電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

7月豪雨に関連してキラリと光る報道と人々

2020年08月03日 06時01分38秒 | Weblog
先の7月豪雨では、山形県内でも大きな被害が出ました。地元紙「山形新聞」をはじめとして、このところ毎日の報道にはキラリと光るニュースがあり、人々の姿に勇気づけられます。

例えば、「早めの避難 けが人なし 最上川氾濫の大石田町」というNHKニュース(*1)では、同じ「日本三急流」の一つ熊本県の球磨川で大きな被害が出ていたことを前提に、過去に例のない予測データに「空振りでもかまわない」と役場が早めに避難指示を出していたこと、地域住民の側も自主的に避難を開始していたことなどが重なり、大規模災害にもかかわらず犠牲者が一人も出なかったことがとりあげられています。

また、「寒河江ダムへの流入量、過去最大 県内豪雨、防災操作で下流水位下げる」という山形新聞の記事(*2)では、寒河江ダムを管理する過程で豪雨に対応して洪水を防止するため細かく放流を調整する防災操作を行い、下流の水位を下げていたことが報道されています。これも、最上川に流入する河川のうち最大の流量を持つ寒河江川の水位が意外に増えていなかった原因の一つでしょうし、当地が大規模洪水を免れた原因でもあります。まさにナイスな判断と言えましょう。

さらに、「断水、直前で回避・県内豪雨 村山広域水道受水の複数市町、受水調整」という山形新聞の記事(*3)では、記録的な大雨で河川水に水源を依存する市町が断水の危機に直面していたとき、村山保健所を事務局として県支部と受水市町が協議して受水量を制限するとともに、蔵王ダムからの取水量を増やすことで回避した、とされています。

いずれのケースも、先の7月豪雨に関連してキラリと光る報道であり、そこに描かれる公務員等の立場にある人々の判断や努力は、地味ですが生活に直結する大きな意味があります。ともすると、テレビドラマ等では地方公務員は「権威に弱く、上にへつらい下々を圧迫する俗物」的な存在としてステレオタイプに描かれがちですが、この報道に登場する人々はいずれも自分の持ち場で本領を発揮したケースでしょう。あらためて、すごいぞ、山形県(^o^)/

(*1):早めの避難 けが人なし 最上川氾濫の大石田町〜NHKニュース
(*2):寒河江ダムへの流入量、過去最大 県内豪雨、防災操作で下流水位下げる〜山形新聞オンラインより
(*3):断水、直前で回避・県内豪雨 村山広域水道受水の複数市町、受水調整〜山形新聞オンラインより
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「食を軽視した過去の教訓」の指摘

2020年07月16日 06時01分29秒 | Weblog
7月4日付けの山形新聞の「マルチアングル」という土曜コラムらんに、同社の論説委員の鈴木雅史さんによる「食を軽視した過去の教訓」という文章が掲載されていました。これは、「新型コロナと文明」という大型連載でフランスの思想家ジャック・アタリ氏(*1)が示していた、現在の危機を乗り越えた先に起こるであろう「六つの重大な転換」に関連して、「命を守る経済」へのシフトを重視する点に共感するものです。

緊急時、暮らしに欠かせないものが不足するとどうなるか、マスクを求めて店に行列を作った記憶が生々しい方も多いだろうとしながら、特に農業に注目し、非常事態に政治が対応できなかった場合に生じた食料危機について内外の歴史を振り返るものでした。例えば江戸時代、天明3年の仙台藩の飢饉は、借金のために領内のコメを都市に運んで売りさばいたところへ襲った大凶作によるものでしたし、第一次世界大戦時のドイツで非戦闘員76万人が餓死した惨状も根底には同じ構造が潜みます。当時のドイツ国民も、中世ならばいざしらず20世紀にもなって、まさか餓死する運命とは思わなかったでしょう。では、今はどうか? と静かに問いかけるものです。

新型コロナウィルス禍の中で、いくつかの国が穀物や食料の国外への移動を禁じた報道が複数ありました。国際政治は冷酷なのだなと感じ、ふいに、大量の難民がA地域からB地域へと移動し、不安定化が次々に連鎖していく状況を想像してしまいました。幸い、最悪の想像は実現しませんでしたが、マスクが不足すれば手作りすることで対処できるけれど、食料が不足すれば代用できるものはありません。さすがに「パンがなければお菓子をお食べ」というわけにはいかないでしょう。たしかに、平時にはスーパー等で「買ってくればすむ」ものではありますが、いざというときのための備えは政治の課題であるとともに、私(たち)自身の課題なのかもしれません。そう考えると、楽しみが主体の定年農業・週末農業も、実は大きな意味の一環なのかもしれないと思えてきます。

(*1):健康や衛生(医療)、農業(食料)、教育、研究、国土整備、デジタル、治安、物流(流通)、クリーンエネルギーなど技術革新、メディアなど、誰かの役に立つ「利他的な共感のサービス」こそが、より良い社会に導くとする主張は説得的です。

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年金の在職停止の通知が届いた

2020年07月09日 06時04分37秒 | Weblog
この春から、育休代の助っ人として再び勤め人生活になっておりますので、期限付きの雇用ではありますが、相応に給料をもらっています。制度上、年金額と給与月額の合計が一定額を超えると、在職停止と言って年金額は減額されます。このほど、四月に遡って減額するとの通知が入りました。自ら望んだわけでもないのに、働けば働くほど年金額が減るのは、少々憮然とする思いはあります。が、健康で働いて税金を納め、各種保険料を負担できるのは、よく考えれば幸せなことなのかもしれません。それに、来年、今の助っ人の仕事をやめて年金生活に戻る時、前年の所得に対してバーンと税金がかかることを考えると、まあ、ほどほどに減ってくれる方が良いのかもしれず、微妙なところです(^o^)/



ところで、税金等がもとになり、様々な社会保障の制度が構築されていることは、ありがたくまた素晴らしいことだと思いますが、一方でコロナ対策の大盤振る舞いの連発は、今後、税金が増えるのだろうなあ。官僚が天下る企業が税金にたかる構図は、だいぶ昔、なにかの小説で読んだような。はて、何だったろう?

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東洋経済新報社の「住みよさランキング」2020年版の変更点

2020年07月06日 06時01分36秒 | Weblog
東洋経済新報社が各種公的指標をもとに作成し発表する「住みよさランキング」は、様々な都市の「住みよさ」を数値化しようという試みのようですが、これまではどうも北陸や東北地方の日本海側など、豪雪地帯の都市が住みよい街にリストアップされるという傾向があり、生活実感との乖離が感じられて、なんだかなあとあまり感心しませんでした。担当したのは東洋経済「都市データパック」編集部の濵野沙耶(はまの・さや)さんという千葉県生まれの方のようで、やっぱり「雪国でない人の発想」だろうという予想(*1)はズバリ的中(^o^)/

それはそうと、「生活実感との乖離」の原因として考えられるのは、

  • 積雪量など自然環境要因が考慮されていない
  • 持ち家で1人あたり居住面積が高いと高得点になるため、人口減少地域ほど有利になる

あたりではないかと思っていました。

2020年版では、このあたりが改善され、「持ち家率」などの指標が削除されたほか、「最深積雪量」や「人口当たり法人市民税」が加わったようで、これまでの順位とはだいぶ変わっています。例えば山形県内では、

第57位 東根市
第63位 天童市
第157位 新庄市
第248位 山形市
第277位 寒河江市

などという結果(*2)です。これは、人により評価は様々でしょうが、まあ、大きく見ればある程度は納得できる面があります。とくに県内トップの東根市は、県内では最深積雪が少ない地域であり、全国有数のサクランボ等の果樹生産高や県内で二番目に多い工業製品出荷高などから「人口あたり法人市民税」が多いことなど、新たに追加された指標が影響したのであろうと思われます。

ただし、「1人あたり」から「1住宅あたり」に居住面積の指標が変更されましたが、人口が減少し独居老人が増加し続けている地域が「豊かで快適である」とカウントされる傾向は変わっていません(*3)。大都市部で居住面積が重要なプラスの指標であることはそのとおりでしょうが、人口減少地域では独居老人が増加し続けていることを思えば、必ずしも居住面積がプラスの指標とは言えないと思います。むしろ、「居住面積×高齢化率を反映する数値」のような指標にしたほうが、より現実に近づくのではなかろうか。
まあ、素人の勝手な判断ですので、当てになるかどうかは疑問ですが(^o^)/

(*1):東洋経済新報社の「住みよさランキング」は雪国でない人の発想では〜「電網郊外散歩道」2016年6月
(*2):東根市、住みよさ県内一 20年全国ランキング57位〜山形新聞オンライン6月30日付け
(*3):「住みよさランキング2020」全国総合トップ50〜東洋経済オンライン

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昨日で一年の半分が過ぎた。

2020年07月01日 06時01分40秒 | Weblog
昨日は6月30日、この1年の半分が過ぎたことになります。お正月には「中華おこわ」を作り、娘夫婦と孫たちにごちそうした(*1)のでしたが、あの頃は「コロナ」の「コ」の字もなかったはず。その後、よんどころなく育休代を引き受けることとなり、生活が一変しただけでなく、新型コロナウィルス禍の襲来で世の中がずいぶん様変わりしてきています。うーむ、この半年は何だったのだろう。なんだか時が過ぎていっただけのような感もありますが、コロナにも他の病気にも感染せず、まずは健康で暮らせたことに感謝すべきなのでしょう。



老母、少々くたびれたらしく、昨日は寒気がすると医者に行ってきたそうで、ここ数日は食欲もなく、おそらく栄養不足ぎみなのでは。一緒に付き添ってくれた妻の話では、2時間ほど点滴をしてもらってきたとのことで、お医者さんの診たても同様なようです。

(*1):暮れからお正月の料理〜「中華おこわ」と「レンコンと手羽元のスープ」〜「電網郊外散歩道」2020年1月

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実現できそうにないときほど、やけに具体的な計画を立てる

2020年06月25日 06時01分32秒 | Weblog
個人的な経験によれば(^o^;)、どうにも実現できそうにないような状況のときほど、やけに具体的で詳細な計画を立てたりするものです。例えば、学生時代で経済的な裏付けなど何もないのに、オーディオ雑誌等を見て憧れた機器で「理想的な」オーディオシステムを計画したりするのは、まさにそのような例でしょう(^o^)/

また、けっこうな日数の海外旅行中に日本食に憧れて、帰国したらアレとアレとアレも組み合わせて、こんな献立で食べたいものだ、などと計画したり、今なら助っ人の仕事と週末農業のダブルワークに多忙なものだから、逆に時間ができたらあれもしてこれもして、とリストアップしたりします。まさしく、実現できそうにないときほど、やけに具体的な計画を立てるものだという好例でしょう。

「取らぬたぬきの皮算用」ということわざがありますが、まさにこういうことを言うのだろうとは思いつつ、やっぱり考えてしまうのは、それだけ切実な現実がある、ということなのでしょう。

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少しずつでも前へ

2020年06月08日 06時01分27秒 | Weblog
新型コロナウィルス禍のため、ずっと定期演奏会が中止となり、残念に思っていた山響こと山形交響楽団の演奏会が、無観客ライブ配信の形で計画されているとのことです。山響ホームページの案内(*1)によれば、6月13日(土)、19時から、クラシック専門生放送プラットフォーム「カーテンコール」にて配信予定とのこと。以下、同記事よりの引用です。

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《 #山響ライブ 第1弾》
日時:2020年6月13日(土) 19時開演予定
指揮:阪 哲朗・村川千秋
曲目:
〈金管&打楽器ステージ〉
・J.ウィリアムズ:オリンピック・ファンファーレ 
・ブルックナー:正しき者の唇は知恵を語る WAB 30 
・H.リンドバーガー編:悪魔のギャロップ
・H.リンドバーガー編:セルからモースへの結婚行進曲

〈木管ステージ〉
・R.シュトラウス:セレナード 変ホ長調 Op. 7

〈弦楽ステージ〉
・チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op. 48  
・シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ JS 34b 
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ふーむ、演奏者どうしの間隔を取るために、金管&パーカッション、木管、弦楽と、セクションごとにプログラムを組んでみたのでしょうか。逆に、通常の定期演奏会では珍しいスタイルです。指揮が阪さんと村川さんのお二人というのも興味深いです。このような形でも着実に演奏会が行われ、やがては新ホールなどで盛大に演奏会が行われる日を夢見て、土曜の夜は PC-audio の前に座って開演を待ちたいと思います。

ところで、前回のライブ配信(*2)では、初めての試みのため楽団のホームページから入ろうとした方が多かったようで、山響のサーバーがダウンするという事態が発生したそうです。定期会員以外にも実に多くの人が一気にアクセスしたためでしょう。ターゲット URL は分散してアナウンスする、という観点から言えば、当ブログでもお知らせしたのは意味があったとは思いますが、万年筆のインクの記事の後ろの方にちょこっと載せたのは、いささか手抜きだったなあと反省(^o^;)>
今回は、山響からアナウンスがあり次第、URL をお知らせする記事を掲載することにいたします。



さて、今週は本格的なサクランボ収穫作業の準備の週となります。一昨日の土曜日に早生種「紅さやか」を収穫してみましたが、ずっと雨が降らないせいか、全体に実が小粒です。選果・出荷してみましたが、例年よりも数日生育が遅れているような印象です。

(*1):速報!6/13無観客ライブ配信<第1弾>のお知らせ〜山響ホームページより
(*2):山形交響楽団第283回定期演奏会をライブ配信で聴く〜シューマンとチャイコフスキー

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最も生産性の高い朝の時間の過ごし方

2020年06月07日 04時22分39秒 | Weblog
一日のうちで最も生産性の高い時間と言えば、私の場合、これは明らかに朝です。実際、脳みそも眼も一晩ぐっすり寝たおかげで元気で正常、活発に働きます。今まで、とくに昨年一年間は、退職後の自由気ままな身分をいいことに、ブログ三昧、メールチェックなどに時間を使ってきましたが、一年ぶりにフルタイムの勤め人生活に戻り、しかもサクランボの多忙期となると、やっぱり朝の時間をもう少し有意義に使いたいと思うようになります。

具体的には、一日の、一週間の、一ヶ月のスケジュールをチェックし、資料を準備するとか、農作業を朝仕事で段取りしておき、土日にいっきにかたをつけるとか、「電網郊外散歩道選集」の電子書籍化の企画を前にすすめるとか、その他いろいろ。うーん、でもなあ。健康が何より大事、くたびれているときの朝寝は、至福の時間なんだよなあ(^o^)/

とかなんとか言いながら、今朝は早朝からサクランボの収穫前の防除と桃の防除とが重なります。今から作業開始、終了後にシャワーを浴びて昼寝をするのが楽しみです(^o^)/
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やっぱりくたびれます〜1年ぶりのフルタイム勤務

2020年05月29日 06時01分34秒 | Weblog
この春から、若い人の育休代として助っ人に入り、フルタイム勤務になってはや二ヶ月。昨年度は専業農家としてマイペース自由気ままに生活していたのに、いきなりの新型コロナウィルス禍の渦中に放り込まれた格好で、過去の経験もあまり役に立たず、落ち着かない日々を送ってきました。ようやく軌道に乗った面もあり、少し日常を振り返ると、やっぱりくたびれています。この年で給料をもらえるのは幸せなことだと思うけれど、定年農業の生活だって年金を生活の基盤に置いて趣味と実益を兼ねたみたいなもので、いたってのんきなものだったなあといささか弱気になります。こういうときはとにかく休むのが一番。早めに寝て、疲労を残さないようにしなければ。

さて、今日は金曜日、一週間の仕事の締めくくりです。朝のコーヒーを飲み、通勤の音楽を選び、カバンを用意します。明日は休みだ、今日だけがんばろう(^o^)/

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オンライン授業と実験実習

2020年05月28日 06時00分53秒 | Weblog
新型コロナウィルス禍で全国的に休校になっていたためか、ニュース等では「オンライン授業」がよく話題になりました。昔はNHK教育テレビで学校教育番組を放送していましたので、それを見て授業の一部とするなどの利用が盛んだったと思いますが、最近は機器が普及し、特別な機材や設備がなくても、オンラインで授業ができる時代になったのだなと痛感します。もちろん、長引く休校の中で、少しでも子どもたちに学ばせたいという思いからであろうと思いますが、では生徒全員に端末が貸与されるなどして公平性が担保されたとして、オンライン授業は学校教育を代替できるのか?

これについては、「読み・書き・計算」を習う寺子屋スタイルで実施できるものであるならば、ある程度は代替が可能だと思います。しかし、近代学校の特徴は「読み書き計算」だけでなく、「実験実習」を含むところにあると言えるでしょう。この実験実習、例えば化学実験や農業・工業実習など体験を通じて学んでいくものは、オンライン授業で代替できるものではないだろうと思います。ごく一部、説明の部分をオンライン授業で実施することは可能でしょうが、少なくとも病院実習をオンラインで済ませたようなお医者さんや看護師さんがいたとしたら、私はかかりたくないです(^o^)/

緊急事態宣言の解除で、大都市部でもようやく学校再開の動きが出てきたようです。保護者の方々も、ホッとする気持ちが強いでしょうし、生徒の皆さんもようやく待望の学校生活に安堵する面が強いのではないでしょうか。しばらくぶりの学校生活を楽しみながら、オンライン授業では学べないものを大切に、しっかりと学んでもらいたいものです。
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中止になってしまった山響定期演奏会の会費の処理と今後の予定は

2020年05月22日 06時01分52秒 | Weblog
楽しみにしていた山形交響楽団の定期演奏会は、新型コロナウィルスの流行にともなう感染防止のため、4月〜6月の第284回、285回、286回の3回が中止になってしまいました。これについて、山形交響楽協会からお知らせが届き、払い戻しを希望するかどうか、振込先の口座番号などについての問合せでした。金額は、@2,750円×3回=8,250円 というものですが、これについてはすでに支払い済みのものであり、新たに発生する負担ではありませんので、山響の応援のために「希望しない(寄付する)」を選ぶことにしました。

考えてみれば、ほとんど外出らしい外出もせず、お金を使う機会もあまりありません。お小遣いがぜんぜん減らないので、とくに困らない。むしろ、山響の定期演奏会をはじめ各種演奏会やスクールコンサートなどが早く開催できるようになってくれることのほうが、よほど嬉しいと言えます。

その点では、参加人数が小規模の開催となる山形弦楽四重奏団の7月の定期演奏会の開催のほうが早いかもしれません。キリンのように首を長くして、なおかつダンボのように耳を大きくして、地元山形の演奏会情報を待っているところです。
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手作りマスクに思う〜「家庭科」という科目があることの意味

2020年05月19日 06時01分01秒 | Weblog
新型コロナウィルス禍でマスクが必須になってしまいました。当方、中年頃から咳喘息と診断され、マスクとは親しいおつきあいをしてきましたので、不織布マスクは常に箱で買いおきをしていました。ところが、しだいに残りが心細くなってきたため、補充しようと思ってもマスクが買えません。そういえば、某知事さんだけでなく、身近で多くの人が手作りマスクでやりくりするようになっています。カラフルなもの、柄が可愛らしいもの、シャープな現代的デザインのものなど、実に多種多様、大きさも充分なものです。こうなると、まだ届いていない小ぶりの二枚の布マスクなんて、不出来なジョークのように感じられてしまうほどです。

考えてみれば、これほど多くの国民がマスクを手作りして急場をしのぐことができるという国は、そう多くはないだろうと思います。インターネットの普及で、型紙が無償で公開されているという事情もあるでしょうが、そもそも国民の多くが縫い物の経験があり、自前の裁縫道具を持ち、手芸店というビジネスが成り立ち、家庭用ミシンが量販店で普通に売られているという現状は、国際的に見ればかなり驚くべきことなのかもしれません。たしかに、近隣の某国でも、国民的に手作りマスクが普及するという事態は起こらなかったようです。

階級社会が長く続いた国や、その植民地として長く影響下にあった国などでは、古典や数学や歴史といったアカデミックな教養が主流で、産業や実生活に関わる技術などは一段下に見られてきたといいます。当然、中流以上の階級では古典教育が主流で、下層階級では生活実用の教育が主流であったろうと思います。しかし日本では、とくに戦後、家庭科あるいは技術家庭科という科目を義務教育のカリキュラムの中にずっと置いてきたわけです。結果論ではありますが、こういうカリキュラム編成方針というのは、実はすごい見識に基づくものだったのかもしれません。

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NHK『きょうの料理ビギナーズ』愛読者アンケートに当選する

2020年05月16日 06時01分16秒 | Weblog
先日、帰宅したらNHK出版から何やら封書が届いていました。開封してみると、「ご当選おめでとうございます!」という文書とともに、「オリジナル手ぬぐい」と「マスキングテープ」が同封されていました。




そういえば、だいぶ前にアンケートに応募したことがありました。くじ運にはとんと縁のないワタクシが当選するとは、なんと珍しい! これは「新型コロナウィルス」にも「当選」しないように注意しなければ(^o^)/



さて、手ぬぐいの方は料理に農作業にと、いろいろ使いみちはあるのですが、マスキングテープのほうは、何に使ったものか? ここはシアンの、いや違った、思案のしどころです。

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山新で紹介された「PRO WiND 023」のテレワーク合奏「スポーツ県民歌」

2020年05月15日 06時01分42秒 | Weblog
先日、5月13日付けの地元紙「山形新聞」に、伊藤律子記者の署名で、「47人 魂のテレワーク合奏」「PRO WiND 023がスポーツ県民歌」という紹介記事が掲載されました。これは、山形県の電話局番が 023 で始まることからついた名前でしょうが、山形県ゆかりのプロ演奏家がつくる吹奏楽団「PRO WiND 023」が、新型コロナウィルス禍で中止になった演奏会の代わりに「テレワーク大合奏」を試みたものだそうです。編曲は、同団のテューバ奏者である仁藤雄貴さん。

曲目は、山形県ではたいへん有名な「スポーツ県民歌」というもので、1948(昭和23)年の全日本陸上競技選手権大会の開催を機に作られたもので、作詞が西条八十、作曲は古関裕而というコンビです。当時としては超有名人による珍しい作品で、こういうスポーツに関する県民歌を持っている都道府県は珍しいのではなかろうか。当方も小中学生時代の運動会には必ず歌いましたので、一番の歌詞は確実に歌えますが、二番はちょいと怪しい。今もサッカーのモンテディオ山形の試合などでは歌われるそうで、けっこういい歌。私は好きですね〜。どうやら、妻は1番も2番もどちらも歌えるようです(^o^)/



この演奏は、YouTube にありました。これです。指揮者の大井剛史さんの挨拶に続きテレワーク演奏(一部に団員の歌もあり)が始まります。


なお、歌詞の最後が「ヒップ・ヒップ・フレー」になっているため、中学生の野郎どもは腰を振り振り歌っておりました(^o^) が、もちろんそれは間違いで、実は「Hip hip hoolay !」は英語圏の喝采の掛け声(*1)だそうです。

山形県ホームページには、高校生の合唱(MP3)や歌詞、ピアノ伴奏譜、仁藤さん編曲の楽譜も掲載されています(*3)。わーお、歌詞は4番まであるのですね! 初めて知りました(^o^)/

(*1):ヒップ・ヒップ・フレー〜Wikipedia より
(*2):伊藤律子記者の音楽関係記事は、興味深いです。この記事も同記者のものでした。
(*3):スポーツ県民歌「月山の雪」〜山形県ホームページより

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メルケル首相のスピーチについて

2020年05月13日 06時01分56秒 | Weblog
以前、新型コロナウィルス対応に関して、ドイツのメルケル首相が国民に呼びかけたスピーチ(*1)が話題になりました。旧東独で育ち、東西ドイツの統一を経て現在は首相の座にあるという経歴から、「渡航や移動の自由が苦難の末に勝ち取られた権利であるという経験をしてきた私のような人間にとって」というフレーズに着目した報道がきっかけであったように思います。ちょうど日本でも、行動の制限が話題になる頃でしたので、そうした観点での報道が中心だったのでしょう。

先日、たまたまこの(3月18日の)TV演説の翻訳を、ドイツ大使館のWEBサイトで目にする機会があり、全文を読んでみました。そして、驚きました! 例えばこのような内容です;

さてここで、感謝される機会が日頃あまりにも少ない方々にも、感謝を述べたいと思います。スーパーのレジ係や商品棚の補充担当として働く皆さんは、現下の状況において最も大変な仕事の一つを担っています。皆さんが人々のために働いてくださり、社会生活の機能を維持してくださっていることに、感謝を申し上げます。

これは、全くそのとおりであろうと思います。東日本大震災のときにも、人の命を助けるお医者さんの大切な仕事も、実は燃料や医薬品や物資を運搬する道路を、余震の中で瓦礫の山を押し分けて急造することに奮闘した重機オペレーターやその他多くの無名の人々の労働があってはじめて維持できた(*2)のでした。今回、新型コロナウィルス禍による忍耐の生活の中にあって、食料や日用品を買い求めることができたのも、まさにスーパーのレジ係や陳列棚の補充といった目立たない労働のおかげでした。そして注目すべきは、一国の首相が、それを全国民に向かってテレビで語りかけた演説の中の、重要な一節であったということです。

残念ながら、ドイツも行動制限の緩和の方向に少しだけ舵を切ったらまた感染者数が増加の傾向にあるみたいで、今後どういうふうになるのか全く予測できませんし、ドイツ語の意味はほとんどわからないものの、落ち着いた声と話しぶりの、こういう政治家がいることを今更ながらに再認識いたしました。

(*1):新型コロナウィルス感染症対策に関するメルケル首相のテレビ演説(3月18日)〜ドイツ大使館のWEBサイトより
(*2):『石巻赤十字病院の100日間』を読む〜「電網郊外散歩道」2012年12月
(*3):イギリスのサッチャーさんは化学教師だったそうですが、メルケルさんは物理学者だったみたいです。

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