書斎に連れて行き、ダンテの『地獄篇』や、『熱気球の科学』『哺乳類の繁殖の研究』『裸婦の描写についての論文』などの本の間から、深緑色のモロッコ革の『種の起源』を取り出し、貸してくれたのです。こうして、孫娘と祖父との交流が始まります。



この後の、第2章から第27章までの内容は、母親の期待する家庭婦人ではなく、科学者になりたいという少女が、祖父とともに植物の新種を発見し、スミソニアン博物館で新種登録されるまでの、日常生活とその中で葛藤する思いを描き、秀逸です。元科学少年だった私には、性別を越えて、よく理解できる展開であり、共感できる心情です。

かつて日本には、「虫愛づる姫君」がいましたが、キャルパーニア・ヴァージニア・テイトは、19世紀から20世紀に移行しようとする頃のアメリカ南部で、自覚的に成長しようとしている「虫愛づる姫君」であると言えましょう。たぶん、現代ではもっと多くの少女達が、「理系女子」として夢を育てているのでしょうが、本書に素朴な共感が集まるのかどうか、興味深いところです。そういえば、大学生の頃に読んだ『種の起源』は、岩波文庫でした。あれはたしかに興味深かった。今なら、どのように感じるのでしょうか。

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最近の通勤の音楽は

2012年07月25日 06時00分08秒 | クラシック音楽
混雑や渋滞とは無縁な田舎の通勤路を、音楽を聴きながら車で通っています。ラジオも、特定の番組は聴きますが、たいていは音楽CDを流して聴いています。最近の通勤音楽用CDとして、こんなものを持ち込んでおります。

(1) エルガー 交響曲第2番、シノーポリ指揮フィルハーモニア管
(2) ブルックナー 交響曲第6番、飯森範親指揮山形交響楽団
(3) テレマン 六つの四重奏曲、有田正広、寺神戸亮、他

今のところ、エルガーの音楽を延々と繰り返して聴いております。どんよりした梅雨空には似合いますが、からりと晴れた夏空にはいささか違和感あり、でしょうか。おそらくシノーポリの流儀が、よけいにその感を強めているようです。

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パイロットの「色彩雫」シリーズから「紺碧」と、万年筆「プレラ」透明軸を購入する

2012年07月24日 06時02分34秒 | 手帳文具書斎
過日、行きつけの文具店で固型糊を購入した際に、ふだんは眺めることもない万年筆ショーケースの上に、立派なボトルインクが展示してあるのに気づきました。見ると、パイロットの「色彩雫」シリーズの「紺碧」です。ふだんは同社の黒インクと、パーカーのQuinkブルーブラックを使っていますが、いわゆる青インクは一つも持っておりませんし、使ったことがありません。一度、きれいな色の青インクを使ってみたいものだと願っておりましたので、急遽、「紺碧」を購入することにしました。

それはそうと、このインク用の万年筆がありません。うまくしたもので、ちょうど良いところに同社のコンバータ付き透明軸の廉価版万年筆「プレラ・色彩逢い」シリーズが展示してありましたので、青色の細字<F>を選び、購入してきました。お値段は、インク「紺碧」が1,260円、コンバータ付万年筆「プレラ」が税込2,940円でした。たぶん、定価では、1,600円とか3,500円とかするのだろうと思います。



「紺碧」の色は、予想よりもずっと明るく、「紺」に対するイメージからブルーブラックに近い暗い青色かと思っていましたがさにあらず。まさに真夏の青空の色です。この色の特徴を楽しむには、細字よりも中字<M>のほうが似合うのではないかと感じます。



「プレラ」は、ショートサイズの万年筆で、真夏の半袖スタイルのときに、胸ポケットに差しても大丈夫な長さです。小さなメモ帳とコンバータ内蔵の透明軸ショートサイズ万年筆を組み合わせると、いかにも夏向きです。中年オジサンも、このくらいのオシャレは許されるのではないでしょうか(^o^)/
なお、書き味のほうは、スチールのペン先が硬めであることもあって、やわらかなものとは言い難いと思います。でも、ボールペンに慣れた身には苦にならず、日常的なメモ程度の筆記量ならば、それほど指や肘に負担がかかるほどではないようです。

ところで、「紺碧」をウォーターマンの中字<M>にて使ってみたらどうなるだろう?ウォーターマンのコンバータを探してみる価値はありそうです。

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「消えいろPit」に詰め替え用が出ていた

2012年07月23日 06時05分54秒 | 手帳文具書斎
ヤマト(株)の固形アラビック・シリーズ「Glue Stick」が、そろそろ終わりに近づきました。値札に購入日付が書いてあり、2007/06/10 となっていましたので、五年以上は使ったことになります。これを使いきったら、次はトンボの「消えいろPit」にしようと、行きつけの文具店で探してみたら、詰め替え用が出ていました。

本体は、PT-NCR というもので、内容量が約20g、詰め替え用(専用)が PR-NCR というもので、同量のもののようです。定価はそれぞれ250円と180円となっていましたが、それぞれ197円と142円で購入してきました。ときどき新聞や雑誌等の記事をスクラップしますが、今度は「消えいろPit」で快適です。

写真は、手元にある固型糊の勢ぞろいです。上から順に、

Glue Stick  ヤマト
消えいろPit  トンボ
同詰め替え用  トンボ
Super Glue  パイロット
スティックのり  無印良品

というものです。糊を塗った場所がわかる「消えいろPit」は、やはり便利です。
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国産文具と舶来文具

2012年07月22日 06時02分04秒 | 手帳文具書斎
当ブログの「手帳文具書斎」カテゴリーに掲載された文具記事を見ると、国産の定番文具が多く、舶来文具に関するものはごく少ないことに気づきます。これは、当地が田舎なために、行きつけの文具店でオシャレな舶来文具を見かけることが少ないのが最大の理由だと思いますが、もう一つ、重要な理由がありました。

私が日常的に使っている舶来文具は、ウォーターマンの万年筆くらいだと思いますが、このインク・カートリッジがやけに高く、1箱800円ですし、コンビニですぐ買えるというわけにはいきません。国産のパイロットの製品なら半値以下でしょうし、町の書店や文具店ですぐに入手できますし、場合によってはコンビニでも可能かも。同様のことは、ボールペンでも言えます。以前、使っていたクロスやヴァレンティノのボールペンはリフィルの補充が不便で高価で、書き味や機能の点でも国産の Jetstream や PowerTank にはかなわず、結局はジェットストリーム等の国産文具が中心になってしまいました。

ノートでも、似たような面があります。高価な舶来のノートが必ずしも紙質が良いとは言えず、国産のノートの方が良好な紙質を持っている場合が少なくありません。デザイン優先の製品が意外に使いにくいのは、何度も経験していることで、世界的有名人が使っていたからといって、舶来ノートの紙質に合わせて万年筆やインクを選ぶなどは、どこか本末が転倒………いやいや、それは言い過ぎか。実用から言えば切手蒐集なども同様で、きれいなものを集めて眺めるのは楽しいものです。それがおもしろいから趣味になっているだけの話でしょう(^o^)/

もう一つ、都会でオシャレな舶来の文具を入手することが比較的容易なのは、デザインに魅力を感じて様々な製品を使ってみることに楽しみを感じている方が少なくないために、一定のビジネスが成り立つからなのだろうと思います。逆に、人口密度の低い田舎では、デザイン性の高い文具が、そもそもビジネスとして成り立ちにくいのかも。その意味では、行きつけの文具店でウォーターマンのインクカートリッジの在庫があることを喜ぶべきなのだろうと思います。

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有川浩『三匹のおっさん~ふたたび』を読む

2012年07月21日 06時04分03秒 | 読書
文藝春秋社から今年発行された単行本で、有川浩著『三匹のおっさん~ふたたび』を読みました。竹刀を持った劇画風のオッサンの表紙を見て、これは笑えそうな話だろうと直感して(^o^)/

第1話:お嬢さん育ちのママがマルチ商法に引っかかり、肉屋のパートに勤め始めて苦労するお話です。キヨさんは頼もしく、早苗さんはしっかり者で、よろしいですなぁ。
第2話:商店街の本屋「ブックスいわき」で、万引きの現場を取り押さえるお話です。本屋の経営の実際も紹介し、万引き中学生も、基本的には性善説に立っているようです。
第3話:高校生の娘と、父親の再婚話。そうですね~、満佐子さんの「天然」ぶりが半端でないだけに、このお話は時間を置いてよく考えた方が……。
第4話:ゴミの不法投棄の話です。身近にありそうな例で、いちばんイライラするようなネタですね。
第5話:地域の祭りを復活するお話。幸いにも好天に恵まれ、よかったよかった。これが雨降りでは、お話になりません(^o^)/
第6話:偽三匹の登場。放火犯が絡んでは、放ってはおけません。しかし、定年を迎えた男たちにしては、ずいぶん子供っぽい。昔のマドンナは懐かしいかもしれませんが、時の流れは無残なもので、過去の熱愛もすっかり忘れてしまっているのが実状であって、こんなふうな台詞や展開はありえないんじゃなかろうか。話の都合上、仕方がないのはわかりますが、それにしても度が過ぎるんじゃないですかね~。



有川浩という著者の作品は、初めて読みます。はじめのうちは、「ヒロシ」という名前の男性作家なのだろうと思い込んでいましたが、読んでいるうちに、これはどうも女性ではないかと疑い始めました。案の定、「ヒロシ」ではなくて「ヒロ」だそうで、女性作家で間違いないようです。

全体的に、おもしろく読みました。やけに無作法な年寄りが増えたのは、戦後の混乱期に少年期を過ごした影響だろうと思います。大正生まれなど、上の世代は、もう少しジェントルな雰囲気を持っていたように思います。

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山響・仙台フィル合同による第222回定期演奏会でマーラーの交響曲第2番「復活」を聴く

2012年07月20日 06時59分19秒 | -オーケストラ
演奏会の会場を、いつもの山形テルサホールではなく、山形市民会館に移して開催された第222回定期演奏会は、山形交響楽団と仙台フィルとの合同で、マーラーの交響曲第2番「復活」を取り上げました。19日は山形で、20日は仙台で演奏することになっているそうです。飯森さんによれば、「復活」を演奏するのは山形ではたぶん初めてで、東北では飯森さんが指揮して東京交響楽団が盛岡で演奏したのが初めてだったそうな。実は、そのときの盛岡の合唱が素晴らしかったことから、指導されていた佐々木先生にお願いして、山響アマデウスコアという合唱団を作った、とのことです。今回は、佐々木先生が指導されておられる盛岡・仙台・山形の合唱三団体が勢ぞろいして、山響とともに「復活」を歌います。使用するスコアは、通常のマーラー協会版ではなく、ギルバート・キャプラン校訂版とのこと。ボヘミア生まれのユダヤ人・マーラーが、ユダヤ教からキリスト教に改宗し、その終末思想を率直に描いたものとして、後年の装飾を含まない形で演奏してみたい、とのことでした。



会場には、何台かテレビカメラが入っています。ステージにもマイクが立ち、テレビカメラがスタンバイしています。この演奏会を、地元の山形放送YBC-TVがドキュメンタリーとして制作するのと、日経チャンネルでもUstreamで24日から放送する(*1)とのことでした。

とにかく、ステージ裏のバンダと四管編成のオーケストラに加え、四部合唱+独唱者二人のすごい人数です。それだけで、もう単純に圧倒されてしまい、演奏の記憶が飛びそうですが、なんとか部分的にでもレポートしたいと思います。

まず、山響ファンクラブ制作による、今回の演奏会の楽器編成と配置図が秀逸でした。演奏中の写真は撮影できませんので、これがあればよくわかります。ナイス・アイデアだと思います。



第1楽章:アレグロ・マエストーソ、完全にまじめで、しかも荘厳な表出をもって、と指示されています。激しさを持った音楽です。
第2楽章:アンダンテ・モデラート、きわめて気楽に、けっして急がないで、と指示されています。弦楽器の弱音器の効果なのでしょうか、やわらかな音です。しかも、この大人数の弦楽全員でのピツィカートは、異様なほどの緊張感と効果をもたらします。
第3楽章:スケルツォ、おだやかに、流れる動きで。ティンパニの打撃から。ところどころに、「子供の魔法の角笛」(*2,*3)の中の、「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」が聞こえます。四管の迫力は、金管だけでなく、例えば主張するような四本のファゴットなどにも感じられます。このあたり、表現力を拡大したいと願ったのであろう理由は、納得できます。鐘を模した?ドラというか鉄板というか、そのジャーンという音で終わります。
第4楽章:「原光」、オーケストラが静かに荘厳に奏するうちに、女声の独唱が始まります。メゾソプラノの加納悦子さん。ほれぼれするような、深く、いい声です。声にからむコンサートマスター高木さんの弦もフィドル風に。
第5楽章:イン・テンポ・ディ・スケルツォ、荒々しく奔放に。始まりは荒々しく、遠くでバンダが何度も鳴りますが、ホルンにトランペット、パーカッションと、何人も担当しているようです。指揮者の動きを、テレビモニターで見ているのでしょうか。シンバルは派手に鳴らされるし、パーカッションも多彩、打楽器の連打でcresc.して盛り上がる迫力はすごい。フルートとバンダが呼び交わす様子は効果的です。ソプラノ独唱は平井香織さん。合唱はやっぱり素晴らしいものです。第3部の、2人の独唱者と合唱とオーケストラの豊穣な響きを、堪能しました。いや~、満足です。

飯森さんが、それぞれのパートの健闘を讃えます。山響の人たちは慣れているのですぐに立って聴衆のあたたかい拍手を受けますが、仙台フィルの方たちは遠慮しているのか、促されてようやく立ち上がります。このあたりの交歓風景も、温かみがあっていいものです。





終演後のファン交流会も盛況で、なかなかインタビューに近づけませんでした。逆に、会場を出たところで、某社の記者さんにつかまってしまい、感想などをインタビューされてしまいました(^o^;)>poripori

今回は、山響の定期演奏会でしたので、コンサートマスターを高木さんがつとめていたように、それぞれの首席は山響の人たちがつとめていましたが、仙台公演では、神谷未穂さんがコンサートマスターをつとめるなど、仙台フィルの人たちにバトンタッチするのかな、と思います。東日本大震災の復興を祈念する、仙台公演の成功を祈ります。

(*1):日経チャンネルUSTREAM:東日本大震災復興祈念~山響・仙台フィル合同演奏会~7月24日配信

(*2):マーラー「子供の不思議な角笛」を聴く~「電網郊外散歩道」2008年4月
(*3):山響第217回定期演奏会でマーラー編「死と乙女」と「少年の魔法の角笛」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年12月

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トンボの詰め替えタイプ修正テープを自宅でも使い始める

2012年07月19日 06時01分23秒 | 手帳文具書斎
手書きの備忘録ノートでは、万年筆やボールペンが主体ですので、誤字脱字は消さずにその場で書き直してしまいます。ところが、手帳のスケジュールらんとなれば、誤記や勘違いは多くの人に迷惑をかけてしまいますし、だいいち記入スペースが限られていますから、ていねいに修正する必要があります。

これまでは、ペン型の修正液を用いて白塗りをして、乾いたことを確かめ、その上から書き直しておりました。これが案外やりにくく、不便を感じておりました。ところが、昨春に今の職場に移動になったとき、デスクの抽出しの中に、前任者の遺産らしい、トンボの修正テープが入っておりました。使ってみると、たいへん具合がよろしい。4.2mm という幅は、10.5ポイント程度までの文字をカバーしてくれます。手帳のスケジュールらんの記載にはぴったりです。すっかりファンになってしまいました。

先日、某書店に出かけた際に、文具コーナーに同製品があることに気がつき、個人用に一個だけ求めて来ました。職場で使っているものとまったく同じ、トンボの MONO CT-YX4 という製品です。ノートの文章を直す時のように修正量が多いときには、横に長くまっすぐ引くには少々コツがいりますが、12m という長さは、スケジュールの修正程度の用途では充分でしょう。長く使えそうな良い製品を使い始めるときは、気分も前向きになります。

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江川紹子『勇気ってなんだろう』を読む

2012年07月18日 06時04分19秒 | -ノンフィクション
岩波ジュニア新書で、江川紹子著『勇気ってなんだろう』を読みました。著者は、オウム真理教を追求し続けた勇気ある女性ジャーナリストですが、著者が若い中高生に訴えたかったものが、勇気、とくに一時的な勇気ではなくて、勇気ある生き方を続けることの大切さ、だったのでしょうか。

取り上げられている人たちは、

1 自分に正直に    野口健さん
2 過ちと向き合って  山本譲司さん
3 柔軟に考える    蓮池透さん
4 信念をつらぬく   仙波敏郎さん
5 「命」にこだわって 高遠菜穂子さん
6 暴力を止める声   イスラエルの人びと

という方々です。私自身は、これまであまり興味関心を持たないできた人たちで、読んだ内容は、いちいち驚くことばかりでした。

最後のイスラエルの人びとの章では、第二次世界大戦でホロコーストの被害者となった立場の人たちが、今度はパレスチナの人たちへの加害者となっているという歴史の皮肉を感じずにはいられません。と同時に、壁を作った者で勝者はいない、という歴史の教訓も思い出しました。

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出張中に筆記具のインク切れが起こるのを防ぐ工夫

2012年07月17日 06時04分50秒 | 手帳文具書斎
仕事で出張中に、突然に筆記具のインク切れが起こると、困ってしまいます。いろいろな対策が考えられますが、基本的には、

(1) 複数の筆記具をあらかじめ用意しておく。
(2) 交換用のインク・リフィルを用意しておく。

だろうと思います。ところが、突然のことで交換用のインク・リフィルを保管していた場所が思い出せない、ということもありますので、安心してはいられません。今回の出張中にも、愛用するジェットストリーム・インサイド・ピュアモルト (Jetstream Inside PureMalt) シリーズのボールペンが、インク切れになりました。

以前、芯を交換した際に、穴が四つあることから、予備のリフィル用のものらしいと気づいておりました。写真はそのときのものです。さっそく差し込んでおいた予備の替え芯に交換し、事なきを得ました。




時々ボールペンのインク残量をチェックしておく必要があることは確かですが、それだけでは不意のインク切れを防止することはできません。予備の替え芯を収納する工夫がなされているというのは、拍手ものですね、三菱ユニさん(^o^)/
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