電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

妻、猫ブログと動画にはまる

2012年01月31日 06時04分26秒 | アホ猫


我が家のアホ猫いわく、

うちのご主人と奥さん、最近、ヘンなブログや動画にはまってるのよ。ご主人は「くるねこ」(*1)とかいう、ニャンともいえない猫がいっぱい出てくるやつをおもしろがっているし、奥さんは「しおちゃん」(*2)とか「まる」(*3)とかいう動画を、おもしろい、って言ってる。どっちもすごい人気なんだって。それなら、素直でエレガントなあたしたちも、もっと人気が出てもよさそうなもんだわ。ご主人は、あたしたちに世間の評判を教えてくれないの。きっと、あたしたちの魅力を他の人に教えたくないのね~。ズルイわ。

だそうです(^o^)/

そういえば、妻は、最近「ただいま」と言うと、妙に高い裏声で「おかえり」と言っていました。あれはきっと、この「しゃべる猫しおちゃん」ビデオの影響だったのですね。どうやら、上の娘が情報源らしく、もう一つの、箱にスライディングしてズザッと飛び込む「まるちゃん」のビデオのほうは、下の娘に教えてもらったらしい。なんと、親子で猫ブログ、猫動画の愛好者なのでした(^o^)/



そうしたら、妻いわく、

「アホ猫記事を7年も8年も書いているアナタがいちばんはまってるんじゃない。」

うーむ、ご指摘、ごもっともで(^o^)/

まてよ…………。

ということは、妻もこのブログの「アホ猫」カテゴリーの愛読者ということか(^o^)/

(*1):くるねこ大和
(*2):しゃべる猫しおちゃん~YouTubeの動画
(*3):まるです。~TouTubeの動画


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付けペンの書き味は意外なほど繊細だった

2012年01月30日 06時03分21秒 | 手帳文具書斎
度重なる引越の際も、机の抽出しの中身までは吟味せずに来ましたので、思いがけない古いものが出てくることがあります。過日、一番上の抽出しの最奥部から、付けペンのペン先が出てきました。写真の左側、透明な容器に入った金属製のものが、それです。鉄製の丸ペンで、ZEBRA 製、大学生協の値札には85円と表示されています。ほぼ40年前のものですが、いまだにサビもなくピカピカです。先日、行きつけの文具店で、ペン軸を見つけて準備しておりました。ペン先はまだ五本残っていますので、まだまだ大丈夫です。さっそく取り付けて書いてみました。インクは、パーカーのブルーブラック。





ほお~。写真の下のほうがサンプルとなりますが、太さは極細、先日の Goods Press の付録の万年筆よりもさらに細く、カリカリと引っかかるような鉄ペンの書き味ではありますが、無印良品のノートパッドでの感触は、意外なほど繊細です。筆圧が大きい人には向かず、とめ、はねをきちんと書くのに適した筆記具と見ました。そういえば、昔はこんなふうにして清書していたのだなと、思わず遠い日を懐かしむような気分になりました(^o^)/

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ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第1番」を聴く

2012年01月29日 06時05分34秒 | -室内楽
若いベートーヴェンの音楽(*1)は、溌剌としたリズムや魅力的な旋律・響きなど、たいそう魅力的なものです。ただし、現代の私たちは、中期から後期における、この作曲家の偉大な作品群の影に、その魅力が隠れてしまい、充分に触れることなく過ごしてしまう面があるのでしょう。若い時代には持っていても、年をとると失われてしまう魅力や価値がたくさんあるということは、私たち中年世代は実感として気づいていることです。若いベートーヴェンには、晩年には失われてしまう独自の魅力や価値がある(*2)ことに気づかせてくれたのは、たとえばこの弦楽四重奏曲Op.18の6曲、とりわけこの第1番でした。

弦楽四重奏曲第1番Op.18-1は、1801年に完成されており、全6曲中第2番目に作られた曲であるのに、第1番とされたものだそうです。このあたりも、自信作を第1番にするというベートーヴェンの流儀が、やっぱり踏襲されているようです。

第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ、ヘ長調、4分の3拍子、ソナタ形式。ターラララッタッターという始まりから、四人の緊密なアンサンブルの音楽となっていきます。ハイドンの弦楽四重奏曲では、ソリストのような第一ヴァイオリンに対して、他の三人が伴奏をするような形から次第に進化していきますが、ベートーヴェンの場合は最初から四人とも忙しく活躍する形になっています。チェロのパートなどは、ベートーヴェンのほうがずっと重視しているように聞こえます。
第2楽章:アダージョ・アフェットゥオーソ・エ・アパッショナート。ニ短調、8分の9拍子、ソナタ形式。ベートーヴェン自身は、「ロメオとジュリエット」の墓場の場面を考えていたとされていますが、たしかに悲劇を感じさせるものがあります。ただし、晩年の音楽のような厳しさではなく、しだいに穏やかな表情も現れます。中ほどに、三度の全休止を置き、劇的な効果も与えます。印象的な緩徐楽章です。
第3楽章:スケルツォ、アレグロ・モルト、ヘ長調、4分の3拍子。三部形式。前の楽章の暗い気分からはだいぶ抜けだし、軽妙なスケルツォとなっています。優雅なメヌエットでなくて、活発なスケルツォの採用も、若いベートーヴェンらしさなのかも。
第4楽章:アレグロ、ヘ長調、4分の2拍子。始まりからして、晴れ晴れとした解放感を感じさせる音楽です。やわらかな優しさもあり、モーツァルトやハイドンに連なる伝統の響きはしっかりと持っておりますが、四人の奏者の緊密な響き合いは、たしかに革命児ベートーヴェンの工夫と労作でしょう。

演奏は、スメタナ四重奏団。本当は、もっと若々しい団体で聴きたい(*3)ところですが、残念ながら録音はこれしか持っていないので、仕方がありません(^o^;)>poripori

(*1):ベートーヴェンの「第1番」~「電網郊外散歩道」2005年2月
(*2):ベートーヴェンのピアノソナタ第1番を聴く~「電網郊外散歩道」2009年2月
(*3):山形弦楽四重奏団第31回定期演奏会を聴く~「電網郊外散歩道」2009年4月
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佐伯泰英『一矢ノ秋~居眠り磐音江戸双紙(37)』を読む

2012年01月28日 06時02分47秒 | -佐伯泰英
佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズも、第37巻となりました。『一矢ノ秋』という題名からみて、敵に一矢を報いる戦いの季節ということでしょう。坂崎磐音クンは、あまりに強すぎて、もう天下無敵というところで、弱点と言えば、おこん・空也という家族ができたこと。だからこそ、紀州高野山の奥にある姥捨ノ郷に隠れ住み、しばらく時を待っていたのでした。

第1章:「春の章:桜鯛さわぎ」。まずは江戸の様子から。品川柳次郎・お有夫婦に懐妊のきざしあり、媒人となってもらった奥医師・桂川甫周国端さんに診察を願います。結果はもちろんおめでたですが、磐音からの書状も届いており、義父にあたる金兵衛さんに秘かに伝えるために、苦心の演技をします。でもね~、これだけべらべらと喋っているのですから、ちょいと立ち聞きすれば、全部バレバレだと思うんですけどね~。

第2章:「夏の章:早苗蜻蛉」。いっぽう、姥捨の郷での磐音主従の生活は、姥捨雑賀衆とともに田植えの準備でした。これも、雹田平一味が姥捨ノ郷を突き止めていないためです。ところが、雑賀衆の儀助親方らの一行が、一の口付近で遺体となって発見されます。相手は19人で、頭分は唐人らしいとのこと。追う者と追われる者、滝つぼを背に、6人対19人の激闘です。

第3章:「秋の章:ぴらぴら簪」。こちらは江戸。品川お有の懐妊で、岩田帯の祝の席におなじみの顔ぶれが集まります。由蔵さんが遅刻とは珍しいと思ったら、なるほど、手代は松平辰平クンの変装だったのですね。たしかに、皆さんに情報が伝わり便利ではありますが、磐音に縁のある人たちがこれだけ集まっているのに、お庭番などが盗聴していないのは不思議です。
松平辰平クン、ひそかに佐野家に趣き、佐野善左衛門と面会するのですが、雹田平一味が京にいると聞き、京都に向かって出立してしまいます。なんと短兵急な人でしょ!利次郎クンが霧子さんにぴらぴら簪を買ってくるなんて、純情ですね~。いっぽう京都では、雹田平の根城を町奉行所が訪れて追い出してしまい、かわりに根城に選んだのが茶屋本家の北側にある古い貸家。実はこの家に通じる地下道があって、動静が筒抜けになるという仕掛けでした。シャーロック・ホームズ『赤毛連盟』も真っ青の情報戦は、雹田平側の敗け(^o^)/

第4章:「冬の章:七人の侍」。田沼意次の愛妾おすなが自ら高野山詣でをして姥捨ノ郷に隠れ潜む坂崎磐音親子を抹殺しようと伝えてきます。透視能力を持つ雹田平が、京都で磐音たちと対決しようと待つところへ、思いがけず佐野善左衛門が乗り込んで来ます。佐野家の家系図を横取りされ、田沼家の家系図を偽造するのに使われてしまったのですから、怒りはおさまりません。でも、相手が悪かった。雹田平はただの系図屋ではないようです。ここで佐野善左衛門が切られては、田沼の失脚の主役がいなくなってしまうと思ったか、作者はここで奥の手を出して来ます。正義の味方登場!という場面は、いかにもテレビ的。そして、戦いの舞台は別に設定されることに。

第5章:「再び春の章:決戦」。この章は、せっかくですので伏せておきましょう。雹田平ばかりかおすなまでも、「おのれ、憎っくき坂崎磐音~!」という運命になるかどうか、お楽しみに、としておきます。



しかし、雹田平の透視能力は、仏教各派の経文の向こうには届かないのだそうな。うーむ、ということは、壁の裏側に書かれた経文には、誤字脱字は無かった、ということだな(^o^)/
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厳寒期真っ盛り

2012年01月27日 06時02分06秒 | 季節と行事
一月下旬は、厳寒期真っ盛りです。ここから二月上旬にかけては、一年中で一番寒い季節。道路も、アスファルトが出ている日とつるつるに凍った日とが、数日おきに交互にやってきます。ちなみに、写真は過日の瀬見温泉付近、東北電力瀬見水力発電所のあたりです。前後も対向車もこないことをいいことに、路肩からパチリ。道路状況はこんな感じでした。



いっぽう、数日前のように、お天気に恵まれればこんな感じに。



某所の道路状況は、こんな感じ。



昨日などは、最悪に近い雪降りでした。いやはや、こういう晴天が早く来てほしいところです。



写真の右上部には、偶然にも飛行機が写っていました。どこへ行くのか、こんなお天気なら、空の旅もさぞや楽しいことでしょう。

日は確実に長くなっています。厳寒期も、あと少しで峠を越すことでしょう。もう少しの辛抱で、春はまためぐってきます。
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ちょっとした万年筆ブーム

2012年01月26日 06時04分19秒 | 手帳文具書斎
亡父が使っていた万年筆を、使わないからと老母からもらい受けました。パイロットとプラチナの細字です。そういえば、ずいぶん昔に、パーカーのブルーブラックのインクとともに、プレゼントしたことを思い出しました。プラチナのほうは妻が使うことにして、私の手元にはパイロットが一本増えてしまいました。実はこの万年筆は、以前に私が購入して使っていたもので、書き味が良いからと亡父にあげたものでしたので、いわば出戻りです。とくに<SF>という極細タイプを選んだのは、当時使っていた能率手帳に記入することを想定したためでした。昔は、手帳には鉛筆またはシャープペンシルで仮に記入しておき、スケジュールが確定したら万年筆で上書きするなどの習慣がありました。今は、いきなりボールペンで記入し、変更があればホワイトコレクターや修正テープなどで白く塗りつぶす、というスタイルが主流になっていますが、合理性から言えば昔のほうがまさっているように思います。まあ、人間はつい安直なほうに流れるものでして(^o^)/
今、ふだん使っているのは、パイロットの中字<M>を黒インクで、もう一本、ウォーターマンの中字<M>と、実は太字といってよいペリカンの中字<M>とを、パーカーのブルーブラック・インクで使っています。急に万年筆が増えて、文具好きのハートに火がつきました(^o^)/

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インクの色と線の太さについて

2012年01月25日 06時03分43秒 | 手帳文具書斎
これまで、インクの色を気にすることはほとんどありませんでした。今はパイロットの黒インクが中心で、ウォーターマンのブルーブラックのカートリッジも併用しています。瓶インクはあまり多くを試したわけではありませんが、パーカーのブルーブラックは、学生時代から気に入って使っております。これは、染料成分が多いのか、乾かないうちに濡れると色が流れてしまいやすいのですが、いったん乾いてしまえば安心です。



当方、筆記具の色は、濃く鮮明であることを望み、薄く不鮮明なものは敬遠します。一方で、線の太さは文字の大きさに直結し、太い線では大きめの文字にならざるを得ません。線が太ければ文字は濃く鮮明に見えますが、インクの消費は早くなります。このあたりのバランスは人によって違うと思いますが、私の場合は、

濃く、太く、インクはどんどん補充して

使う、という路線です。文具業界には喜ばれる傾向かもしれませんが、あまり高級品は持たず、定番品ばかりですので、商売のうまみは少ないかも(^o^)/

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山形市郊外の「ピザリア」で「季節の野菜ピザ」を食べる

2012年01月24日 06時02分57秒 | 散歩・外出・旅行
日曜の昼下がり、前夜に降った重い雪を片付け、大汗をかきましたので、着替えて妻とおでかけをしました。遅い昼食は、山形市郊外の「ピザリア」へ。先の三連休に、生地が売りきれたとのことで涙をのんだ前回の轍を踏まないように、早く出るつもりが、やっぱり遅い時間になってしまいました(^o^)/





私が注文したのは、「季節の野菜ピザ」。直径が25cmくらいでしょうか、赤根ホウレンソウやカボチャなども入って、たっぷり食べごたえのあるピザでした。久しぶりの味で、美味しかった!



写真は、たぶん特産の赤根ホウレンソウです。美味しいです。

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山響ニューイヤーコンサート~第218回定期演奏会でワーグナー、ヴェルディ等を聴く

2012年01月23日 06時03分39秒 | -オーケストラ
日曜の午後、山響ニューイヤーコンサートに出かけました。会場の入り口付近で、作曲家のうにさんこと木島由美子さん(*)にお会いしました。駐車場の入り口の車の列がすごく、たぶん確定申告の税務相談かなにかのお客様が多かったのではないかと思います。

開演前に、恒例の音楽監督・飯森範親さんのプレトークがありました。曲の合間に、仕込みの時間にまた曲目の解説をしますから、ということで、今年創立40周年を迎えた山響の新シーズンのプログラムを紹介してくれました。アニヴァーサリー・イヤーにちなみ、これまでの演奏会の中で印象に残る曲をアンケートして、プログラムの参考にしたのだそうな。なるほど、それで有名曲や大曲が目白押しになっているのですね。しかも、チャイコフスキー・コンクール優勝のダニール・トリュフォノフ(Pf)を迎えてチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」などは、全国に先駆けて山形での公演(5月)になるようですので、見どころ、聴きどころもいっぱいです。また、東日本大震災からの復興を祈念して、山響と仙台フィルとの合同による、マーラーの交響曲第2番「復活」(7月)なども計画されているようです。

舞台上では、いつもの対向配置ではなく、左から第1ヴァイオリン(10)、第2ヴァイオリン(8)、チェロ(6)、ヴィオラ(6)、そしてその後方にコントラバス(4)と配置されています。中央奥に、ホルン(4)とピッコロ、フルート(2)、オーボエ(2)、さらにその奥にはトランペット(2~4)、トロンボーン(3)とチューバが陣取ります。舞台の左奥には、ティンパニとバスドラム、シンバル、トライアングルなどのパーカッション部隊。そしてステージ後方に、合唱団が二列に勢ぞろいする、という形です。

さて、一曲目は、スッペの「軽騎兵」序曲から。トランペットが華やかに始まり、トロンボーン、ホルンと受け継がれて、気分は一気に演奏会モードが全開です(^o^)/
続いて二曲目、レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲。弦楽合奏で演奏され、第1楽章「イタリアーナ」、第2楽章「宮廷のアリア」、第3楽章「シチリアーナ」、第4楽章「パッサカリア」です。ここで、山響の弦楽セクションの繊細な魅力が展開されます。
三曲目、ベルリオーズの劇的物語「ファウストの劫罰」より「ラコッツィ行進曲」。前の曲とはがらりと変わり、楽器編成もフルに登場。いや~、派手!カラフル!まさにオーケストラを聴く醍醐味ですね~!実に楽しいものです。
前半の最後、四曲目は、エロールの歌劇「ザンパ」序曲です。ロッシーニ風のクレッシェンドが特徴的。川上さんのクラリネット・ソロがお見事でした。途中、あれ~どこかで聴いたことがあるなぁ、というメロディーが登場、たぶんNHK-FMの番組のテーマ音楽だったような気がします。

ここで、15分の休憩です。ホワイエで、オレンジジュースなどを飲んでいたら、けっこう知人に会いました。たぶん私が来ているだろうということで、「あ~、やっぱりいた!」と言われてしまいました。キタキツネかイリオモテヤマネコみたいじゃないか(^o^)/

後半は、第五曲、マーラーの交響曲第5番の第4楽章、あの「アダージェット」から。弦楽とハープによる演奏です。ハープがアルペジオ風にかき鳴らすときは、コントラバスがピツィカートでアクセントを付けているのですね。これは実演ならではの発見でした。ゆっくりしたテンポで、うねるように演奏される音楽は、山響の透明な弦楽セクションの美質を充分に発揮するものでした。

さて、ここで合唱団・山響アマデウス・コアが登場。人数を数えましたよ。男声が21人、女声が39人、合計60人の合唱です。合唱指導にあたる、岩手大学の佐々木正利先生が登場して、マエストロと話をします。佐々木先生は、ザルツブルグ音楽祭などでもエヴァンゲリスト役で歌っている実力ある先生で、この合唱団はオーディションで選ばれた40人ほどの合唱団です。今回は岩手大学と山形大学の学生さんを加えて構成しているとのこと。オーディションは厳しいけれど、山形は合唱の盛んな土地柄でもあるし、ぜひ百人規模の合唱団を育てて、全国に、世界に発信したい、との抱負を語って下さいました。

左右に三人ずつ計六人のトランペットのバンダ(*2)が並び、いよいよ第六曲、ワーグナーの楽劇「タンホイザー」より、「歌の殿堂をたたえよう」が始まります。左右のトランペットが響きわたると、弦楽とホルンと木管のオーケストラが旋律を奏で、気分は次第に高まります。合唱が入ると、うわ~、いいなあ!人の声は、本当にいいなぁ!ステージ前方には、篤志家から鉢植の花が提供されたのだそうで、カラフルな花が舞台を飾り、テルサホールの舞台が本当にぎっしりと小さく感じられます。バスドラムとティンパニが大活躍して、曲が終わります。

最後の第七曲は、ヴェルディの歌劇「アイーダ」から、「凱旋行進曲」です。左右のバンダのトランペットが、左、右、両方と音楽の始まりを告げます。お馴染みの、凱旋行進曲。本日は二階席のほぼ中央でしたので、音がよくまじりあって響きます。一階席の前方で聴くときは、合唱の出だしの子音の明瞭さが顕著に聞こえますが、この席ではずっとまろやかに聞こえます。とくに、女声の中低域のしっとりした美しさは格別。この合唱の素晴らしさは、特筆に値します!ヴェルディの音楽では、歌劇「アイーダ」に限らず、合唱、重唱が大きな魅力となりますが、山形で、こんなに素晴らしいヴェルディが聴けるとは思わなかった!

いや~、いい演奏会、いい一日でした。家に着いたら、我が家のアホ猫が「フニャ~」と迎えてくれました(^o^)/



(*):作曲家の木島由美子さんのブログ~「うにの五線ノートから...」
(*2):演奏会後のファン交流会での、Tpの佐藤さんの説明によれば、バンダとは、英語で言えば「バンド」で、演出上の必要から舞台の裏や客席などに配置する楽器のことだそうです。な~るほど!
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日曜はマチネに~本日は山響ニューイヤーコンサートの予定

2012年01月22日 06時09分16秒 | 散歩・外出・旅行
お天気は下り坂のようですが、本日は待望の「山響ニューイヤーコンサート」の日です。昨日の夜に聴いた方も多いことでしょうが、当方は80代半ばの老母がおりますので、日曜の午後の公演に行くことといたしました。老母は、先月の転倒骨折が影響して、まだ右手が不自由なのです。ご本人はいたって気丈で、「まだまだ人の世話にはならん」と元気なのですが、やはり夜の一人ぼっちは避けたいところです。日中なら、何かと安心というものでしょう。

さて、本日のプログラムは次のとおり。

指揮:飯森範親
演奏:山形交響楽団
合唱:山響アマデウスコア
--
スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲
レスピーギ:リュートのための古い舞曲とアリア 第3組曲
ベルリオーズ:4部の劇的物語「ファウストの劫罰」より 「ラコッツィ行進曲」
エロール:歌劇「ザンパ」序曲
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調より 第4楽章 「アダージェット」
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂をたたえよう」
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」

「タンホイザー」と「アイーダ」から合唱付きの演奏とは、華やかですね~!
これは聴かずにいられようか!いや、聴かずにはいられない!
(反語でしたっけ?)

というわけで、日曜の午後はマチネに出かけます。

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村上もとか『JIN~仁~』第11巻を読む

2012年01月21日 06時01分39秒 | 読書
集英社漫画文庫で、村上もとか著『JIN~仁~』第11巻を読みました。TVドラマにはまり、とうとう原作のマンガまで購入してしまった、現代の脳外科医が幕末にタイムスリップする好評のシリーズです。

坂本龍馬の暗殺を阻止し、生命を助けるべく、南方仁先生と橘咲さん、福田玄孝、山田純庵、佐分利祐輔の各先生、それに橘恭太郎さんが護衛役について、一行は江戸から東海道を西へ、京都へと向かいます。当然のごとく、一行には刺客が放たれておりましたが、箱根では恭太郎さんの剣のおかげで、なんとか退けることができました。途中の宿場では、元幕府奥医師の知名度か、福田先生の治療を仰ぎたいと多数の患者が詰め掛けます。金谷の宿では、以前、埼玉川越宿で命を救うことができなかった少女とそっくりの男の子の開腹手術をすることになりますが、咲さんは少女の事件がトラウマとなり、冷静に立ち会えません。医学を志すものとして失格だと、一行からの離脱を申し出ますが、南方先生は自分の体験と「鬼手佛心」という言葉を伝え、励まします。

途中から船旅となり、和歌山で佐分利祐輔先生の結婚式に出席、大政奉還の報を聞きます。そして大阪に到着、いよいよ京都に向かう雪の日、刺客によって南方先生は背中を切られ、負傷してしまいます。新選組の沖田総司により助けられますが、かなりの深手のようです。咲さんは、愛する仁先生を失いたくない一心で治療にあたり、見事に手術をやり遂げます。そして、運び込まれたのが、あの「寺田屋」でした。果たして坂本龍馬暗殺を阻止できるのか?緊迫感を増しながら、舞台は京都へ移ります。新選組と薩摩藩・長州藩の両方から狙われる坂本龍馬が、自分の運命を自分の目で見たいと動くのです。



うーむ。新選組のお話はよく知らないし、薩長にも黒幕がいそうな展開は、なかなか興味深いです。残りはあと二巻。終わるのがもったいない気分です(^o^)/
ちなみに、写真はえらくいい男に描かれていますが、橘恭太郎さんかな?

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除雪の工夫

2012年01月20日 06時04分05秒 | 季節と行事
暖かい地方では、たまに雪が降ってもすぐに融けてしまいますので、あまり実感がわかないかもしれませんが、雪国では除雪が大仕事で、費やすエネルギーは膨大なものがあります。屋根から落ちる雪も、山のように積み上げてしまえば人や車の通行の妨げになりますし、毎日トラックで雪捨て場まで運搬する(これを排雪といいます)のは、費用も労力も大変です。

そこで、昔の人が考えて工夫したのが、雪を放置しても大丈夫な敷地の余裕と、雪を片付けるスペースを設けることです。建築基準法で定められた隣家との余地スペースは全国共通のようですが、雪国では屋根から落ちる雪の問題を想定しておかないと、紛争のもとになる場合も少なくありません。「ど」がつくほどの田舎にある我が家は、幸いにそれほど豪雪地帯というわけではありませんが、自宅の裏の隣家との境界までは一間(1.8m)の余地があります。当地では、これぐらいあれば、屋根からの落雪が隣家の敷地に侵入して構造物を破壊するというような事態は避けられますし、放置しておけば春になれば融けてしまいます。また、雪を片付けるスペースとしては、庭の植木の間の空間を利用します。スノーダンプで雪を運び、足で踏み固めて坂にして、どんどん高く積み上げていきます。孫たちが遊びに来たときは、ここからそりで滑り降りる遊び場になったものでした。

こんなふうに、昔の先祖が工夫したことは、もちろん有効で意味のあるものですが、自動車の保有を前提にした除雪の工夫は、現代の我々が考えなければいけないものです。流水で消雪する構造になっている家もあります。我が家では、車が通る分の通路は除雪機で吹き飛ばしてしまいます。いささか爆音がうるさいのですが、降ってすぐのふわふわ雪のうちに吹き飛ばしてしまうのが、どうやらいちばん効率的なようです。

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枕元のラジオ付きライト

2012年01月19日 06時02分52秒 | Weblog
3.11以降、感じることですが、日本列島の近辺はなんだか活発な活動期に入っているみたい。東南海地震の可能性や、山形・福島県境の地震回数の増加など、あまりうれしくない報道が続きます。

これまでの大きな余震は日中に起きましたので、停電になっても外の明るさで対処することができましたが、そう都合良くばかりはいかないだろうと、夜中に停電したときのことを考えます。まずは、明かりが必要です。安全が確認できたら、次は暖房かな。こちらは、電気不要のクラシックな「石油ストーブ」がありますで、なんとかなるでしょう。そして、情報がほしいところです。電池で動くラジオが中心になります。懐中電灯とラジオの役割を一台でこなすのが、「ラジオライト」という製品。この三月の地震の際に活躍した古い製品(*)のほかに、もう一台、手回し充電タイプのものが加わりました。なんのことはない、忘年会のビンゴゲームで当たったものです(^o^)/



製品の出自はともかく、これが枕元にあると、かなり安心できます。実は、前夜に飲みすぎて、夜中にトイレに起きたりするときも便利だったりします(^o^)/



(*):巨大地震と停電で役立ったもの~「電網郊外散歩道」2011年3月
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山形弦楽四重奏団第42回定期演奏会でハイドン、グラス、ベートーヴェンを聴く

2012年01月18日 06時03分33秒 | -室内楽
ちょうどアレルギー性副鼻腔炎の薬がなくなりそうでしたので、早々と休みをとって通院を済ませ、山形市の文翔館にかけつけました。幸いに雪は止み、道路は黒くアスファルト面が出ています。久しぶりにプレコンサートに間に合いました。今日は、茂木智子さんと菊地祥子さんのお二人によるヴァイオリンの二重奏で、フランスの作曲家ルクレールの「二つのヴァイオリンのためのソナタ第2番」です。3つの楽章からなる曲で、茂木さんのヴァイオリンを菊地さんが追いかける?形で始まる、チャーミングな曲でした。

そして、当夜は今井東子(はるこ)さんの初プレトークでした。山形の冬の寒さに対応してか、黒い長袖の上衣とロングスカートのドレスで、メガネの奥にキラリと知性が光ります。今回の曲目について、プログラムノートを見ながらの説明でした。ハイドンは、均整のとれた曲、というイメージだとか。同感です。P.グラスの「MISHIMA」は、死に向かうおだやかな面も感じられるとのこと。ベートーヴェンは、聴覚異常が出てきていた時期にもかかわらず、そんな気配は出ていないことに、強い精神力を感じる、とのこと。とてもわかりやすい説明でした。少しはずかしそうで、比較的前の方に座ったのでよく聞こえましたが、客席の一番後ろのお客様には聞こえたかどうか、ちょいと心配になりました。

さて、第1曲めは、ハイドンの「弦楽四重奏曲ホ長調Op.17-1」です。
第1楽章:モデラート。第1ヴァイオリンが美しく伸びやかな旋律を歌い、第2ヴァイオリンとヴィオラ、チェロが響きを加える形や、二本のヴァイオリンの重奏、あるいはヴィオラも加わって、などの多彩な響きとリズムを堪能します。安心して聴けるハイドンの音楽ですが、第1ヴァイオリンはけっこう難しそうな印象あり。
第2楽章:メヌエット。基本的に明るく楽しい音楽です。二曲目にメヌエット?と変な気もしますが、まあ、固いことは言わないことに(^o^)。なにせハイドンさんは、さまざまな楽曲の形式を作った張本人なのですから(^o^)/
第3楽章:アダージョ。とても印象的な哀愁の音楽。とても美しい音楽です。今井さんのプログラムノートによれば、当時はやっていたオペラやオラトリオの「シシリアーノ」の形式をとるそうな。その今井さんの第2ヴァイオリンの細かい動きの音が、繊細に響きます。
第4楽章:フィナーレ、プレストで。二本のヴァイオリンから始まります。時折転調をまじえながら、充実したフィナーレです。

お客さんの入りは、そうですね、いつもよりも少なめでしょうか。厳冬期、有名曲を含まないプログラムの平日の室内楽演奏会ですので、まあやむを得ない面があります。P.グラスなんて、「誰?それ。」なんて感じでしょう。私の場合、珍しい曲目の場合は、この次という機会はない!とばかり出かけるようにしていますが(^o^)/



さて、そのP.グラスの弦楽四重奏曲第3番「MISHIMA」は、映画「MISHIMA」の音楽をもとにして弦楽四重奏曲に再構成したものだそうです。MISHIMAとはもちろん三島由紀夫のことです。この事件のことは、多少の記憶がありますが、ずいぶん違和感があったなあ、という程度のものでしかありません。三島由紀夫の良い読者ではありませんでしたし、もちろんこの映画も観たことはありません。さてどうか?
第1楽章、1957:Award Montage, 鎮魂と回想でしょうか。第2楽章、November 25-Ichigaya, ごく短い心象風景か。第3楽章、Grandmother and Kimitake, キミタケというのは三島由紀夫の本名だそうです。(知らなかった!) 威厳のある祖母の力か、ヴァイオリンらしい高音がほとんど登場せず、中低音のみで表されます。暗い印象、抑圧のイメージでしょうか。大人になってまでバアちゃんのトラウマってのも、なんかヘンですけどね~(^o^)。第4楽章、1962:Body Building, ヴィオラとチェロから始まり、はじめは中低音で表されますが、やがてヴァイオリンの高音も加わり、負荷がかけられる様子でしょうか、思いがけない中断で終わります。第5楽章、Blood Oath, 次第に昂揚する血の誓い。同様にプツッと終わります。第6楽章、Mishima/Closing, リズムの執拗な反復を特徴とする曲の中で、旋律らしいものが登場します。うーむ、執拗な反復からなるミニマル・ミュージックの手法による音楽は、たぶん映画には効果をあげたことでしょう。

ここで休憩です。先ほどの「MISHIMA」の音楽の後、若いベートーヴェンの音楽がどういうふうに聞こえるか、興味津津です。たぶん、すごく魅力的にきこえるだろうなあ、というのが予想。いや、評価する・しない ではなく、そういうタイプの音楽表現、ということです。

そのベートーヴェン、弦楽四重奏曲第5番、イ長調Op.18-5です。
第1楽章:アレグロ。第1ヴァイオリンが活気を持って登場します。ここは、いかにも若々しさが感じられます。ハイポジションの音程が難しい今日のハイドンと比べて、第1ヴァイオリンの難しさは同等と感じますが、他のパートは格段にベートーヴェンの方が充実しています。とくに、私にとってはチェロの役割の増大がうれしいところ。楽器としての進歩や、奏法の進歩もあったのかもしれません。四人が一緒に奏するときのリズム、息の合い方は、さすがに三回目の定期演奏会ならではと思います。
第2楽章:メヌエット。2本のヴァイオリンから。ヴィオラが加わり、チェロがそっと寄り添います。ハイドンよりも無理のない音域でヴァイオリンが歌いますので、安心感があります。ベートーヴェンは、アンサンブルの点でぐっと密度が増した感じです。
第3楽章:アンダンテ・カンタービレ。主題は甘くロマンティックなものではなくて、むしろのどかで開放的な感じのものです。これが変奏されていきますが、チェロの伸びやかな音が好ましい。ヴァイオリンがゆらゆらと、あるいはのびのびと奏でられ、ヴィオラが響きを補強します。ちょいとベーさんとは思えないところがあるアンダンテ・カンタービレ。多彩な変奏の展開と見事なコーダです。
第4楽章:アレグロ。速めのテンポで、四人がほとんど同等の重要性を担う、緊密な響きとアンサンブルの世界です。たぶん、ハイドンのようにアマチュア演奏家(貴族たち)が加わることも想定して易しめに書くのではなく、四人の演奏家の技量を前提に作曲できる点で、ベーさんは恵まれていたと言うべきでしょう。明朗な音楽の世界です。

うーん、やっぱり若いベートーヴェンの音楽はいいなぁ!Op.18の6曲は、第1番を筆頭に、どれも魅力的で見事な作品ばかりです。

アンコールは、そのベートーヴェンの第13番から、ゆっくりしたテンポで演奏されるカヴァティーナです。緊密で内省的で充実した響き。中年~初老の孤独な男の心情を思います。



次回の第43回定期演奏会は、4月28日(土)、18時45分開演予定とのこと。プログラムは、シューベルトの弦楽四重奏曲第13番イ短調「ロザムンデ」、壺井一歩「弦楽四重奏曲第2番」、ハイドンはお休みして、林光さんの弦楽四重奏曲「レジェンデレゲンデ」という予定だそうです。早々と前売券を購入してしまいましたが、予定が入らないことを祈りたいと思います(^o^;)>poripori
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鬼塚忠『カルテット!』を読む

2012年01月17日 06時05分32秒 | 読書
昨年の暮れに書店に平積みされていた河出文庫、鬼塚忠著『カルテット!』を読みました。著者は、陳昌鉉著『海峡を渡るヴァイオリン』の共著者で、そういえばどこかに記憶があるような気がします。この『カルテット!』は、2012年に映画が公開されるそうで、「のだめカンタービレ」同様に、私が知らないだけで、世の中では大いに話題になっている作品なのでしょう。

中学生ながら、そのヴァイオリン演奏で将来が期待されている、弟の開。弟の才能に押され、やや不良少女方面に逸脱ぎみの目立ちたがり姉さんの美咲。そして音楽大学で恋愛結婚をしたはずなのに、今や離婚寸前の妻ひろみと夫の直樹。この四人の家族からなる永江家の再生を図るため、家族でカルテットを組むのです。脇役としては、開がひそかに憧れるヴァイオリンの千尋先生や、レストラン<かのん>のオーナー、直樹の音大時代の同級生でライバルだった北原、実力者の指揮者・重松悟など、多彩な顔ぶれです。

ちなみに、カルテットの編成は、父・直樹(ピアノ,編曲)、母・ひろみ(チェロ)、姉・美咲(フルート)、弟・開(ヴァイオリン)という編成です。こういう編成で演奏できるように編曲する、父・直樹の才能と力は、あんがいスゴイのかもしれない、などと思いました。

たぶん、これはヤングアダルト向けの小説なのだろうなぁ。物事はこんなに都合よく簡単には進まないよ、などと思うのは、ヲジサンの余計なお世話なのでしょう。映画になったら、若々しい出演者たちや活力ある音楽などを楽しむことができるはず。実際に音楽が聴けるのは、映画ならではの特権です。映画が公開されたら、ぜひ観てみたいものです。

(*):陳昌鉉『海峡を渡るヴァイオリン』を読む~「電網郊外散歩道」2008年2月

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