電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

万年筆のインク補充をしてボールペンのリフィル等を購入した

2023年01月30日 19時45分02秒 | 手帳文具書斎
先日、愛用の万年筆プラチナ社の#3776ブルゴーニュ(F)のインクを補充しました。プラチナ古典ブルーブラックです。インクボトルからコンバータで吸い上げ、インクフローは順調です。



併せて、2023年のインク補充記録のための表計算ワークシートを複写・作成し、日付を入力しました。



昨年は計25回のインク補充でしたが、今年は何回までいくでしょうか。

それと、先日ボールペンのリフィルとリングノートを購入してきました。ゼブラのサラサクリップ用の替え芯(リフィル)とコクヨのダブルリングノート(A5判、50枚)です。




ボールペンの替え芯を購入するのはしばらくぶりです。色はブルーグレーとセピアブラックの 0.5mm 芯です。いずれも、もうすぐインクがなくなるブルーブラックとブラウンに類似の色で、少し変わった雰囲気の色合いを楽しもうという魂胆。ノートは格別の使いみちは決まっていないのですが、いろいろな種類のノートを保存しておくと、いざというときに役立つという経験則からです。

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冬用の長靴を更新する

2023年01月30日 06時00分26秒 | 季節と行事
12月にどさっと積雪があったものの、その後はあまり強烈な大雪とは言えず、むしろ例年よりも少ない積雪量で推移しています。しかしながら降れば雪かきはしなければいけません。実は我が家の除雪機のエンジンがかからない。どうやらバッテリーが寿命のようで、ただいま販売店に頼んで注文してもらっています。当然のことながら、その間の除雪は人力です。

冬用の長靴を履いて、スノーダンプや雪かきスコップで除雪作業をしていますが、なんだか靴下が濡れるようです。おかしいと思って調べてみたら、長靴の側面のゴムが劣化し、切れてしまった箇所があるようなのです。考えてみれば、平成の声と共に購入したものだったはず。それならば当然のことで、むしろ今までよく持ちこたえたものでしょう。思い立ったら即更新、過日、お天気の良い日にワークマンに行き、冬用の長靴を物色してきました。ちょうど良さそうなものを見つけて購入して来ましたが、なかなか具合が良いです。ポイントは足首のあたりが妙に細くなっていないこと。むしろ寸胴な形のほうが、長靴を脱ぐ時にスポッと脱ぎやすいのです。

新しい長靴を履いて雪かきをするとき、5cm 程度の積雪なら人力でもなんら問題はありません。体があたたまる程度に体を動かし、リンゴをむいて食べてさっぱりし、ホットコーヒーかミルクココアを飲むのが近頃の楽しみです。

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モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」を観る

2023年01月29日 06時00分43秒 | -オペラ・声楽
真冬の土曜日、1月28日の午後2時から、山形市のやまぎん県民ホールでモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」を観て聴いてきました。宮本亜門演出による二期会公演です。午後2時からの公演なので、午後1時前に出ないと駐車場が満車になりそうなので12時半すぎに出かけたのですが、昼に飲食した分だけ水分が多かったらしく、到着してすぐにトイレにかけこみました。おかしいな、こんなにトイレが近くないはずなんだけれど。



今回の席は、体調に自信がなく、だいぶぎりぎりになってから購入したので、3階のA席となりました。でも比較的前の方ですので、ステージ全体がよく見えますし、山響こと山形交響楽団が演奏するオーケストラピットの中もかなり見えます。手前の列の様子はわからないのですが、指揮台のすぐ脇にチェンバロがあり、左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンの対向配置、正面奥にコントラバスが2と、弦楽セクションはやや規模を縮小した形のようです。でも、Fl(2), Ob(2), Cl(2), Fg(2) の木管群と Hrn(2) はステージ左側、tp(2) は右側に配置されているようです。残念ながら、ティンパニはどこにあるのかみつけられませんでした。

指揮者の阪哲朗さんが登場、「フィガロの結婚」序曲が始まると、やっぱり心が浮き立ち、ワクワクします。オペラの序曲は、オペラの始まりに期待を持たせるのが本来の役割なのだと実感します。
第1幕が開いて、伯爵の召使いフィガロと伯爵夫人の侍女スザンナが、伯爵からいただくことになった新婚の部屋を測っている場面。スザンナは自分が目当てと伯爵のねらいを指摘し、フィガロはそうはさせないと息巻きます。女中頭のマルチェリーナはフィガロに横恋慕、医師のバルトロを巻き込んでなんとかフィガロをものにしたい。ケルビーノは、まあねぇ、あちこち引っ掻き回す役どころだからねぇ(^o^)/
このへんが第1幕ですが、大変、第1幕と第2幕の幕間にまたトイレに行きたくなってしまいました。マズイ! 急いでトイレに駆け込んだものの第2幕の始まりには間に合わず、廊下のモニターで伯爵夫人の登場とケルビーノのアリアを聴く羽目に(^o^;)>poripori
幸いに、スタッフの方の機転でタイミングをみて最後列の席に入れてもらい、残りの第2幕を観ました。印象的だったのは、伯爵が銃を持って伯爵夫人にケルビーノと浮気をしたと脅す場面。台本では金槌と釘抜きになっているはずですが、銃とは驚きました。たしかに、武器と暴力を背景にした貴族(伯爵)の権力の拠り所がよくわかり、生々しい描き方だと感じます。決して上っ面だけの言葉のやり取りではないのです。

第2幕が終わり、休憩時にようやく本来の席に戻りました。ステージ前を眺めていると、オーケストラピットに近づいて興味深く眺める聴衆の姿が印象的。若い人が多いようで、好奇心が微笑ましく好感が持てます(*1)。

第3幕は、伯爵夫人とスザンナが謀略(^o^)をめぐらす場面からです。逢引を誘う偽りの手紙を伯爵に届けるのですが、一方でマルチェリーナとバルトロによる「借金返済か結婚か選べ」計画は、フィガロがマルチェリーナの息子であることが判明して頓挫、伯爵はスザンナからもらった偽の手紙に舞い上がってしまいます。
第3幕と第4幕の場面転換は、幕を降ろさずに装置を動かすだけでスムーズに行われ、このあたりは演出と大道具の勝利でしょう。最終幕は、夫婦や恋人たちがお互いに疑い、嫉妬し、怒りますが、伯爵夫人に扮していたのがスザンナだとわかり、伯爵が夫人に謝罪する場面で、あの素晴らしい和解の音楽が流れるのです。ドタバタ喜劇にはお約束の唐突な和解ではありますが、その音楽は素晴らしく、演奏も歌も無類にステキ! 「もう飛ぶまいぞこの蝶々」や「恋とはどんなものかしら」等の有名アリアよりも、このシーンが一番お気に入りですね(^o^)/

なお、今回の出演者は、以下の皆さんでした。

アルマヴィーヴァ伯爵:大沼 徹
伯爵夫人:髙橋絵理
スザンナ:種谷典子
フィガロ:萩原 潤
ケルビーノ:小林由佳
マルチェリーナ:石井 藍
バルトロ:北川辰彦
バジリオ:高橋 淳
ドン・クルツィオ:渡邉公威
バルバリーナ:雨笠佳奈
アントニオ:髙田智士
花娘1:金治久美子
花娘2:金澤桃子

管弦楽は山形交響楽団、指揮:阪哲朗、合唱:二期会合唱団、合唱指揮:大島義彰です。
カーテンコールで出演者がずらりと並び、指揮の阪さんが中央に、オーケストラピットの山響の皆さんの演奏をたたえます。良かった〜。ほんとに良かった〜! 後半はトイレに行きたくなる心配もなく、安心して音楽にひたることができました。



さて、次は2月26日(日)のプッチーニ「ラ・ボエーム」だな。こちらは演奏会形式で、やまぎん県民ホール。その前に、山形テルサで2月11日と12日の山響第306回定期演奏会があります。それまでに体調を整えておかなければ。

教訓:オペラはいつもの定期演奏会よりも休憩までの時間が長い。午前中〜開演前の飲食で摂取する水分量を控えめにコントロールしておくこと。



(*1): このあたり、聴衆側と演奏側ではやや受け止め方の印象が違うようで、「クマ牧場」か「ワニ園」のクマやワニになった気がするのかもしれません(^o^)/ が、それで若い聴衆が育つと考えれば、クマさんやワニさんの奮闘もたいへん有意義なことかと愚考いたしまする(^o^)/ 〜「フィガロの結婚」〜「中爺通信」より

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セットであることの便利さ

2023年01月28日 06時00分38秒 | Weblog
ひょいと立ってメモ帳を手にするとき、Ca.Crea のリングに引っ掛けたボールペンが便利です。いちいちたくさんある筆記具の中から適当なものを選ぶ必要がないという点で、メモ帳と筆記具が常にセットであるということの手軽さ、便利さを感じます。



冬場には、毛糸の帽子に手袋をセットしておくのが習慣になっていますが、これもいちいち探さなくても良いという点で、冬の必需品に関する生活の知恵でしょう。ズボンを吊り下げるクリップの付いたハンガーも、スーツの上着とズボンをセットで下げておける点で便利なものです。



自動車の車検証と自賠責および任意保険の保険証などをセットにして保管すると、車検や定期点検のときなどに便利です。車検証等を入れておくポケット付きのビニルカバーも、よく考えられていると思います。その点から言えば、携帯電話にカメラをセットで付けるというアイデアも秀逸でしょう。おかげで、コンパクトデジカメというカテゴリーが存続の危機に立たされたわけですが。

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ボク、李白。ディスプレイの前がお気に入り。

2023年01月27日 06時00分09秒 | アホ猫やんちゃ猫
ボク、李白。5ヶ月になるマンチカン。最近、家の中でずいぶんあちこち出没して探検して回っている。家の中はだいぶ覚えた。まだ蔵の2階には入れてもらえない。それ以外はだいぶ見て回った。近頃のお気に入りは、ご主人のデスクのディスプレイの前。ご主人がデスクを片付けたので少し広くなっている。画面が変わるのも面白いけれど、何と言ってもマウスカーソルを追いかけるのが面白い。猫がマウスを追いかける、これは本能だと思う。



飽きたら、そのままお昼寝する。最近は、ミニコンポのアンプの上。ここはほんのり温かくて特等席だ。寝やすくっていいなあ。ちょっと音楽がうるさいのが玉にキズだけれど。

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モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」が楽しみ

2023年01月26日 06時00分30秒 | -オペラ・声楽
今週末は、県民ホールでモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」が上演されます。宮本亜門演出による二期会の公演で、長丁場ですので体調面で大丈夫か心配もありますが、やっぱり「フィガロ」は観たい、聴きたい。これまで、「魔笛」や「コシ・ファン・トゥッテ」などは生でも映像でも何度か経験し楽しんで来ていますが、「フィガロ」はポネル演出のレーザーディスクしか経験していませんので、そういう点でも新鮮です。

映画「アマデウス」では、傑作オペラなんだけど長すぎるのが欠点とばかりに皇帝があくびをする場面が挿入され、取り巻きのライバルたちに攻撃材料を与えてしまう設定になっていましたが、本来はここは平民のフィガロが貴族をやりこめるという階級的な風刺の面が攻撃されるところのように思います。そこらへんも、宮本亜門演出がどんなふうに描くのかも楽しみです。

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医者の不養生ではない、養生する暇がなかったのだ

2023年01月25日 06時00分43秒 | Weblog
新聞の訃報欄で、医師である友人の逝去を知りました。奥さんも同窓同学年なので、火葬の前にひと目会いたいと弔問に行きました。ずっと闘病中だったのは承知しており、仲良し同窓会では何度か迎えの車まで付き添ったこともありました。ある程度、いつかはと覚悟していた面もありましたが、古希を迎えてようやく一段落の時期だったのにと惜しまれます。

大学を卒業してから学士入学で医師の道に進んだ彼は、粘り強い頑張り屋でした。ある意味、その性格が災いして健康を損ねていった面もあったのかもしれません。医者の不養生というわけです。でも、それは本人の責任のように聞こえるけれど、違う面もあるのではないのか。医師の友人を何人もなくしていることから、どうしても考えてしまうのです。お医者さんは、とくに若手〜中堅の勤務医時代は、養生する暇がなかったのではなかろうか。若い時代の慢性的な睡眠不足が後年さまざまな病気につながることを思えば、過酷な勤務条件を金銭的な待遇でぼかしているだけではないのかと、どうしても思ってしまうのです。

合掌。

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ヴァンハルの作品を探して聴いてみる

2023年01月24日 06時00分57秒 | -協奏曲
昨日の山形弦楽四重奏団の定期演奏会で「オーボエ四重奏曲」が良かったヴァンハルの作品を、もう少しネットで探してみました。できれば協奏曲がいいなあということで、「Vanhal concerto」で検索。その結果、こんな曲が見つかりました。

まずは、ヴァンハルの「フルート協奏曲 ニ長調」。
Vanhal Flute Concerto in D major


続いて、バスーン2本による協奏曲。
Concerto pour 2 bassons et orchestre en Fa majeur - Jean Baptiste Vanhal


ダブルベース(コントラバス)協奏曲。こちらはわりに知られている曲みたいで、動画も多いようです。
VANHAL Double Bass Concerto


同曲のピアノ伴奏による演奏。
Vanhal Double Bass Concerto in D Major // Rinat Ibragimov, double bass


ハイドン、モーツァルト、若いベートーヴェンの時代、ボヘミア出身のウィーン古典派の音楽はこういう感じの音楽なのかと再認識。そういえば、昔、若い頃にエラート1000シリーズという廉価盤LPで「ディタースドルフ協奏曲集」なんてのを入手して喜んでいた(RE-1044)ことがあったけれど、ヴァンハルはディタースドルフに師事したこともあったらしいです。

こちらがそのLPに収録され、けっこうお気に入りだったディタースドルフのハープシコード協奏曲の第1楽章。ロベール・ヴェイロン・ラクロワによるハープシコード、クルト・レーデル指揮のミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団による演奏で、1963年のエラート録音です。
Dittersdorf: Harpsichord Concerto in B-flat major (I. Allegro vivace) - Robert Veyron-Lacroix


意外なところで意外な名前がつながる、音楽史の面白さでしょうか。

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山形弦楽四重奏団第86回定期演奏会でフィアラ、ベートーヴェン、ヴァンハルを聴く

2023年01月23日 06時00分31秒 | -室内楽
1月もすでに下旬となった日曜の夜、山形市の文翔館議場ホールで、山形弦楽四重奏団の第86回定期演奏会を聴きました。このところ、鼻炎の悪化による鼻づまりで鼻呼吸ができず、睡眠障害の日々が続いていましたが、耳鼻咽喉科を受診しようやく改善の兆しが見えてきた今日この頃です。さすがに運転時に一瞬意識が途切れる事態はなくなりましたが、音楽を聴くには充分とは言えない体調です。それでも、そんなことを言っていると好きな演奏会にも行けなくなりそうで、思い切って出かけることにしました。チケットは購入しておらず、当日券を当てにしての出発です。


今回のプログラムは、

  1. J. フィアラ オーボエ四重奏曲 変ロ長調
  2. ベートーヴェン 弦楽三重奏曲第4番 ハ短調 Op.9-3
  3. J.B. ヴァンハル オーボエ四重奏曲 変ロ長調 Op.7-2
      柴田祐太(Ob, 山形交響楽団)、中島光之(Vn)、倉田譲(Vla)、茂木明人(Vc)

というものです。フィアラ? ヴァンハル? 知らないなあ(*1)。ベートーヴェンは知っているけれど、弦楽三重奏曲第4番だってそれほど有名な曲じゃないと思いますので、間違いなくマニアックの極みの選曲(^o^)/
でも、だからこそ、この機会を逃したら当地でこの曲の実演を耳にすることは二度とないだろうと思います。茂木さんのプレトークでも、フィアラやヴァンハルといった作曲家をさらりと紹介。

フィアラはチェコ出身の作曲家で、1748年に生まれ、1816年に没していますので、まるっきりハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンなどと同時代に生きた人で、貴族に仕え、オーボエ奏者、作曲家、教育者として生きた人らしい。今回取り上げているこの作品は、作曲年代などは不詳で、未発表となっていた作品を現代ドイツのオーボエ奏者が再構成し出版したものだそうです。
ヴァンハルのほうは、1739年にボヘミアに農奴の子として生まれ、1813年に没していますが、その間、村の教師兼オルガニストから音楽の手ほどきを受け、オルガンやヴァイオリン演奏などが貴族に認められて農奴の身から解放され、その後は貴族に仕えずに自立した作曲家・演奏家として活動したのだそうです。なんだか小説の題材になっていそうな話ですが、実際に音楽を聴くのはもちろん初めて。



1曲め、フィアラのオーボエ四重奏曲は、ステージ左からオーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという楽器配置です。第1楽章:アレグロ・モデラート、第2楽章:メヌエット、第3楽章:ロンド・ポコ・アンダンテ〜アレグロ。オーボエの音色を活かし、弦楽もとても聞きやすい、耳に快い音楽でした。

2曲め、ベートーヴェンの弦楽三重奏曲第4番 ハ短調 Op.9-3 は、第77回定期でも取り上げています(*2)ので、今回は再演ということになります。オーボエの柴田さんがお休みで、ステージ上は左からヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという配置。第1楽章:アレグロ・コン・スピリト、第2楽章:アダージョ・コン・エスプレッシオーネ、第3楽章:スケルツォ、アレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェ、第4楽章:フィナーレ、プレスト。冒頭のシリアスな響きからも感じられますが、作曲されたのが1797〜8年頃といいますからちょうど「悲愴」ソナタなどが作曲された頃でしょうか、若いベートーヴェンの、充実した作品のようです。

休憩をはさんで、3曲めはヴァンハルのオーボエ四重奏曲。第1楽章:モデラート、第2楽章:カンタービレ、アレグロ・モデラート、第3楽章:メヌエット、第4楽章:アレグロ。オーボエの音色もありましょうが、時に陰りを見せながらも全体として明るい親しみやすい音楽で、とりわけ終楽章の快活さは聴いていて楽しい作品と感じました。おそらく、私が知らないこういう音楽がまだまだたくさんあるのでしょうね。実演で、録音で、音楽の楽しみを長く味わいたいものです。

なお、次回の第87回定期演奏会は、4月30日、文翔館議場ホールにて、山響の河村佳奈さんを迎えてベートーヴェンの弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4 と、モーツァルトの弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465「不協和音」というプログラムの予定とのこと。年内に文翔館の改修も予定されているそうで、秋の第88回は会場が変更になるのかもしれません。

(*1): 実は2019年12月の山響第281回定期で、ヴァンハルの「交響曲ニ短調」を聴いています。
(*2): 山形弦楽四重奏団第77回定期演奏会でオネゲル、ベートーヴェン、モーツァルトを聴く〜「電網郊外散歩道」2020年10月


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冬キャベツ外葉とタマネギのスープとスパゲッティ・ボロネーゼ

2023年01月22日 06時00分05秒 | 料理住居衣服
しばらくぶりに雪が降った朝、少し前に雪の中から掘り出したキャベツが甘くて美味しいので、残った外葉を使ってスープを作りました。まず、朝食の味噌汁代わりに作った冬キャベツ外葉とタマネギのスープ。



これは、玉ネギの薄切りをオリーブ油でしんなりするまで炒めたら、小さめの一口大に切ったキャベツの外葉を加えて油がまわるまで炒め、水、コンソメスープの素を加えてひと煮立ちさせ、ふたをして弱火でおよそ10分ほど煮ます。塩コショウで調味してから器に盛り、粉チーズを振って供します。

キャベツの外葉は固くてもっとモソモソするのかと思いましたら、雪の中から掘り出したせいか、意外にやわらかで、充分に美味しく食べられました。芯の部分を薄切りにして、あらかじめレンジで2分半ほど加熱しておいたのも良かったのかもしれません。




やや量が多かったのか、少し残ってしまいましたので、お昼にトマトジュースを足して塩コショウで味をととのえ、トマト風味のスープにして、スパゲティ・ボロネーゼ(*1)と組み合わせました。妻も「美味しい」と高評価、ただしスープの見た目はどう贔屓目に見ても色が悪いです。これは、くたくたになったキャベツ葉を引き上げ、スープだけにしたほうが良かったかも。



味はすっかり出ているわけなので、見た目重視でスープだけにして供するのも「あり」ですね〜。

(*1): 「スパゲッティ・ボロネーゼ」と「リンゴとキュウリと人参のサラダ」を作る〜「電網郊外散歩道」2021年10月

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NHKニューイヤーオペラコンサート2023を録画で楽しむ

2023年01月21日 06時00分03秒 | -オペラ・声楽
今年のお正月は、なんだか鼻づまりで調子が悪く何事も中途半端で、せっかく楽しみにしていたNHKニューイヤーオペラコンサートも録画にまかせてしまいました。以前、購入していたブルーレイのレコーダーをタイマー録画で利用することができ、その点では宝の持ち腐れにならずに良かったのですが、しばらくぶりに安心して鼻呼吸ができ、夜も比較的よく眠れるようになったのですから、今日は録画を再生してみようという気になりました。リビングのテレビを外部入力に切り替え、ブルーレイ・レコーダーのハードディスクからNHKニューイヤー・コンサート2023の録画ファイルを呼び出して再生してみましたら、音声はテレビのものですので今一つですが、映像があるとやっぱりオペラは助かります。



今年は司会が宮本亜門さんと久保田祐佳アナウンサーで、指揮は山響常任の阪哲朗さん。いつものように音楽を楽しみましたが、やっぱりお正月気分で楽しむのとはやや違って、なんだか気の抜けたビールを飲んでいるみたいな気分になってしまいます。ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」から、ロドリーゴとカルロの二重唱の場面などは、やっぱりいいなあと見入ってしまうのですけれど。



なにはともあれ、健康で音楽が楽しめるのが一番です。今年も元気で演奏会に出かけられるように、まずはたびたび鼻をかまないと鼻呼吸が不安定なこの鼻づまり状態をなんとか回復基調にのせたいところです。

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まんさくの花が咲いた と

2023年01月20日 06時00分53秒 | 季節と行事
職場の同僚の某氏より、マンサクの花をいただきました。おやおや、例年ならば2月〜3月に咲く花かと思いますが、時ならぬ1月の暖かさで、もう咲いてしまったのでしょうか。手前の一輪挿しにさしてあるのがそれです。

詩人の丸山薫(*1)が山形県の西川町岩根沢に疎開し、国民学校の代用教員をしていましたが、そこで「まんさくの花」という詩ができます。

まんさくの花が咲いた と
子供達が手折って 持ってくる
まんさくの花は淡黄色の粒々した
目にも見分けがたい花だけれど

まんさくの花が咲いた と
子供達が手折って 持ってくる
まんさくの花は点々と滴りに似た
花としもない花だけれど

山の風が鳴る疎林の奥から
寒々とした日暮れの雪をふんで
まんさくの花が咲いた と
子供達が手折って 持ってくる

学生時代、教育学部の先輩から、この詩をどう読むかと試されたことがありました。今思えば、言葉にされたもの(詩)の中に根拠があるものならば良いけれど、読み手の主観で想像というか妄想というか、さまざまなことを子供に言わせることをどう思うか、ということだったのだろうと思います。

あれから半世紀、私の家の近所で、実際にまんさくの花が咲いているのを身近にみるのは稀です。今回は職場の同僚の風流心のおかげで、少々気の早い一枝を手にしました。詩人は「花としもない花だけれど」と逆説的にうたったわけですが、季節の変化が、早春の風情が感じられる花です。この週末から今季一番の寒波が襲来するそうですが、これを乗り切ればまた一段と春は近づくことでしょう。通勤の皆様の無事をお祈りいたします。

(*1): まんさくの花が咲いた〜ブログ「平方録」より



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青虫に丸坊主にされたキャベツは今、雪の中で

2023年01月19日 06時00分41秒 | 週末農業・定年農業
昨年の9月に植え付けたリーフレタスは、ずいぶん食べたものの、全部は食べきれずにやがて冬が来て12月の大雪で雪の中に埋もれてしまいました。ところが、1月の暖かさで雪がどんどん融けてしまい、見てみたらリーフレタスの緑がわずかに顔を出しています。せっかくなので、掘り出して食べよう。



そういえば、植え付けてすぐに寒冷紗をかけなかったために、モンシロチョウの青虫にやられて丸坊主にされたキャベツですが、そのご芯の芽が大きくなり、ある程度の枚数は葉が成長していました。結球はしないだろうと思っていましたが、どうなっているのか雪をどけてみたら、なんと、小さいけれど少しは葉が巻いているようです。雪の中で糖分を蓄えているでしょうから、これも食べてみることにしよう、と掘り出してみました。



先年の、分厚い雪の中から掘り出す大変さに比べれば、まるで雲泥の差です。さて、何して食べようか。

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鼻水の成分と役割は〜正しい鼻のかみ方を初めて知る

2023年01月18日 06時00分15秒 | 健康
ひどい鼻づまりで何日も眠れず悩んだ年末年始でしたが、1月も半ばを過ぎ、ようやく鼻呼吸ができるようになってきました。睡眠時間も4〜6時間は連続して眠れるようになり、運転時に意識が途切れるような危険からは脱することができたようです。そこであらためて感じたのは、らくに呼吸できることの価値と、もう一つ、これまで正しい鼻のかみ方を習ったことがない、ということでした。今はネットにさまざまな情報がありますので、「正しい鼻のかみ方」等で検索してみました。信頼できる情報としては、主として耳鼻科のお医者さんのページを参考にし、関連の知識にも興味津々です。

例えばこのページ。動画で説明してくれます。後半は医院の宣伝が入りますが、前半の「正しい鼻のかみ方」はとてもわかりやすいです。主な内容は次のとおり。

  1. 片方ずつ鼻をかむ  片方の小鼻を押さえて開いている方で鼻をかむ。
  2. ゆっくりかむ    口から大きく息を吸って、少しずつ息を出して鼻をかむ。
  3. 少しずつかむ    ゆっくり、少しずつ、優しくかむ。
  4. 最後までかみきる  途中で残さず最後までかむ。

一方で、悪いかみ方はこんなふうだそうで、心当たりがある(^o^;)>poripori

  • 両方の鼻を一緒にかむ  左右の鼻を一度にかむと、細菌やウイルスが含まれている鼻汁が鼻の奥に追い込まれ、副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)になることがある。
  • カまかせにかむ  鼻の中が傷ついて鼻血が出たり、耳が痛くなることがある。
  • 中途半端にかむ  鼻汁が残ると、その中で細菌やウイルスが増えてしまう。
  • 鼻をほる   鼻くそを無理に指やティッシュでかきだすと、粘膜を傷つけて鼻血をだしたり、傷から細菌が入って感染してしまうことがある。
  • 鼻をすする  鼻汁をすすると、細菌やウイルスが含まれている鼻汁が鼻の奥に入ってしまったり、耳にまで達して中耳炎の原因になることもある。


また、このページは「鼻水」の役割や成分などを説明したものです。24時間に鼻腔粘膜から分泌される鼻水は約1Lだそうで、うち7割が吸気時の加湿に使われ、30℃、湿度70%の空気となって肺に達するのだそうです。

鼻水の成分としては、水はもちろんですが、その他に高分子糖タンパク質のムチン、これは鼻汁の粘性を決めるものでしょう。分泌型IgA、これは外界と接する粘膜組織に特有の免疫抗体の一種で、体内ではIgGの次に多いはず。リゾチーム、これは細菌の細胞壁を分解する力のある酵素だな。ラクトフェリン、これはウィルスや細菌の感染を防ぐ糖タンパク質の一種で、要するに鼻水とは感染防御の力のあるネバネバした液体、ということ。誰だ、鼻水はキタナイなどと言ったのは!

今さらながらに、鼻水の役割、正しい鼻のかみ方の重要性を認識しました。今まで、悪いかみ方をときどきやらかしていました。鼻を悪くするのもある意味で当然なことだったのかもしれません(^o^;)>poripori

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学生時代の古いノートを懐かしむ

2023年01月17日 06時00分59秒 | 手帳文具書斎
書棚の最上段に保管していた古いノートの処分を思い立ち、踏み台を使ってヨッコイショと一部をおろしてみたところ、今は半世紀以上前の学生時代のノートでした。



  • 緑のフィラーノート 高校3年当時の「物理」 万年筆、ブルーブラックで書いている。このノートは前に一度記事にしたことがある(*1)。
  • B5判のレポート用紙 大学生協ブランドのレポート用紙(コクヨ製品)
  • 初代キャンパスノート 大学時代の卒業研究で使ったもの。0.5mmのシャープペンシルで書いている。
  • 生協の大学ノート 実験法や背景となる理論を勉強したもの。万年筆、黒インクで書いている。



はたしてこれは処分すべきだろうか。うーむ、うーむ、うーむ。

そうだなあ、実際はもっとたくさんあったのだけれど、そのうちの一部を記念に残していたのだったはず。処分したとしても書棚にごくわずかな隙間ができるだけだろうし、他にもっと処分すべきものはあるのではなかろうか。うん、そうだ、研究者を目指していたけれど、原爆症に由来すると思われる父の病気の始まりで大きく方向転換することとなった若い時代の努力や失意のあとを、たまに懐かしく眺めてみるのもいいものだろう。これは、もう少し残そう。

(*1): 高校生の頃のノート〜「電網郊外散歩道」2016年4月

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