電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

朝っぱらから地震で目覚める

2012年08月31日 06時03分29秒 | Weblog
昨日、明け方の四時頃、地震で目が覚めました。グラグラとかなり揺れましたので、すぐに階下のテレビをつけたところ、震源地は宮城県沖で、マグニチュードは5.7(後に5.6に訂正)、宮城県の沿岸部では震度5強だったそうです。当地では震度3と報道されましたが、それで今朝の揺れですから、強い地震に見舞われた地域の方々は、あらためて怖さを感じたことでしょう。

それにしても、従来の常識では、大規模な地震でも通例一年もたてば余震は沈静化すると言われておりましたが、どうもそう思って安心していられないのではと思わざるを得ません。日本列島は、一時の地震活動の停滞期を脱し、活発な地震活動の時期に突入してしまったのではないかと想像してしまいます。早朝の地震でたたき起こされた寝ぼすけ頭には、そんな妄想だけが飛び交いました。

写真は、某日の夕方の空です。

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絵葉書と筆記具

2012年08月30日 06時02分50秒 | 手帳文具書斎
旅先で、絵葉書を書いて出すことがあります。常に携帯するシステム手帳には、50円と80円の切手を入れていますので、いつでもポストに入れることができますが、さて、絵葉書に適した筆記具というのは、本当は何が良いのか、実際に試してみることにしました。

試しに使った絵葉書は、某観光地の写真によるもので、写真印刷用のつるっとした紙を用いています。鉛筆やシャープペンシルはダメだろうというのはすぐに判断できますが、ボールペンや万年筆などはどうか。



その結果、案外良かったのが万年筆でした。パイロットのカスタムに同社の黒インクを用いたものを筆頭に、インクフローの良いタイプが良好なようです。「プレラ」青軸(中字)に「朝顔」インクを入れたものなども、インクの乾きは時間がかかりますが、良好な結果です。これに対して、ウォーターマンにパーカーのブルーブラックを用いた例では、インク交換後しばらく使っていなかったためかインクフローが渋く、書き味はあまりスムーズではありませんでした。(これは、もう少し書いてみないとはっきりしたことはわかりません。)
あとは、予想通り Jetstream ボールペンが良かった。私の字では、太めのほうがサマになるようで、PowerTank ボールペンの太字などもよさそうです。

強調したいメッセージなどは、サインペンのようなものが適しているようで、筆ペンで横書きというのは、書きにくくてしょうがありません。このあたりは実際に試してみてはじめてわかるもので、良い実験でした。

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万年筆の楷書、ボールペンの草書?

2012年08月29日 06時02分23秒 | 手帳文具書斎
万年筆を手にすると、不思議と字が楷書になります。これは、滑りすぎないインクとペン先が、適度にトメ、ハネ、ハライをきちんと書かせるためであろうと思います。これに対して、どんな時でも抵抗の少ないボールペンのインクでは、つい手がすべり、草書体とは言うもおろか、略字、うそ字、勝手な省略など、やりたい放題になりがちです。演奏会の記録やインタビューのメモなど、速記のような場面では威力を発揮しますが、逆にふだんの備忘録の場合等には、滑りすぎて字が乱雑になるという面も否めません。字が乱雑だけならまだしも、文章も乱脈とか文意も乱暴とかいうのでは困ります。手紙には、やっぱり万年筆です。

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二冊目の備忘録ノートにもポケットをつける

2012年08月28日 06時03分36秒 | 手帳文具書斎
二冊目の備忘録ノートに、ポケットを付けています。先日、デジカメ写真を整理していたら、記事にしようと撮影していたものが見つかりました。そういえば、まだこの工夫を自慢していなかったなあ(^o^)/

前回の記事(*1)では、封筒の廃物利用で、三角コーナー方式でしたが、今回は我が封筒コレクション(^o^)中の「角型8号」を使ってみたものです。「角型8号」というのは、定形外の 162×229(mm) という規格のもので、横幅がA5判の備忘録ノートの表紙裏面にぴったりサイズです。これに、少しだけ斜めにカットする線と、ポケットの入り口をわかりやすくするための切り込みの線を描きます。



斜めの線に沿ってカットしたところです。



さらに、切り込み線に沿って、ポケットの入り口をわかりやすくします。



これを、両面テープと糊と両方を使って、表紙の裏に貼り付けました。



これで、できあがりです。ちょっとした工夫ですが、意外に便利です。

(*1):備忘録ノートにポケットをつける~「電網郊外散歩道」2012年2月
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ブルックナー「交響曲第6番」を聴く

2012年08月27日 06時02分33秒 | -オーケストラ
まだ若い頃に、暁登山に挑戦したことがあります。懐中電灯の光を頼りに登山道をのぼる途中、草の上に寝転んで文字通り満天の星空を仰ぎ、ペルセウス流星群から発する流れ星を観察したものでした。夜明け前に蔵王の山頂に到着し、遠く太平洋から上るご来光を、感動しながら眺めました。こうした自然の大きさにうたれた経験は、その後の気分に大きな影響を与えるように思います。積極性、自信、高揚感や前向きな気分などです。

ブルックナーもまた、幾度となく味わう失意を越えて、1879年の夏に交響曲第6番に着手したとき、音楽の大きな方向性はまだ定まっていなかったのかもしれません。それが、翌1880年の夏にスイスを旅行して、モンブランの周辺をトレッキングし、大パノラマと荘厳な日の出・日の入りを体験したとき、きっと大きな影響を受けたのではないかと思います。あまり威圧的でない、むしろ自然の中を逍遥するような第6交響曲は、このような文脈の中でとらえることができるように思います。

第1楽章:マエストーソ、イ長調、4分の3拍子。ごく静かにリズムを刻むヴァイオリンに続き、チェロとコントラバスの低弦がテーマを奏し、これに管楽器が加わって第一主題を提示して、ソナタ形式の大きな音楽が流れ出します。第二主題はヴァイオリンで。金管が再現するところは、透明感のあるブルックナー・サウンドです。通勤の車内で聴くときや、音量を絞りぎみで聴くときには、金管部隊が目立ち、細やかな弦楽セクションの素晴らしさがとらえにくいのですが、自宅のステレオ装置やヘッドホンで聴くときには、(ほぼ)二管編成のオーケストラのバランスのよさを感じます。
第2楽章:アダージョ、きわめて厳粛に、ヘ長調。第1楽章と同様に、三つの主題を持つソナタ形式だそうですが、様式的なことよりも、この緩徐楽章の美しさにうたれます。オーボエによるエレジーも、弦楽による慰めに満ちた音楽も、あるいはまた、たとえその後に悲しげな表情があったとしても、全体としては希望や憧れを感じさせます。実演を聴いた立場からは、とりわけこの楽章の弦楽セクションの素晴らしさを特筆大書しておきたいところです。
第3楽章:スケルツォ、速すぎずに。イ短調。ブルックナーはオルガン奏者として高名だったわけですが、考えてみるとオルガンの音にはヴィヴラートはかけられないはず。その意味では、極力ヴィヴラートを抑えた山響の響きは、ブルックナーがねらったであろう、オルガンでは出せない pp を表現できる楽器としてのオーケストラ・サウンドに、まっすぐ通じているのではと思います。
第4楽章:フィナーレ、動きをもって、しかし速すぎずに。イ短調。弦の弱奏で始まります。中間部では、途中に小鳥の鳴き声のようなフルートの音も楽しみながら、フィナーレの壮大な盛り上がりに向かって行きます。ラストはいかにも大団円といったふうで、ああ、いい音楽を聴いたなあと満足感が残ります。

飯森範親指揮の山形交響楽団による、震災の翌月、2011年4月の定期演奏会直後に収録されたデジタル録音で、音響の良いホールの響きを生かしながらのセッション録音だそうです。CDは山響自主レーベル YSO-Live の中の一枚(*2)、型番は OVCX-00065 です。録音はオクタヴィア・レコード(*2)が担当し、SACD/CD のハイブリッド盤となっています。これまでの山響のブルックナー・シリーズ(第3~第6番)の録音の中でも、何度も繰り返し聴くほどに味のある、優れた演奏・録音だと思います。

(*):山形交響楽団第212回定期演奏会でブルックナーの「交響曲第6番」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年4月
(*2):山形交響楽団ホームページより、CD等の販売のページ
(*3):制作に当たったオクタヴィア・レコードが本CDを紹介するページ

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刈払い機の刃を交換し、猛暑の中、果樹園の草刈りをする

2012年08月26日 06時03分02秒 | 週末農業・定年農業
前回の草刈作業のさいに、どうも刃こぼれしたらしく、動力刈払い機の切れ味が今ひとつです。早速、刃を交換することとしました。

(1) まず、本体を刈払い時とは逆にひっくり返し、刃を足先で地面に押し付けて、回転しないように固定します。
(2) 次に、ナットの大きさに合うレンチを探して、写真のように時計回りに回すと、回転刃を外すことができます。

(3) 外した古い刃(左)と、これから取り付ける新しい刃(右)です。

(4) ほんとはここでグリースを補給すべきどころですが、急いでいるので省略。反時計回りに回して、ネジを固定します。

(5) 今回使ったのは、この型の小型レンチでした。


いざ、草ぼうぼうの果樹園へ。すでに日は高く、畑に人影はありません。こんな日中に畑仕事をするなんて、バカだな~と笑われているのかも(^o^)/
でも、週末農業はそんなことでくじけていてはいられません。「そうなんだよ~。なんせ週末しかできないからね~。」とワラゴマ(笑って誤魔化すの古語)。



せっせと働き、大汗をかいて、一休みです。木陰の涼しさは格別です。冷たい水が美味しい!



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世の中に

2012年08月25日 06時01分23秒 | アホ猫やんちゃ猫
毎日、暑い日が続きます。我が家のアホ猫たちは、涼しいところを選んで、ごろごろしております。おや、何か言ってますね。

 まったくうちのご主人ときたら、このクソ暑いのに、何かせっせと書いているのよ。ホントに物好きだわ。アタシたちは、涼しいところを探して、お昼寝よ。昔の人はよく言ったものだわ。「世の中に 寝るより楽は なかりけり 浮世の馬鹿は 起きて働く」ってね~。

アホ猫め、何をエラそうに言ってるんだい。おまえの毎日のエサは、私が起きて働くから用意できるんじゃないか。………仕方がありません。いくら哲学者を気取っても、なにせクルミの脳みそですから(^o^)/

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タイムリーな記事とストック記事

2012年08月24日 06時04分00秒 | ブログ運営
ブログを運営し、ほぼ毎日のように更新を続けるためには、まだ「公開」に至らない「草稿」の段階で、ある程度の本数の記事をストックしておく必要があります。多忙や体調などで、新しい記事を用意できないときは、ストックの中から選んで更新します。

ただし、季節外れ、時期遅れとなるような季節もの、時事ものは、ストックする記事には向きません。時季によらない、一般的なテーマであれば、暇を見てノートに書き溜めておき、休日などに一気に入力してストックしておけば、いつでも「公開」にできます。

これに対して、タイムリーな記事は鮮度がいのちです。ツイッターなどでは、話題の鮮度はせいぜい数時間しかないのだそうですが、ブログの場合は比較的落ち着いており、アクセス解析の結果などから見ると、数日~一週間程度は持つようです。

日常生活の忙しさの程度や心身の疲労・調子に応じて、タイムリーな新規記事とストック記事を使い分け、なんとか日々の更新を続けたいものだと思っています。

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メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の音楽を聴く

2012年08月23日 06時02分06秒 | -オーケストラ
シェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』を読んだのは、たしか学生時代だったと思います。妖精や惚れ薬など、合コンに魅力を感じる世代でもなければ、あまり興味の持てる題材ではありませんが、中高年世代になると、妖精王オベロンと女王タイターニアが養子をめぐって喧嘩をしている、などという想定には、なぜか親近感をいだいてしまいます(^o^)/

演奏は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団、LPでは交響曲第4番「イタリア」がA面に、この曲がB面に収録されておりました(CBS-SONY:13AC445)。CDのほうは、例の某中古書店の全集分売もので、FDCA-529という型番のものです。

「序曲」、アレグロ・ディ・モルト、ホ長調、2分の2拍子。物語のあらすじを説明してしまうような序曲ですが、演奏は実に見事の一言です。もっと夢幻的な要素を多く、という批判は理解できますが、それなら別の演奏を聴けば良いだけの話で、セルとクリーヴランド管のコンビは、境界のはっきりしない、ぼやけた夢幻性を求めているのではないようです。あくまでもギリシア・ローマ神話の世界。明晰で曖昧さの少ない、爽やかな夢を描こうとしているようです。

「スケルツォ」、アレグロ・ヴィヴァーチェ、ト短調、8分の3拍子。思わず唖然としてしまう見事な軽やかさ。劇的な盛り上がりを楽しみながら、メンデルスゾーンのスケルツォの面白さを十分に味わうことができます。

「夜想曲」、アンダンテ、ホ長調、4分の3拍子。ファゴットとホルンの音色が素敵です。夜想曲といっても、単にロマンティックな甘い音楽ではなくて、二組の恋人が眠る森の神秘性を描く音楽です。

「間奏曲」、アレグロ・アパッショナート、イ短調、8分の6拍子。王女ハーミアが恋人の不在に気づき、森の中をさまよい歩く音楽です。乙女の不安とあぶなっかしい歩き方がよく表されています。

「結婚行進曲」、アレグロ・ヴィヴァーチェ、ハ長調、4分の4拍子。我が娘曰く、若い女性なら憧れを持ち、少し年齢が上になると抵抗を持つようになる(らしい)代表的な曲ですが、別にこの音楽に責任があるわけではありません。
トランペットで導かれる華やかな曲の始まりは、中間部と良い対照をなしています。このあたりも、若いメンデルスゾーンの才気のあらわれでしょうか。



全体として、ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団の演奏は、あいまいさを残さない、明晰でさわやかな幻想の世界です。もっと湿気のある、霧にけむる苔むした森の世界を期待する人には向かない演奏かもしれませんが、エアコンをきかせた車内で郊外路を走る長距離通勤には適した雰囲気、演奏です。


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UCCコーヒーのクーポン

2012年08月22日 06時04分16秒 | 手帳文具書斎
毎日毎朝コーヒーを飲みますが、別にとりたてて難しいことを言うわけでもなく、スーパーの棚の中から日付の新しそうなものを買ってくるくらいで、いたって美味しくいただいております。田舎のスーパーの棚に並んでいるものといえば、おおむね定番の製品ばかりですが、コーヒーもその例にもれず、UCCコーヒーを愛用愛飲しております。この袋に、点数の書いてあるクーポン券が付いていることに気づき、ある時から集めはじめました。チリも積もればなんとやらで、けっこう集まっているようです。でも、これはどうすれば生かせるんだろう?と不思議に思いつつ、まあそのうち機会もあろうと放置しておりました。

たまたま、コーヒー豆とフィルターを購入しようと、いつもの店のいつもの棚を見たら、何やら「UCCコーヒークーポン」なるリーフレットが、束になって下がっています。おお、これが例のクーポンサービスか、と眺めてみました。景品はいろいろありそうです。残念ながら、とくに魅力的な景品があるわけでもなさそうですが、手元に全部で何点くらいあるのかな?こんど、暇を見つけて、数えてみましょう。

写真は、そのリーフレットと、過日(*1)写真を撮って汚れを痛感したペリカン万年筆を洗浄しているところ。ウォーターマンにパーカーのブルーブラックを入れましたので、太字のペリカンに「紺碧」を入れて試してみようという魂胆です。

(*1):太字の万年筆の使用頻度~「電網郊外散歩道」2012年8月

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高橋義夫『田舎暮らしの探求』を読む

2012年08月21日 06時05分01秒 | 読書
都会人が田舎に憧れ、田舎暮らしをしたいと願う実例は多いようで、「田舎暮らし」をメインに掲げた雑誌もあるそうです。また、「定年帰農」というようなキーワードを打ち出した特集も、ときに散見されます。そういえば、当ブログにも「週末農業」などというカテゴリーがあって、体裁の良い収穫の話などをよく記事にしていますが、苦労や汚れ仕事の話はあまりしていませんね(^o^;)>poripori

本書は、作家の高橋義夫さんの、1980年代前半までの田舎暮らしルポを雑誌に発表したものに手を入れてまとめられたもののようです。雑誌がこういう連載を持つようになったということに、バブル期以前の、これからバブルに向かう時代の空気を感じます。舞台は長野県木島平村で、無人となった保育園を借りて住むようにした話から、田舎暮らしの裏と表を、おもしろおかしく、でも実にリアルに、描いています。

田舎暮らしを楽しめるのは、実は生活基盤~とくに職業的・経済的な~がしっかりあって、一定の余裕がある場合だろうと思います。作者は、いかに呑気で無頓着に見えようとも、小説家としてのスキルとテーマを持ち、連載してくれる雑誌と編集者との人間的なつながりを持っています。サラリーマンが突然田舎に憧れ、田舎暮らしに飛び込もうとしたと仮定して、うーむ、できるんだろうか。実際問題として、せいぜい楽観的に言ったとしても、なかなか楽ではなかろうよ、と言わざるを得ないと思います。

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夏休みの工作~花火(点火)箱

2012年08月20日 06時03分35秒 | 季節と行事
娘が小学校の低学年のころ、夏休みの工作で、「花火箱」というのを作りました。実は、花火で遊ぶときに、簡単に花火に点火できるものがあるといいね、ということで考えたものです。娘が彫刻刀で「花火」と「ヒマワリ」を彫り、絵の具で色を付けました。持ち手の仕上げにニスを塗ってあるところは、新米パパの熱心さでしょうか(^o^)/



簡単な図面を添付しましたが、15cm幅のラワン板と15mm程度の角材を用い、親子ともに楽しみながら組み立てたものです。(子どもは途中で飽きてしまって、「仕上げはお父さん」になってしまったのはないしょです)。子どもが親になり、この夏に孫を連れて帰省したときにも、ちゃんと活躍しました。たいへん重宝です。実用性は抜群なのですが、意外性に乏しかったのか子どもらしさに欠けたのか、残念ながら夏休み工作コンクールでは入選しませんでした。そんなことから、翌年からはあまり手出しをしないようにしたような記憶があります(^o^)/

山形県では、夏休みは一ヶ月しかありません。この点、大都市部の夏休みは40日もあり、いいのか悪いのか、親御さんはたいへんだなあと同情してしまいます。夏休みももうすぐ終わりに近づき、工作に悩む方もおられるかと思い、参考までにご紹介した次第です。

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Pilotの色彩雫シリーズ「朝顔」と万年筆「プレラ」青軸等を購入する

2012年08月19日 06時03分18秒 | 手帳文具書斎
パイロットの色彩雫「紺碧」が、Waterman のブルーブラックと同様に「緑化」の傾向があることがわかり、「朝顔」を所望しました。当然、「朝顔」専用「プレラ」万年筆は青軸・中字<M>で。コンバータCON-50も同時に注文して、数日で「届きました」と連絡が入ります。写真は、「紺碧」を入れた透明青軸「プレラ」と並んで、インク「朝顔」と青軸「プレラ」とコンバータと、標準添付のインクカートリッジ(黒)です。



まずは、「朝顔」インクの色を、付けペンで無印良品のノートパッドに試し書きしてみます。うーむ、いい色です。私の理想の青色は、テトラアンミン銅(II)イオン水溶液の青色、昔風に言うと銅アンモニアイオン水溶液の深い青色なのですが、けっこうイメージ的に近いかも(^o^)/



続いて、コンバータを接続し、「朝顔」を吸入しました。実際に書いてみると、中字<M>の文字も線が細身で、字画が視認しやすいものです。スチールのペン先とあまり大きくはないペンポイントの書き味は、同社のカスタムなどに比べると一段下のものであることは確かですが、でも間違いなく万年筆らしいスムーズさを持つ製品です。



先に購入した、「紺碧」を入れた透明青軸と並んで撮影してみました。実際の色の印象もこんな感じです。透明青軸のほうがインクが空っぽになっているのは、ご愛嬌ということで(^o^)/

ちなみに、我が家の「プレラ」勢ぞろいです。



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有川浩『三匹のおっさん』を読む

2012年08月18日 06時01分41秒 | 読書
文藝春秋社から刊行された単行本で、有川浩著『三匹のおっさん』を読みました。実は、次作『三匹のおっさん~ふたたび』を先に読んでしまい(*1)、著者の有川浩さんが女性であったことをはじめて知ったのでしたが、物語の発端と登場人物の周辺事情は、やっぱり第一作を読むに限ります。

第1話:清田清一の二世代住宅での定年退職と還暦祝の場面で、息子の嫁の貴子さんは、人は良いのだけれど、お嬢さん育ちの図々しさと無神経さを示し、おっさん清一はキレてしまいます。暇になった三匹の悪ガキ長じて「三匹のおっさん」を自称する還暦三人組は、私設自警団を結成。なにせ剣道家と柔道家と頭脳派メカ屋がそろっているのですから、最強です。さっそく嘱託のアミューズメント・パークに巣食う悪党野郎をたたきつぶし、バイト中の孫の祐希を救います。この祐希クン、チャラチャラした今風の少年ですが、けっこういい奴です。

第2話:街中に「ちかん出没注意!」の立看板が立ちます。どうも、単純なちかん事件ではなさそうで、表沙汰にならないレイプ未遂事件が発生しているのかも。三匹のおっさんは、さっそく夜回りを開始します。シゲさんが娘さんを助け、犯人らしい姿を目撃しますが、警察官から犯人扱いされてしまい、大憤慨。ところが、こんど被害に遭ったのは、機械マニアの工場経営者、有村則夫ことノリさんの一人娘の早苗さんでした。目撃した祐希クン、自力救助は難しいと三匹に緊急連絡し、犯人に立ち向かおうとします。しかし、そこはやはり父親の出番でしょう。当然のごとく、いささかやりすぎましたが。

第3話:居酒屋の元女将さんに降って湧いたような不倫詐欺。このあたりの女心は、わかるようなわからないような。むしろ、早苗チャンと祐希クンの仲が、よろしいですなあ。

第4話:動物虐待の話です。ストーリーはおもしろく、なるほどと思わせますが、犯人像がどうも通俗で説得力に乏しい。受験プレッシャーが、優等生の集団を小動物の虐待に向かわせるなど、ありえないでしょう。むしろ、その虐待集団の中の力関係というか、建前の裏に隠された本音を暴かずに終わってしまった感が否めません。ここでも早苗チャンと祐希クンの間柄が、一服の清涼剤となっています。

第5話:ノーといえない早苗さんが悩みますが、相手が祐希君で良かったね、の巻でしょう。どう考えても、三匹のおっさんは舞台の狂言回しと言うか、物語を動かす動力、パワー源の役回りですなあ。約一台、キャタピラが切れたみたいですが(^o^)/

第6話:うーん、いくら世間知らずのお嬢さん主婦のままに年齢だけ取ったとは言っても、70万円の空気清浄機といえば、それは詐欺でしょう。クーリングオフの手続きを取ってもらって安心したところへやってきた、恫喝慣れした男たち。清一さんの社会的経験は、伊達ではありません。剣道仕込みの迫力もあるでしょうが。で、三匹のおっさんの次なるターゲットは、催眠商法です。そしてその解決も、妥当、真っ当、地域の絆でした。それなら話はわかります。正義の味方だけでは、物事は解決できませんからね~。

(*1):有川浩『三匹のおっさん~ふたたび』を読む~「電網郊外散歩道」2012年7月

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妻にパイロットの「プレラ」万年筆をプレゼント

2012年08月17日 06時04分42秒 | 手帳文具書斎
パイロットのショートタイプ万年筆「プレラ」の手軽さに開眼、半袖ワイシャツの胸ポケットに入れて使っております。妻も、日常用途にほしいといいますので、日頃のお弁当づくりに感謝をこめて、ライムグリーンの細字<F>をプレゼントしました。今回はコンバータは導入せず、カートリッジタイプで黒をそのまま使用しているようです。廉価な製品ですが、明るい軸の色が気に入ったようで、良かった、良かった(^o^)/




若い世代の万年筆入門用にと企画されたのであろう「プレラ」ですが、熟年「万年筆世代」にとっても、ショートタイプの大きさを生かして日常のメモ用に持ち歩いたり、多彩なインクを試してみたりと、用途はけっこう幅広くありそうです。

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