電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

プリンタとカットシートフィーダ

2014年03月31日 06時05分39秒 | コンピュータ
先日、26日付けの山形新聞に、佐伯一麦さんの連載記事「Nさんの机で~ものをめぐる文学的自叙伝」の「ワープロとパソコン(4)」が掲載されました。
1992年に新進作家として訪中した帰りに、待ち構えた雑誌の編集者によって、羽田空港からまっすぐ旅館に連れていかれ、カンヅメにされて原稿の完成まで呻吟するという内容です。

ここでもワープロの話題が登場します。縦書き表示ができないために、印刷して様子を確認しなければならないこと、インクリボン代の節約のために感熱紙を使ったことなど、「ああ、そうだった」と懐かしく思い出す方も少なくないことでしょう。

ただし、私が注目したのは、この記事の最後の一節でした。

妻子と別居している身の上に触れた「ある帰宅」という作品をどうにか書き上げ、のんびりとプリントアウトしているのを尻目に、石坂氏と近くのうなぎ屋で打ち上げを兼ねた食事をして戻って来ると、ワープロはまだ音を立てて印字を続けているところだった。

ふーむ。すると、編集者の石坂氏が用意してくれた同型のワープロには、カットシートフィーダが備わっていた、ということになります。



1992年当時、専用ワープロ機にはまだカットシートフィーダは標準装備ではなかったはず。おそらく別売りのものを装着していたのでしょう。当時は、パソコンでも、15インチあるいは11インチの連続用紙にジージーうるさい音をたてて印刷するドットインパクトプリンタがまだ多く使われており、キャノンが発売したバブルジェットの普及タイプ BJ-10v が一般個人にも普及してきた頃でした。私も、これのOEM製品を通じて、カットシートフィーダを導入し、連続用紙とおさらばしたのでした。

さらに数年後には、インクジェットプリンタのスピードに限界を感じ、レーザープリンタの導入に至るわけですが、この頃は、たしかに連続用紙からA4の普通紙へ切り替わっていった時期が、反映していたのかもしれません。

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山響「街なか音楽会スペシャル」を聴く

2014年03月30日 06時01分50秒 | -オーケストラ
好天に恵まれ、午前中は果樹園の剪定枝の後片付けに従事、お昼前に妻と自宅を出て、山形市のアズ七日町内にある中央公民館ホールで、山形交響楽団「街なか音楽会スペシャル」を聴きました。今回の指揮は工藤俊幸さんで、司会が板垣幸江(ゆきえ)さんです。

ステージ上の楽器配置は、向かって左から、第1ヴァイオリン:8、第2ヴァイオリン:6、チェロ:4、ヴィオラ:4、コントラバス:3の弦楽器グループ、正面奥には、フルート:2、オーボエ、クラリネット、ファゴット:2の木管楽器グループ、最奥部にトランペット:2、トロンボーン:3(うち1はバストロンボーン)、ホルン:2?の金管楽器グループ、左手奥にパーカッション:2とティンパニとなります。コンサートマスター席には犬伏亜里さんが座ります。

最初は、ヨハン・シュトラウスII世の喜歌劇「こうもり」序曲から。いつもながら、オープニングにふさわしい、実にわくわくする楽しい音楽です。続いて、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の第1楽章。フルメンバーからTb,Tp,Timp,Percが降りて、弦と木管とホルンだけで演奏される、「田舎に着いた幸せな気分」の音楽です。さらに今度は木管もホルンも降りて、弦楽器だけで演奏される、W.A.モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」から第1楽章。おだやかで柔和な演奏です。ところで、板垣さん、この曲の題名を「小夜曲」と訳したのはいいけれど、これって「さよきょく」ではなくて「しょう・やきょく」と読むのでは?まあ、そんなことは些細なことですが、続くフチークの「剣闘士の入場」は再びフルメンバーで。バスドラムの規則正しいリズムに乗って、金管、とくにバス・トロンボーンの威力が発揮されます。晴れやかな音楽に、ティンパニの平下さんがシンバルを担当したのもちょいと珍しかったかも(^o^)/
5曲目:ヨハン・シュトラウスII世のポルカ「観光列車」です。ホイッスルとともに列車は出発。汽笛を鳴らし、列車は走ります。小難しいことを言ってもしょうがない、とにかく楽しい音楽です。
そして最後は、ビゼーの歌劇「カルメン」の音楽から、「前奏曲」「アラゴネーズ」「アルカラの竜騎兵」「闘牛士の歌」が続けて演奏されます。指揮者の工藤さんの力の入った始まりで、楽しいポルカの雰囲気は一挙に緊張感に包まれます。途中の曲想の転換もカッコいい。木管楽器のソロやかけあいもお見事で、最後の「闘牛士の歌」ではトランペット・ソロが実にカッコいい。吹奏楽バンドならば、スタンドプレイが入るところでしょう(^o^)/
それにしてもビゼーの「カルメン」組曲は、あらためていい音楽だな~と感じました。



老若男女、子供からシルバー世代まで、多彩な聴衆の拍手を受けて、アンコールは霞城の森合唱団が登場し、山響の伴奏で、小山薫堂作詞「ふるさと」でしめくくりました。

街なか音楽会の目論見どおり、演奏会の後には某デパートでお買い物をして、商店街活性化に貢献してから帰りました。これまでの畑仕事でたまった疲れをほぐす、たいへん心地良い休憩タイムでした(^o^)/

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プレシャス・カルテット山形公演vol.2でハイドン、ブリッジ、ブラームスを聴く

2014年03月29日 06時03分39秒 | -室内楽
天気予報では全国的に好天でしたので、一日休みを取って、果樹園の剪定枝の後片付けに精を出しましたが、まだ終わりません。発芽の前に、そろそろ休眠期の防除をしなければならず、なんとか今週中には終えたいところです。にもかかわらず、夕方から山形市の遊学館ホールに出かけ、プレシャス・カルテット山形公演vol.2を聴きました。今回の曲目は、

(1) ハイドン 弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」
(2) ブリッジ ロンドンデリー・エアー
(3) ブラームス 弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51.1

というものです。前回(*1)は、かなり親しみやすい曲目もありましたが、今回はぐっと渋いプログラムとなっています。今回は、簡潔で読みやすいプログラムノートもあって、良かった良かった(^o^)/



遊学館ホールは、講演会だとか○○式典などでは入ったことがありますが、音楽会、しかも室内楽の演奏会は初めての経験です。ステージには、演奏者の背面に反響板を置き、天井にもシート状のものを吊り下げて吹き抜けでない形にしています。開演前のホールの聴衆のざわつきを聴く限り、石造りと木造とを併用した構造で、けっこう反響はあるようです。三月末の花の金曜日という、送別会シーズンのせいか、お客さんの入りは今ひとつで、もったいない! それとも、県営駐車場で割引が受けられるとはいうものの、専用駐車場を持たない会場を郊外のマイカー族が敬遠し、徒歩や自転車で来れる人が中心だったのでしょうか。

ステージ上は、向かって左から、第1ヴァイオリン:水色のドレスの加藤えりなさん、第2ヴァイオリン:白いドレスの古川仁菜さん、ヴィオラ:ピンクのドレスの岡さおりさん、そしてチェロ:黒いシャツ姿の小川和久さんです。

前半は、ハイドンの「皇帝」。安定感のある技術とアンサンブルが、バランスの良い響きを生み出します。どちらかといえば、外に向かう陽性な表現というよりは、内に向かう求心的な演奏と感じました。例の「皇帝讃歌」を含む第2楽章も、静かで美しいものでした。
続くブリッジの「ロンドンデリー・エアー」は、「ロンドンデリーの歌」もしくは「ダニーボーイ」として親しんでいる旋律がどこかに聞こえる現代風の音楽です。ヴィオラに魅力的なフレーズが多く、「ダニーボーイ」の旋律がかなりはっきりと出てくるところなどは、特に印象的です。四人の合奏で再び「ダニーボーイ」の旋律がしっかり出てくるところは、いい音楽だな~と聴き惚れます。

15分の休憩の後、後半はブラームスです。第1楽章:アレグロ。緊張感と集中力を要する音楽が、緻密に、しかし激しさを内包して演奏されます。ヴィオラの長く引く音が印象的。第2楽章:ロマンツェ、ポコ・アダージョ。ブラームスらしく、内声から入ります。優しく穏やかな音楽。終わり方も、ヴァイオリンがピツィカートなのに、ヴィオラとチェロは弓で、始まりに対応しているのでしょうか。第3楽章:アレグレット・モルト・モデラート・エ・コモド~ウン・ポコ・ピウ・アニマート。第2ヴァイオリンがユラユラと揺れる間、他の3人がピツィカートを奏するなど、面白いところがたくさんあります。優しい音楽です。第4楽章:アレグロ。出だしの悲劇的な気分など、「ハ短調」を意識したのでしょうか。劇的な昂揚があります。あ~、良かった!

アンコールは、アストル・ピアソラの「リベルタンゴ」(*2)。皆さんがそうなのかもしれませんが、特に第1ヴァイオリンの加藤さん、この曲がお好きなのでしょうね。のって演奏されているのがよくわかりました。私もこの曲が大好きですので、のりのりで(^o^)聴きました。帰りの車中でも、この曲がエンドレスでリピートしておりました(^o^)/

(*1):プレシャス・カルテット山形公演を聴く(1),(2)~「電網郊外散歩道」2013年7月
(*2):記憶が曖昧になってしまいましたが、もしかしたら「ブエノスアイレスの四季」から「春」だったかもしれません(^o^;)>poripori

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山形一寸亭で「天ぷらせいろ」を食べる

2014年03月28日 06時05分10秒 | 散歩・外出・旅行
先日、山形市薬師町の蕎麦屋「山形一寸亭」(*1)で、天ぷらそば、正確には「天ぷらせいろ」を食べました。これです。





そばは細めで、ちょうどよい固さで美味しい。天ぷらはエビとイカとシシトウかな。揚げすぎず、柔らかで、こちらもたいへん美味しかった。消費税アップ前でしたので、1,270円。陽気が良くなってくると、熱々のものよりもキュッと冷えたそばを食べたくなります。

(*1):山形一寸亭~本店の方のサイト

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「誰も寝てはならぬ~イタリアオペラ・テノール・アリア集」を聴く

2014年03月27日 06時01分12秒 | -オペラ・声楽
長い冬も終わり、季節が良くなると、通勤の音楽の選択も変わってきます。できれば、晴れ晴れとした音楽を聴きたい。となれば、イタリアオペラのテノール・アリア集などはどうかと、安直かつ能天気な発想です(^o^)/

(1)「愛の妙薬」:人知れぬ涙が(ドニゼッティ)
 ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ - Vincenzo La Scola (テノール)
 ハンガリー国立歌劇場管弦楽団 - Hungarian State Opera Orchestra
 ピエール・ジョルジョ・モランディ - Pier Giorgio Morandi (指揮者)
(2)「リゴレット」:あれか、これか(ヴェルディ)
(3)同:女心の歌「風の中の羽のように」(ヴェルディ)
 ヨルディ・ラミロ - Yordy Ramiro (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 アレクサンダー・ラハバリ - Alexander Rahbari (指揮者)
(4)「仮面舞踏会」:話してくれ、今度の航海は無事だろうか?(ヴェルディ)
(5)同:永久に君を失えば(ヴェルディ)
 トマス・ハーパー - Thomas Harper (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 ミヒャエル・ハラース - Michael Halasz (指揮者)
(6)「椿姫」:あの人から離れては、僕に喜びはない(ヴェルディ)
 ヨルディ・ラミロ - Yordy Ramiro (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 アレクサンダー・ラハバリ - Alexander Rahbari (指揮者)
(7)「アイーダ」:清きアイーダ(ヴェルディ)
 クリスティアン・ヨハンソン - Kristjan Johannsson (テノール)
 アイルランド国立交響楽団 - Ireland National Symphony Orchestra
 リッコ・サッカーニ - Ricco Saccani (指揮者)
(8)「トロヴァトーレ」:愛しの君よ(ヴェルディ)
(9)同:見よ、薪の恐ろしい火を(ヴェルディ)
 マウリツィオ・フルソーニ - Maurizio Frusoni (テノール)
 ハンガリー国立歌劇場管弦楽団 - Hungarian State Opera Orchestra
 ウィル・ハンバーグ - Will Humburg (指揮者)
(10)「道化師」:衣装を付けろ(レオンカヴァルロ)
 ニコラ・マルティヌッチ - Nicola Martinucci (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 アレクサンダー・ラハバリ - Alexander Rahbari (指揮者)
(11)「カヴァレリア・ルスティカーナ」:母さん、このブドウ酒は強いね(マスカーニ)
 ジャコモ・アラガル - Giacomo Aragall (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 アレクサンダー・ラハバリ - Alexander Rahbari (指揮者)
(12)「マノン・レスコー」:見たこともない素晴らしい美人(プッチーニ)
 カルディ・カルドフ - Kaludi Kaludov (テノール)
 ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団 - Belgian Radio and TV Phil.Orch.
 アレクサンダー・ラハバリ - Alexander Rahbari (指揮者)
(13)「ジャンニ・スキッキ」:フィレンツェは花咲く木のように(プッチーニ)
 ヤネス・ロトリッチ - Janez Lotric (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 ヨハネス・ヴィルトナー - Johannes Wildner (指揮者)
(14)「西部の娘」:やがて来る自由の日(プッチーニ)
(15)「ジョコンダ」:空と海(ポンキエルリ)
 トマス・ハーパー - Thomas Harper (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 ミヒャエル・ハラース - Michael Halasz (指揮者)
(16)「ラ・ボエーム」:冷たい手を(プッチーニ)
 ジョナサン・ウェルチ - Jonathan Welch (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 ウィル・ハンバーグ - Will Humburg (指揮者)
(17)「トスカ」:妙なる調和(プッチーニ)
(18)同:星も光りぬ(プッチーニ)
 ジョルジオ・ランベルティ - Giorgio Lamberti (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 アレクサンダー・ラハバリ - Alexander Rahbari (指揮者)
(19)「アンドレア・シェニエ」:五月の晴れた日のように(ジョルダーノ)
(20)「トゥーランドット」:誰も寝てはならぬ(プッチーニ)
 トマス・ハーパー - Thomas Harper (テノール)
 スロヴァキア放送交響楽団 - Slovak Radio Symphony Orchestra
 ミヒャエル・ハラース - Michael Halasz (指揮者)

もちろん、中にはレオンカヴァルロ「道化師」の「衣装を付けろ」のように、ごくシリアスな歌も含まれておりますが、朗々と歌い上げるテノールのアリアは、まさに快感(^o^)/
誰も聞いていないことをいいことに、通勤の車の中で、断片的に歌えるところだけを歌っていると、ほんとに気分はオペラ歌手でありまする(^o^)/
CDは、NAXOS の 8.554065 という型番のものです。様々なテノール歌手の歌を、これまた様々な指揮者とオーケストラの組み合わせで聴いていると、ほんとにいい音楽だな~と実感します。

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文具ブームのきっかけは筆記具だった

2014年03月26日 06時05分18秒 | 手帳文具書斎
最近は、文具が一種のブームになっているようです。文具、文房具に関するムックや単行本が次々に発売され、一定の売上を得ているようですし、文具の新製品発表も次々に行われています。では、こうした文具ブームのきっかけは、いったい何だったのか?

私の場合、もともと文具に興味はあったのですが、あらためて着目するきっかけになったのは、ボールペンでした。それまで使っていた、ヴァレンティノのボールペンを踏んづけてボキッと軸を折ってしまい(*1)、後継のボールペンを探したことがきっかけでした。ここで、PowerTank(*2) や G-knock(*3), Jetstream(*4) などのボールペンを使い始めました。とくに、ジェットストリームの書き味に驚き、とりこになったのが始まりです。さらに、短軸万年筆「プレラ」に色彩雫「紺碧」「朝顔」インクを使うようになり、これがプラチナ社の古典ブルーブラックに魅力を感じて、いろいろな万年筆を使うようになりました。その結果、ノートの紙質を重視するようになってきています。

私の場合、発端はいずれも筆記具です。もしかしたら、近年の文具ブームは、やはり筆記具によって引き起こされたものでは? 世間の流行にはとんとうとい、ほとんど仙人生活をしておりますが、世の中の文具ブームを、カラフルなマスキングテープや「消しゴムハンコ」などではなく、どうしてもジェットストリームやフリクションボールなどに結びつけて考えてしまいます。

(*1):ボールペンの軸が折れた~「電網郊外散歩道」2005年8月
(*2):午後から外出、成果は?~「電網郊外散歩道」2005年9月
(*3):初めて知ったゲルインクのボールペンの書き味~「電網郊外散歩道」2007年3月
(*4):最近、手書きがマイブーム~「電網郊外散歩道」2007年3月

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春の陽気に誘われて音楽CDを二枚購入

2014年03月25日 06時03分57秒 | 散歩・外出・旅行
三寒四温で、時折やけに寒い時もありますが、ようやく春らしくなってきています。先日、陽気に誘われて車でドライブに出かけ、某郊外型書店で本を眺めたけれど、お目当ての書籍は見当たらず。店内をぐるりと回っているうちに、NAXOS の音楽CDの特売セールに遭遇しました。どうやら、どこかの店舗の売れ残りの一掃セールらしい。やけにマニアックなものばかりが1枚500円で並んでいます。興味を持って、試しに二枚ほど購入。

(1) ウェーバー 序曲集~4手のためのピアノ編曲)、アレクサンダー・パレイ(Pf)、ブライアン・セガー(Pf)
(2) C.P.シュターミッツ、ホフマイスター ヴィオラ協奏曲集、ヴィクトリア・チャン(Vla)、マーカンド・ザーカー指揮ボルティモア室内管弦楽団

これで、しばらくは通勤の音楽に多少の変化を持たせることができそうです。

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映画「カルテット!~人生のオペラハウス」を観る

2014年03月24日 06時05分09秒 | 映画TVドラマ
DVD で、映画「カルテット!~人生のオペラハウス」(*1)を観ました。たしか、昨年あたりに当地の映画館にも来ていたのでしたが、タイミングが合わずに見逃してしまい、残念に思っていた作品です。引退した音楽家たちの老人ホームを舞台に、経済的理由から閉鎖されてしまうのを防ごうと企画されるガラ・コンサートに至る、出演者達の葛藤と人生の希望を描くドラマです。

かつて、英国オペラ史に名を残したスターたちも、また器楽の奏者たちも、今は老いて音楽家のための老人ホーム「ビーチャム・ハウス」に余生を過ごしていますが、ホームの経営の苦境を、ガラ・コンサートのトリを飾る四大スターの四重唱を目玉にして支援を集め、乗りきろうと計画します。新しく入居してきたプリマドンナのジーン・ホートンは、若い頃に野心のために四重唱の仲間から抜けた前歴を持ち、知的で伝説のテノールであるレジーと結婚したのに、わずか九時間で離婚したのだとか。レジーは共演などとんでもないと拒否します。シシーは「まだらボケ」状態で、ウィルフは脳卒中の後遺症のために主治医を口説くほどの女好き。さらに、肝心のジーンは失敗を恐れ舞台に立つ重圧から逃げています。これで、四重唱などできるのか?

ところが、できてしまうのですね~。そこが映画のおもしろいところで、コメディでありながら、ペーソスを滲ませます。中高年にはまことに切なく面白い展開です。それと同時に、四人の配役は俳優さんですが、ビーチャム・ハウスの居住者たちは、実際に引退した音楽家を集めたのだそうです。ジーンのライバルだったアン・ラングレー役は、なんとギネス・ジョーンズではありませんか!彼女のプッチーニ、歌劇「トスカ」から「歌に生き、恋に生き」を聴けたのは嬉しかった。一方、本作のキモであるヴェルディの歌劇「リゴレット」からの四重唱「美しい恋の乙女よ」は、嘘っぽい口パクの演技を嫌ったのでしょうが、もっとしっかりしたシーンで聴きたかった。それだけが残念ですが、まあそれは歌劇「リゴレット」そのものを観ればよいということで良しとしましょう。久々に楽しんだ音楽映画でした。



ところで、この映画の舞台となった老人ホーム「ビーチャム・ハウス」は、英国の指揮者ビーチャム卿が私財を投じて創設したという想定です。たしかに、ビーチャム卿は製薬会社の御曹司で自分でオーケストラまで作ってしまったのは事実のようですが、引退した音楽家のために老人ホームまで作ったという話は聞いたことがありません。これは、おそらくヴェルディがミラノに作った音楽家のための老人ホーム「憩いの家」をモデルにしたものでしょう。これをちゃっかり英国版にしてしまうあたり、ちょいとズルいです(^o^)/

(*1):「カルテット!~人生のオペラハウス」公式サイト
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危なかった!!~剪定枝の処理でチェーンソーのチェーンが外れ太股をかする

2014年03月23日 06時35分16秒 | 週末農業・定年農業
ようやく季節が春らしくなりましたので、お天気の様子を見ながら、果樹園の剪定枝の処理をしています。剪定のほうは、今年はプロにお願いしたので、厳冬期にバッサバッサと思い切った剪定となりました。




当然のことながら、大量の剪定枝が出ます。これを現地で焼却するわけですが、ただ枝を積み上げても良く燃えません。30cm程度の長さに、小枝は小枝で、太枝は太枝で切りそろえ、束ねて積み上げて燃やします。小枝は剪定ハサミでよいけれど、太枝はノコギリでは能率が上がりませんので、チェーンソーの出番となります。

実は、我が家のチェーンソーは、昨秋にチェーン(刃)を交換したばかりで、使うのは今季二度目でした。なんとなく、チェーンの張りがゆるいなあと感じてはいましたが、週末農業の悲しさで、燃料の給油やチェーンオイルの補充などは、なんとかできるものの、チェーンをピンと張るにはどこをどう調整すればよいのか、よくわかっていません。まあ、プロに交換してもらったのだから、多分大丈夫だろうと安心して使っていたら、ビュン!バシッ!チェーンが外れ、太股をたたきました。

危なかった!あやうく大怪我をするところでした。自動ブレーキが働き、すぐに回転が停止したために、なんとか怪我を免れました。もう一度、農協の農機具センターに持ち込み、今度はしっかりとチェーンの張りを調整してもらうと同時に、調整の仕方をしっかりと習いました。

週末農業だからといって、事故が起こらないとは限らない。むしろ、素人だけに起こりやすいと言えます。少し慣れてきた頃が、実は危険なのかもしれません。他人任せにせず、たかをくくらず、充分に注意して作業をしなければいけないと自戒したところです。

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カジュアルな筆記具は多色化する

2014年03月22日 06時03分50秒 | 手帳文具書斎
ボールペンやラインマーカー、あるいはシャープペンシルなど、プラスチックのカジュアルな筆記具は、製品の多色展開が特徴的です。昨今の小中高生の筆箱事情は文字通り「多色多様」のようで、1本購入すると色違いですぐ2本になり、それが3本、4本と増えていくのでしょう。

パイロットの万年筆「カクノ」のような製品は、中高年には廉価万年筆という印象が強いのですが、むしろ企業として狙っているのは、カジュアル筆記具としての多色展開なのではないか。そう考えると、むしろ単価が1000円と高めのカジュアル筆記具が、2本、3本と売れてくれればうれしい、という目論見かもしれません。高価な万年筆を売るためのものというよりは、単価が高めのカジュアル筆記具の一つとして売ろうということなのかも。そう考えれば、少ない本数のカートリッジ・インクの多色展開というのも、理解できます。

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アホ猫の初獲物、防寒靴から革靴へ~季節は巡っている

2014年03月21日 06時04分30秒 | アホ猫
先日、アホ猫(母)が、今春初の獲物をくわえてご帰還あそばされたそうで、妻がたいそう喜んで、もとい、げんなりしておりました。裏の果樹園の野ネズミを退治してくれるのはありがたいけれど、律儀に見せにくるのだけはごめんこうむりたい。でも、猫の習性として、ちゃんと飼い主に報告しないと気が済まないらしいです(^o^)/

ところで、当ブログ記事からアホ猫の初獲物の記録を調べて見ると、

2006年3月13日:家ネコのお手柄?
2007年3月8日:家ネコの今春初仕事
2008年3月21日:アホ猫が語るCDメディア論
2009年3月23日:春は足早にやってきて、追い立てられるように
2011年3月8日:何を考えているのやら
2013年3月13日:アホ猫の初獲物

という具合で、3月上旬から中旬にかけて、初獲物を記録しているようです。今年は、寒さのせいか、例年よりもやや遅れ気味かもしれません。

人間の方も、先日、防寒靴から革靴に履き替えました。外套のほうも、防寒コートからレインコートに変えております。お天気は三寒四温で、まだまだ周期的に寒さが戻ってきますが、厳冬期のような積雪はもうないでしょう。したがって、峠越えをしないかぎり冬タイヤの必要性もなくなるでしょうから、近々タイヤ交換をする必要があります。こうして、季節は巡っていきます。

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新しい備忘録ノートを用意する

2014年03月20日 06時07分33秒 | 手帳文具書斎
昨年12月中旬から使ってきた備忘録ノート、コクヨのキャンパス・ハイグレード澪(A5判80枚)がそろそろ使い切りますので、新しいノートを用意しました。次の備忘録ノートも、同じものを使います。表紙の次の扉頁のほかに、目次用として四枚(8頁)を取り、5枚目から記入し始めます。

ほとんどブログのネタ帳と化しているものの、関連する資料の抜粋やらスクラップ、あるいは記事にはならない雑多な情報や個人的な記録などが集まっているものですので、本人にとっては貴重な財産(*)です。学生時代のものは処分してしまいましたが、社会人になってからのものは、たぶん全部残っているはず。古い備忘録を眺めながら新しいノートを用意するときは、ちょいと嬉しいものです。

(*):貼付けた購入レシートは貴重な財産とは言えませんが(^o^;)>poripori

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斎藤孝『文系のための理系読書術』を読む

2014年03月19日 06時03分41秒 | -ノンフィクション
魅力的な題名にひかれて、斎藤孝著『文系のための理系読書術』を読みました。2013年11月に集英社インターナショナルから刊行された単行本です。著者は『声に出して読みたい日本語』というベストセラーを出した方だということまでは承知しておりますが、実際の本を読むのは初めてです。本書は、次のような構成となっています。

第1章 生物と進化のフロンティア
第2章 体の不思議
第3章 科学者のひらめき
第4章 数学は人生の役に立つ
第5章 化学と物理を学びなおす
第6章 理系読書をどう活かすか

それぞれのテーマについて、著者が読んで良かったと思える本を紹介しています。たとえば第二章の「体の不思議」では、次のような本が紹介されています。

■『患者はだれでも物語る~医学の謎と診断の妙味』リサ・サンダース著、松村理司監修、塚本明子訳、ゆみる出版。核心にせまる質問をするスキルについて、など。
■『まんが 医学の歴史』 茨木保著、医学書院
■心の免疫力を高める「ゆらぎ」の心理学』雄山真弓著、祥伝社新書
■『瞑想する脳科学』永沢哲著、講談社選書メチエ
■『脳には妙なクセがある』池谷裕二著、扶桑社

当方は、どれも全く読んだことがありませんので、どれほど有益なものか、判断できませんが、「核心にせまる質問をするスキル」などは興味深いものがあります。ただし、他の人が有益だと判断したものが、実際に自分にとって有益かどうかは、読んでみないとわからないものです。図書館などで実際に手に取ってみて、いくつかを眺めてみたいと思います。

ところで、第5章「化学と物理を学び直す」のところで、明らかな誤りを見つけました。

「酸素を例にとってみましょう。酸素分子が1モルであるとすると、その重さは酸素分子の分子量が16×2gなので32gとなります。そして同温・同気圧の状態では、1モルの気体の体積はすべて22.4リットル。」

ここで、「分子量が16×2なので」ならば正しいですが、「分子量が16×2gなので」は間違い。分子量には単位がありません。また、「同温・同気圧の状態では、1モルの気体の体積はみな同じ」ならば正しいですが、これを「22.4リットル」と言ってしまうと、間違い。「0℃、1気圧の状態では」と限定すれば、22.4リットルになりますが、20℃なら膨張して24リットルになってしまいます(^o^)/

結論:斎藤孝センセイは、高校化学の初歩がかなり怪しいようです。さらに言えば、本書の編集担当者も同じく化学が苦手な人なのかも(^o^;)>poripori
まあ、化学が得意だという人は、そう多くはないでしょうし、「仰げば尊し」で「今こそ別れめ」を「今こそ別れ目」だと思っていた(*1)私が、他人のことをとやかく言えた義理ではないのですが(^o^;)>poripori

(*1):「仰げば尊し」の原曲が見つかった~「電網郊外散歩道」2011年2月
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ScanSnapが届く

2014年03月18日 06時00分59秒 | コンピュータ
過日、某 Amazon に注文していた ScanSnap iX500(*1)が届きました。
ScanSnap というのは、ドキュメント・スキャナーとでも言うのでしょうか、紙の書類を連続して読み込み、PDF 等の形式で保存する、というものです。だいぶ前から、職場では便利に使っておりましたので、定年退職を機に雑多な書類を処分し、書棚のスペースを確保したいと思っておりました。

ただし、Windows では動作が保証されておりますが、Ubuntu など Linux では保証の限りにあらず。ネットで調べてみても、なんとか動作はするものの、便利とは言えない、ということらしい。一応、WindowsXP の後継機として、64bit のものを準備してありますので、いざとなったらこれを ScanSnap 専用機としてもよいでしょう(^o^)/

まだ開封もせず、年度末のバタバタが一段落するのを待っています。早くあたたかくなり、日中は週末農業に従事し、夜は古い紙資料の処分にいそしむ日々を夢見て、寝ぼすけな、アワワ、もとい、美しい花々を伴った春の女神の到着を心待ちにしております。

(*1):ScanSnap iX500:富士通

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三陸河北新報社「石巻かほく」編集局『津波からの生還』を読む

2014年03月17日 06時04分56秒 | -ノンフィクション
3.11を前にして読み始めた『津波からの生還』を読み終え、あらためて震災と津波の怖ろしさを感じます。三陸河北新報社が発行する「石巻かほく」の編集局が丹念に取材した記事を集め編集したもので、石巻地方100人の証言が収録されています。旬報社刊。
構成は、地区別になっています。

I. 石巻市
 市街地地区/牡鹿,河北・北上・雄勝地区
II. 女川町
III. 東松島市

100人の証言内容はそれぞれ多様ですが、驚くほど似通っている面もあります。というのは、津波に流され、奇跡的に助かった経緯は実に様々ですが、意図的にあるいはやむを得ず浜に戻ったり、避難せずに役所や店舗・住宅などに留まったケースがほとんどだからです。津波から生還できたのは、実はほんの偶然に過ぎない。すぐに高台に避難すべきだった、避難できていれば、途中で多くの人が助かるはずだった、という思いがどうしても消えません。生還のレポートでありながら、読後感は意外にも苦く、歯がゆい。おそらく、この体験を語ってくれた人たちには、もっと苦く辛いものだったことでしょう。それをあえて集めた証言集には、後世にこの辛く悲しく悔しい過酷な体験を、なんとしても伝えたいという思いが詰まっているようです。

この季節、校舎を流された小学校の校長先生が、避難している地区毎に児童たちを訪ね、路上で卒業式を挙げる話には、思わずうるっとしてしまいます。そんな話がたくさんありますが、思わずほっとする記述もありました。鮎川浜の理容店経営の男性のケースです。

 店舗兼自宅のあった場所に行ったのは震災から四日後だった。家は跡形もなかった。ほとんど全て流されていたが、頑丈に固定していた理髪用のいすだけは残っていた。
 避難する際、長男がはさみなど理容業に最低限必要な道具を持ち出していた。「髪を切りたい」「ひげをそりたい」という声が増えていた。ボランティアが理容用いすを支所まで運んでくれた。汚れを洗い流し、三月二三日から一階ロビーの片隅で仮設理容業を始めた。
 「ああ、床屋のにおいがする」。住民が笑顔を見せた。人には日常を取り戻すよすがが大切なんだと実感した。無償だが、働くと元気が出た。九月に支所の近くで仮店舗を開いた。

「ああ、床屋のにおいがする」、「無償だが、働くと元気が出た」。いい言葉です。

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