電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

秋の日のヴィオロンのためいきはうら悲しいとは限らない

2020年10月31日 06時01分30秒 | 季節と行事
晩秋になると思い出すヴェルレーヌの詩を上田敏が訳した詩の一節:

秋の日の ヴィオロンのためいきの
 身にしみて ひたぶるに うら悲し

これはたぶん私が中高生頃に印象深く触れたものだと思いますが、若い頃は孤独感・寂寥感にセンチメンタルに共感したように思います。もちろん、実際に困窮する人々にとっては、この季節はとりわけ「身にしみて ひたぶるに うら悲し」いものに感じられることは間違いないでしょうが、定年退職もとうに過ぎ、年金受給年齢も過ぎてなお週末農業に従事する私のような場合、少々感じ方には「ずれ」があります。それはたぶん、

秋の日のヴィオロンの選曲を間違えたのだね!

と思ってしまうようなものです。もう少し、過去の良き出来事や懐かしい人々を追想するような音楽を耳にすることができれば良かったのだろうなあ。

秋の日、都会ではうらぶれ感ばかりが目につくのかもしれませんが、田舎では秋の日差しの暖かさやトンボが飛び交う田園の夕日の美しさなど、思わずうっとりするような要素も少なくありません。晩秋の田畑や果樹園には、まあ、確かにお天気しだいではありますが、来年の収穫のための準備作業がどっさり待っていますから、正直に言って「それどころじゃない」のです。



さて、本日は妻と一緒に「Go to オペラ」の日。プッチーニの歌劇「トゥーランドット」(*1)です。その前に、少しでも柿の収穫をしておきましょう!

(*1):コンサート情報:歌劇「トゥーランドット」〜山形交響楽団

コメント

ラジオ放送の記憶

2020年10月30日 06時00分39秒 | Weblog
土曜日がまだ半ドンだった頃、NHK-FMの週末午後の放送は魅力的でした。手元に残している雑誌FM-fanの1971年No.20、9/27〜10/10号を見ると、次のようになっています。




  (クリックすると拡大します。)

10月9日(土) 13:00〜16:00 オペラアワー ヘンデル/歌劇「ジュリアス・シーザー」、同/カンタータ「アポロとダフネ」から
  16:00〜17:55 ステレオリクエストアワー(ローカル)
  18:00〜19:00 ステレオ軽音楽ホール(再) ジャズ、原信夫とシャープス&フラッツ
  19:00〜19:55 NHKシンフォニーホール 森正指揮N響、バッハ、ショスタコーヴィチ
  20:00〜22:00 ステレオコンサート<ポピュラーアラカルト>
10月10日(日) 12:15〜14:00 ステレオリズムアワー 第1部:ジャズ、第2部:映画音楽
  14:00〜17:00 海外の音楽 ベルリン・リアス放送協会、南西ドイツ放送協会提供の録音テープ、話:渡辺学而
  17:00〜18:00 日本の民謡(M)
  18:00〜19:00 リクエストコーナー(M)
  19:15〜20:00 軽音楽の手帳
  20:00〜22:00 ステレオコンサート<クラシックリクエスト> 話:藁科雅美

この中で、特に印象に残るのは「オペラアワー」と「海外の音楽」でした。2つとも3時間番組で、聴き応えがありました。10月10日の海外の音楽では、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」組曲第2番を、ホルスト・シュタイン指揮ベルリン・フィルで放送し、「ホルスト・シュタインは豊富な経験を持った指揮者で、《ダフニスとクロエ》は予想以上に素晴らしい出来ばえだった」と余白にメモしています。



50年後、最近の週末のNHK-FMは、特に土曜日に面白い番組がないと感じられ、この日はラジオを聴かない日になりつつあります。せっかく週末農業用としてFMラジオを持ち出せるのに、仕方なくAMを聴いている状態です。中波ラジオにも「竹内陶子の午後カフェ」みたいな好番組もありますが、やはりFM放送で音楽を聴きたい。私の場合、FMラジオ離れは「◯◯三昧」タイプの番組制作スタイルで起こっていることは明らかで、いろいろなジャンルの音楽をまんべんなく紹介してくれる方がありがたいものです。
コメント (8)

芋煮の季節〜収穫した里芋を味わう

2020年10月29日 06時01分30秒 | 料理住居衣服
先日収穫した里芋を一週間ほど乾かした後で、保存用の分をコンテナに分けて、残りを食べることにしました。当然のごとく、山形名物「芋煮」です。作り方は何度も書いた記憶があります(*1,*2,*3)が、要するに当地の地もの品種「どだれ」という里芋の繊細な味を消さないように、ごぼうを入れないのがポイントか。里芋がポソポソしたタイプのものであれば、ごぼうを入れたほうがいいかもしれません。今回は、ワタクシの「おっとっと」な料理ではあてにならんと、妻が全面的に実力を発揮しまして、まことに美味しくいただきました。芋を丁寧にむき、しかもキノコ「舞茸」が入るところなぞ、ワタクシでは考えつきません(^o^)/



もう一つ、山形名物です。食用菊「もってのほか」が美味しい時期です。少量の食用菊を、ホウレンソウのおひたしに散らして、彩り豊かに、香り高くいただくのもオツなものです。食欲の秋、眼福、舌福。

(*1):料亭の芋煮の美味の秘密は〜「電網郊外散歩道」2013年10月
(*2):秋の定番、山形の芋煮を作りました〜「電網郊外散歩道」2010年9月
(*3):山形芋煮の作り方〜「電網郊外散歩道」2005年9月

コメント

コクヨの「ジブン手帳」はバインダーのないシステム手帳の役割?

2020年10月28日 06時01分12秒 | 手帳文具書斎
来年の手帳・ダイアリーをどうするか検討する際に、過日、出かけた書店にたくさん置いてあった「ジブン手帳2021」の紹介パンフレットをもらってきました。「ほぼ日」手帳のような1日1頁方式は私のスタイルに合わないことは確認済み(*1)ですが、では最近だいぶ人気らしい「ジブン手帳」はどうかという、まことに興味本位の気まぐれです。

パンフレットはほぼ実物大のようで、厚さだけが違うみたいです。まず大きさを実感します。A5スリムというのでしょうか、手帳にしてはけっこう大きいです。横幅と厚みのある「Ca.Crea」みたいな大きさです。

手帳の中身は「ダイアリー」「ライフ」「アイデア」の三分冊になっていて、ダイアリーはバーチカルタイプを中心とし、働き盛りの多忙な世代の要求に応えたもののようです。「ライフ」は年を越して蓄積しておきたい情報を記録するものらしく、例として挙げられているのは「人生でやりたい百のリスト」とか「記念日リスト」「パスワードヒントリスト」などです。うーむ、私がシステム手帳のリフィルに1989年から記録している読書記録なんていう内容はあるのかなあ。あったとしても、30年以上継続して記録し続けることはできるのか。「アイデア」は方眼罫のページに様々なアイデア、思いつきを書き込む形らしく、使い終えたらどんどん補充交換していく使い方みたいです。

なるほど、よく考えられています。確かにシステム手帳のバインダー金具は邪魔っけです。これをなくしたらどうだろうと考えた場合の解の一つなのかも。バインダー金具をなくせばリフィル形式である必要はなく、冊子形式にして機能別に三つに区分し、継続使用するものと年単位で更新していくもの、そのつど補充交換していくものとを、別々に冊子にすればいい、ということなのでしょう。



大きすぎ、重すぎるからということでシステム手帳から閉じ手帳に戻った私の場合、ダイアリーの大型化は避けたいところです。「ライフ」の機能面は評価するけれど、今までの読書記録リフル46枚の蓄積は大きいですし、「アイデア」相当の内容はA5判ツバメノート(100枚200ページ)等のノートを年に三冊も使うほどのペースですから、A5スリムサイズの「アイデア」ノートではおそらく対応できそうにない。うーむ、魅力的な手帳ではあるけれど、残念ながら私のスタイルには合わないようです。結局は小型の綴じ手帳+A5判備忘録ノートの組み合わせかなあ。

(*1):「ほぼ日手帳」のような1日1頁方式を選べない理由〜「電網郊外散歩道」2015年10月

コメント

NHK『きょうの料理』10月号と11月号を購入する

2020年10月27日 06時01分34秒 | 散歩外出ドライブ
食料を買いに出かけたついでに行きつけの書店に立ち寄り、食欲の秋らしくNHK『きょうの料理』10月号と11月号の2冊を購入して来ました。本当はお目当ての新刊書があったのですが、入荷していないそうで、あらためて注文となりました。『きょうの料理』は実は「ついで」の買い物です。それぞれ特集タイトルは、

  • 10月号 「秋野菜使い切り」「お値打ち食材をワンランクアップ」
  • 11月号 「薄切り肉で10分おかず」「きのこ&じゃがいもであったか秋の食卓」

というものです。じっくり眺めて、何か美味しいものを作ってみましょう。「豚もおだてりゃ木に登る」の言葉どおり、妻にヨイショされてすっかりその気になっております(^o^)/

そうそう、以前、愛読者アンケートに応募してキャラクター「手ぬぐい』が当たっておりますので、味をしめて再び挑戦すべくハガキを出しております。当たるかな〜(^o^)/

コメント (2)

10月のリンゴ、「紅将軍」を収穫

2020年10月26日 06時01分33秒 | 週末農業・定年農業
晴れ間がのぞいた10月の某日、リンゴ「紅将軍」を収穫しました。このリンゴは、「ふじ」の早生種のような性格のもので、味や香りは「ふじ」の系統、みずみずしくシャッキリした歯ごたえが魅力的です。我が家では矮性の樹が2本だけ植えてあり、比較的保存がきくため、若干量は嫁に行った娘のところ等に送り、あとは自家用になっています。



剪定が適切でよく光にあたったところは赤く、枝葉の裏側となり日陰で過ごしたものは、あまり赤く色づきません。小一時間で収穫した量はコンテナ1個と半分で、ほぼ例年通りの収量となりました。



収穫を終えた樹は、残り少ない秋の日をしっかり受けて光合成をしてもらい、養分を蓄えてもらいましょう。出荷するのであればこれほど葉をつけていると赤くなりませんので、葉摘みといって葉を間引いて光がまんべんなく当たるようにするところですが、こちらは自家用ですのでそんな手間はかけません。もし見た目で商品価値が決まるのであれば、低温で紫外線が当たりさえすれば赤くなる(*1)のですから、やや未熟気味でも夜間に紫外線を当てれば赤くはなるでしょう。光合成で糖度が高くなるのと赤くなるのは必ずしも一致しませんので、むしろ充分に光合成できる葉面積を確保するほうが良かろうという判断です。



今年はリンゴの管理まで手が回らず、「紅つがる」のほうは不出来な結果になりましたが、「紅将軍」のほうは、幸いになんとか例年通りの収穫ができましたので、喜んでいます。



収穫を自宅に持ち帰るときが、来年への希望と意欲が一番高まるときです(^o^)/

(*1):リンゴの色の件:Q&A〜植物生理学会
コメント

週末に万年筆をまとめてインク補給

2020年10月25日 06時00分57秒 | 手帳文具書斎
週末、万年筆のインクがだいぶ減っていましたので、まとめてインクを補給しました。

  • プラチナ #3776ブルゴーニュ(F) プラチナ古典BB
  • プラチナ PROCYON(M) プラチナ古典BB
  • TWSBI VacMini(M) パイロットBB
  • TWSBI ダイヤモンド580ALラヴァー(M) モンブランRoyalBlue
  • パイロット カクノ白軸(M) プラチナ古典BB

以上、5本です。明らかに、今年はインク補給回数が多い(*1)です。



ブルゴーニュは、使用頻度が圧倒的に高いです。細字なのでインク消費は少なめのはずですが、スーツの胸ポケットにさして常時持ち歩くスタイルですので、手帳、ダイアリー、業務記録など、多方面に使ったためでしょう。



カクノ白軸は、それほど多用した記憶はありません。おそらくこれは、かなりの部分が乾燥しやすさやインクコンバータとボトルのインク溜めとの不適合によるものと思われます。毎日使うならば良いペンだと思うのですが、間欠的に使っているといつの間にか乾いてインクが減っているのに、プラチナの新ボトルのインク溜めからはコンバータCON-70には少ししかインクが入らず、またインクを補給する羽目になる、というのが実情でしょう。実際、書いてみると文字がやけに黒っぽく、古典BBインクが空気酸化されていることが一目瞭然です。小ぶりの旧ボトルからはしっかり吸入することができますが。



週末にこうして常用する万年筆のインクを補給していると、隣の備忘録ノートが存在を主張し、メモ魔の魂が騒ぎます(^o^)/

(*1):今年は明らかに筆記量が増えている〜「電網郊外散歩道」2020年6月

コメント

ひのまどか『バルトーク〜歌のなる木と亡命の日々』を読む

2020年10月24日 06時01分20秒 | クラシック音楽
自分の得意分野以外の領域では、専門家による子供向けの本がわかりやすく重宝することが多いものです。これまでもそうした流儀で様々な本を読み、たいへん有益でした(*1)。今回は、たまたま図書館で見つけたリブリオ出版の子供向け作曲家の伝記シリーズから、ひのまどか著『バルトーク〜歌のなる木と亡命の日々』を読みました。著者の本は、『戦火のシンフォニー〜レニングラード攻防戦345日の真実』(*2)をはじめ、『ハイドン』や『シューベルト』(*3)、あるいはロシア5人組を描いた『ボロディン、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ~嵐の時代をのりこえた「力強い仲間」』などをおもしろく読んでいますが、今回のバルトークも、なかなか興味深い内容でした。

20代でロウ管蓄音機をもって民謡収集を続けるバルトークの姿は、いわゆる大作曲家というイメージとはだいぶ違いますし、ハンガリー平原の様々な場所で女性が歌う純粋な民謡が東洋風な五音音階であることに、マジャール民族はアジア系という昔の地理の知識が重なります。「ハンガリー民謡における楽節構造」という論文を通じてコダーイと出会い、ドイツ音楽の模倣でないハンガリー民謡の価値をあらためて再確認しての行動でした。東のトランシルヴァニア地方には9世紀に中央アジアから移動した遊牧民がハンガリー国を建国したことに起源を持つマジャール民族の人々、西からはローマにルーツを持つラテン民族のルーマニア人の人々が居住し、チンギス・ハンやオスマン・トルコの影響を残しながら長くオーストリア帝国の支配下にあったハンガリーでは、東方にルーツがあると主張しても取り合ってもらえない状態だったようです。民謡収集の成果は「ルーマニア民族舞曲」(*4)として結実します。

しかし、第一次世界大戦後のオーストリア帝国の没落でハンガリーが独立すると、コダーイとバルトークは革命政権側につきますが、政権のリーダーが権力を投げ出してしまい、保守派の反動政治が始まります。ドイツとイタリアではファシズムが台頭し、バルトークは政治から身を引き、国外移住の可能性を探り始めます。この頃、28歳で結婚した12歳年下の妻マルタと離婚、26歳年下のピアノの生徒ディッタと結婚したそうですが、どうやらバルトークは「おさな妻」が好みみたいです(^o^)/



第二次世界大戦の勃発とともに、ハンガリーでもユダヤ人排斥が始まり、バルトークは告別演奏会を開いて母国に別れを告げ、米国に亡命します。そこから亡命の日々が始まりますが、なんともはや、亡命先での様々な援助の申し出を頑なに拒絶し、民族音楽の録音研究が魅力でコロンビア大学の非常勤を選択。週三回の仕事で支払われる収入では暮らせません。このあたり、米国人の無理解というよりはむしろバルトーク本人の誇りが妨げになっているようです。ひそかに白血病が進行する中で、指揮者クーセヴィツキーとボストン交響楽団から委嘱された「オーケストラのための協奏曲」(*5)を完成、初めて米国での成功を味わいます。しかし、残された時間は少なく、ピアニストとしての才能を認めていた妻ディッタのために「ピアノ協奏曲第3番」を作曲、亡くなります。

うーむ、人柄としては純粋というべきか頑固というべきか、微妙なところです。米国で友人知人の援助を素直に受けていたとしても、当時の医学では白血病の進行が多少遅くなったかもしれないという程度かもしれず、バルトーク個人の運命はいかんともしがたいものかもしれません。ただ、歴史の大きな流れの中で可能な限り抗った姿は、痛々しくもありつつ、立派だと感じざるを得ません。山形交響楽団の常任指揮者に就任する際に、飯森範親さんが選んだのがバルトークの「管弦楽のための協奏曲」でした。あのときの楽員の皆さんの緊張感と素晴らしい演奏は今も強く印象に残っており、定期会員になろうと考えたきっかけとなりました。演奏会で、録音で、今後もバルトークの音楽にたくさんふれていきたいと願っているところです。

(*1):例えば、那須田務『音楽ってすばらしい~古楽演奏による音楽の魅力の発見』を読む〜「電網郊外散歩道」2011年9月 など。
(*2):ひの・まどか『戦火のシンフォニー〜レニングラード攻防戦345日の真実』を読む〜『電網郊外散歩道』2014年8月
(*3):ひの・まどか『シューベルト』を読む〜「電網郊外散歩道」2008年8月
(*4): YouTube より、「ルーマニア民族舞曲」、ノルウェー室内管弦楽団の演奏。
Béla Bartók - Romanian Folk Dances for String Orchestra Sz.56 BB 68

(*5): YouTube より、「管弦楽のための協奏曲」、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団の演奏。
BARTOK: Concerto for Orchestra Sz. 116 / Reiner · Chicago Symphony Orchestra


コメント (2)

新型コロナウィルス禍の影響で買い物行動が明らかに変化しているらしい

2020年10月23日 06時01分52秒 | Weblog
某スーパーマーケット関係者によれば、この新型コロナウィルス禍によって、本県でも消費者の買い物行動が明らかに変化しているのだそうです。まず、来店者数は減少しているけれども、売上は伸びているとのこと。具体的な数字は支障があるといけないので書きませんが、確かに「なるほどなあ」と納得できる状況のようでした。スーパーだけでなく、おそらくは通販なども絶好調なのでしょう。

もう一点、消費者のお店の選び方が代わってきているようです。以前は、大規模店舗が圧倒的に集客力があり、販売力も強かったのですが、今は、それまで青息吐息だった近場の中小スーパーが経営を持ち直し、身売り話もふっ飛ばす勢いなのだそうな。なるほど、感染を避けて混み合う大規模店舗には行かずに、近場の中小スーパーで短時間に必要なものを買い込み、もっぱら自宅で過ごす、という生活スタイルが定着してきているのかも。

そうであれば、宿泊・飲食業、旅行業界が苦しいのももっともな話です。そういえば、私自身の財布の中身の減り方も、突然の葬儀などがない限り、最近ほんとにゆるやかになっていると感じます。気づかぬうちに、緊縮生活になっているのかもしれません。少しは経済を回さないといけないなあと反省しているところです。

コメント

「キャンパス・ダイアリー2021」を購入

2020年10月22日 06時01分27秒 | 手帳文具書斎
愛車マツダ・デミオのバッテリー交換とドライブレコーダー装着を依頼した帰りに、近くの書店に立ち寄り、コクヨの「キャンパス・ダイアリー2021」を購入しました。ウィークリー、レフト型、B6判、税別830円です。




表紙を開くと、2020年10月から2022年3月までのカレンダーがあり、次の見開き頁には2021年の年間スケジュール表、4ページ目からは今年の12月28日〜2022年1月2日まで、レフト型のウィークリー・ページとなります。残りは横罫28行のページが4頁。本当に必要最小限の構成です。





表紙と造本は、ふつうにキャンパスノートの無線とじスタイルで、どうしてこれが830円なのかと疑うほどの簡素なダイアリー・ノートです。逆に言えば、このストイックなまでのシンプルさが魅力で本製品を選ぶ人も少なくないのでしょう。実際、何千円もする豪華なダイアリーを購入して使いこなせないよりは、裸のまま普通のノートのように使い、使い終わった後は書棚のスペースを圧迫しない、というあり方は、確かに一つの見識ではあります。

当方、初めて使ってみるコクヨのキャンパス・ダイアリー。厳しいコスト意識が表に出過ぎ、少々鼻につく面もなくはないのですが、来年はもう少し自由な時間が増えるように期待して、まずは使ってみることにいたします。

コメント (2)

百均ショップで万年筆インク用に「詰め替えボトル」を調達

2020年10月21日 06時01分49秒 | 手帳文具書斎
先日、妻と買い物に出かけた際に、百円均一ショップで化粧品の詰替えボトルを調達して来ました。いえいえ、私が化粧品を使うはずもなく、目的は万年筆インクを混色して調整した私製インクを入れておくためです。



内容積が 30mL のポリエチレン・ボトルが3個、3色のキャップが付いて、これで百円です。この間、クラシックインクの調色を試した結果、カシスブラック2:カーキブラック1 の比率が意外に良かったので、常用できる量をスポイトで調製しておこうという心づもり。



いつも間にか増えてしまったプラチナ社のプレッピー(Preppy)万年筆、左からカシスブラック、カーキブラック、 カシス2+カーキ1の混色、ブラック、PROCYONに添付のサンプルカートリッジからアクアエメラルド。使用頻度が多いのは、カーキと混色あたりです。ぱっとみてわかるように、色の識別を工夫する必要がありそうです。今のところ、金色のコンバータを使っているのがカーキブラックなので、ある程度は判別できるのですが、黒と混色をよく間違えます(^o^;)>poripori



カシスブラックとカーキブラックの混色を、もう少し作っておく予定。

コメント

インスタントラーメンで「酸辣湯麺」風に

2020年10月20日 06時01分35秒 | 料理住居衣服
先日、妻が忙しい日に、お昼を頼まれました。買い物にも行けなかったそうで、食材があまり残っていないとのこと、これは私の簡単料理の出番です(^o^)/
塩味ではありますがインスタントラーメンがありましたので、これを「酸辣湯麺」ふうに作ってみることにしました。

まず、お湯を沸かし、インスタントラーメンのスープを作ります。それとは別に、麺を茹でるためのお湯も沸かします。以下、分量は1人前で。

  • 湯 350mL
  • スープの素 付属のもの
  • もやし 少々
  • 椎茸 1個
  • ネギ 少々
  • 卵 1個
  • 食酢 大さじ4
  • 片栗粉 小さじ1
  • ラー油 適量

沸かしたお湯にスープをとき、もやし、椎茸、食酢を加えて少し煮込みます。
この間にラーメンを茹でます。時間は袋に書いてあるとおりです(^o^)/
並行して、スープに水で溶いた片栗粉を入れてとろみをつけ、お箸で白身を切って軽く溶いた卵を少しずつ注ぎます。
器に湯を切った麺を盛り、上にスープをかけ回します。




お好みの分量のラー油をかけ、軽くまぜていただきます。
酢の酸味とラー油のピリ辛がきいて、インスタントらしからぬ味になります(^o^)/
麺のコシがないのは、まあ仕方がありませんが(^o^;)>poripori
デザートのリンゴの量が多いのは、生産農家の強みです(^o^)/

コメント (4)

残りのサトイモ収穫と玉ネギ植え付け準備、果樹園の草刈り

2020年10月19日 06時01分12秒 | 週末農業・定年農業
晴天となった日曜日、前日に続き、午前中にサトイモの収穫を行いました。
残る一列を掘り起こし、ドスンドスンと地面に打ち付けて、塊茎をほぐします。小芋と「かぶさ」を取り分けて、コンテナに入れてみたら、あふれる程の収穫となりました。昨日の分と合わせると、コンテナに小芋が2つ分、「かぶさ」が1つ分の収量でした。7月下旬には追肥ができましたが、8月上旬の追肥ができなかったことを思えば、まずは上々の成績でしょう。








午後からは、来客対応をしつつ、玉ネギの植え付けの準備を行いました。先週に続き再び耕運機で耕した畑に畝を立て、穴開きの黒色ポリエチレン・シートをかぶせて土で固定します。穴の数は1列に5個、250株を植え付ける予定で(妻が)注文済みです。

さらに午後4時ころから少し離れた場所にあるもう一つの果樹園に乗用草刈機を運び、草刈りを行いました。1時間ほどで暗くなってしまいましたので、幹周りの仕上げは行わずに終了。お天気のおかげで日中は汗ばむほどでしたが、日が落ちると急速に寒くなり、背筋がぞくぞくするほどでした。やはり、午後4時過ぎの農作業には防風ヤッケを持参する必要があります。この件、忘れずにメモしておきましょう。

もう一点、10月のリンゴ「紅将軍」が赤く色づいて、収穫を待つばかりとなっておりました。矮性の樹が2本だけですので、収穫量は多くありませんが、「ふじ」の早生種のような位置づけですので、家族で冬のあいだ楽しめるリンゴとなっています。月末は妻とプッチーニの歌劇「トゥーランドット」を聴きに行く予定ですので、来週こそはリンゴの収穫をしなければ!

コメント

サトイモを掘り出す

2020年10月18日 06時02分33秒 | 週末農業・定年農業
週末の土曜日、妻と二人でサトイモ掘りに従事しました。以前、復活させた畑にサトイモ、サツマイモ、カボチャ等を植えたのでしたが、カボチャはすでに収穫してお腹の中に入り、ただいまサトイモの収穫作業中です。いつものように茎から葉をスパッと包丁で切り取り、茎は皮をむいて干して「芋がら」にします。根元は掘り起こして「かぶさ」と小芋を取り分け、収穫します。大小様々なサトイモでしたが、手入れが不充分だった割にはかなり大きくなった芋もあり、冬の保存には充分でしょう。南向きの風通しの良い場所に広げて乾燥させます。




お天気は曇り空でしたが、まだ冷たい北風は吹かず、ちょうど良い作業日和でした。まずは一列だけ収穫した後、ご近所の新築某家を訪問して用件を済ませ、バッテリー交換とドライブレコーダー装着が完了した愛車デミオ・ディーゼルを受け取りにマツダ・ディーラーへ。44,000円也。明日は、残りのサトイモ一列を収穫します。

コメント

香月美夜『本好きの下剋上』第五部「女神の化身III」を読む

2020年10月17日 06時00分15秒 | -香月美夜
新刊発売後、一ヶ月が経ちました。香月美夜著『本好きの下剋上』第五部「女神の化身III」を再読しましたので、取り上げます。最近、年甲斐もなく面白く読んでいるライトノベルですが、どうやら中学生の孫も楽しんでいるそうで、喜ばしい限りです(^o^)/
通巻で第24巻となる本巻は、ダンケルフェルガーとの嫁取りディッターで奮戦し、回復薬を飲みすぎたローゼマインをめぐって、側仕えたちの反省と自戒から始まります。併せて、中央騎士団の中に「トルーク」という植物を使い、幻覚を起こして人を操るものがいるという疑いが生じます。

それはともかく、当面の課題は領地対抗戦を乗り切ることです。三つの共同研究を同時進行していることから、それぞれを形にしなければなりません。アーレンスバッハとはライムント設計になる「おしゃべりシュミル」に厳選・愛の言葉の朗読プラス本の宣伝を、ドレヴァンヒェルとはエーレンフェスト特産の魔紙を用いた省電力型音楽再生器をアドバイスします。肝心のダンケルフェルガーとは第一夫人ジークリンデとの交渉となりますが、この人がまた肝っ玉かあちゃんのようで、夫も息子も頭が上がらないらしい。ハンネローレの無理やり嫁入り話もなんとかもとに戻し、ディッター物語の挿絵の権利もゲットするとともに、アウブ・エーレンフェストから中央のトルーク疑惑をダンケルフェルガーに伝えてもらい、ようやく一段落。

婿入り先のアーレンスバッハから一時的に帰ってきたフェルディナンドにローゼマインは大喜びですが、奉納舞で舞台に魔法陣を浮かび上がらせたことで、アーレンスバッハのわがまま娘ディートリンデが次期王候補に取り沙汰され、そんな馬鹿な(^o^)/

いやはや、どうしようもないアーレンスバッハの救いのなさと、迷える王族の悩みが描かれるとともに、エーレンフェストとダンケルフェルガーの相互理解が深まった巻でした。



過去記事の一部で、本書の題名が『本好きの下克上』になっていたことに気づき、あわてて修正。『下剋上』が正しいです。気づいたきっかけは、12月10日発売予定の第五部第4巻を予約に出かけた書店で、書店員さんが「下剋上」と手書きしていたのを見て、「あれ?」と思ったため。なんともはや、かな漢字変換を鵜呑みにしていてはいけませんね〜(^o^;)>poripori

コメント